さがみはら中央区 社会
公開日:2025.11.20
プリンス進学院美濃部さん
そろばん全国 予選突破
市内から唯一
上溝のプリンス進学院そろばん教室上溝校に通う美濃部碧昌(あおま)さん(上溝小4年)が9月に行われたそろばんの全国大会予選で好成績を収め、相模原市内から唯一、本選への切符を掴んだ。「うれしかった」と笑顔を見せ、本選では「得意な読み上げ暗算で入賞したい」と意気込みを語った。
美濃部さんが出場するのは、「S―Oneリーグ」というそろばんの全国の頂点を決める大会(全国珠算連盟主催)。予選ではかけ算、わり算、見取り算の合計点を競った。美濃部さんは小学4年生以下の部門で27位につけ、上位50人までが出場できる本選に進むことになった。
予選がある大会に出場するのは今回が初めて。美濃部さんの母は「本人的にもいつもと思い入れが違ったんじゃないかなと思う。結果が出た日は家に帰ってきて『本選行けるって』と自分から言ってきた」と語る。塾に通い始めた当初は1回1時間だった学習時間が、最近では本人の意思で1時間半や2時間の日もあったという。
先生と二人三脚
美濃部さんは今回の大会に向け、講師の下地雅樹さんと二人三脚で準備を進めてきた。早く家に帰れる日も「下地先生に(問題を)読んでほしいから」と塾に残ることもあった。8月からの猛特訓で「3桁×3桁の問題まで暗算で速く解けるようになった」と努力の成果を振り返る。
下地さんは「(美濃部さんは)苦手なことをやりたくないタイプ。手を変え品を変え、取り組んできた」と笑う。
美濃部さんは取材時、4桁×4桁までのかけ算の問題を解いてみせた。周囲が騒がしい状況でも黙々と問題を解いており、集中力の高さをうかがわせた。
暗算4段も
大会だけでなく、検定にも熱心に取り組んでいる。今年7月の暗算検定では、下地さんと同じ4段に合格。「先生に追いつきたいと思ってた。『追いついちゃった』と思った」と喜びをあらわにした。
「S―Oneリーグ」本選は11月30日(日)に都内で開催される。
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