掲載号:2008年3月 6日号

○…「1年で復帰させることが与えられた使命。2度とJ2に落ちないベースづくりをする」。昨シーズン、苦汁を味わったチームの新指揮者は、落ち着いた口調で話す。主力選手の多くが、移籍や引退でチームを去り、チーム構成は変化したが、三浦知良選手ら日本代表経験者がいる。「代表経験者はプロ意識が高く、強くなる術を知っている。彼らの背中を若い選手は見習ってほしい」。チームの再建に若手の成長は欠かせない。
○…「ジャイアンツのセンター」が目標だった小学4年生のころ、新任教諭の勧めでサッカーをはじめた。高校1年生のとき、チーム方針でサイドバックに挑戦したところ、当時は珍しかったオーバーラップや瞬発力の良さ、野球で培ったスライディングが認められ、DFに転向した。18歳でユース代表、19歳で「夢が叶い、確信がもてた」と、日本代表に抜擢されるなど、以降は代表の常連として16年にもわたり活躍した。
○…岡田武史日本代表監督は、代表として初遠征したときに同部屋だった。「今と変わらない。サッカーに熱く、普段は冗談ばかりだけど尊敬する。日本人監督が結果を出すことは、指導者にとっても夢がひろがる」という。チームの齋藤芳行ヘッドコーチや、元監督の足達勇輔氏とは「ガキの頃から」の知り合い。親友であり、良いサッカー指導者仲間でもある。「毎日ありがたく思っている。お金をもらえて、この仕事ができるのは幸せ。1日でも長くやっていきたい」。
○…J2リーグ戦のホーム初戦は3月16日。ニッパツ三ツ沢球技場で湘南ベルマーレと戦う、神奈川ダービーだ。「マリノスとともに、横浜市民の皆様の誇りと思ってもらえるチームだと思う。スタジアムに足を運んでほしい。1度見たら、また行きたいと思うような試合をすることが目標」。「期待してください」と姿勢を改めて話す姿に“横浜FCのこれから”を見た。
2016年6月16日号