さがみはら中央区版【6月12日(木)号】
自走式のテレビカメラ(写真左)と潜行目視調査の様子(同右)(相模原市提供写真)

相模原市 下水道51キロ調査 古く大きな管路に重点

 埼玉県八潮市の道路陥没事故を受けた下水道管路の全国調査が、相模原市でも今月から始まる。市が管理する古く大きな下水道管路51キロを対象に、潜行目視などで行われる。4月には京都市でも水道管の漏水事故が発生しており、上下水道管路の老朽化に国を挙げての対応が進んでいる。

 相模原市は事故直後の2月に重要な路線の要経過観察箇所などの緊急点検を実施。目視による地上部の点検や、マンホールから見える範囲の管路内調査を行い、「異常なし」と発表していた。

 今月始まる調査は国交省が実施を発表したもの。管径2メートル以上かつ設置から30年以上が経過した下水道管路の内部全長を、現行基準より厳しい判定基準で調査する。

 相模原市は、合流管・汚水管については自走式のテレビカメラによる調査を行い、雨水管は調査員が管路内に入る目視点検を実施する。結果は来年2月末までに国交省に報告し、腐食やたるみ、破損などの問題があれば適宜対策を取る。

 調査実施にあたり、財源として6月補正予算に1億7292万円を盛り込んだ。

20年で5割耐用年超

 公共施設やインフラの老朽化は全国的な社会問題になっている。相模原市内の下水道整備は1967年にJR相模原駅周辺を中心に着手された。その後、77年から99年までの間を建設のピークとして整備が進み、2023年度末時点で整備総延長は約2900キロに及ぶ。

 法定耐用年数50年を超過した下水道管きょの割合は4・54%と全国平均の7%を下回っているが、建設が特定の時期に集中しているため、今後20年間でおよそ半分が耐用年数を超えると見込まれている。市の担当者は「壊れてからの対処ではなく、計画的な予防保全に一層取り組んでいきたい」と話している。

国は対策強化

 1月末に八潮市で発生した事故では、道路の陥没によりトラックが転落し、運転手の男性が死亡した。破損した下水道管路内に土砂が流れ込んだことで、道路下に空洞ができたことが原因とみられている。一時はおよそ120万人が下水道の使用自粛を求められ、大きな影響が出た。

 国はこの事故を受け、2月に「下水道等に起因する大規模な道路陥没事故を踏まえた対策検討委員会」を設置。同委員会の議論を踏まえ、6月に「国土強靱化実施中期計画」を策定する。

 5月28日に同委員会が発表した提言では、下水道管路が「極めて過酷な状況に置かれたインフラ」であることが確認されたほか、地下のインフラマネジメントのあり方について再構築の方向性が示された。

養成講座受講を呼びかける藤村所長(右)と渡邊副主幹

認知症サポーター 目標到達まで1万人 昨年度末までに6万5千人受講

 認知症に関する正しい知識と理解を持ち、地域や職域で認知症の人や家族に対してできる範囲で手助けする「認知症サポーター」の相模原市における養成者数が、昨年度末時点で6万5千人を超えた。「第9期相模原市高齢者保健福祉計画」(2024年度〜26年度)の中では、計画最終年度までに7万5千人のサポーター養成をめざしている。

 厚生労働省が認知症サポーターを全国で養成する制度をスタートしたのは05年。相模原市内でも地域住民、金融機関やスーパーマーケットの従業員、小・中・高等学校の児童・生徒など、さまざまな人が受講してきた。コロナ禍で市内でも講座の開催機会が激減し、登録者数が伸び悩んだ時期もあったが、現在はコロナ禍以前の水準まで戻っている。

「できる範囲」の支援

 昨年度は177回の講座が開かれ、4049人が受講。登録サポーターの累計は6万5747人となった。サポーターとして登録し、認知症のある人の話し相手になったり、外出に付き添うなど、「できる範囲」でのサポートに取り組んでいる人も多い。

活躍の場 拡大

 各地で認知症カフェや当事者の集会といった取り組みが広がりを見せているが、サポーターが常時活動できる場が少ないことが課題の一つとして指摘されてきた。

 市は昨夏、サポーターが活躍できる場を増やすため、国が進める「認知症サポーター活動促進・地域づくり推進事業(チームオレンジ)」の柱として、「相模原市チームオレンジサポートセンター」を淵野辺4丁目に開設。認知症サポーターによる多様な支えと当事者や家族のニーズをマッチングしている。

「多様性のひとつ」

 市在宅医療・介護連携支援センターの藤村志保所長は「認知症も多様性のひとつ」と話す。「認知症がある人もない人も今までと変わりなく暮らしていける社会であることが大切。そのためには認知症そのものを理解してくれる人が1人でも増えることが重要」とし、養成講座の受講を呼びかける。当面は目標としている7万5千人をめざす。

 認知症サポーター養成講座は主に市やさがみはら認知症サポーターネットワークが主催する定期講座と学校や企業、自治会、各種組合などから依頼(10人以上であれば可能)があった場合に行う講座の2種類。1時間30分ほどの講義を受講すると、サポーターとして登録される。問い合わせは相模原市キャラバン・メイト連絡会事務局【電話】042・707・1603。

新しい認知症観

 昨年から「新しい認知症観」という言葉を見聞きする機会が増えた。認知症のある人も、一人ひとりの能力や個性、希望が尊重され、住み慣れた地域で仲間とつながりながら、自分らしく暮らし続けることができるという考え方だ。「認知症になると何も分からない、できなくなる」といった周囲の人などの誤解により、当事者の意思が十分に尊重されず、地域で孤立しがちな現状の改善につなげる狙いがある。「認知症そのものを理解し」「できる範囲で支援」することが、「新しい認知症観」の成熟に繋がるのだろう。

麻布大学附属高等学校の第17代校長に就任した 坪井 芳朗さん 相模原市在勤 48歳

失敗恐れずチャレンジを

 ○…生徒に授与する賞状を読み上げた時、「重い仕事」だと実感が湧いた。「生徒が充実した学校生活を送れるように」。プレッシャーは大きいが、信念はブレない。勉強も行事も部活も――生徒が自らチャレンジし、失敗しながらも想像し行動できる指導と環境作りに尽力する。「リスクをかけてチャレンジした価値は絶対に残る。安全志向にならず、一生懸命やることが人生を豊かにする」

 ○…南足柄市出身。大学卒業後、縁あって理科教諭として着任した。30代で教務部長・入試広報統括の職に就くと「溢れるようにアイデアが出てきた」。職員と力を合わせ、授業時間の変更や独自の習熟度別教育の導入、生徒へのフォロー体制強化など様々な改革に取り組んだ。「教員が一丸となって取り組んだ結果、更に地域から評価を得られるようになった」

 ○…「教員は多くが学校しか知らない。それは自分も同じ」。だからこそ、「先生」以外の人と積極的に関わり、視野を広げるよう努めた。コロナ禍以降は「朝活」が習慣に。毎朝早起きして机に向かい、資格取得などの勉強に励む。「始めてから、0時間だった日は一度もない」。こうした日々のインプットが、学校経営にも生きている。

 ○…副校長だった5年前、未知のウイルスによって教育現場は大きく混乱した。誰も正解がわからない中、生徒への影響を最小限に抑えるため、いち早く分散登校やオンライン授業を導入。学校を挙げて対応を急いだ。「当時の一番の学びは『やってみなきゃわからない』ということ。失敗を恐れずまずやってみることが大事」。時代のニーズに対応し、生徒の充実した学校生活とその先の未来を実現するため、自らリスクをかけて挑み続ける。

写真は朝日建設株式会社の大空正樹さん提供

SC相模原 J2ジュビロ磐田撃破 初の天皇杯3回戦進出

 相模原市をホームタウンとするサッカーJ3・SC相模原は6月11日、ヤマハスタジアム(静岡県)で行われた天皇杯2回戦でジュビロ磐田と対戦し、2―1で勝利した。水戸ホーリーホックを下した1回戦に続き、再び「格上」であるJ2チームを撃破。クラブとして初の3回戦進出を果たした。

 7月16日(水)に行われる3回戦ではJ1の川崎フロンターレと対戦する。

(上)相模原ハイドレンジャーズの選手たちと平本友和助監督ら(下)相陽クラブの選手たちと内藤監督ら

中学軟式野球 W入賞で喜び報告 相陽クラブ&ハイドレンジャーズ

 相模原市内で活動する中学生軟式野球チーム「相陽クラブ」(男子/内藤博洋監督)と「相模原ハイドレンジャーズ」(女子/田野倉利男監督)の選手たちが6月2日、市役所を訪れて春の大会で好成績を収めた喜びを本村賢太郎市長に報告した。

「目標は日本一」

 相陽クラブは、生徒の減少や部活動を取り巻く環境の変化を受け、当時相陽中学校の野球部顧問だった内藤監督が中心となって2023年に立ち上げたチーム。3月に岡山県で行われた「第16回全日本少年春季軟式野球大会ENEOSトーナメント」で3位に入賞した。キャプテンの荒井楓人選手(小山中3年)は「目標はあくまで日本一。まずは次の大会を突破したい」と意気込みを語った。

笑顔の初優勝

 相模原ハイドレンジャーズは23年、少年野球を卒業すると競技の継続が難しい女子選手のために市内初の中学生女子軟式野球チームとして発足した。3月に埼玉県で行われた「第12回関東・東北・北信越女子中学軟式野球大会」に初出場。一都九県全16チームの頂点に立った。

 キャプテンの平本心愛選手(田名中3年)は「課題は先制されてしまい追いついても勝ちきれないところ。克服して優勝をたくさん取りたい」と更なる活躍を誓った。

小学生が田植え体験 相模川ふれあい科学館で

 相模川ふれあい科学館(水郷田名)で5月24日に田植え体験が行われ、小学生およそ20人が参加した。参加者たちは泥に足が埋まって苦戦しながらも、自然と触れ合う経験を楽しんだ。

 田植え体験は、稲の成長や田んぼにいる生き物の観察を目的として同館が毎年開催しているイベント。この日、子どもたちは植え方や田んぼでの歩き方を教わったあと、安定してたくさん収穫できるという品種「てんこもり」を植えた。「楽しい」と歓喜の声を上げる子どももいた。同館担当者の狩俣優太さんは「ご飯自体は身近だけど、生き物として接する機会はあまりないと思う。自然の力強さを知ってもらいたい」と話す。

 同館は8月に観察会、9月に稲刈り・稲架け、10月に収穫祭を行う。小学生対象で各回定員20人。費用は各回600円。

SC相模原 年に一度のエナジーフェス 6月14日 限定ユニ、花火、よさこい

 相模原市をホームタウンとするサッカーJ3・SC相模原は6月14日(土)、相模原ギオンスタジアムで「サガミスタエナジーフェス(エナフェス)」を開催する。スペシャルユニフォームが配布され、ギオンスが緑に染まる年に一度の祭り。よさこいや和太鼓、試合後の花火ショーが相模原に少し早い夏の訪れを告げる。

 J2昇格を目標に掲げる相模原は8日時点で17位。昇格圏が遠い状況だが、約1カ月ぶりのホームで上昇のきっかけを掴めるか。試合は午後5時から。

グルメからモノづくりまで

 チケットがなくても入れるスタジアム外周エリアの催しや出店は午後1時30分開始予定。定番スタジアムグルメやキッズパークのほか、毎年家族連れでにぎわうスポンサーブース(午後2時から)も見どころ。縁日(ギオン)、ガラポンくじ(朝日建設)、ペーパー万華鏡作り(オハラ)、鉄の重さ当て(池田鉄工)、ゴミ収集車投げ入れ体験(清和サービス)など、子ども向けのワークショップやゲームが多数登場する。

参加者募集中 レコード鑑賞会

 懐かしい「レコード」を聴きながら交流を深める鑑賞会が6月18日(水)、相模原市立市民健康文化センター(南区麻溝台/通称けんぶん)で行われる。講師を務めるのは矢部駅前にある中古レコード専門店「7inch早川」の早川信彦さん。当日は参加者が持ち寄ったものや早川さん所有のものを聴き意見や感想を述べ合うなどする。

 午後1時30分から3時。参加費500円(現金のみ)。定員20人(先着順)。この「けんぶん文化講座」の申し込み・問い合わせは同施設【電話】042・747・3776へ。

映画と歌で50周年祝う 県立上溝南高校 記念式典

 今年度創立50周年を迎えた県立上溝南高校(河合豊校長)が6月6日、相模女子大学グリーンホール(南区相模大野)で記念式典を開催した。周年事業として製作された短編映画が上映され、在校生らが歌詞のアイデアを出し合った記念ソングが披露された。

 記念式典で初公開されたのは、同校で撮影が行われた短編映画『カミナンって、呼ぶな。』。上映が始まりなじみ深い校舎が大きく映し出されると、会場内では大きな歓声が上がった。上映終了後には同校の卒業生で監督・脚本を務めた飯塚俊光監督=写真下=が舞台挨拶に立ち、「過去を振り返りながら後悔などを清算して前に進めることができれば」と映画に込めたメッセージを解説。夢について在校生から問われると「人生において負けを味わうことで自分を振り返ることができる。夢をもって価値ある負けを手にしてほしい」と答えた。

「50!50!」

 式典の最後には全校生徒が記念ソング「50!50!」の合唱を披露した=写真上。記念ソングは在校生からフレーズを集め歌詞を作り、同校の音楽担当の足立誠教諭がメロディーをつけた1曲。タイトルにはこれまでの50年、これからの50年という意味が込められている。生徒たちは「番田」など学校にちなんだ歌詞を吹奏楽部の演奏に乗せて声高らかに歌い上げた。河合校長は「上南生らしい元気な歌声で50周年式典を締めくくることができた」と笑顔で話した。

「オフィス環境も拡充中」と話す鈴木取締役

自動車整備士不足に一石 第三者承継に活路

 全国的な課題となっている自動車整備士の人材不足が、相模原市内でも深刻化している。このような状況に一石を投じるべく、30歳の若手経営者2人が立ち上がり、自動車販売・整備業者の事業承継を手がける新たな企業「Sign株式会社」(中央区下九沢)を今年4月に設立した。

 Signは大手自動車買取会社の同期として出会った真屋和生さんと鈴木真悟さんが創業。第三者承継を通じ、地域の雇用や産業基盤を守ることを目的としている。

 神奈川県自動車整備相模原支部の岸野富士雄支部長は「人材不足は10年以上前から問題となっている。仕事があっても後継者が確保できず、廃業する工場もある」と語る。支部として整備士の仕事に関するPRなど人材確保に努めているが、「若い人が少ないことが課題」と現状を指摘した。

 Signは市内で25年にわたり営業を続けてきた整備工場「合資会社サクラオート」の事業譲渡を受け、6月末に承継を完了させる見通し。まずは若い人材を確保すべくウェブやSNSの活用を強化していく方針という。今回の取り組みが軌道に乗れば、今後は近隣の整備工場への事業承継や経営支援にも取り組む計画。承継だけにとどまらず、業務提携や仕事の相互発注といった形でも、地域に新たな連携を生み出したい考えだ。

 広報やバックオフィス業務などを担当する鈴木取締役は、「車は地域住民にとってインフラ。私たちは、そのインフラを機能させる機関としてあり続けたい」と話している。

昨年12月、本紙のインタビューに答えた中谷選手

ボクシング 中谷潤人選手 2団体の統一世界王者に ビッグバン炸裂6R(ラウンド) TKO

 相模原市在住のWBC世界バンタム級王者・中谷潤人選手が6月8日、IBF世界バンタム級王者の西田凌佑選手と対戦し、第6ラウンドTKO勝ちで2団体王座統一を達成した。

 試合は序盤から両者が打ち合う展開の中、中谷選手の猛攻が炸裂。自身の愛称「ビッグバン」さながらの破壊力のあるパンチで攻勢を強めた。第7ラウンド開始直前、西田選手が右肩負傷で棄権したため、中谷選手のTKO勝ちで試合終了。中谷選手はWBC・IBF2団体のバンタム級統一王者に輝き、自身の無敗記録も31に伸ばした。

 中谷選手は相模原市のホームタウンアスリートに認定されている。本村賢太郎市長は試合結果を受け「王座統一を果たされたこと72万市民とともに心よりお祝い申し上げます。これからも市民の皆様とともに全力で応援してまいります」とコメントを発表した。

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(左から)大部ユニットリーダー、村瀬さん、金子さん

FM HOT839 JR社員が鉄道業界語る 「聴き鉄NEO」2期開始

 現役のJR東日本社員が鉄道業界を語る番組「聴き鉄NEO」シーズン2の放送が5月、地元FM放送局・FMHOT839(エフエムさがみ/83・9MHz)で始まった。毎月第3火曜日の午前11時45分頃から。来年3月まで。

 社員たちの働き方から業界全体の話題まで、「聴くと鉄道が身近に感じられる」約10分の番組がパワーアップして再スタート。JR東日本横浜支社の採用・人財定着メディアプロジェクト「ソトミル」の一環として行われているもので、企画・構成から台本制作・選曲・出演まで全て社員が担っている。

「魅力伝えたい」

 パーソナリティーは同プロジェクトに所属する金子史寛さん、村瀬佑馬さん、清水日菜子さんの3人。「より多くの方に聞いてもらえるよう、さまざまなゲストを招きながら、鉄道業界を身近に感じてもらえるラジオにしたい」と横浜線運転士の金子さん。

 線路の保守管理を担っている村瀬さんは「会社や鉄道業界、鉄道そのものの魅力を伝え、一人でも多くの人に興味を持ってもらえたら」と話す。清水さんは鶴見線と南部支線の運転士として勤務している。

 6月17日の放送回には企画総務部人事ユニットの大部晃裕ユニットリーダーが出演。貴重なエピソードに、幼少期からの「鉄道好き」である金子さん、村瀬さんが思わず歓喜する場面も。

組織体制は刷新へ

 同社は今年5月、今後発表する新グループ経営ビジョンの実現に向け、人事・賃金制度の見直しや働き方改革を含む事業運営体制の改変を発表した。

 組織として転換期を迎える中、新たな事業運営や地域密着の経営に対する思いをラジオでも発信していく。

クールシェア スポット 「どうぞ涼んでください」 市内に官民135カ所

 電力需要が高まる夏の暑い時期に公共施設や商業施設などの涼しい場所で過ごす「クールシェア」が相模原市内でも6月2日から始まった。市は熱中症の予防や家庭での節電につなげようと市民に利用を呼びかけている。10月31日まで。

 クールシェアは東日本大震災後に発生した電力供給不足への対応策として始まった。家庭でのエアコンの使用を控え公共施設や店舗などで暑さをしのぐことで、節電・省エネ効果を高める取り組み。熱中症予防にも繋がるとして注目され、広まりを見せている。

 今夏は事業スタート直前の5月29日時点で、公民館や図書館など81の公共施設と、カーディーラーやドラッグストアなどの民間施設54カ所の計135施設が趣旨に賛同し協力している。その中の一つ「光と緑の美術館」の業務課長・横井孝蔵さん=写真=は「ホールは常時開放しているので、いつでもお立ち寄りください」と話す。

広まり見せるシェルター

 災害級の暑さへの備えを促す「熱中症特別警戒アラート」の運用が始まり、誰でも一時的に避難することができる「指定暑熱避難施設(クーリングシェルター)」を設置する動きが市内でも広がっている。

 5月29日時点で市から指定を受けているのは100カ所(公共施設81・民間施設19)。イオン橋本店、イオン相模原ショッピングセンター、ウエルシア薬局などに加え、今年度から「グッディプレイス相模原」「TAIRAYA城山店」の2施設も新たに指定。シェルターは10月31日までの間、常時開設されている。

 市の担当者は「暑さを我慢してしまい熱中症になるケースが毎年ある。シェアスポットやシェルターを使って夏場を乗り越えてもらえれば」と話している。

献血の協力を呼びかけたメンバーたち

献血呼びかけに一役 ソロプチミスト相模

 女性の生活・地位向上を目指して活動している奉仕団体「国際ソロプチミスト相模」(岩本一枝会長)は6月5日、市役所前で献血への協力を通行人らに呼びかけた。

 同団体では毎年6月の恒例事業として県赤十字血液センターが実施する献血活動に協力しており、30年以上続いている。この日は42人からの申し込みがあり、そのうち38人から400ミリリットル、4人から200ミリリットルの血液提供を受けた。

 岩本会長は「40年ほど続けているので、ここで献血を呼び掛けていることの認知が広がっている。皆さんの役に立てれば」と話している。

相模原市の花「あじさい」をメインにした特別バージョンも公開される予定

「花手水」で梅雨に彩り 区内4カ所で13日から公開

 「美しい花々で梅雨を楽しもう」――。

 6月13日(金)から27日(金)までの2週間、中央区が実施する花手水の特別イベントが開かれる。区内4カ所(亀ヶ池八幡宮・氷川神社・JR相模原駅構内・市役所本庁舎本館1階ロビー)に、睡蓮鉢などに色彩豊かな花々を生ける「花手水」が配置される。

 花手水とは、手や口を清めるために設けられた寺社などの手水鉢に色とりどりの花を浮かべたもの。中央区役所は、魅力スポットを創出し、地域への愛着醸成や地域活性化につなげることを目的に、2022年度から季節の花々の花手水を展示する取り組みを定期的に行っている。

 今回は区制施行15周年を記念し、相模原駅と市役所本庁舎では市の花である「あじさい」を中心にした「15周年記念バージョン」の花手水も公開される。

26年度理事長候補者の廣田静香さん

相模原 青年会議所 次期理事長候補に廣田氏 「思いやりと行動する力を」

 相模原青年会議所(JC/八木貴弘理事長)は6月5日、市立産業会館で来年度の理事長候補者選挙を開催した。今年度60周年実行委員長と副理事長を務める廣田静香さんが立候補し、メンバーの信任によって2026年度理事長候補者となった。

仲間と可能性信じ

 立候補者として登壇した廣田さんは集まったメンバーに対し「人生は一度きり。過去に戻ることはできないからこそ、自分の可能性、そして仲間の存在を信じ、一歩踏み出し、新しいことに挑戦してほしい」と呼びかけた。仲間や家族、社員の支えによって過去の後悔を乗り越え成長できた経験を踏まえ、感謝の気持ちと思いやりの心が新たな挑戦につながるとした上で「希望に溢れた私たちの笑顔から、多くの人に思いやりの心と行動する力を届け、笑顔あふれる未来を創造していく」と決意を示した。

 26年度の政策としては▽認め合う心が行動を変え、世界を変える▽活き活きと暮らせる笑顔溢れるまちづくり▽人のために挑戦するリーダーの育成▽笑顔を広げるために挑戦する組織▽挑戦を支える組織運営――の5つのテーマを提示した。

 相模原JCは今年60周年を迎え、秋には周年事業の実施を予定している。廣田さんは結びに「壁にぶつかり困ったとき、それは仲間と共に成長する機会になる。少し背伸びして、今の自分を越えてください。できるかできないかではなく、やるかやらないか。一緒に61年目の新たな一歩を踏み出し、笑顔あふれる相模原を作っていきましょう」と笑顔で仲間たちに呼びかけた。メンバーたちは拍手で答え、61人目のリーダーの誕生を祝福した。

中心メンバーの松崎さん(左)と安西さん

介護事業者が協議会発足 行政との連携スムーズに

 市内に拠点を置く中小規模の介護事業者を中心とする連絡協議会が昨年9月に発足した。団体名は「相模原市介護事業者等連絡協議会(仮称)」。行政と事業者間の連携を円滑にし、市の制度を事業者が正しく理解することや、現場で生じている課題を市に伝えることを目的としている。

「交流がない」

 同協議会の中心メンバーである松崎貴義さん(株式会社OFFER代表取締役)は「事業者がどんどん増えているのに、横のつながりがない。情報共有ができない」と、相模原の介護業界の課題を指摘する。現状では経営時に課題が生じたときには個々の事業者がそれぞれ行政に相談をしており、行政・事業者双方にとって負担になっている。

 制度違反だと誤認して良質なサービスを実行できていないケースもあり、情報共有を徹底して地域全体で介護の質を高める必要があるという。営業の前提条件が事業者間で揃うことにより、独自に魅力を高めて利用者を集めることが不可欠になるため、事業者同士が切磋琢磨する効果も期待される。

 また連携によって特に中小規模の営利事業者が感じている課題を多くの事業者の総意として伝えることができるため、行政に訴えやすくすることも重要な狙いの一つ。

 松崎さんとともに運営を担う安西祐太さん(株式会社ファイブスター代表取締役)は「よりよいサービスを必要な方に届けられるように団結したい。相模原を介護の分野で世界一に」と話した。

23日総会、会員募集

 同協議会には市内に拠点のある法人または事業者が登録できる。6月3日時点の登録事業者数は30事業所。市内の介護施設数は1千件を超えており、広範な連携からは程遠い状況であることから、同協議会は登録を呼び掛けている。登録は年会費無料。

 6月22日(日)までの申し込みで、23日(月)に開催される第1回定期総会に参加できる。定期総会は相模原市民会館第一大会議室で午後2時開始。参加費500円(懇親会費含む)。今後は勉強会や先進的な事業所の見学、行政懇談会などを行う予定。(問)事務局【電話】042・707・1603

身体にかかる負担を書き出すワークショップ

職業病の「腰痛」改善へ 株式会社プレイエル

 重症心身障害児の発達支援・放課後等デイサービス「ユニコ」を運営する(株)プレイエル(相模原/岩野裕一代表)は、福祉職の職業病といわれる「腰痛」の解消に取り組んでいる。

 腰痛の原因となるのは、利用者を抱きかかえる姿勢や送迎時の長時間の運転。岩野代表は「日々の体への負荷は個人レベルの問題ではない」と考え、今年の1月から改善に向けた活動を始めた。市内で健康経営推進事業を展開する(株)TherapiCo(小曽根龍一代表)とともに独自のプログラムを開発し、研修やワークショップを実施。負担がかかる動作を書き出しスタッフ間で工夫を共有するなど、体の動かし方のみならず精神面のケアも行う。目標は「腰痛を解決する働き方の仕組みづくり」。岩野代表は「ワークショップでは毎回新たな気づきが生まれる。利用者のためにスタッフの負荷を減らして良いサービスを提供できたら」と話している。

市役所前で献血活動支援 19日 宅建協会相模北支部

 市役所前広場で6月19日(木)に行われる市の献血事業に対して、(公社)県宅地建物取引業協会相模北支部(加藤修支部長)は同日、献血への協力を広く呼びかける支援活動を行う。

 この活動は毎年実施しているもので、担当者は「協力者が減少する中、毎日約1万3000人の協力が必要。季節の花鉢のプレゼントも用意しているので、ぜひ多くの方にご協力いただきたい」と話している。

 活動時間は午前10時から正午までと、午後1時45分から4時まで。

咲き始めた肥後系のハナショウブ=6日撮影

相模原公園 色とりどりの背比べ ハナショウブ咲き継ぐ

 2万株のハナショウブが楽しめる相模原公園(南区)の「水無月園」。今年も白、紫、ピンク、青、黄と鮮やかな花が姿を見せている。

 ハナショウブは江戸時代に品種改良が進んだ。同園では肥後系、伊勢系、江戸系の3系統が栽培されており、120品種にも及ぶ。それぞれ開花のタイミングがやや異なり、撮影日には伊勢系が見ごろだったが、間もなく肥後系や江戸系も咲き揃う見込み。3枚の花弁が目立つ三英咲きは、ダイナミックでありながら繊細な美しさを放つ。

 同園の伊藤航副園長は「今年は例年に比べて開花が遅い」と話す。花は次々に咲くため、週末以降も色彩豊かな風景を堪能できるという。

6〜8月号の表紙

文化芸術情報を一冊に 県内イベントを紹介

 神奈川県は、県内の魅力的な文化芸術イベント情報をまとめた冊子、「イベントカレンダー」の6月〜8月号をこのほど発行した。文化芸術の魅力で人を引き付け、地域のにぎわいをつくり出すマグネット・カルチャー(マグカル)の取組みを推進している県が発行する冊子で、毎号、県内文化施設の公演や展示情報などがカレンダー形式で紹介されている。

 今号の特集は鬼太鼓座の和太鼓奏者、木下直人さんのインタビューや、藤沢市内でアートめぐりが楽しめる冊子「ふじさわパブリックアート散歩」を紹介。チケットが当たるプレゼントも実施している。冊子は県内各文化施設や一部の商業施設、自治体等で無料で受け取ることができる。

相模湖巡る文化財探訪 6月29日

 相模ダム、相模湖記念館、小原宿本陣など相模湖周辺の文化遺産をめぐる「文化財探訪」が6月29日(日)に行われる。参加無料。定員は申込先着40人。午後1時30分から4時30分まで。相模ダムは戦後国内で最初に造られたダム。飲料水や工業用水の供給、発電を担い、県内の産業発展の礎となったその歴史を紐解く。参加希望者は25日(水)までに市文化財課【電話】042・769・8371。

相模川 太公望が竿を振る シーズン序盤で19cmの大物も

 相模川水系での鮎釣りが6月1日に解禁となり、初の週末となった7日には中央区内の水域でも多くの釣り人が竿を振る姿が見られた。

 水郷田名と愛川町を結ぶ高田橋付近の河川敷でも早朝から「太公望」が入水し魚影を追った=写真。今シーズン初めて竿を出したという60代の男性(厚木市)は「この時期を待ち侘びていた。昨年もいい釣果だったポイントだったのでここを選んだ。結果はまずまず」とシーズン到来を楽しんでいた。

 天然遡上の鮎の漁場として知られる相模川水系は大規模な流れの本流や澄んだ急流の中津川、山里に包まれた小鮎川など、さまざまな表情のポイントがある。相模川上流部と支流の中津川中流域の2つの河川を管理する相模川第一漁業協同組合によると、12cmから大きいものでは19cmほどの魚もあがっているという。

 同水系での鮎釣りには遊漁券が必要。おとり鮎の販売店や釣具店、コンビニエンスストアなどで購入可能で、年間券は1万3千円、1日券は2千円(現場売りの場合は3500円)。各河川の釣果や遊漁規則等は相模川漁業協同組合連合会HP(http://sagamigawa-gyoren.jp)から確認可能。

堀川圭輔氏

参院選 NHK党 堀川氏擁立へ 受信料制度見直し訴える

 参院選神奈川選挙区(改選定数4)にNHKから国民を守る党が会社員の堀川圭輔氏(51)を擁立することを決めた。

 堀川氏は2022年の参院選静岡選挙区、23年の豊島区議選に同党から立候補して落選している。5月29日の会見で「NHKの受信料制度は今の時代に合っていない」と述べ、受信料を支払った人だけが視聴できる制度の導入を訴えた。

リニューアルオープン告知ポスター©五藤光学研究所Designed by Yuina Kiyama

参加無料 市博物館 市民100人を招待 6月15日まで参加受付

 開館30周年を迎えた相模原市立博物館(中央区高根)のプラネタリウムが、最新鋭の投影機と全天周デジタル映像システムを導入し、7月16日(水)にリニューアルオープンする。同館ではこれを記念する式典の参加者として市民100人を募集している。

 長年親しまれてきた同館プラネタリウムが、より鮮明で迫力ある宇宙空間を再現できる施設へと生まれ変わる。

世界初の映像体験

 今回のリニューアルでは10億個の星を投影できる光学式投影機「ケイロンIII」と8K解像度の全天周映像システムを導入。同時に体験できるプラネタリウムは世界初。

 式典は7月16日午前10時30分から正午まで。プラネタリウム点灯式のほか、お披露目投影などが行われる。同館担当者は「この式典だけの特別な内容を準備している」と話し、貴重なプログラムになる予定。募集対象は市内在住の100人。応募多数の場合は抽選。参加費は無料。申し込みは同館ホームページの専用申込フォーム(相模原市立博物館 リニューアル 式典で検索)からのみ受付。締め切りは6月15日(日)。問い合わせは同館【電話】042・750・8030。

お天気キャスター・木原 実さんに聞く 「無理せず、ゴールを目指す」

――SDGsをどのように評価されていますか。達成目標年2030年まで、あと5年に迫っている状況です。

 「大前提として私はSDGsの理念は大賛成。しかしゴールまで5年は時間的に厳しいですね」

――その理由は。

 「国は環境・エネルギー問題に一時期は『車に乗るのをやめよう。公共交通機関を使おう』と呼びかけましたが、多くの人は不便だから応じません。でも自家用車をエコカーに変える人は増えました。無理や我慢をしない手法でゴールを目指す方が現実的です」

――具体的に何をすべきでしょうか。

 「気候変動対策でいえば、再生可能エネルギーの技術革新でしょう。太陽光発電や風力発電は使い始めたばかりの技術でノウハウが蓄積されていませんが、今後強力な研究開発をのぞみます。SDGsを提唱した国連が世界の科学技術を結集し、前進させていくことも一案です。残念ながら、ガザやウクライナの戦争もあり、それどころではない状況。しかし、SDGsを本気で達成させるなら、世界のありようを考え直すべきです」

日常生活見直しを

――私たちの日常生活でできることは。

 「まずはごみ削減です。ご家庭の冷蔵庫の中で賞味期限が切れてるものありますよね。すぐに捨てませんか?お金と手間をかけて作った野菜、海で採ってきた魚が捨てられていく。消費期限を見て必要以上に買わないだけで済む。みなさん室内の消灯には熱心ですけど、食料を捨てることに罪悪感がないように感じます。僕は食いしん坊でケチん坊。少しくらい賞味期限が過ぎているものでも食べますよ(笑)」

――気象予報士として現在の地球環境は。

 「人間の力では気候変動を止められないだろうと思っています。コンピューターの計算ではじりじりと温暖化していくはずなんですが、実際は急上昇。一方、この冬の西日本の気温は低かった。自然は予測不能な変動を大きく起こします。温暖化で海水温も上がり強い台風が来ると言われており、実際、日本付近の海水温は過去にないくらい高くなりました。けれども未だに1934年の室戸台風や1959年の伊勢湾台風を超える台風は来ていない。では異常気象とどう向き合うか。僕は対処療法だと思います。その環境に人が適応していくこと。SDGs的な対策を進めつつ、寒波や大雪、熱波や洪水に備える。天気予報は効果があります」

――最後に読者にメッセージを。

 「私は防災士でもあります。皆さん、災害が起きても喉元過ぎるとすぐ忘れる。だから繰り返し伝えていかなきゃいけない。準備できるのは災害の発生前、地震なら揺れる前。命を守るため、今やれることを全部やってください。ひとりひとりのできることは限られています。しかし、知恵とお金を戦争や軍拡でなく、科学に投入すれば、安全で素敵な地球になります。みんなで実現させましょう」

過去開催時の様子(市提供)

受講料無料 子どもの発達を学ぶ講座 市が受講生募集中

 相模原市は「相模原市発達サポート講座」の第6期受講生の募集を6月1日から開始した。子どもの発達に関する保護者の不安軽減と保護者以外の人も含めた子どもの発達への理解促進を目的とするもの。

 毎年開催されているこの講座は、講師として明星大学の星山麻木教授を迎え、基礎講座A・B・Cの3コース(各7回)で全21回。現在受講生募集中の基礎講座Aコースは9月10日(水)から11月19日(水)までの全7回。

 子どもの発達支援において大切なこと、診断と発達評価、障害特性の理解(ASD、AD/HDなど)について学ぶ。各回午前9時30分から11時30分まで。Aコース修了後はB・Cコースも継続して受講できる。

7月11日まで受付9月10日開講

 対象は相模原市内在住・在勤で、子どもの発達に関心のある人。定員は80人程度で応募多数の場合は抽選。受講料は無料。会場は市役所本庁舎周辺施設。

 受講申込は7月11日(金)必着。市のホームページ(https://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/shisei/1026815/boshu/etc/1033150.html)にある専用フォームから申し込むか、同ページからダウンロードできる受講申込書に記入してFAX(042・754・7990)または郵送(相模原市中央区中央2の11の15)で相模原市教育委員会生涯学習課【電話】042・769・8287。

県議会 委員会構成決まる

 神奈川県議会の第2回定例会で、今年度の委員会構成が固まった。中央区選出の3議員の所属委員会は以下の通り(敬称略・括弧内は会派)。

 ▽河本文雄(自民)/文化スポーツ観光常任委員会▽寺崎雄介(立民)/環境農政常任委員会▽佐々木正行(公明)/厚生常任委員会・安全安心・未来環境特別委員会

●文化スポーツ観光常任委員会/国際交流及び国際協力、文化の振興、観光、スポーツ、そのほか文化スポーツ観光局の仕事について審査 ●環境農政常任委員会/公害の防止その他環境の保全、農業、林業及び水産業、そのほか環境農政局などの仕事について審査 ●厚生常任委員会/社会福祉、社会保障、人権及び男女共同参画、次世代育成、私学、保健医療、生活衛生、そのほか福祉子どもみらい局や健康医療局の仕事について審査 ●安全安心・未来環境特別委員会/自然災害対策の推進、交通安全対策・犯罪の起きにくい地域社会づくり、GREEN×EXPO 2027、農林畜水産業の活性化、脱炭素社会の実現に向けた取組、文化芸術振興のKOUGEI EXPO、観光振興・かながわ観光連携エリア、米軍基地対策について調査

サッカー日本代表・俵積田選手 デビューに地元相模原、八王子から喜び、応援の声

サッカー日本代表に初めて選出された、相模原市出身の俵積田晃太選手(FC東京・21)。6月5日にオーストラリアで行われた26年W杯北中米大会アジア最終予選のオーストラリア戦ではスタメン出場を果たした。「代表デビュー」について、地元から喜び、応援の声が聞かれた。

大きく羽ばたいて

認定こども園よこやま幼稚園(相模原市中央区横山台)/佐藤宏明理事長兼園長

「スピードとドリブルにもっと期待したい。あとはやっぱり得点だね、1点取ればこれからが見えてくる。若手はこういう時にチャンスを掴まないといけないと思うので、食ってやろうという気持ちで存在感を見せてほしいなと思う。出身幼稚園ということで誇りに思っているし、園児たちの励みにもなっている。大きく羽ばたいてほしい」

全校で応援

相模原市立横山小学校(相模原市中央区横山台)/佐藤由起校長

「俵積田選手が日本代表に選ばれたことを知り、6月の講話朝会で全校児童に紹介をしました。応援の気運が一気に高まり、PTAの協力のもと、応援のメッセージと応援旗を大急ぎで作成しました。応援旗の手形には、子どもたちの応援パワーが込められています。俵積田選手の活躍は子どもたちの励みです。全校で応援しています」

次も期待

ARTE八王子FCジュニア

株式会社幼体連スポーツクラブ(八王子市小比企町)/佐藤文雄代表取締役専務

「(幼稚園の頃)足の速さやボールの扱いなど、どれも(クラブの)記録を一通り塗り替えるくらい秀でていました。小3までは当社が運営するスポーツクラブにも所属していたので、側転なども得意。総合的なバランス能力が長けていました」

「(代表デビューについて)君が代のシーンでテレビに映っているのを見た段階で涙腺が緩んでしまった。指導者として感動もひとしお。次も期待しています」

窓口で提示して使う引き換えカード

相模原市、生理用品の無料配布を再開 経済的に困窮する女性を支援

 「生理用品は必需品なのに、経済的な理由で購入できない」という声を受け、相模原市では生理用品を無料で配布している。この取組は2022年から実施されており、一時在庫切れのために中止していたが、6月から再開した。

 配布対象者は相模原市内在住、在勤、在学の女性。生理用ナプキン1セット(ふつうの日用28個入・夜用11個入)などを無料で配布している。

身分証明は不要

 受け取り方法は、配布窓口で口頭で申し出る方法、配布窓口に設置してある生理用品引き換えカードを提示する方法、またはスマートフォンなどで無料配布案内ページを提示する方法の3つ。身分証明書の提示は不要。

子育て支援センターかソレイユさがみで

 配布窓口は、緑子育て支援センター(緑区西橋本)、ソレイユさがみ(緑区橋本)、中央子育て支援センター(中央区富士見)、南子育て支援センター(南区相模大野)で、それぞれ受付時間が異なる。

生理や困りごとの相談も可能

 市の担当者は「生理に関する相談も受け付けている」と話し、「困っていることがあったら気軽に相談してほしい」と呼び掛けている。

 詳しくは人権・男女共同参画課【電話】042-769-8205。

統廃合に向けた協議の申出があった路線(市ホームページより)

相模原市 中山間地域の交通再編へ アンケート実施 津久井・相模湖・藤野で6月15日まで

 相模原市は、中山間地域の交通再編に関するアンケートを6月15日(日)まで実施している。2024年6月、神奈川中央交通株式会社から運転士不足を理由に路線の統廃合や他の交通モードへの転換を含めた協議の申し出があったことを受けたもの。市は現行の乗合タクシーを活用した公共交通再編を検討しており、今回のアンケートは地域の交通ニーズを把握し、利便性と安全性の向上を目指すことが目的。

 アンケートの対象は津久井、相模湖、藤野地域に在住・通勤・通学する人。回答はオンラインフォーム(以下にリンクあり)、または紙のアンケート用紙で受け付ける。紙のアンケート用紙は、JR相模湖駅、JR藤野駅、やまなみ温泉バス折返し場、津久井総合事務所、相模湖総合事務所、藤野総合事務所、青根出張所、青野原出張所、相模湖公民館、千木良公民館、沢井公民館、牧野公民館、佐野川公民館に設置された回収箱へ提出する。アンケートの所要時間は約5〜10分。

 詳しく市交通政策課ホームページ(下記にリンクあり)または【電話】042-707-7239。