さがみはら中央区 社会
公開日:2025.06.12
クールシェア スポット
「どうぞ涼んでください」
市内に官民135カ所
電力需要が高まる夏の暑い時期に公共施設や商業施設などの涼しい場所で過ごす「クールシェア」が相模原市内でも6月2日から始まった。市は熱中症の予防や家庭での節電につなげようと市民に利用を呼びかけている。10月31日まで。
クールシェアは東日本大震災後に発生した電力供給不足への対応策として始まった。家庭でのエアコンの使用を控え公共施設や店舗などで暑さをしのぐことで、節電・省エネ効果を高める取り組み。熱中症予防にも繋がるとして注目され、広まりを見せている。
今夏は事業スタート直前の5月29日時点で、公民館や図書館など81の公共施設と、カーディーラーやドラッグストアなどの民間施設54カ所の計135施設が趣旨に賛同し協力している。その中の一つ「光と緑の美術館」の業務課長・横井孝蔵さん=写真=は「ホールは常時開放しているので、いつでもお立ち寄りください」と話す。
広まり見せるシェルター
災害級の暑さへの備えを促す「熱中症特別警戒アラート」の運用が始まり、誰でも一時的に避難することができる「指定暑熱避難施設(クーリングシェルター)」を設置する動きが市内でも広がっている。
5月29日時点で市から指定を受けているのは100カ所(公共施設81・民間施設19)。イオン橋本店、イオン相模原ショッピングセンター、ウエルシア薬局などに加え、今年度から「グッディプレイス相模原」「TAIRAYA城山店」の2施設も新たに指定。シェルターは10月31日までの間、常時開設されている。
市の担当者は「暑さを我慢してしまい熱中症になるケースが毎年ある。シェアスポットやシェルターを使って夏場を乗り越えてもらえれば」と話している。
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