逗子・葉山版【6月13日(金)号】
次男を抱っこする笠井さん

逗子在住笠井さん 保育料算定、「独自ルールを」 年齢制限撤廃へ署名活動

 逗子市内で2人の子育てをする笠井英莉さんが、「第2子以降の保育料に係る算定対象における年齢制限の撤廃を求める」陳情のため、署名活動に奔走している。5月16日からの活動で既にオンライン署名は1174筆が集まった(6月9日時点)。多くの人の後押しを受け、笠井さんは「住みやすいまちにしたい」との思いを強くする。

 現在、逗子市の保育料は国のルールにのっとり、幼稚園、保育所、認定こども園等を利用する3〜5歳児、市町村民税非課税世帯の0〜2歳児は無償。多子世帯の場合、第2子は半額、第3子以降は無償だが、その減免対象は第1子が未就学児の場合としている。

 笠井さんは5歳の長男と11カ月の次男を保育園に預け、夫婦ともにフルタイム勤務。現状では長男の保育料は無償、次男は半額だが、来年長男が小学校に入学すると、次男の保育料は満額となる。陳情書では「第2子であることに変わりはないのに第1子の年齢によって負担額が変わる現制度は公平性の観点からも見直しの余地があるのでは」と訴え、【1】第1子の年齢にかかわらず、第2子の保育料を半額にする措置を講じること【2】第3子以降は、条件を問わず保育料を無償にする措置を講じることを求めた。

 近隣の横須賀市や藤沢市では第1子の年齢にかかわらず第2子が半額、第3子以降は無償化になる制度を導入している。

陳情先輩が支え

 笠井さんが最初に陳情を考えたのは昨年4月にネットで読んだタウンニュース藤沢版の「第2子以降の保育料『減免を』」という記事がきっかけだった。当時は自分と同じ境遇の人が議会に陳情を提出したことを知り、「逗子でも誰かがやってくれないかな」と思った程度だったが、今年4月から子どもが通う保育園にも同じ立場の人がいたこともあり、「いきおいで」やってみようと思ったという。

 5月初旬、地元選出の国会議員事務所に相談を持ち掛けると、すぐに市議会議員を紹介され、面談。陳情の仕方などを教わり、陳情書や署名用紙、オンライン署名の準備を進めた。

 保育園などに出向き、署名の協力を呼びかける中で、2年前に「逗子市全ての働く子育て世代に支援・補償拡充のお願いに関する陳情」があったことを知る。この前例があったことで、署名活動への協力が得られやすいという。「一人の活動だと話を聞いてもらうのも難しかったと思うが、土台があって助かっている。私の活動がまた次の誰かの活動につながればと思う」と先駆者に感謝する。

 「不安やプレッシャーもありますが、より住みやすいまちになってくれたらと思って活動しています。ご協力をお願い致します」と協力を呼び掛ける。

 活動の状況などはインスタグラム(@zushi_de_kosodate)で確認できる。今後集めた署名をもち、7月に桐ケ谷覚市長に面会をする予定だ。

4月から支援拡充

 逗子市はこれまで国基準に準拠し、保育料の多子軽減の対象外となっていた児童(主に兄姉が認可外保育施設に在園している児童)について、今年4月から見直しをはかり市独自に軽減を行い始めた。

 見直し前は第1子が認可外保育園在園の場合、第2子を多子カウント1人目とするため減免がなく、第3子が2人目として半額だったが、見直し後は、認可外に通う子を第1子としてカウントするため、第2子は半額、第3子は無料となった。これは2年前の陳情が実を結び、市がルール改正に踏み切った結果だ。

 オンライン署名は二次元コードから。

 問い合わせは【携帯電話】080・4405・8105、【メール】eli.adele0109@gmail.com。

1000回記念作品を手にする角田さん

かいのどうぶつえん 作品発表、休まず1,000回 本紙連載、角田さん

 本紙「砂浜で生まれたものがたり」を詩人の中原かおりさんと共同連載中の角田元さん(78・葉山町堀内在住)が貝殻で作った動物の作品を毎週土曜日に披露している「かいのどうぶつえん」。あす6月14日(土)に記念すべき第1000回を迎える。

 角田さんは毎回、物語に合わせて作品を制作しており、1000回記念の題材には『アラビアンナイト(千夜一夜物語)』から『アリババと40人の盗賊』の「開け ゴマ」のシーン=写真下(角田さん提供)=を選んだ。洞窟を大型の巻貝「ヤツシロガイ」で表し、40人の盗賊はカエルで表現。顔には「アサリ」を使用し、目は小型巻貝「スガイ」の蓋を張り付けた。よく見ると列後方の盗賊は暇を持て余し、口が開いていたり、物を食べていたりなど、角田さんの遊び心が見て取れる。木に登って様子をうかがうアリババ役はサル。サルは「スズメガイ」と「アマオブネ」を組み合わせて作っている。

 同作品は約2年前に900回記念が終わって間もなく、「1000」にちなんだテーマ探しから始まった。「『千夜一夜』にすることは割と早く決まったが、その中のどの話にするかは時間がかかった」と明かす。今年3月には材料揃えを始め、1カ月以上の時間をかけて完成させた。その間、写真を撮っては納得がいかず作り直すといった作業が何度かあったという。出来栄えに関しては「圧倒的なボリューム感と迫力は出せたと思う」と満足げな表情を見せた。

 作品を作るにあたって本を読み直したという角田さん。「『開け ゴマ』の台詞は知っていても、物語自体はよく知らない人もいると思う。面白い作品なのでぜひ読んでみてください。映画にもなっていてビデオでも見られますから」と鑑賞を薦める。

 同作品は14日から1週間、角田さんの自宅玄関先のショーケースでの展示(作品が大きいため1部)や、7月1日(火)から8月24日(日)まで町立図書館の入口ギャラリーで行われる展示会で見ることができる。

声が励み

 角田さんが貝殻で動物を作るようになったのは2000年頃から。妻の貝殻拾いに付き合ったときに、拾うだけではつまらなくて貝を組み合わせたのが始まり。「大げさに言うと死んでる貝を組み合わせたら、そこに新しい生命が宿った」。はじめは家族に見せるだけだったが、次第に物足りなくなり、玄関に写真を飾るようになった。

 「割らない・塗らない・削らない」をモットーに、自然のままの組み合わせで作るリアルな動物たちは評判が広がり、本紙をはじめ、テレビや新聞などで度々紹介されるようになり、「やめるにやめられなくなった」と笑う。

 2006年に「ニワトリ親子」を発表してから毎週一度も休まず新作を作り続け、たどり着いた1000回。「楽しみにしてくださっている皆さんの声に励まされ続けてこられた」と感謝を口にした。

第50代葉山町議会議長に就任した 土佐 洋子さん 葉山町堀内在住 58歳

信念貫き実行

 ○…議長就任あいさつで、「開かれた議会運営に取り組む」ことを強調した。その考えは以前から強く、自身の質問の際に傍聴を申し込んだろう者のために、本議会議場に初めて手話通訳士を招き入れたこともある。全ての人に開かれた町政への第一歩として「手話言語条例の制定を進めたい」という。手話はライフワークでもある。11月に東京で開催されるデフリンピック(聴覚障害者のためのスポーツの世界大会)には町から2人のアスリートが参加する予定で、「まちをあげて応援したい」と意気込む。

 ○…プロのウインドサーファーとして活動しながら、議員を目指したのは、「生まれ育った葉山をずっと好きでいられるまちにしたい」との思いから。2008年1月の補欠選挙に告示1週間前に周囲から押される形で出馬し、初当選を果たした。以来、議席を守り続け、現在5期目。

 ○…高校2年で2歳年下の弟と一緒にウインドサーフィンを始めた。「運動が苦手で普通に乗れるようになるまで人の100倍は時間がかかった」と苦笑い。各大会に出場するも成績は振るわず、悔しい思いが続いた。高校3年の時、森戸海岸で活動していた拓殖大学の練習に合流。「今では考えられないスパルタ教育」を受けて実力をつけ、ある大会で優勝をかざり、勝つ喜びを知った。大学3年時にはイタリアで行われた世界大会でチャンピオンになり、4年でプロに転向。09年度にはプロランキング1位に輝いた。

 ○…私生活では葉山ロータリークラブでの奉仕活動や、葉山ライフセービングクラブで海上パトロールをするなど、地域の活動にも精を出す。横浜DeNAベイスターズの熱烈なファンで横浜スタジアムにも足しげく通う。

渚橋横の落書き=6月4日撮影

逗子海岸の落書き消そう 6月21日 10時から

 逗子海岸の渚橋横の壁面が何者かによって落書きされている。同カ所は一昨年、同じように落書きされ、海開きを前に子どもを含む市民有志約20人がペンキを塗り、消した様子を本紙も取材した=写真下。しかし、その落書き消し作業から1週間もたたないうちに、新たな落書きがされるという事態が起こり、再度塗り直しが行われた。

 それから約2年、逗子市によると、正確な日にちは分からないが、今年4月の時点で今回の落書きが確認されたという。

 2007年から毎年、海開きを前に逗子海岸の落書き消しを行う市民有志団体「逗子落書き消し隊」は6月21日(土)、この落書きを消すペンキ塗りを計画。同団体は作業を共に行うボランティアを募集している。当日午前10時に逗子海岸中央に集合。作業は正午までを予定。ペンキやローラーなどは貸出される。「汚れてもいい服装でご参加ください」と呼びかける。小雨決行。

 コロナ禍の20年を除く毎年の活動の成果もあり、落書きの数は年々減っているというが、不届き者とのいたちごっこは続く。

 問い合わせは逗子落書き消した隊【メール】kikuchi@shunichi.jp(菊池さん)。

海の家の建設が進む逗子海岸=6月7日撮影

逗子海水浴場 海の家、時間延長継続 海開き6月27日

 逗子市はこのほど、今年度の逗子海水浴場の開設を6月27日(金)から8月31日(日)までの66日間と発表した。

 昨年、試行的に実施した海の家の営業時間の延長と、海岸組合と海の家の共催によるイベントの開催は引き続き検証を行う。

 営業時間は原則午後8時までのところ、8月1日(金)から17日(日)までの期間限定で午後9時までとする。日中の暑さを避け、夕涼みのニーズが高まっているとして昨年実施したが、期間中に南海トラフ地震臨時情報が発表され、繁忙期の検証ができなかったことから継続し、地域住民の生活環境や海水浴場の風紀を維持しながら、海水浴場の魅力を高める方策となり得るのかを調査する。

 来場者の減少課題解決のため、ファミリービーチにどのようなイベントがふさわしいかの検証では、昨年はジャンルが音楽に偏ったため、今年は子どもや高齢者などの幅広い年代を対象に、様々なジャンルで複数回の実施を予定している。

 この間、関係団体、地元自治会、公募市民らで行ってきた海水浴場の運営に関する検討会では、「活性化の必要はない」といった意見も聞かれていた。

葉山海開きは7月1日

 葉山町では例年通り7月1日(火)から8月31日までの期間、森戸海水浴場、一色海水浴場、長者ヶ崎・大浜海水浴場が開設される。

ふるさとワーホリ 仕事通じた暮らし体験 県外の若者対象に短期滞在

 神奈川県横須賀三浦地域県政総合センターは、18歳から30歳代の県外に暮らす若者を対象にした「三浦半島地域ふるさとワーキングホリデー」の事業をスタートさせる。地域に1カ月程度滞在してもらい、就労しながら住民らと交流を図っていく。関係人口を増やすための試み。観光と異なる視点で三浦半島の魅力に触れることで、将来的な移住・定住につなげる。

 総務省が旗振り役を務める「ふるさとワーキングホリデー」は、2017年からスタートした制度。都市部に暮らす若者が一定期間地方に滞在し、働きながら収入を得て休日を自由に過ごす。自治体ごとに運用の仕方やルールに違いはあるが、観光や旅行では味わえない地域での生活体験に主眼が置かれている。1年以上、最長3年を期限とする「地域おこし協力隊」よりも挑戦しやすく、実践型のインターンシップとして大学生や専門学生なども参加できる。

 県では三浦半島をフィールドに初めて実施する。現在、実習生を募集中で8月から9月末までの期間で4人から8人程度を迎える。

 受け入れ先として、「三崎恵水産/FISHSTAND」(三浦市三崎町城ヶ島)、「マホロバ・マインズ三浦」(三浦市南下浦町上宮田)、「かねよ食堂」(横須賀市走水)の3事業者が協力。実習生は5週間の活動期間の内、最初の1週間は実際の業務に従事し、残りの4週間は各事業者が抱えている課題の解決に向けたアイデア提供や実際に企画を立てて実行に移す。

 マグロ問屋の三崎恵水産では、製造現場でまぐろの加工や流通の仕組みを学んだ後、直営のオンラインショップ、FISHSTANDの販促強化のためのマーケティングや広報で力を発揮してもらう。

 宿泊施設のマホロバ・マインズでは、フロントや売店などの業務を経験してから、新規客やリピート客を増やすための企画立案を行う。同施設はプールやスパ、天然温泉、カフェを備えているため、宿泊客はホテルの中だけで過ごしがち。そこで、行動範囲を広げて地域一帯を楽しんでもらえるようなプランを編み出してもらう。

 プログラム運営とコーディネートを全国で同様の事業実績のあるNPO法人「ETIC.」が担当する。今後、エリアを広げ、三浦半島一帯での受け入れ先の開拓も視野に入れる。

さわる模型を紹介するチラシ

建長寺「さわる模型」一周年 6月22日 感謝の集い

 建長寺(鎌倉市山ノ内)に触れる仏殿のブロンズ模型が設置されて1年がたち、6月22日(日)に「感謝の集いとこれから」と銘打った会が開催される。主催は「さわる模型」発起人、ユニバーサル絵本ライブラリーUniLeaf代表の大下利栄子さん。

 「さわる模型」は大下さんが視覚障害のある娘と「建物や景色の感動を共有したい」という思いから始めた取り組み。ポルトガル旅行で目にした世界遺産「ベレンの塔」の前に置かれたブロンズ模型が契機だった。「日本にも触れる模型を」との思いを強くした大下さんに、鎌倉市や観光協会、社会福祉協議会、建長寺が賛同。2023年6月には模型の製作費を捻出するためにクラウドファンディングに挑戦し、406人から目標の500万円を大きく上回る654万円が集まった。

 当日は模型の支援者や「見る子も見えない子も一緒に楽しめる透明点字シート付ユニバーサル絵本」の作業者らが集まり、模型や活動への思いを語る。

 時間は午後1時30分〜3時30分。建長寺正受庵(しょうじゅあん)で。参加費は無料(入山料別途)。「さわる模型」や活動に興味のある人なら誰でも参加可。

 問い合わせ、申し込みは【メール】info@unileaf.org(大下さん)。

解説する桐島さんとAIで作成された動画

桐島ローランドさん 「検索、もうやめよう」 セミナーで強調

 写真家の桐島ローランドさんが5月29日、逗子文化プラザ市民交流センター主催の「初心者のための生成AIセミナー」に講師として登壇した。

 桐島さんは「AIは産業革命を起こすのではないか」と語り、その可能性や進化のスピードについて言及し、AIの歴史や種類、利用の仕方を紹介。日常的に物事を調べる際に「生成AIを使えば広告がないのでストレスもかからない。検索エンジンはもうやめましょう」と声を大にした。また、参加者からリクエストを受け、その場で実際に画像や映像を作成してみせた。

 活用については、「専門知識がなくても誰でもすぐ使える」「文章や資料作り作業の時短・効率化」「アイデア出しの壁打ち相手になり、考えが整理される」「今までできなかったことができ、創造の幅が広がる」「日常生活でも役に立つ」といったメリットをあげた。一方で、「間違った情報を出すこともあるので、正しいかどうかは自分で判断を」「個人情報や機密情報は入力しない」「著作権・倫理問題」などのデメリットや注意点をあげ、あくまで「補助ツール」であり、最後に考えるのは人間で、依存しすぎてはならないと強調した。

 最近、生成AIを使い始めたという伊藤成美さん(36)は「AIは自分を映す鏡。使う人が自分の事を分かっていることで適切に使えるものだと感じた」と感想を述べた。

公演に向け練習に熱が入るメンバー

葉山中PTAコーラス 20周年初ソロ公演に気合 7月12日 逗子文化プラザ

 葉山中学校PTAコーラス「ハミングバード」が創立20周年を記念して、初のソロコンサートを7月12日(土)、逗子文化プラザなぎさホールで開催する。

 本番に向け、一色小学校で練習に励む様子を6月4日に取材した。

 部員らは代表の佐々木和子さん(73)の指揮にあわせ、『君をのせて』『Stand Alone』『ほらね、』などを熱唱。佐々木さんは「メッセージを客席に伝えられるように歌詞をきちんと理解して」「歌い慣れて流れている。もっと言葉を意識して」など、細かく歌い方を指導した。アドバイスで歌が良くなると指揮する佐々木さんのアクションも大きくなり、気合の入っている様子が伝わってきた。

 当日のプログラムは4部構成。第1部は女声合唱とピアノのための『花のように 雲のように』(作詞・作曲 なかにしあかね)。第2部は木下牧子作曲のアカペラ曲を4曲。休憩をはさみ、3部では日本の文学作品に着想を得た全四楽章からなる組曲『文学へ』(作詞・作曲 佐藤賢太郎)。4部は取材日に練習をしていたアラカルトの曲を披露する。

 午後2時開演(1時30分開場)。入場無料。

 同コーラスグループは現在16人が在籍。20年前、当時のPTA運営委員会のメンバーが、同中の「合唱コンクールの審査の間に自分たちも歌おう」と自然発生的に始まったのだという。創設メンバーは4人。現役の保護者は不在だが、学校からはPTAの名称使用の許可は得ているという。「随時新メンバーを募集です」と佐々木代表。

 (問)【携帯電話】090・80023536(佐々木さん)

講師を務める山本さん

九条の会 気候変動から平和考える 若き環境活動家に学ぶ

 8月の「ずし平和デー」事前企画として、気候変動から人権と平和を考える講演会が7月5日(土)、逗子市民交流センター2階会議室で開催される。主催は逗子・葉山九条の会。

 講師は慶應義塾大学総合政策学部に在籍する環境活動家、山本大貴さん。山本さんは2022年に気候危機を記憶し発信するムーブメント「record1・5」を立ち上げ、代表を務めるほか、若者気候訴訟の原告団の一員としても活動している。

 講演会では、山本さんが気候変動の現状を解説。それが私たちの人権や平和な暮らしといかに深く関わる問題であるかを共に考える。主催者は「気候変動が私たちの生活に与える影響が大きくなっている今、若い世代の活動家と共に学び、考えてみませんか」と参加を呼び掛ける。

 時間は午後0時50分から2時30分(開場は午後0時30分)。参加費700円、高校生以下は無料。定員は90人で事前予約が必要(当日参加は先着順)。

 申し込み・問い合わせは富塚さん(【電話】046・878・6044)または伊藤さん【メール】itou0103a@gmail.com。

写真展告知のポスター

ブルースさん写真展 まちづくり協会で

 葉山在住の写真家、ブルース・オズボーンさんの写真展が6月14日(土)から29日(日)まで、葉山まちづくり協会(葉山町堀内/図書館2階)で開催される。

 テーマは「NATURe CALLS」。ブルースさんは「海辺に移り住んだとき浜辺に打ち上げられるプラスチックごみに興味を持った。鮮やかな色や形に魅了されたが、次第に環境への影響を意識するようになった。『NATURe CALLS』は生命を守り、持続可能な未来を築き、自然との関係を見つめ直すための呼びかけです」とメッセージを送る。

 時間は午前10時から午後5時30分。6月16日・23日(月)は休館。

 問い合わせは同協会【電話】046・876・0421。

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戦後80年の記録 戦争体験談を募集 逗子・葉山編集室より

 タウンニュース逗子・葉山編集室では戦後80年企画として、戦争体験談をお話いただける方を募集しています。

 この企画は、紙面や特設ウェブサイトを通じて戦争体験を後世に伝えることが目的です。戦時中の生活、学童疎開、学徒動員、防空演習、戦地の実相、出征先や軍隊内での体験など幅広い内容を受け付けています。体験した場所は国内・国外を問いません。

 情報提供は逗子・葉山編集室【電話】046・850・1290、または氏名(ふりがな)、年齢、住所、連絡先、お話できる内容の要旨を明記の上【メール】zushi-hayama@townnews.co.jp。
提案の具体策を話し合う参加者

学生が市長に政策提案 生成AIを活用

 環境や防災分野などで活動する学生が逗子市の課題に向き合い、行政へ政策提案をする「学生未来アクションフォーラム」が6月7日、逗子文化プラザさざなみホールで行われた。ずしグリフェス実行委員会主催、学生未来アクションフォーラム実行委員会企画。

 当日はMOANA(環境)、逗子活性化プロジェクト(環境)、うみけん(環境)、3・11つなぐっぺし(防災)、かながわ学生ボランティア連合(環境等)などの学生団体の生徒・学生らが参加。

 「街のゴミを減らすための仕組み」「市内の小中高生における防災教育の仕組み作り」「市内フードロス削減のための仕組み作り」「海洋ごみを減らす取り組みの推進」の4つのテーマについて、5・6人のグループディスカッションが行われ、それぞれのテーマについて具体策を出し合った。

 ごみ削減については「ごみ拾いイベントの開催」「ごみ拾いアプリと連携したポイント制度の構築」、防災教育については「生徒主体の避難訓練の導入」「地域全体で連携した避難訓練の実施」などが意見として出された。これらの提言を生成AI・ChatGPTを利用し、政策提案書をその場で作成し、市に提出した。フォーラム実行委員会の齊藤雅流実行委員長は「短い時間の中で、思っていたより意見が出た。夢物語でなく現実的な政策案が出て良かったと思う」と手応えを述べた。

 後日、桐ケ谷覚逗子市長は「若者らしい斬新でユニークな提案を参考にし、行政運営に生かせればと考える。学生主体の意欲ある項目については積極的にサポートしていきたい」と話した。

感謝状を手にする山田取締役(右)と桐ケ谷市長

日本テレビ 藻場再生に活用を 逗子市に200万円寄付

 日本テレビ放送網株式会社はこのほど企業版ふるさと納税を利用し、逗子市に200万円を寄付した。5月29日には山田克也取締役執行役員らが市役所を訪れ、桐ケ谷覚市長から感謝状が贈呈された。

 同寄付は2024年5月に設置された三浦半島ブルーカーボン推進会議による4市1町の連携の取り組みに賛同し昨年度中にされたもの。

 桐ケ谷市長は「三浦半島4市1町は今は防災を始め様々な連携をしているが、日本テレビのブルーカーボンの取り組みがきっかけだった。広域の関係を固めてくれたことに感謝している」と語った。

 山田取締役は「ブルーカーボンはこれからも大事な活動になっていく。今後、逗子から広がっていってほしい」と期待を述べた。

心と体、無料健康相談 鎌倉保健福祉事務所で

 鎌倉保健福祉事務所(鎌倉市由比ガ浜)は専門家に無料で相談できる「からだとこころの健康相談」を定期的に開催している。電話、オンライン、対面で対応。予約制。

 6月26日(木)は産婦人科医師が午後1時30分から3時30分(相談30分)。相談内容は男女問わず、思春期の体の悩み、更年期障害、月経困難症、PMS、婦人科疾患、妊活、LGBTQ+、夫婦生活など。

 7月11日(金)は心理カウンセラーが午前10時から正午(相談50分)。妊産婦とその家族、思春期の男女と家族からの相談を受け付け。子育ての不安やイライラ、思春期の子どもとの関わり方、保護者や友人関係などの悩みに答える。

 相談中は希望により保育あり。

 申し込みは同事務所保健福祉課【電話】0467・24・3900(平日午前8時30分〜午後5時15分)。

6〜8月号の表紙

文化芸術情報を一冊に 県内イベントを紹介

 神奈川県は、県内の魅力的な文化芸術イベント情報をまとめた冊子、「イベントカレンダー」の6月〜8月号をこのほど発行した。

 文化芸術の魅力で人を引き付け、地域のにぎわいをつくり出すマグネット・カルチャー(マグカル)の取組みを推進している県が発行する冊子で、毎号、県内文化施設の公演や展示情報などがカレンダー形式で紹介されている。今号の特集は鬼太鼓座の和太鼓奏者、木下直人さんのインタビューや、藤沢市内でアートめぐりが楽しめる冊子「ふじさわパブリックアート散歩」を紹介。チケットが当たるプレゼントも実施している。

 冊子は県内各文化施設や一部の商業施設、自治体等で無料で受け取ることができる。

星座にまつわるエトセトラ 「入梅」

 季節の変わり目を知るのに二十四節気があります。地球から見た太陽の通り道(黄経)を、春分を0度として15度ずつ24等分したものが二十四節気です。「入梅」は二十四節気ではなく、「雑節」ですが、「芒種」(黄経75度)と「夏至」(黄経90度)の間、旧暦だと芒種に入って第1壬(みずのえ)の日を、そして、新暦では黄経80度に達した時とされています。今年は6月11日、旧暦だと6月12日が「入梅」です。これはあくまでも暦の上でのことで気象庁が発表する「梅雨入り」とは違います。実は旧暦には「出梅」もあります。夏至を過ぎて最初の壬の日です。この時期の星空は夏至も近く夜8時くらいの北の空に北斗七星が見えていますが、柄杓が天から水を撒いているような姿です。だからこの時期は雨が多いのだ、という話をプラネタリウムで聞いたときは、なるほど、と感心してしまいました。

「ピロリ菌と胃がん」 vol.35 人生100年時代今から始める終活のススメ

 今や、がんは国民的な病気となり、2人に1人はがん患者という統計ですが、命を救うには早期発見が欠かせません(2007、国立がんセンター)。友人のK子さん(60)は、胃カメラの辛さが苦痛でピロリ菌の除去を怠っていましたが、胃がんの確率が高いと聞いてあわてて実施。実はピロリ菌感染者が胃がんになる確率はヘビースモーカーが肺がんになるより高い。結果、胃がんは専門医でも37・2%という厳しい発見率のなか、ラッキーにも出来立てほやほやのがんを見つけることができました。さらに(公財)がん研究会有明病院で、もう1個ステージ1のがんを発見。胃がんはステージ1の段階では95%完治できる一方、ステージ3になると5年生存率は50%を切るそうです。K子さんの場合は進行性の悪性がんだったので、ステージ2ならば余命1年だったとか。まさに「早期発見で命拾いした」とK子さん。10月に発見し、胃の真ん中を切除して結合するロボット手術を経て、退院したのは12月中旬。AIに20万本以上の内視鏡検査の画像や動画を読み込ませ学習したところ、AI搭載の内視鏡検査では58・4%の発見率と専門医を上回る結果です(AIメディカルサービス提供)。逗子市と葉山町では各種がん検診を実施。対象年齢であれば自己負担の少ない金額で誰でも受診できます(逗子市、葉山町HP参照)。