茅ヶ崎・寒川版【8月29日(金)号】
2014年に発生した台風の被害

【防災特別号】寒川町 水害に備えて対策強化 治水設備、発信手段を増強

 相模川、目久尻川、小出川が町内を流れる寒川町では、水害リスクに対し多角的な対策を進めている。近年頻発するゲリラ豪雨や想定を超える大雨は、広範囲にわたる浸水や内水氾濫を引き起こす懸念があり、町は強い危機感を抱いている。

 2014年に発生した台風18号では小出川が氾濫し、岡田地区を中心に床上浸水18棟、床下浸水88棟が確認された。現在、町が発行している洪水ハザードマップでは、3つの河川に囲まれる町全体の約6〜7割が浸水想定区域とされている。

リスクを「見える化」

 こうした中、水害対策として町は、21年度に策定された雨水整備総合計画に基づき、5カ計画で進められてきた倉見地内の上村地区は、23年度から上村雨水幹線樋門に水位計とカメラ、道路上に水位センサーを設置。水位が地表から10cmに達し浸水が見られた場合は、町公式LINEのプッシュ通知機能で自動的にメッセージが送信される。また、町のホームページで情報を公開し、住民がリアルタイムで水位情報を確認できる仕組みを整えた。

 さらに24年度は、水の流れをコントロールする樋門の操作作業台に可搬式排水ポンプを5台設置し、緊急時の排水能力を強化している。

 現在は小動排水区と小出川直接流域区域の雨水施設の整備を進行しているほか、浸水実績等を踏まえ26年度に改定される次期計画の策定に向け効果的な対策を練っているという。

 これらの整備に加え、町民一人ひとりの防災意識の向上のため、防災リーダー研修や避難所体験会といった実践的な訓練を実施している。また、町としては今後、スマートフォンで気軽に災害の知識を学ぶ「スマホで防災訓練」の技術的な開発を予定しているほか、災害発生初期に必要不可欠なトイレ対策に力を入れていきたいとしている。

 災害時の避難情報の伝達手段にも注力し、防災行政用無線、メール、LINEなど複数の広報手段を併用し、情報の多元化を図っている。現状、無線が聞こえにくいという声があるため、住民には他の情報収集手段を併用するよう周知しているという。

茅ヶ崎市 キャッシュレス還元再び 還元総額3億5600万円

 茅ヶ崎市は4回目となるキャッシュレス決済によるポイント還元事業を実施する。期間は10月14日(火)から31日(金)まで。市担当者は「物価高騰の影響を受けた消費者や事業者を支援し、地域経済の活性化や消費喚起をめざしたい」としている。

 「茅ヶ崎市のお店を応援しよう‼キャッシュレスでおトクキャンペーン」は、期間中にスマートフォンの決済アプリau PAY、d払い、PayPayを導入している市内の実店舗で買い物をすると、最大で決済額の中小企業で20%、大手企業では10%がポイントとして還元される。還元総額は3億5600万円。

 今回の1決済サービスあたりの付与上限は、中小企業で2000円相当(不課税)、大手企業は1000円相当(不課税)で、期間中の付与上限は5000円相当となっている。

 市は今まで、2022年度と23年度に3回にわたりキャッシュレス決済還元事業を行ってきた。市産業観光課担当者によると、前回の23年12月に行われた際は対象となった店舗は2738店で、実施期間中の決済額は24億915万円、経済効果は約29億円だったという。前回を振り返り、「アプリの導入などは広まってきているのを実感している。伸びは緩やかではあるが、今回は25〜30億円の経済効果を見込んでいる」としている。

 また市では、この機会に新たにキャッシュレス決済を活用してもらおうと、市内各所で個別相談会を予定。10月中は茅ヶ崎市役所本庁舎1階市民ふれあいプラザでも個別説明会を実施する。平日の午前9時から午後5時まで。予約不要・相談無料。

 市担当者は「この機会に身近な店舗を訪れ、広く市民の皆様にご活用いただければ」と話した。

 問い合わせはコールセンター総合窓口【電話】0120・982・903(キャンペーン期間外は平日午前9時〜午後5時30分/期間中は全日午前9時〜午後7時)へ。
予選での宮代さんのスイング=提供

寒川中学1年宮代悠太郎さん リトルリーグで全国へ 守備力武器に頂点目指す

 寒川町立寒川中学校1年の宮代悠太郎さん(12)が、8月29日から愛媛県で開催される全国大会「JA共済杯2025全国選抜リトルリーグ野球大会」に、少年硬式野球チーム「湘南リーグ平塚リトル」(市川正雄会長)のメンバーとして出場する。

 7月に開催された予選では県内から7チームが出場。同チームは、旭リトル(横浜)に10対3、横浜中央・青葉緑東リトルに11対1と、自慢の打撃力を発揮し、圧勝で全国への切符を手にした。

 宮代さんは準決勝でDH(投手の代わりに打撃専門の選手が出場する制度)として、決勝では2番・レフトとして出場。守備ではノーエラーだったものの、打撃は「思うように打てず悔しかった」と課題の残る試合となった。全国大会を前に、土日は約10時間、平日もほとんど毎日自主練習に励む宮代さん。「まずは試合に出て、自分の力を最大限に出し切りたい」と意気込んでいる。

全員で挑む最後の試合

 中学1年生と小学6年生の21人で構成される同チーム。リトルリーグは毎年9月に新チームとなるため、今大会が現在のチームメイトと出場する最後の試合となる。幼稚園の卒園と同時に同チームに所属した宮代さんにとっては、長年の仲間との最後の試合だけにより気合いが入るといい、「チームの目標である『全国制覇』を絶対に果たしたい」と言葉に力を込めた。
新しい津波ハザードマップの表紙

【防災特別号】茅ヶ崎市 津波ハザードマップを更新 9月中に全戸配布へ

 茅ヶ崎市はこのほど、新たな津波ハザードマップを作成した。今年3月、神奈川県から津波災害警戒区域に指定されたことを受け、津波のせり上がりを考慮した「基準水位」を反映させるなど、災害発生時の避難や普段の防災に活用がしやすい仕様になっている。8月27日から市ホームページに掲載されているほか、公共施設での配布もスタート。9月中旬から市内全戸に配布する予定だ。

 ハザードマップの更新は、今年3月24日に茅ヶ崎市が「津波災害警戒区域」(国の法律に基づき、県知事が警戒避難体制を特に整備すべき区域として指定する)に指定されたことを受けて行われるもの。

基準水位を反映

 新しいマップは全体でA1サイズで、折りたたむとA4になる。14万部が作成され、9月中旬から約11万7千部が各家庭に配布されるほか、市役所窓口、公民館やコミュニティセンターなど公共施設での配布が始まった。

 県が示す最大クラスの津波浸水想定をもとに作成されており、建物などに衝突した津波のせり上がりも考慮した「基準水位」を反映させた。これによって避難場所の高さが明確になるため、より安全な避難先を検討することができるようになるという。

 また、大津波警報発表時に避難が必要となる避難対象地域や避難行動が困難とされる30cmの津波の到達時間、茅ヶ崎市を含む相模湾沿岸の津波浸水想定も掲載している。

 ほかにも多言語(英語、中国語、韓国語)での表記や津波の基礎知識、避難手順、情報収集方法なども盛り込んだ。今後は沿岸部を中心にマップを活用した勉強会も開催していくという。

津波避難訓練実施へ

 また11月8日(土)には、ハザードマップで「津波避難対象地域」とされているエリアの住民(約4万9千人)や海浜利用者を対象とした津波避難訓練を実施する。

 当日は午前9時30分に「訓練地震」が発令された後、シェイクアウト訓練(地震時に身を守る行動)、津波一時退避場所への避難などを行う。

 市防災対策課は「いざという時にあわてず行動できるように、新しいハザードマップを活用してほしい。事前にどこを目指すべきかを把握し、訓練に参加してもらえたら」と話している。

 問い合わせは市防災対策課【電話】0467・81・7127へ。

「湘南連合神輿保存會」の会長を務める 渡邉 勝己さん 寒川町在住 59歳

湘南連合は「みな家族」

 ○…湘南地域の16の神輿団体で形成される「湘南連合神輿保存會」の会長を務める。地域の祭りや行事での神輿渡御を通じて、伝統文化の継承や地域の活性化に貢献している同会。会長の任期は2年だが、今年で18年目。発足50周年を迎え、8月31日には記念祭りも開催するという。「50年の歴史を紡いだ神輿をぜひたくさんの人に見に来てもらいたい」と会長として気合が入る。

 ○…寒川生まれ、寒川育ち。父が担ぎ手だった影響で、物心がついたときから神輿は生活のすぐそばにあった。「この町に住んでいたら神輿を担ぐのは当たり前だと思っていた」と笑う。中学に入ると同会に所属。就職と同時に神輿から離れた友達も多かったというが、運輸送関係の仕事の傍ら、神輿を担ぎ続けた。「会を辞めたいと思ったことは一度もない。幼い頃からずっと神輿とともに育ってきた」と話す。

 ○…会長として活動する中で印象に残っているのは、2011年に起こった東日本大震災で被災した気仙沼に、同会として復興支援に行ったこと。自ら運転して被災地に出向くと、水や菓子、ビールなどの物資を無料で配布した。「現地で神輿を披露したら喜ばれた。地元の担ぎ手との交流もあって、改めて神輿のすごさやつながりの温かさを感じられた」という。

 ○…会長として大切にしていることは「コミュニケーション」。会に所属する若い世代とも積極的に関わり、アットホームな雰囲気づくりに励んでいる。「まるで家族みたい。担いでいないときも会ったりしているな」とうれしそう。「神輿は一人じゃ担げない。50年続いてきた会や、神輿の伝統を未来につなげられるよう、守っていきたい」と力強く話した。

昨年のフェアの様子=提供

【防災特別号】寒川町 体験型防災フェア 11月30日、さむかわ中央公園で

 さむかわ中央公園(寒川町宮山275)で11月30日(日)、「さむかわ安全・安心フェア」が開催される。午前10時から午後2時まで。

 この催しは自治会や関係機関を対象に開催してきた防災訓練を、一般向けにも実施しようと昨年初めて開催されたもので、「参加・体験」をキーワードにさまざまな催しが企画されている。

 当日は地震の揺れを疑似体験することができる「起震車体験会」、パトカーや自衛隊車両などの展示、防火衣の着用体験、放水体験、はしご車搭乗体験(抽選)、災害時の対応事例パネル展示などが予定されている。

 問い合わせは町民安全課【電話】0467・74・1111へ。
会員証のイメージ=提供

【防災特別号】寒川町一之宮地区 災害時の情報共有を迅速化 自治会が二次元コードを活用

 寒川町一之宮の5つの自治会(一之宮西・一之宮北・一之宮東・一之宮ソフィア・筒井)では、二次元コードを活用した避難所受付と安否確認システムの確立で自主防災を行っている。

 この取り組みは、10年以上にわたり、積極的に防災活動に力を入れている「一之宮西自治会」によって発案され、2019年から実施されてきた。

 毎年各自治会の会員が提出している「自主防災世帯台帳」を基盤にシステムが構築されており、世帯主や家族構成などの情報を個別の二次元コードに変換している。コードは「会員証」として各家庭に配布され、災害発生時に避難所で自治会員が保有する二次元コードを読み取り、安否状況を確認することで避難者状況をデータで集計することができるというもの。  また一之宮内であれば、他の自治会の指定避難所に避難した場合でも、共有のリストで瞬時に状況を把握できるという。

 実際の災害ではまだ使用されていないものの、毎年開催されている防災訓練での成果を踏まえ、迅速な情報伝達への期待が高まっている。

 今後、一之宮地区では安否確認をさらに円滑に進めるため、自治会への加入を促すほか、他地域での同様の取り組みを推奨していく方針を示している。

緊急医療安心サポート券

 また、一之宮西自治会では自主防災の一環として、会員の希望者に対し「緊急医療安心サポート券」を提供している。

 これは、二次元コードを読み取るだけで個人情報やかかりつけの医療機関、服薬内容などが分かり、災害などの緊急時には救急隊員がその情報をもとに、迅速で適切な対応ができるという。
6月に開催された1級講座=提供

【防災特別号】茅ヶ崎市海岸地区 人とペットが共存する避難所に まちぢから協議会がリーダー養成

 茅ヶ崎市の海岸地区では、まちぢから協議会防災部会が中心となって「ペット避難所管理リーダー」の育成を進めている。災害が発生した際、避難所で人とペットが共存できる仕組みを作ることが狙いだ。

 取り組みの中心となっているのは同協議会の副会長で、防災部会の会長を務める山田秀砂さん。自らも愛犬家という山田さんはある時、地区内で約1600頭のペットが飼育されていることを知った。「数はもちろん大型犬の割合も高く、地区独自の課題だと感じた。災害が発生して大勢の人が避難所にペットを連れてきたら、大きな混乱が生じてしまう」

 そこで考えたのが、人とペットが共存できる共通認識と知識を持ち、避難所を運営管理ができるリーダーを育成することだった。

 昨年秋に行われた海岸地区の合同防災訓練で、「3級講座」を実施し38人が参加。受講者による避難所入所体験と保健所の講義も行われた。また、茅ヶ崎市保健所や市防災対策課の協力も得ながら、テキストの作成を始めた。

1級リーダーが誕生

 さらに今年2月の「2級講座」は19人が受講。細かいシチュエーションを想定したグループワークやペット受け入れの際の手続きのシミュレーション、避難所でどこにキャリーを配置するかなど実践的な内容だった。

 6月には獣医師も参加して「1級講座」が実施され、16人の卒業者が誕生した。これらのリーダーたちは10月18日(土)の海岸地区合同防災訓練(東海岸小学校)に参加し、ペット受け入れの実地訓練を行う予定。今後はSNSなどを通じて、テキストの公開なども進めるという。

 山田さんは「この仕組みを茅ヶ崎市内全域、いずれは他の市町村にも広げ、人とペットが共に生活しやすい避難所運営を実現していきたい」と話している。問い合わせは山田さん【携帯電話】090・3236・6285へ。
疲れた体に癒しを提供する同店

湯快爽快ちがさき 夏の疲れをリフレッシュ 充実の風呂とサウナで健康応援

 猛暑続きの夏の疲れを癒すなら、野天湯元湯快爽快ちがさき(茅ヶ崎市茅ヶ崎3の2の75)へ。

 同店は露天風呂をはじめとした各種風呂、月・日替わり湯、またサウナが充実しているほか、ゆったりとした休憩スペースには約1万冊の漫画コーナーを常設。全て入館料のみで楽しめる。

 営業時間は午前9時から深夜0時まで(最終入館午後11時30分)。問い合わせは同店【電話】0467・82・4126へ。

小児アレルギーを学ぶ 9月27日に疾患勉強会

 小児アレルギー疾患を正しく理解してもらおうと、茅ヶ崎医師会館(茅ヶ崎市茅ヶ崎3の4の23)で9月27日(土)、「おとうさん・おかあさんのための小児アレルギー疾患勉強会」が行われる。時間は午後3時から5時まで。参加は電話申し込みによる先着順で、定員は50人。参加費は無料。

 近年、小児アレルギー疾患は増加傾向にあるといい、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、喘息、花粉症などに悩まされる子どもが増えているという。

 そこで、勉強会では神奈川県立こども医療センター地域保健推進部長でアレルギーセンター副センター長の高増哲也さんが講師となり、「こどものアレルギー入門」と題して講演する。参加対象はアレルギーのある子どもを持つ家族、小児アレルギーに関心のある人。

 申し込みは同医師会事務局【電話】0467・87・2731へ。

上からサーフサイドセヴン茅ヶ崎ファーム、白十字会林間学校、子どもの園を訪問した組合の会員

茅ヶ崎遊技場組合 児童施設に寄付 おもちゃや花火、菓子など

 茅ヶ崎市、寒川町のパチンコ店が加盟する茅ヶ崎遊技場組合(小巻嵩典組合長)は8月7日、茅ヶ崎市内3カ所の児童養護施設におもちゃ類や花火、マンガ、菓子、飲料などを寄付した。

 同組合が地域貢献活動として毎年行っているもの。各施設からの要望に応じて品物を選んでおり、関係者は「自転車に乗ったことがなかった子どもが贈られた自転車をうれしそうに乗っていた」(サーフサイドセヴン茅ヶ崎ファーム・吉見哲施設長)、「猛暑で外で遊べない日もあるので、マンガが大人気。ありがたい」(白十字会・遠藤尚彦さん)、「花火は夏休みの終わりに行っている花火大会で地域の人たちと楽しみたい。長く支援を続けて下さっていることに感謝」(子どもの園・和田直煕園長)と述べた。小巻組合長は「子どもたちの成長を応援し、地域との共存共栄を目指すために今後も続けていきたい」と話した。

自身への声かけについて実演する深井さん(左)

感情も「防災訓練」を 深井さん小学校教諭に講演

 茅ヶ崎寒川地区小学校ミドルリーダー等研修会が7月22日、茅ヶ崎市総合体育館第1体育室で開催された。

 これは同地区小学校長会が校長、教頭、総括教諭といった管理職や現場のリーダーを対象に開催したもの。FUKAI FITNESS CLUB代表の深井諭さんが「感情の能防災訓練」をテーマに講演した。

 深井さんはいざという場面で力が発揮できるように、心に注目した独自のトレーニングメソッドを開発。多くのアスリートを全国大会優勝や五輪、パラリンピックなど世界大会での活躍に導いたことで知られる。

 深井さんは「大地震に対して避難訓練を行うのは、今後の発生が予想されその被害に対して警戒があるから。同じように感情も不安やプレッシャーに対して警戒と準備を行い、正しい場所に避難する『防災訓練』が必要」とする。

 そして「感情に対しては『後出しジャンケン』で構わない。反応に対して正しく対処することが重要」として、自律神経の仕組みや自分を俯瞰的に見る「メタ認知」の重要性など心と身体の関わりとその仕組みについて説明。そのうえで「6秒かけて息を吐き、3秒吸って4秒止めることで、自分に意識を集中させる」や「自分に対してポジティブな言葉をかける」など、目線、呼吸、言葉、行動という4つを活用した具体的な取り組みについて、ボールを使ったり身体も動かしながらレクチャーした。

 参加したある小学校長は「今の教員は難しい判断を迫られる場面も多い。今日学んだことを生かして現場で存分に力を発揮してほしい」とした。深井さんは「不登校の子どもやメンタルの不調に陥る先生が増えていることは、もはや個人や家庭だけの問題ではなく社会全体の問題となっている。感情の整え方にもしっかりとしたメソッドがあることを知ってもらうことで、問題の改善の一助になれたら」と話していた。

40周年記念の渡御

湘南連合神輿保存會 50周年記念の神輿渡御

 湘南連合神輿保存會が50周年を迎え、8月31日(日)に寒川神社周辺で『50周年記念神輿渡御』を行う。午前10時から午後1時30分まで。

 湘南連合の歴史を彩った4基の神輿が勢ぞろいする催し。現会長の渡邉勝己さん=人物風土記で紹介=は、「たくさんの方に見に来てもらえたら」と話している。

(問)伊藤さん【携帯電話】090・2744・7730

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円蔵推進協 ふれあいまつり

 円蔵小学校区青少年育成推進協議会による「ふれあいまつり」が8月31日(日)、円蔵スポーツ広場で開催される。午前11時から午後2時。雨天中止。かき氷やポップコーン、フランクフルトなどの屋台や、放水体験、ヨーヨー釣り、ちょうちん作り、バルーンなどのゲーム・工作のほか、焼き鳥や天丼、ラムネなど、大人も楽しめるキッチンカーもある。

(問)同協議会【携帯電話】080・8756・7155

メダリストの中村礼子さん

五輪メダリストが指導 9月7日 プールイベント

 オリンピアンと一緒に泳げるイベントが9月7日(日)、とのぷー殿山プールで開催される。時間は午後0時30分から1時30分。参加無料で、現在申し込みを受付中。

 アテネと北京五輪の競泳200m背泳ぎで2大会連続の銅メダルに輝いた、オリンピアンの中村礼子さんをゲストに迎え、トークショーや泳法指導を行う。

 参加対象は25m以上泳げる小学生および中学生。定員は各20人で、観覧のみは30組(1組4人まで)。申し込み多数の場合は抽選となる。希望者は申し込みフォームから。詳細・問い合わせは主催する(株)ハヤシ事務局【電話】0467・84・5351。受付は平日の午前10時から午後5時まで。

実施計画に市民意見を

 茅ヶ崎市は2026年度から30年度を期間とする「茅ヶ崎市実施計画2030」の策定を進めており、市民から広く意見を募るオープンハウスを開催している。今後の予定は8月29日(金)がイオン茅ヶ崎中央ショッピングセンター(午後1時〜4時)、30日(土)が茅ヶ崎海岸ヘッドランド前ウッドデッキ付近(午前6時〜6時45分、雨天中止)、茅ヶ崎公園野球場(午前7時30分〜9時)、ブランチ茅ヶ崎2 2階(午前11時〜午後3時)、31日(日)が茅ケ崎里山公園パークセンター前広場(午前11時〜午後3時、雨天時センター内)。各回事前申し込み不要。

日用品や果物を寄贈 茅ヶ崎グリーンL C

 奉仕団体「茅ヶ崎グリーンライオンズクラブ」(大柳裕一会長)のメンバーが8月22日、児童養護施設「白十字会林間学校」(茅ヶ崎市富士見町)を訪れ、日用品などを寄贈した=写真。

 同クラブは1974年の発足当初から、年に2〜3回、同施設への寄贈を続けており、その回数は100回を超える。

 今回はティッシュペーパーなど日用品のほか、缶ジュースや米30kg、また友好クラブである「甲州富士山ライオンズクラブ」から寄贈された桃やじゃがいもなどの果物、野菜類を届けた。

 白十字会の山川信人施設長は「さまざまな生活必需品が値上がりしているので本当にありがたい。果物は子どもたちも喜ぶと思う。お米も高騰しているので施設を卒業した子どもたちも利用させてもらっている」とし、同クラブの大柳会長は「今年度の活動テーマである『つながる地域 育む未来』をもとに、コツコツと支援を続けていきたい」と話していた。

緑が浜小学校に開設された避難所=提供

【防災特別号】茅ヶ崎市 約2600人が避難所へ カムチャツカ沖地震

 カムチャツカ半島沖を震源とする大地震が、7月30日に発生し、茅ヶ崎市を含む太平洋沿岸の広い地域に津波警報が発令された。当日の様子を振り返る。

市全域に避難所

 地震が発生したのは午前8時25分頃。9時40分に気象庁が津波警報を発令したことから、茅ヶ崎市は10時に災害対策本部を開催し、避難所の開設などを決定した。

 避難指示は「国道134号以南」だったため、当初はJR東海道線以南のエリアを中心に避難所を開設する予定だったが、住民の不安が大きかったこともあり、小・中学校32校に加えて公民館や県立高校など2次避難所12カ所も開設した。

 正午ごろをピークとして全避難所合計で、延べ2590人が避難。浜須賀中学校には一時500人ほどが訪れたという。

 途中、暑さで体調を崩した人もいたというが、大きな混乱はなく注意報へと切り替わった午後6時30分に、避難所を閉鎖した。

 この間、市はホームページやSNSなどで情報を発信したほか、コールセンターを開設。協定を締結している(株)バカンが運営するサービス「VACAN(バカン)」を利用し、避難所の開設・混雑情報も配信した。

 市防災対策課は「今回の津波は遠隔地で発生した地震だったため、津波が到達するまでに時間があったが、地震によっては発生から数分で到達する可能性がある。津波ハザードマップなどを確認し、いざという時どこへ避難するのか、日頃から考えておいてほしい」と呼びかけている。

【防災特別号】 大規模災害への備えに補助金・制度の活用を

 茅ヶ崎市と寒川町は、耐震診断と耐震補強に対する補助金を設けている。

茅ヶ崎市

 茅ヶ崎市の耐震診断の補助を受けるには1981年5月31日以前に着工した旧耐震基準の木造住宅で【1】所有かつ居住していること【2】所有かつ所有者の配偶者または一親等の親族が居住していること【3】所有していること、のいずれかに該当する一戸建て住宅、長屋、兼用住宅などの条件を満たす必要がある。

 これらの条件に合致すると市に登録している耐震診断士による診断を受けることができる。費用は一律税込10万8900円。世帯全員が65歳以上の高齢者かつ市民税が非課税の場合は自己負担額9900円、それ以外の人は自己負担額が3万5900円。

 診断の結果、倒壊の恐れが少ないとされる評点1・0以上とするための耐震補強工事で、一戸建て住宅または兼用住宅であること、市に登録した耐震診断士が耐震補強設計および工事監理を行うこと、などを条件に耐震補強工事にかかる費用の2分の1(上限50万円)が補助される。65歳以上の高齢者世帯等は20万円割り増しされ最大70万円。

寒川町

 寒川町では、1981年5月31日以前に着工した旧耐震基準の木造住宅の耐震診断費用の2分の1(上限5万円)、耐震診断の結果、評点1・0未満の建物の耐震改修工事の設計や工事費用の2分の1(上限50万円)、木造住宅の除却工事の設計や工事費用の2分の1(上限50万円)を補助する制度を設けている。

 なお今年度から、同条件で耐震シェルター設置にも購入及び設置費用の2分の1(上限25万円)が補助される制度が新設された。

危険ブロック塀撤去費用を助成

 茅ヶ崎市、寒川町ともに、ブロック塀の撤去等に対して補助金を設けている。

 茅ヶ崎市の補助金額は【1】撤去工事の見積額(消費税を除く)【2】撤去する塀等の部分の見付面積×6000円/平方メートル【3】上限20万円(世帯全ての人が65歳以上であり、市民税非課税の際は上限30万円)のうち最も低い額。

 補助は2種類あり、道路沿いに設置された高さ80cmを超えるブロック塀等を撤去する費用の一部を補助する「危険ブロック塀等の撤去費補助金」、狭あい道路に接する敷地の後退用地の譲渡および、後退用地内にあるブロック塀等の工作物の除却に対し補償する「狭あい道路整備事業」。危険ブロック塀等の撤去費補助金は、工事前に補助金申請が必要となる。

 寒川町では、道路面または敷地面からの高さが1m以上、延長が1m以上のものを対象に補助対象工事の2分の1かつ上限30万円が補助される。

 これらの各制度に関する問い合わせは茅ヶ崎市建築指導課建築安全担当【電話】0467・81・7185、寒川町都市計画・開発指導担当【電話】0467・74・1111へ。

【防災特別号】 防災情報SNSで発信 茅ヶ崎市防災対策課

 茅ヶ崎市防災対策課は2023年12月に「Instagram」のアカウントを開設した。

 地震や津波、風水害への備え、イベントの告知などのほか、最近は「避難所と避難場所の違いは」「避難訓練の合言葉『おかしもち』の意味は?」など、クイズ形式でわかりやすく情報を発信している。

 同課では「ぜひフォローして、普段から防災について考えてほしい」と呼びかけている。

【防災特別号】茅ヶ崎エフエム 避難想定し防災特番 9月7日 アルバックが協力

 茅ヶ崎エフエム(エボラジ/89・2MHz)は9月7日(日)に防災特番を放送する。時間は午前11時から正午まで。

 今回のテーマは茅ヶ崎市内の避難所について。7月30日にロシアのカムチャツカ半島付近で起きた巨大地震の影響で、神奈川県内にも津波警報が発令され、茅ヶ崎市にも避難所が開設された。これを受け、今回の警報で避難所に指定されたアルバック(茅ヶ崎市萩園)の総務部担当者をゲストに迎え、改めて避難所の役割などについて考える。司会はエボラジメインパーソナリティの政井マヤさん。

防災アプリ登録呼び掛け

 同局では昨年7月に防災情報を通知する機能を持つ公式モバイルアプリをリリースしている。このアプリは、防災情報を茅ヶ崎・寒川エリアの住民にいち早く届けることを大きな目的としており、通知設定をすれば、緊急時に速やかに住民の安全確保に向けた防災情報がプッシュ通知される。同局ではアプリが住民の防災用ツールの一つとして活用されることに期待を寄せる。

 同局の担当者は「昨今の防災に対する備えや知識について茅ヶ崎市としっかり連携し、市民の皆さまにお届けしていく。 緊急情報は公式アプリのプッシュ通知でお知らせするとともに、放送へとつなげていきたい」と話している。

【防災特別号】 地域・家庭の「防災力」向上に 茅ヶ崎市内各地で防災訓練

 茅ヶ崎市の各地区では防災訓練が予定されている=表。

 大規模地震に備えて「自分や家族の身の安全を守る」自助、「自分たちの地域は自分たちで守る」共助を推進するため、市内13地区の自治会連合会や認定コミュニティの主催のもと、市と連携を図りながら、各地区で防災訓練が実施されている。訓練では情報収集伝達活動、初期消火活動、救助・救急活動、応急救護活動等の訓練を通じて、地域防災力の強化が図られている。市担当者は「地区防災訓練に参加し、防災の知識や技術を身につけ、大災害に備えてほしい」と呼び掛けている。

親の学び直し講座 まちスポで8月29日 申し込み不要・無料

 「親の学び直し講座」が8月29日(金)、ブランチ茅ヶ崎3(茅ヶ崎市浜見平)のまちづくりスポット茅ヶ崎で開催される。午前10時30分から11時10分まで。申し込み不要、無料。

 講師は湘南学びデザインの高橋研代表。元教員の経験を生かした「学びのコンサルタント」が教育現場の今とこれからを解説する。子ども同伴もOK。

 問い合わせは(メール)takahashi@shonan-manabi.comへ。

まちスポでアート体験 8月28日 途中参加OK 予約不要・無料

 ブランチ茅ヶ崎3(茅ヶ崎市浜見平)のまちづくりスポット茅ヶ崎で8月28日(木)、「なつやすみアートプログラム体験『まるまるシールとペンでかこう』」が行われる。午後2時15分から3時30分まで。予約不要、途中参加可、無料。

 アート作品を作ることにより脳の活性と心の解放を促し、認知症予防や維持改善、また子どもの感性教育や自己肯定感の醸成、クリエイティブシンキング等にも効果が高く、新しい時代に生きる上で必要な思考と実践知が身につくといわれる日本発のアートソリューションメソッド「臨床美術」に基づいて活動する、「アトリエにあ」によるアート体験。

 問い合わせは同アトリエすずきさん(メール)atelier.near@gmail.comへ。

講師を務める南雲さん

タイ式ヨガ体験募集 茅ヶ崎市勤労市民会館で全5回

 茅ヶ崎市勤労市民会館(茅ヶ崎市新栄町13の32)で9月4日(木)から10月2日(木)まで、「ルーシーダットン タイ式ヨガ体験講座」が開催される。毎週木曜日の全5回にわたり行われるもので、定員は30人程度(申し込み制・先着順)。参加費は1回500円(全5回で2500円)。時間は午後7時から8時。現在、参加者を募集中で、応募の締切は参加希望日の当日午後3時まで(定員に達し次第受付を終了)。

 ルーシーダットンとはタイに古くから伝わる健康法のことで、ヨガもその一つ。ゆっくりとしたポーズを取りながら呼吸法によって自律神経を整えていく。茅ヶ崎市出身のインストラクターの南雲佑子さんが指導する。

 詳細・申し込みは同館に直接か事務局【電話】0467・88・1331へ。

親子で学ぼうノートの魔法 学ぶ力がアップするノート術 まちスポで講座

 ブランチ茅ヶ崎3(茅ヶ崎市浜見平10の2)のまちづくりスポット茅ヶ崎で8月27日(水)、「親子で学ぼうノートの魔法〜学ぶ力がアップするノート術〜」が行われる。午前10時30分から11時15分まで。無料。

 小学生の子どもとその保護者を対象に、親子で一緒に学ぶ力が伸びるノート術を学び、書き方のコツを楽しく体験する。担当者は「学校での授業にも生かせる情報が満載です」と来場を呼び掛けている。申し込み不要、筆記用具持参。

 問い合わせは湘南学びデザインの高橋研代表(メール)takahashi@shonan-manabi.comへ。

冬に咲くひまわり

寒川町観光協会 冬のひまわりの種販売 町民無料の特別企画も

 寒川町観光協会は9月23日(火・祝)まで、ひまわりの種を販売している。一袋(30粒入り)で300円。

 同協会では11月下旬から12月初旬にかけて、町内各地にひまわりを咲かせるプロジェクトを行っておりその一環。「9月中旬から下旬に種を蒔いて、冬の始まりである11月の終わり頃に花が咲きます。ぜひ参加しませんか」と呼びかける。

 また、9月1日(月)から21日(日)まで、特別企画「吉な種育ててみくじ」を開催する。引いたおみくじの結果に応じて大きさが異なるスプーンが渡され、その場ですくったひまわりの種を持ち帰ることができる。一番大きなスプーンなら約50粒、小さいもので約15粒すくえるという。町民無料。

 種の購入方法は、同協会窓口(寒川町岡田1の2の3 1A)で直接。 午前9時30分から午後6時までで、水曜定休。(問)同協会【電話】0467・75・9051

 

小出川の改修事業に伴って出土した古代の絵馬(上)と絵馬の図面(下)=いずれも神奈川県教育委員会提供

学芸員のイチ推し! -連載 Vol.34-ウマを捧げた古代の祈り 博物館特別展にて

 現在、茅ヶ崎市博物館では、特別展「古代高座(たかくら)」を開催しており、各地の指定文化財を含む古代の貴重な資料を350点以上展示しています。

 約1300年前、古代の役所と寺院が建てられた下寺尾(しもてらお)の周辺からは、古代の祈りに関わる出土品も数多く見つかっており、ウマを捧げた祈りに関わると考えられる資料もあります。

 ひとつは古代の絵馬です。日本最古の絵馬は飛鳥時代の中頃まで遡りますが、平安時代に入る頃、出土事例は全国まで拡大します。ただし、これまでに確認されているものは100点を超える程度で、関東地方では下寺尾からの出土事例のみです。

 いまひとつはウマの下顎骨(かがくこつ)で、雨乞いのために捧げられたと考えられます。ウマと水とは不可分の関係だったとされ、古代の社会には農耕に根ざした儀礼があったのでしょう。そもそも絵馬も、生きたウマを神に捧げる習俗と関連し、その形代の役割があったと考えられます。

 これら資料の展示は特別展の会期中だけ。この機会にぜひじっくりとご覧ください。8月30日(土)には、学芸員によるギャラリートークも開催します。