茅ヶ崎・寒川 社会
公開日:2025.08.29
【防災特別号】寒川町一之宮地区
災害時の情報共有を迅速化
自治会が二次元コードを活用
寒川町一之宮の5つの自治会(一之宮西・一之宮北・一之宮東・一之宮ソフィア・筒井)では、二次元コードを活用した避難所受付と安否確認システムの確立で自主防災を行っている。
この取り組みは、10年以上にわたり、積極的に防災活動に力を入れている「一之宮西自治会」によって発案され、2019年から実施されてきた。
毎年各自治会の会員が提出している「自主防災世帯台帳」を基盤にシステムが構築されており、世帯主や家族構成などの情報を個別の二次元コードに変換している。コードは「会員証」として各家庭に配布され、災害発生時に避難所で自治会員が保有する二次元コードを読み取り、安否状況を確認することで避難者状況をデータで集計することができるというもの。 また一之宮内であれば、他の自治会の指定避難所に避難した場合でも、共有のリストで瞬時に状況を把握できるという。
実際の災害ではまだ使用されていないものの、毎年開催されている防災訓練での成果を踏まえ、迅速な情報伝達への期待が高まっている。
今後、一之宮地区では安否確認をさらに円滑に進めるため、自治会への加入を促すほか、他地域での同様の取り組みを推奨していく方針を示している。
緊急医療安心サポート券
また、一之宮西自治会では自主防災の一環として、会員の希望者に対し「緊急医療安心サポート券」を提供している。
これは、二次元コードを読み取るだけで個人情報やかかりつけの医療機関、服薬内容などが分かり、災害などの緊急時には救急隊員がその情報をもとに、迅速で適切な対応ができるという。
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