戻る

茅ヶ崎・寒川 トップニュース社会

公開日:2025.08.29

【防災特別号】茅ヶ崎市
津波ハザードマップを更新
9月中に全戸配布へ

  • 新しい津波ハザードマップの表紙

  • せり上がりも反映した「基準水位」の考え方=茅ヶ崎市ホームページより

 茅ヶ崎市はこのほど、新たな津波ハザードマップを作成した。今年3月、神奈川県から津波災害警戒区域に指定されたことを受け、津波のせり上がりを考慮した「基準水位」を反映させるなど、災害発生時の避難や普段の防災に活用がしやすい仕様になっている。8月27日から市ホームページに掲載されているほか、公共施設での配布もスタート。9月中旬から市内全戸に配布する予定だ。

 ハザードマップの更新は、今年3月24日に茅ヶ崎市が「津波災害警戒区域」(国の法律に基づき、県知事が警戒避難体制を特に整備すべき区域として指定する)に指定されたことを受けて行われるもの。

基準水位を反映

 新しいマップは全体でA1サイズで、折りたたむとA4になる。14万部が作成され、9月中旬から約11万7千部が各家庭に配布されるほか、市役所窓口、公民館やコミュニティセンターなど公共施設での配布が始まった。

 県が示す最大クラスの津波浸水想定をもとに作成されており、建物などに衝突した津波のせり上がりも考慮した「基準水位」を反映させた。これによって避難場所の高さが明確になるため、より安全な避難先を検討することができるようになるという。

 また、大津波警報発表時に避難が必要となる避難対象地域や避難行動が困難とされる30cmの津波の到達時間、茅ヶ崎市を含む相模湾沿岸の津波浸水想定も掲載している。

 ほかにも多言語(英語、中国語、韓国語)での表記や津波の基礎知識、避難手順、情報収集方法なども盛り込んだ。今後は沿岸部を中心にマップを活用した勉強会も開催していくという。

津波避難訓練実施へ

 また11月8日(土)には、ハザードマップで「津波避難対象地域」とされているエリアの住民(約4万9千人)や海浜利用者を対象とした津波避難訓練を実施する。

 当日は午前9時30分に「訓練地震」が発令された後、シェイクアウト訓練(地震時に身を守る行動)、津波一時退避場所への避難などを行う。

 市防災対策課は「いざという時にあわてず行動できるように、新しいハザードマップを活用してほしい。事前にどこを目指すべきかを把握し、訓練に参加してもらえたら」と話している。

 問い合わせは市防災対策課【電話】0467・81・7127へ。

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

茅ヶ崎・寒川 トップニュースの新着記事

茅ヶ崎・寒川 トップニュースの記事を検索

コラム

コラム一覧

求人特集

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS