秦野版【10月24日(金)号】
多世代交流施設の建設が計画される県道705号沿い(写真奥が秦野駅)

多世代交流施設の構想公表 市が秦野駅北口の活性化へ

 秦野市は10月16日、秦野駅北口周辺のにぎわい創造を目的として計画する「多世代交流施設」の構想案を発表した。はだのこども館やハローワークの入居、図書のある空間を整備する一方で、その他の機能については市民に意見を募りながら進め、2029年度の供用開始を目指す。

 秦野駅北口周辺の活性化とともに、遊ぶ、学ぶ、働くなど秦野での暮らしの活動拠点として市が構想する多世代交流施設。駅から北側に伸びる拡幅整備中の県道705号沿い、JAはだの本町支所の向かいに建設を計画する。16日の定例会見で高橋昌和市長は駅北口エリアの現状について「残念ながらにぎわいがあるとは言えない」とし、多世代交流施設をはじめ一体的に活性化していきたい考えを示した。

ハローワークやこども館が移転

 交流施設のコンセプトは、「はだのでの様々な出会いや学びを育む交流拠点」。軸には「子ども・子育て」「学び・知育」「創造的活動」「市民活動/起業・就労」「魅力情報発信」の5つの機能を据える。約4000平方メートルの土地に、地上3〜4階建ての建物を構想。事業費は交付金なども活用しながら約40億円と試算する。

 施設には、現在寿町にあるはだのこども館と、秦野も管轄するハローワーク松田が移転入居予定。こども館は1970年に建築され、老朽化が目立っており、駅近の場所を求める声が寄せられていた。ハローワークについては、市内企業の人材確保に向け50年以上前から市内設置を国に要望してきた経緯があり、松田町の施設が老朽で狭量だったことから移転候補地として打診があった。

 また、施設内に図書のある空間を整備する方針で、市は子どもや若者の居場所、文化・生涯学習・市民活動へつながる学びを提供したい考え。建物にはそのほか、商業や住宅などの民間施設も含めて検討していく。

 市はホームページなどを通じて11月16日(日)まで、多世代交流拠点の構想案に関する意見を募集している。
第1回のブランド認証を受けた事業者ら

新はだのブランドに6品 「丹沢の杜、名水のまち」PR

 コンセプトを一新し再スタートを切った「はだのブランド」の第1回認証品が決定し、10月17日に認証式が行われた。コンセプトである「丹沢の杜、名水のまち」を体現する初回の認証品は6品となった。

 新たな「はだのブランド」に認証されたのは、欧風猪肉・鹿肉入りソーセージ((株)川上商会)、あしながきのこ蕎麦((有)そば処丹沢そば石庄)、丹沢MONクロモジアロマウォーター(丹沢MON合同会社)、komeama plain【甘酒】(合同会社andWAY)、おいしい秦野の水-丹沢の雫-(秦野市上下水道局)、丹沢ゴッド・オブ・マウンテン【和紅茶】(緑茶工房わさびや茶園)。1次審査を通った22件中11件の中から、聞き取りや現地調査、試食などの認証審査が行われ、基準をクリアした6商品が選ばれた。

 認証式では初めに、はだのブランド推進協議会の石井時明会長が「秦野にはまだまだ発信できるものがたくさんある。この認証式はゴールではなくスタート。秦野の誇れるものをもっと発掘し、日本、世界へと発信できることを願っている」とあいさつ。続いて、認証審査員を務めた(株)ディスカバー・ジャパンの代表取締役社長兼編集長の高橋俊宏さんが審査経過について報告した。高橋さんは審査にあたり、外部のプロが選定する、現地を見て対面で話を聞いて審査する、という2つに取り組んだことを話し「ここまでやっているところは全国でもそんなにない。素晴らしいものが選ばれたと思うので、このブランドを育てていってほしい」と語った。

 認証期間は3年間。市は今後、11月3日の「市民の日」で新認証品のPRを行うほか、12月に渋谷でポップアップ展示、雑誌『Discover JAPAN』1月号での紹介など、広報活動に力を入れたいとしている。

ロゴも一新

 「はだのブランド」認証事業は2012年度からスタート。これまで44事業者の63品を認証してきたが、認証品が増えたことで、PRしたいまちの特徴や地域資源の魅力が不明瞭になっているなどの課題、またSNSの普及に伴う「商品の圧倒的優位性が必要」といった観点から、市制施行70周年を機に「はだのブランド」事業の見直しが図られることになった。

 新認証品の発表にあたり、新たなブランドロゴも公表されている。

名水サミットでオカリナ演奏を行う「丹沢・オリーブの会」を指導する 岩田 晴美さん 松原町在住 69歳

優しい音色を届ける

 ○…市制施行70周年にちなみ、11月8日の名水サミットで70人以上のオカリナ演奏をしようと3月に立ち上げた「丹沢・オリーブの会」。自身が指導する7グループと、演奏仲間である中村龍子さんが指導する2グループのメンバーが集結。ピアノ伴奏は娘の夏美さんが担当する。当日は5曲演奏。『川の流れのように』など”水”をイメージした曲を入れ「最後は『ふるさと』で締めくくります。オカリナの音色をお楽しみください」。

 ○…オカリナを本格的に始めたのは30年ほど前。知人のオカリナグループ立ち上げへの参加がきっかけだった。「小学生の時、雑誌の付録のオカリナを持っていて。練習していたから懐かしかった」。楽器の魅力は「素朴な音色と、誰にでもできるところ」。オリジナルのオカリナが欲しくて、自身で粘土から作るなど凝り性な一面も。

 ○…横浜市出身。小学2年生頃からピアノを習い始め、以降音楽がライフワークに。秦野には中学3年生の時に越してきた。「西中ではブラスバンド部に入りました」と懐かしむ。大秦野高校卒業後は音大のピアノ科へ。その後はピアノ教室で指導にあたった。現在、ピアノ教室の生徒は夏美さんに引き継いでいる。「今はオカリナ一筋なんですよ」

 ○…オカリナグループの指導の他、夏美さんと2人でカフェやバーでミニコンサートを開くなど多忙な日々。今回70人の演奏指導も「こんな大人数は初めてで楽しい」と笑顔。音楽に関わるのが本当に好きなようだ。名水サミット後、12月には指導する7グループ合同発表会も控えている。「発表会は年1、個人のミニコンサートは年2回くらい続けたい。ボランティアで演奏もしたい」。優しい音色を、多くの人に届けていく。

目録を手渡す杉本会長(左)

秦野稲門会 社協に5万円を寄付 チャリティー企画で募る

 秦野稲門会の杉本榮次会長が10月17日、保健福祉センターを訪れ秦野市社会福祉協議会の高橋潔会長に寄付金5万円を手渡した。

 稲門会は早稲田大学の卒業生の団体。秦野稲門会は秦野市にゆかりのある人が所属し、同好会活動や大学への寄付などを行っている。

 今年は、同会が発足し20周年の節目の年。これからの活動の柱の一つとして「地域貢献」を掲げており、今回チャリティーウォーキングを企画。歩いた歩数に応じて寄付金額を決めるもので、実施日の5日には11人が参加。秦野駅から水無川沿いに秦野戸川公園まで歩き、合計歩数は17万5813歩となった。チャリティーウォーキングとしての寄付金と別途募った個人及び会からの寄付金を合わせ、5万円を社会福祉協議会に寄付することとなった。

 寄附金を手渡した杉本会長は、「チャリティーウォーキングは初の取り組みです。これからも地域に貢献していけたら」と話した。高橋会長は、「今後もご縁がありましたら力添えいただければありがたいです」と話した。

提供:株式会社ブランジスタメディア

長編プロモ3日公開 内田理央さんが秦野紹介

 秦野市制施行70周年を記念したプロモーション映像が公開されている。俳優兼ファッションモデルの内田理央さんが「秦野再発見隊員」として市内を巡るもので、短編と中編は公開中。11分22秒の長編は11月3日(月)に公開予定だ。

 自治体の観光PRのノウハウを持つWeb旅行メディア「旅色」とのコラボレーション事業。内田さんが市民との会話を通して、人や物、風景など、受け継がれてきた歴史や街の未来を深掘りしている。映像はYouTube「旅色公式チャンネル」から見ることができる。

特別公開の告知ポスター

市指定文化財を特別公開 寺院・歴史博物館で30日〜

 秦野市は10月30日(木)から11月3日(月)まで、市の指定文化財特別公開を行う。はだの歴史博物館は午前9時から午後5時(最終入館午後4時30分)、各協力寺院は午前10時から午後3時。

 文化財に対する理解を深める機会とするため、文化財保護強調週間に合わせ行われる特別無料公開。今年は宝蓮寺が管理する蓑毛大日堂(秦野市蓑毛721ほか)の「木造五智如来坐像(大日如来坐像・釈迦如来坐像・阿弥陀如来坐像・宝生如来坐像・阿閦如来坐像)」「木造聖観音菩薩立像」「木造十王像等諸仏」、泉蔵寺(秦野市千村503)の「石造十王像」、はだの歴史博物館(秦野市堀山下380の3)の「平沢北ノ開戸遺跡出土 弥生式土器」「二子塚古墳出土 銀装圭頭大刀」「東開戸遺跡出土 琥珀大珠・翡翠大珠」、「菩提横手遺跡出土 大型中空土偶」を公開。大型中空土偶の展示は3年ぶりとなる。

お寺カフェも

 また、NPO法人はだの大日堂保存会によると、蓑毛大日堂では11月1日から3日は説明員が常駐するほか、3日には宝蓮寺(秦野市蓑毛674)で「お寺カフェ」の実施を予定している。

 特別公開の問い合わせははだの歴史博物館【電話】0463・87・9581、蓑毛大日堂とお寺カフェの問い合わせははだの大日堂保存会【電話】0463・81・3528へ。

はだのっ子のアイデア料理販売

 秦野市内の子どもが考えた地産地消のアイデアレシピが、市内飲食店で商品化され、10月15日から販売されている。商品名と店舗は次の通り。

 ▽鹿肉のカツレツ/銀八鮨本店(堀川30)▽抹茶と蕎麦粉と落花生のバーチ ディ ダーマ/トラットリアフーコ(平沢2549の14)▽青パパイヤ大焼売/中国料理北京館(鈴張町2の35)。

 販売は来年2月末頃まで。原材料の入荷状況により売り切れとなる可能性あり。

大根川沿いを清掃する会員

シルバー人材センター 秦野市内で清掃活動実施 今年は各地区独自に

 公益社団法人秦野市シルバー人材センターが10月2日から18日にかけ、市内各所で清掃活動を実施した。18日は大根川堤防遊歩道の清掃が行われ、会員らは2時間ほどの活動に汗を流した。

 これは毎年10月、全国シルバー人材センターの事業普及啓発促進月間に合わせ行っていた「8地区合同作戦 秦野の観光地を清掃しよう」の取り組みを、より多様な活動に発展させたもの。今年は各地区ごとに清掃日と場所を決め実施された。

 2日、北地区の北中グラウンド清掃を皮切りに、10日に本町地区が弘法山、南・西・渋沢地区がはだの桜みち、東地区が田原ふるさと公園を清掃。13日に鶴巻地区が鶴巻公民館の外清掃を行い、最終日となった18日に大根地区が大根川堤防沿い遊歩道で実施した。

Honda SENSINGの体験・見学する参加者ら

ハダジで安全運転講習 ホンダカーズ中央神奈川

 ホンダカーズ中央神奈川主催のセーフティドライブ講習会が10月20日、秦野自動車教習所で開かれ、10人が参加した。

 交通事故防止啓発運動の一環として、顧客向けに同社が行っている取り組みの一つ。コロナ禍で一時実施できないこともあったが、昨年再開。今年は県内4カ所で開催しており、秦野自動車教習所では秦野市近郊に住む人々が参加した。

障害物前の自動停止体験

 当日は午前9時20分から座学・技能に分かれて講習を実施。同教習所の教習員が指導を行い、二輪車と四輪車の見え方の違いなどを参加者は学んだ。11時からは、今年初めて行うホンダの安全運転支援システム「Honda SENSING」体験を実施。希望者のみの体験だったが、講習参加者10人全員が体験を希望。同社スタッフが運転席に座り、参加者は後部座席に乗車。クリープ状態で障害物に向かって車が進み、自動で停止するまでを体験した。車は障害物の20cm手前で急停止。参加者は「けっこうびっくりした」などと乗車した感想を話した。

 講習を終え、参加者の一人は「楽しかった。普段やっていることの確認ができてためになった」と話した。同教習所は「全員がHonda SENSINGの体験を希望していて意識の高さを感じました。地域の交通安全寄与につながるので、企業の講習も積極的に協力していきたい」と話した。

地元のボランティアと協力して収穫する園児たち

大豊作に満面の笑み ひろはたこども園が収穫

 認定こども園「ひろはたこども園」の年中組21人と年長組25人が参加し、10月17日に下大槻の畑でサツマイモ掘りを行った。

 この畑は15年ほど前から地主が同園に貸しているもので、畑の手入れや除草作業は地元のボランティアが行っている。

 今年は5月22日に子どもたちがサツマイモの苗を植え、その後は散歩の途中などに立ち寄って、サツマイモの成長を見守りながら、収穫の日を待ち望んでいたという。

 当日は天気にも恵まれ、ボランティアとともに土の中からサツマイモを掘り出した。自分の顔ほどもある大きなサツマイモを見つけた子どもたちは満面の笑みを浮かべ、友達と見せ合ったり、肩に担いで大事そうに抱えていた。

盛り上がったミニ運動会(主催者提供)

南相馬子ども保養プロジェクト 被災地の今を知り、交流

 フードバンクはだのを運営する「南相馬子ども保養プロジェクト」が10月11日から13日にかけて東北で開催され、3日間で25人が参加した。

 東日本大震災で被災した南相馬市の子どもたちを秦野に招き楽しんでもらおうと、2015年に始まった同PJ。発起人の一人、福嶋秀樹さんが災害ボランティアで南三陸町と関わっていたこともあり、被災地の経済に寄与しようと2023年から夏の秦野と秋の東北の2回実施している。

 今年は福島県浪江町と双葉町、宮城県南三陸町で地域の人たちから震災当時の話を聞きながら、交流。宮城県気仙沼市と岩手県陸前高田市の震災遺構も見学するなど、参加者らは被災地の今を学んだ。

 また、福嶋さんが支援学校のボランティアをやっている経験から、一昨年と昨年も開催したミニ運動会を南相馬市の支援学校で実施。参加者・スタッフ一丸となって盛り上がりを見せた。

 10年以上続いている同プロジェクトは、保養の意味合いから、被災した漁師や宿を目に見える形で応援し参加者同士をつなぐというものに変化している。「そのつながりの輪が広がりを見せているのを感じます。すでに来年の秋開催も決定しました」と福嶋さんは話した。

<PR>
【LINE読者限定プレゼント】
【LINE読者限定プレゼント】
毎月15名様に抽選で『Amazonギフト券1,000円分』をプレゼント!ギフト券以外のプレゼントもあるかも!是非チェックしてみてください。 (続きを読む)

学前、賑わう おおね秋祭り

 「おおね秋祭り」が10月18日・19日の2日間、東海大学駅前広場特設会場で行われた=写真。

 東海大学駅前商店会と東海大学湘南学生会、地元自治会などが協力して毎年開催している同イベント。11月1日(土)から3日(月)までの東海大学湘南キャンパスの大学祭「建学祭」のプレステージとしても位置付けられており、特設ステージでは東海大生によるパフォーマンスも多く披露された。

 そのほか、子どもたちによるダンスやよさこい演舞、地元で活躍するアーティストによるライブ、2日目には「ななまがり」「生ファラオ」によるお笑いライブなども行われ、会場には家族や東海大生など、世代を超えた多くの人々で賑わいをみせた。

 また、多数出店された飲食や物販ブースを楽しむ人や、子どもスタンプラリーに参加し、お菓子をもらう親子連れの姿も多く見受けられた。

報徳サミットのチラシ

二宮尊徳の教え学ぶ 11月1日 報徳サミット

 「第30回全国報徳サミット秦野市大会」が11月1日(土)、メタックス体育館はだの(総合体育館)メインアリーナで行われる。開場は午前9時、開演9時20分から。

 全国報徳研究市町村協議会に加盟する市町村が一堂に会し、「報徳仕法」を通じてこれからのまちづくり・ひとづくりに必要な取り組みを学ぶ同サミット。報徳仕法とは二宮尊徳(二宮金次郎)の教えであり、受けた徳や恩義に報いる「報徳」を実践することをいう。同協議会には二宮尊徳にゆかりのあるまちが加盟しており、今年は秦野を会場に、「みんなでつなぐ報徳の教え 未来を創るひとづくり・まちづくり」のテーマのもとサミットを開催する。

 当日は小中学生による報徳学習の発表や同協議会の首長らによるパネルディスカッション、俳優で「はだのふるさと大使」を務める合田雅吏さんによる基調講演を実施。合田さんは映画『二宮金次郎』で主演を務めており、二宮金次郎の生きざまを演じた俳優として、「演じることは生きること、金次郎を生きた日々”100年先に伝えたい報徳の想い”」をテーマに講演する。同体育館前ではキッチンカーも出店する。

 (問)市生涯学習課【電話】0463・84・2792

公民館での全体練習

70人のオカリナ演奏 11月名水サミットで披露

 「第39回全国水環境保全市町村連絡協議会全国大会 名水サミットinはだの」が11月8日(土)、メタックス体育館はだので開催される。午前9時〜午後5時。

 秦野市の市制施行70周年を記念し、オープニングアクトで「丹沢・オリーブの会」が70人以上のオカリナ演奏を行う。公民館などで指導するのは岩田晴美さん=人物風土記で紹介。当日は『川の流れのように』など水にちなんだ楽曲を含め5曲を演奏する。

<PR>
神奈川の企業Web集客に タウンニュースのネット版「タイアップ広告」でPR強化
神奈川の企業Web集客に タウンニュースのネット版「タイアップ広告」でPR強化
1人1台のスマホ時代。企業広告・商品サービスPRにおいて「デジタル化」は避けては通れないテーマといわれている。「日本の広告費」(電通調べ)によると、2024年の... (続きを読む)

俳優・森次晃嗣さんに聞く 「ウルトラセブンは分身」 シニアに熱いメッセージ

 ウルトラマンシリーズは来年、放送開始から60周年の節目を迎える。数ある名作の中でも誉れ高いのが「ウルトラセブン」だ。主役のモロボシ・ダンを演じた俳優、森次晃嗣さん(82)=藤沢市在住=に、当時の思い出や年齢を重ねても元気に過ごす秘訣を聞いた。

 --「セブン」撮影当時の思い出は。

 「高校卒業と同時に、文字通りかばん一つで北海道から上京し、ジャズ喫茶などで住み込みで働いた。オーディションを勝ち抜いてモロボシ・ダン役を射止めたのは24歳の時。撮影には毎日始発で藤沢の自宅を出て、成城学園前のスタジオまで通った。40度の熱があっても撮影したことも。過酷なスケジュールで、よく1年やれたと思う。特に心に残っているのは、海底人が人間の海底開発に抗議して攻撃してくる『ノンマルトの使者』。実はもともと地球に住んでいたのは海底人の方で、ダンも地球人がしたことに苦悩する。ウルトラセブンは戦争もテーマに置く、社会派ドラマだった。怪獣もエレキングやキングジョーなど魅力があったから、人気があるんじゃないかな」

 --ウルトラセブン=モロボシ・ダンは、森次さんにとってどのような存在ですか。

 「もはや分身と言える存在だと思う。色んな役を演じてきたけれど、やっぱりモロボシ・ダンなんだ」

 --他のウルトラマン役を演じた俳優とも交流があるとか。

 「昨年、同じ藤沢に住む、つるの剛士さん(ウルトラマンダイナ役)から『今日暇ですか』と電話があってね。彼の自宅に行ったら高野八誠さん(『ウルトラマンガイア』ウルトラマンアグル=藤宮博也役)とか若いウルトラマンも何人かいて。お酒を飲んで、話をして、元気をもらったよ」

 --「セブン」の後も、時代劇から現代劇までさまざまな役を演じてきました。長く活躍できた秘訣は。

 「60代に入ってからは、若くはないけれどおじいちゃんでもない、難しい役どころが多くなった。でも挑戦することを大事にしていたので、もらった役は全力で取り組んできた。70代に入り、流石に体力の衰えを感じるようになって、海までの散歩を日課にしていた。振り返ると好きなことをやってこられたと思う。でも、まだまだファンのみんなに元気な所を見せていかないとね」

 --現在は藤沢で飲食店「ジョリー・シャポー」を経営されています。

 「以前は店でシャンソンを歌ったりもしていた。今はほとんど娘に任せているけれど、今も年に数回はファンミーティングを開いている。ファンの皆さんが、こんなに長くセブンを大切に思ってくれてありがたい」

 --ファンからサインを求められた際、色紙には必ず「正義」「勇気」「希望」と書くとか。

 「正義を貫くには勇気がいる。勇気があれば希望が生まれる。この言葉を生涯大事にしている」

 --最後に読者へのメッセージをお願いします。

 「いつ何が起きるか分からないからね。若い人に力をもらって、一緒に楽しくいきいきと生きていきましょう」

北村理事長(中央)と高橋市長(中央左)

中栄信用金庫 児童に「おこづかい帳」寄贈 報徳サミット開催を記念

 中栄信用金庫の北村圭一理事長らが10月14日、秦野市役所を訪れ、秦野市内の小学校全児童用の「おこづかい帳」7300冊を寄贈した。

 同金庫は、地域の未来を担う子どもたちのため「子どもの未来応援プロジェクト」を行っている。今回の寄贈もその一環で、秦野市で報徳サミット(11月1日)が開催されることを記念して二宮尊徳が描かれたおこづかい帳を市に寄贈した。信用金庫制度は二宮尊徳とゆかりがあり、尊徳が構築した金融互助組織である「五常講」が源流の一つ。今でも受け継がれている「相互扶助と地域発展への寄与」という報徳の教えを、おこづかい帳を通して子どもたちに学んでほしいという思いを込めている。

 寄贈当日は、高橋昌和市長と佐藤直樹教育長が北村理事長を迎えた。佐藤教育長は二宮尊徳と信用金庫のゆかりを聞き「今日いただいたお話を含め、学校で共有させていただきます」と話した。北村理事長は「ぜひまたこういった活動をさせていただきたいです」と話した。

スポットクーラー等寄贈 秦野LCが南中に

 秦野ライオンズクラブ(秦野LC/加藤剛会長)が10月16日、南中学校を訪れ、スポットクーラー2台と教師用スキャナー1台を寄贈した=写真。

 今年は同クラブ創立60周年の節目の年。献血や植樹事業に加え、周年事業として複数の奉仕活動に取り組んでいる。今回の寄贈は、複数行ってきた周年記念事業活動の締めくくりとなる。加藤会長らは16日、寄贈のため南中学校を訪れた。

 古木学校長はスポットクーラーとスキャナーを受け取り、「生徒たちは教室以外でも活動するため、スポットクーラーが必要だと感じていました。今回、このような形で寄贈を申し出ていただき、非常にありがたいです。大切に使わせていただきます」と話した。

 加藤会長は「過去にも他の中学校に寄贈を行っています。今回、全ての生徒が使えるものになればと思っていました。喜んでいただけて良かったです」と話した。

秦野市観光協会 旧駅名のアクスタ販売 小田急電鉄コラボで

 秦野市観光協会ではこのほど、小田急電鉄と観光協会コラボのオリジナルアクリルスタンドの販売を開始した。

 「大秦野駅」と書かれた旧駅名看板と旧5000形「丹沢号」のネームドトレインヘッドマーク付きバージョン=写真右上=と、現駅名と8000形バージョン=写真右下=の2種類がある。価格は両方とも税込1千円(数に限りあり)。

 来店者により楽しんでもらおうと、新設したお土産コーナーに小田急電鉄グッズを導入した同協会。もころんグッズやアクリルキーホルダー、多機能パスケース、エコバッグなども取り揃えている=写真左。

 問い合わせは同協会【電話】0463・82・8833へ。

参加無料 ごぼう先生が教える! 健康体操 福祉講演会 11月11日

 神奈川県高齢者福祉施設協議会秦野・伊勢原地区による「福祉講演会」が11月11日(火)、伊勢原市民文化会館で開催される。午後6時30分から。

 「大人のための体操のおにいさん」として活躍するごぼう先生こと、簗瀬寛氏が講師。テーマは「ごぼう先生の笑顔をつくる健康体操 ― 介護の負担を減らして笑顔を増やす方法」。介護する側・される側の笑顔を引き出すための健康体操を紹介。電話、専用フォームから申し込み。

 問い合わせは、伊勢原ホーム【電話】0463・93・5521。

全国学力・学習状況調査 小6算数、全国との差拡大 中3国語は改善

 2025年度全国学力・学習状況調査について、秦野市の分析結果がこのほど公表された。分析結果によると、小学校算数で全国平均との差が拡大し課題が浮き彫りになった一方、中学校国語では差が最小となり改善傾向が見られた。

 小学6年生・中学3年生を対象に、自治体ごとに実施されている全国調査。国語・算数(数学)などの教科に関する調査と、非認知能力に関する調査などが行われた。

 小学6年生は、国語で全国との差は昨年度の3・7ポイントから4・8ポイントに開いたが、コロナ禍前の2019年度からは3ポイント改善。算数は昨年度の3・4ポイント差から8ポイント差へと後退し、19年度からの経年変化でも3・4ポイント差が開いた。中学3年生は、国語では全国と比較し、昨年度の3・1ポイント差から1・3ポイント差へと改善。数学では昨年度の4・5ポイント差から4・3ポイント差へと若干改善した。

プロジェクトで一定の成果

 市教育委員会は今回の結果を受け、10の取り組みを強化する「教育水準の改善向上に向けたプロジェクト2030」を掲げる。今回の調査では、21年度から「学びの基盤プロジェクト」に取り組んでいる学校区が今回初めて全国平均を超えたことが分かった。児童生徒の非認知能力、学習の定着度、学力の伸びを経年で調査し、成長記録のエビデンスに基づいて授業や教育活動に反映する同プロジェクトに一定の成果があるとし、今後も全市で取り組み小中一貫して推進していく。10の取り組みでは「個別最適な学びの推進」や「小中一貫した学びの基盤プロジェクトの推進」「義務教育学校モデル校の取組共有」を盛り込んだ。

 その他、読書に関する取り組みや「秦野ふるさと科」等の特色ある教育活動推進も引き続き力を入れていく。

弘済ひなた祭り 11月9日

 第13回弘済ひなた祭りが11月9日(日)、総合福祉センター弘済学園(秦野市北矢名1195の3)で行われる。時間は午前10時から午後3時。

 当日は、地元の南矢名下部第3自治会による新鮮野菜のほか、各福祉事業所がパンやスイーツ、豆腐、純国産ハーブティなどを販売。また、キッチンカーの出店やゲームコーナー、体育館では秦野高校チアリーディング部・吹奏楽部、丹沢アルプホルンクラブ、太鼓集団ほうらいのパフォーマンスも。(問)同学園【電話】0463・77・3222

二胡奏者の原田サトシさん(右)とピアニストの宮内未希さん(左)

11月23日 晩秋にひたる極上コンサート ティータイムコンサート

 幅広い音楽活動で文化振興に尽力している加藤雅彦さんがプロデュースする「ティータイムコンサート」。

 次回は11月23日(日)の開催。会場は東海大学前タウンニュースホール(東海大学前駅南口1分)。

「弦に宿る月と星との物語―二胡&ピアノ」と題し、エモーショナルな音色で聴く人の心に寄り添う二胡奏者の原田サトシさん、幅広い演奏活動で注目されるピアニストの宮内未希さんを迎える。予定曲目は「Jupiter」、「ハーフムーン・セレナーデ」、「月夜」ほか。深まる秋に冬の気配も感じながら、極上のひとときを楽しんで。午後2時開演(午後1時30分開場)。

 観覧料2500円。予約優先・当日払い。自由席。未就学児入場不可。観覧予約はコンサート事務局(クアーズテック秦野カルチャーホール事務室)【電話】0463・81・1211へ。午前9時から午後5時。火曜休館。

限定40人観覧受付中 ギター弾き語りコンサート 11月9日 奥津国道美術館

 ロケーション抜群、企画展や毎月のコンサートも好評の奥津国道美術館(秦野市曽屋1758)で11月9日(日)、「八木光二による弾き語りコンサート」が開催される。

 出演する八木光二さん=写真=は、フォークソングを中心に、秦野や平塚でギター弾き語りのライブを展開中。叙情的なオリジナル曲にも定評がある。演奏予定曲目は「湯の町エレジー」、「高原列車は行く」、「寒い朝」、「上海帰りのリル」、「つぐない」、「カチューシャ」、「コンドルは飛んでゆく」ほか。

 午後3時開演(4時30分終演予定)。20分間の休憩時に隣接の「森のカフェ」でデザートセットも提供される。

 現在観覧予約受付中。観覧料はデザートセット付き、入館料込みで2500円。予約制・先着40人。申込みは同美術館【電話】0463・26・7312(午前10時から午後4時)へ。水・木休館。

リサイタルのチラシ

秦野在住の若手演奏家が登場 "ピアノ連弾"リサイタル 12月7日 タウンニュースホール

 丹沢エリアで活躍する若手演奏家「北原香菜・多田衣織によるピアノデュオリサイタル」が12月7日(日)、タウンニュースホール(小田急線東海大学前駅南口徒歩1分)で開催される。

 北原香菜さん、多田衣織さんともに秦野市在住。現在、お茶の水女子大学文教育学部の音楽表現コースに在学中。クレッセント音楽教室に在籍し、ピアノを石井晶子さんと小坂圭太氏に師事している。当日は「4手のピアノ・ソナタニ長調K.381」(モーツァルト)、「小組曲」(ドビュッシー)、「主題と変奏Op.73」(フォーレ)、「スペイン狂詩曲」(リスト)ほか。2人4手(連弾)の演奏に加え、ソロ演奏も。若き才能あふれる音楽家による演奏に注目が集まる。

 午後2時開演(1時30分開場)。入場料は一般1500円、大学生以下1000円、親子ペア券2000円(予約制・自由席・未就学児入場不可)。予約優先。当日払い。予約・問合せは、同公演事務局【電話】0463・81・1211へ。

柳家花緑さん

読者プレゼント 柳家花緑さん独演会 11月8日 御殿場市民会館

 戦後最年少の22歳で真打に昇進した実力派落語家、柳家花緑さんの独演会が11月8日(土)、御殿場市民会館(静岡県御殿場市萩原183の1)で開催される。開場午後1時30分、2時開演。

 観客を惹きつける巧みな話芸で古典と新作両方に取り組み、着物と座布団という伝統的なスタイルだけでなく、洋服と椅子で演じる新しいスタイルにも挑戦する柳家花緑さん。独演会チケットは3800円。

 タウンニュース読者10組20人にチケットをプレゼント。希望者は〒住所、氏名、電話番号、「柳家花緑独演会希望」と明記し〒110―0016 東京都台東区台東2の25の6の7階 エイフル企画(株)へ郵送。10月29日(水)締切(必着)。当選発表はチケットの発送をもって代える。詳しくは同社【電話】03・6240・1052へ。

八景島で遊んで学ぼう 小学生親子25組を招待

 小学生を対象にした「ディスカバリーチャンネル・アニマルプラネットPresents 横浜・八景島シーパラダイス 1日限りのスペシャル体験」が11月29日(土)に開催される。ディスカバリー・ジャパン(株)主催、湘南ケーブルネットワーク(株)と横浜・八景島シーパラダイスの協力のもと、小学生と保護者25組50人を招待する。

 当日は八景島を周遊する「Paradise CruiseII」乗船(午後2時〜2時30分)、海の環境を体感する「東京湾ワンダーウォッチャーズ」(2時50分〜3時30分)を予定。ワンデーパス付きで自由時間は島内で過ごす。

 参加対象は小学1〜6年生とその保護者(1組2人)。希望者は湘南ケーブルネットワーク(株)のホームページ内の専用バナーからイベント特設サイトにアクセスし応募する。11月9日(日)締切。当選者には11月中旬までに当選メールが届く。

(問)横浜・八景島シーパラダイス「ディスカバリーキッズデー」事務局【電話】090・3044・2575(10時〜18時受付)

俳優・森次晃嗣さんに聞く 「ウルトラセブンは分身」 シニアに熱いメッセージ

 ウルトラマンシリーズは来年、放送開始から60周年の節目を迎える。数ある名作の中でも誉れ高いのが「ウルトラセブン」だ。主役のモロボシ・ダンを演じた俳優、森次晃嗣さん(83)=藤沢市在住=に、当時の思い出や年齢を重ねても元気に過ごす秘訣を聞いた。

 --「セブン」撮影当時の思い出は。

 「高校卒業と同時に、文字通りかばん一つで北海道から上京し、ジャズ喫茶などで住み込みで働いた。オーディションを勝ち抜いてモロボシ・ダン役を射止めたのは24歳の時。撮影には毎日始発で藤沢の自宅を出て、成城学園前のスタジオまで通った。40度の熱があっても撮影したことも。過酷なスケジュールで、よく1年やれたと思う。特に心に残っているのは、海底人が人間の海底開発に抗議して攻撃してくる『ノンマルトの使者』。実はもともと地球に住んでいたのは海底人の方で、ダンも地球人がしたことに苦悩する。ウルトラセブンは戦争もテーマに置く、社会派ドラマだった。怪獣もエレキングやキングジョーなど魅力があったから、人気があるんじゃないかな」

 --ウルトラセブン=モロボシ・ダンは、森次さんにとってどのような存在ですか。

 「もはや分身と言える存在だと思う。色んな役を演じてきたけれど、やっぱりモロボシ・ダンなんだ」

 --他のウルトラマン役を演じた俳優とも交流があるとか。

 「昨年、同じ藤沢に住む、つるの剛士さん(ウルトラマンダイナ役)から『今日暇ですか』と電話があってね。彼の自宅に行ったら高野八誠さん(『ウルトラマンガイア』ウルトラマンアグル=藤宮博也役)とか若いウルトラマンも何人かいて。お酒を飲んで、話をして、元気をもらったよ」

 --「セブン」の後も、時代劇から現代劇までさまざまな役を演じてきました。長く活躍できた秘訣は。

 「60代に入ってからは、若くはないけれどおじいちゃんでもない、難しい役どころが多くなった。でも挑戦することを大事にしていたので、もらった役は全力で取り組んできた。70代に入り、流石に体力の衰えを感じるようになって、海までの散歩を日課にしていた。振り返ると好きなことをやってこられたと思う。でも、まだまだファンのみんなに元気な所を見せていかないとね」

 --現在は藤沢で飲食店「ジョリー・シャポー」を経営されています。

 「以前は店でシャンソンを歌ったりもしていた。今はほとんど娘に任せているけれど、今も年に数回はファンミーティングを開いている。ファンの皆さんが、こんなに長くセブンを大切に思ってくれてありがたい」

 --ファンからサインを求められた際、色紙には必ず「正義」「勇気」「希望」と書くとか。

 「正義を貫くには勇気がいる。勇気があれば希望が生まれる。この言葉を生涯大事にしている」

 --最後に読者にメッセージをお願いします。

 「いつ何が起きるか分からないからね。若い人に力をもらって、一緒に楽しくいきいきと生きていきましょう」

選挙管理委員会が協力して投票箱や記載台を設置して実施=16日

当選は「織田信長」 西中で模擬投票

 主権者として必要な資質や能力を育んでもらおうと、西中学校で10月16日、秦野市選挙管理委員会協力のもと模擬投票が実施された。教室には投票箱や記載台も設置され、参加した3年生の生徒たちは本番さながらの雰囲気を体験した。

 市内中学校では今年度から、新たな学びプロジェクトとして模擬投票の授業を計画。9月に北中で初開催し、西中が2校目の実施となった。

 生徒たちは社会科の授業を通じて、今夏の参院選で配布された公報を手に取りながら選挙の仕組みを学習。模擬投票に向けては、選挙区に「織田信長」「豊臣秀吉」「徳川家康」が立候補したと想定し、武将3人の実績や政策を比較して投票先を決めた。ある生徒は、「天下統一への意志の強さ、楽市楽座の政策がいい」と織田信長に投票したという。各クラスで同様の模擬投票を行い、3年3組で最多票を獲得したのは織田氏だった。中学生は比例区の投票も体験した。

 参加した平口慶一さんは、「実践に即した形でいい勉強になった」。模擬投票を担当した女池航太教諭は、「生徒たちからは意外と簡単だったという声も聞かれ、将来投票へ行きやすくなったのではないか」と振り返った。

 市教育委員会では、市内各校に模擬投票の授業を広げていきたいとしている。

 

 

 

子どもたちが遊びを体験

ボーイスカウト遊びを体験 秦野第1団がイベント

 ボーイスカウト秦野第1団(相原広幸団委員長・85人)が10月5日、白笹稲荷神社で「ワクワク自然体験あそび」を行った。

 ボーイスカウトは、野外を活動の場として青少年の健全育成に取り組む世界的な教育運動。自然体験活動の機会を提供し、豊かな人間性や自ら学び自ら考える力、仲間との協力などを学ぶことを目的としている。

 同イベントは、ボーイスカウトの遊びを体験してもらおうと毎年この時期に実施しているもの。当日は、園児や児童ら25人が参加。会場には「もぐらたたき」や「トレジャーハンター紐の迷宮」、「できるかな?(手旗・ロープ結び)」、「謎解き白笹稲荷」の4つのアクティビティが用意され、子どもたちは楽しそうに回って体験をしていた。

 秦野第1団では仲間も募集中。問い合わせは相原団委員長【携帯電話】090・4367・4551へ。

11月堀川公民館 元イスラエル兵士と対話

 元イスラエル兵との対話「なぜ戦争をとめられないの?」が11月8日(土)、堀川公民館で開催される。憲法九条の会・はだの主催。

 登壇するダニー・ネフセタイさんは高校卒業後にイスラエル空軍に入隊し、3年間兵役を務めた。その後、日本へ移住し家具作家として活動する傍ら、反戦を訴える講演を各地で行っている。

 午後1時30分〜4時30分。参加費300円(18歳以下無料)。事前申し込み不要。(問)武さん【電話】0463・82・5431 

コカマキリ(手前)と発見者の長沼さん(左)、高橋さん(中央)、中川さん(右)

緑のコカマキリ発見 学童保育でんでんの児童

 学童保育でんでん(府川優樹代表)に通う長沼璃杏寧さん(堀川小3年)、高橋悠羽さん(同3年)、中川結月さん(同2年)が10月7日、市内上地区で”緑色のコカマキリ”を発見した。

 コカマキリは、枯れ葉色(茶色)の小ぶりのカマキリ。体長は4〜5cmほどで、前脚の鎌の内側に黒い模様が付いているのが特徴。

 同学童で虫取りに行った際に見つけたが、最初3人は普通のカマキリだと思ったという。SNSなどで知っていた府川代表が気づき、生命の星・地球博物館の学芸員に確認したところ「緑の個体は珍しい」という回答を得た。「聞いた時は驚いた」と話す児童たち。虫が好きだという3人は、「次は子どもの緑コカマキリを見つけたい」と語った。捕獲したコカマキリは施設の玄関で飼育している。

小泉理事長

寄稿 秦野の歴史・文化の学びと継承を想う NPO法人秦野歴史おこしの会理事長 小泉 孝

 秦野市が誕生して70年、そして昭和100年となる巡り合わせの年に、ひとしお感慨深いものを感じます。確か10歳の頃、小旗を手にしながら、まだ田園風景の色濃く残る中をお祝いの行進をしたことを覚えています。私が生まれたのは戦争の終わる直前でしたので、80年を生きたという一つの歴史の区切りを思う時、なぜか自らに愛おしいものを感じます。

 今年は市制70周年を記念して様々な行事が行われております。11月1日(土)には「第30回報徳サミット秦野市大会」が開催されます。報徳の教えにつながる全国17市町村から参加をお迎えして執り行われます。

 自分の通った小学校の校庭で二宮金次郎の像を目にされた方は多いかもしれません。二宮尊徳は自らの哲学とした「至誠」「勤労」「分度」「推譲」の教えを「報徳仕法」として取り入れ、江戸時代末期に荒廃した農村を次々と復興再建していきました。現代においても、多くの社会的課題を解決する手掛かりに活用できるものと思われます。

 尊徳と合わせて忘れてはならないのは、「報徳仕法」を広めた功労者として神奈川の偉人100人の中にも選ばれている安居院庄七、並びに草山貞胤の2人の偉人の存在があります。庄七は54歳の時に当時、日光に滞在していた尊徳のもとを訪ねて報徳思想を学び、その後、実弟の浅田勇次郎とともに遠江の国(現在の静岡県浜松市)にて、報徳思想の普及と「報徳仕法」を用いた同村の復興に取り組んだ。そして、隣国を含めた数々の農村復興に寄与されました。75歳で生涯を終え、現在も浜松の地に安らかな眠りにつかれています。地元出身の庄七については、今後多くの人に学んでいただきたい人物であると考えます。

 草山貞胤については、秦野たばこの祖として歴史に特筆されるべき人物と思います。尊徳の死後、同氏を祀る報徳二宮神社の創建に福住正兄と携わる。初代社掌に就任すると同時に、東奔西走の活躍をされ、報徳の思想を広める役割を果たされました。

 11月8日(土)は「名水サミット inはだの」が開催されます。秦野は「全国名水100選」に選ばれている所です。都心にも近い距離にある丹沢山が育む名水の里秦野を、大いに宣伝できたら良いと思います。当日は名水と言われる訳を、専門家や市民が集い共に学ぶ意義ある機会となることを期待します。

 また例年、市主催として市指定文化財の一般公開が、10月30日から11月3日まで開催されます。歴史と文化のまち秦野を再認識していただく絶好の機会として、ぜひ市民の皆さんには見学に訪れていただきたいと思います。中でも、蓑毛大日堂は県下でも注目されている寺院であります。現在、二王像は修復のため不在となっておりますが、他の諸仏、諸堂は拝見できます。聖武天皇の勅願によって建立された寺院を、1300年の歴史に思いを馳せながらぜひ訪ねてみてください。