さがみはら中央区版【10月30日(木)号】
21日に発足した高市内閣、前から3列目一番左が赤間氏(赤間二郎事務所提供)

高市内閣 赤間二郎氏が初入閣 「身の引き締まる思い」

地元選出の衆議院議員・赤間二郎氏(神奈川14区)が21日に発足した高市早苗内閣で国家公安委員長と内閣府防災担当大臣に起用され、初入閣した。本紙の取材に対し「皆さまの安心・安全そして危機管理の『最前線』を担うという重責に、身の引き締まる思い」としたうえで「国家国民のために全身全霊をかけて職務に邁進する覚悟」と話した。

「職務に邁進する覚悟」

21日午後4時半ごろ、衆議院議員会館の事務所で首相官邸から呼び込みの電話に応じた。地元事務所(相模原市中央区)の電話は、初入閣が報じられた4時半過ぎから引っ切り無しに鳴り、秘書らは対応に追われた。

赤間氏は1968年生まれの57歳。相模原生まれで地元公立中学から県立相模原高校に進んだ。卒業後、立教大学経済学部に進学、体育会ボクシング部でも活躍し、副主将を務めた。大学卒業後、英国マンチェスター大学大学院で学位を取得している。

6期目・麻生派

政治の道に入ったのは英国から帰国後。県議会議員だった父を手伝いながら政治を学び、99年の神奈川県議会議員選挙で初当選。31歳だった。

県議を2期務めた後、国政に挑戦。05年の衆議院選挙で民主党(当時)の重鎮・藤井裕久氏を破り議席を得た。09年の選挙では落選したが、これまで内閣府副大臣、総務副大臣、総務大臣政務官などを歴任。現在6期目で麻生派に属している。

地元から喜びの声

初入閣を受け、地元から喜びの声が上がっている。

赤間氏を長く支援する経営者は「性格が真面目なので合っているのでは。かつてはバイクで地域の隅々まで足を運んでいたが、これからはなかなか乗れないだろうね。地元で会える機会も減るだろうから、それは残念だが国のためにがんばってもらいたい」と笑みを浮かべた。

県議時代から支援しているという男性は「(初入閣と聞いて)『やっときたな』という思い。国民生活の安全のため、安心して生活できるよう、全力で活動してほしい」と力を込めた。

20年来、赤間氏を応援しているという下九沢に暮らす70代の女性は、その瞬間を自宅のテレビの前で見守った。赤間氏の名が読み上げられると「嬉しい気持ちとほっとした気持ちで胸がいっぱいになり涙が出た」と振り返る。「手の届かない存在になってしまうよう。健康に注意して頑張ってほしい」と母親のような心情を語った。

市内で会社を経営する男性は「国の方で忙しいかもしれないが、地元への貢献にも力を入れてほしい」とした。

選挙区3首長も

相模原市の本村賢太郎市長は「72万市民にとって大きな誇り。日本の未来のために活躍されることを確信しております」とした。

愛川町の小野澤豊町長は「県立相模原高校の同窓として大変な誇り。実績を生かし、国民の安全安心につなげてもらえるよう期待している」とコメントを発表した。

清川村の岩澤吉美村長は「国家公安委員長のご就任を心からお喜び申し上げます。今後、益々のご活躍をご期待申し上げます」とお祝いの言葉を贈った。
地域の人が大勢訪れたサンクスコンサート

田名中吹奏楽部 初の全日本 堂々の金賞 地域一丸の応援に感謝

市立田名中学校吹奏楽部が10月18日、宇都宮市文化会館(栃木県)で行われた第73回全日本吹奏楽コンクールに東関東の代表校として出場し、金賞を獲得した。25日には同校の体育館で凱旋コンサートを開催。寄付などで支えてくれた地域の人に感謝を伝えた。

市内で初めて全日本の切符を手にし、大舞台での演奏に挑んだ同部。本番当日、直前の練習では緊張からか思うように合わせることができなかったという。しかし、迎えた本番では高い集中力を発揮。指揮を務めた顧問の榊原聖人教諭は「今までで一番良い演奏ができた」と振り返る。

演奏を終え緊張の結果発表の時。「金賞」を受賞した11校のうちの1校に選ばれた。結果を受け部長の高澤真凛さんは「驚いた。今でも信じられないくらい」と話す。榊原教諭は「金賞を取れたことはもちろんのこと、目標にしていた『笑顔でステージを降りる』を達成できたことが嬉しい」と喜びの胸中を明かした。

演奏で恩返し

歓喜の熱が冷めやらぬ10月25日、大会から僅か1週間後に同部は地域への感謝を伝える「サンクスコンサート」を開催した。全日本金賞の演奏を一目見ようと、同校の体育館に保護者や地域の人など大勢が詰めかけた。

同部は全日本の舞台で演奏した「祝い唄と踊り唄による幻想曲」と「ダンテの神曲・I地獄篇」を含む合計7曲を披露。演歌メドレーやポップソングなどで会場を盛り上げた。大会の演奏とは打って変わり、和やかな雰囲気で地域への感謝を伝えた。

鑑賞した保護者のひとりは「すごく良かった。練習も何度か見てきたが一番良い演奏だった」と話した。

総額300万超

市内初の全日本大会出場は地域の活力にもなっていた。同部を支援しようと地元有志団体「田名中学校吹奏楽部を応援する会」が発足し、遠征費や楽器の運搬などの費用負担を軽減するために寄付金を集めた。

寄付額はすでに300万円を超えているという。同会の古木哲郎会長は「全国大会出場の切符を勝ち取り、喜んだのもつかの間、またまた快挙を成し遂げてくれました。相模原市の誇りです」と話した。同会の石井沙織さんは「近所の人や卒業生などから多くの応援の声をもらった。寄付のおかげで昭和から使われていたと言われる楽器も新調することができた」と話した。

集まった寄付金は大会の遠征費に充てられるほか、楽器の購入費などに使用される。寄付金は来年2月20日まで受け付けている。寄付に関する問い合わせは同会【メール】cheerfortanajhs@gmail.comへ。

今年度、相模原市自治会連合会会長に就任した 大木 惠さん 南区在住 75歳

街を良くするため全力で

 ○…御園二丁目自治会(南区)の会長を務めて24年。市内22地区の連合会をまとめる会長に就いても、「自分の住んでいる街をどうしたら良くできるか」と気持ちは変わらない。月に1度の理事会で福祉や防災などの課題を見出し、行政に要望や提案をしている。目的に向かい仲間と力を合わせて、活動できることが楽しい。街中で会えばいつも立ち話になるなど、活動を通じて多くの仲間と出会えたことが人生の支えになっている。

 ○…「子どもたちがお世話になっている場所に協力したい」とスポーツ少年団の会長や小学校から高校までPTA活動に携わってきた。そんな熱心な姿が地域の人の目に留まり、自治会長に就任した。就任早々、自治会館と広場がなくなる危機に直面。「拠点がなくなってしまう」と会員が自分事のように事態を憂いているのを見て、土地探しから会館新築に取り組んだ。市から補助金が出るのは法人であることが条件のため、認可を得ることに尽力した。

 ○…趣味は料理。なるべく添加物を避けたいと土鍋でご飯を炊いたり、近所の農家から野菜を買ったりして料理を楽しんでいる。ナスやキュウリなどを使って柴漬けをたくさん作り、自治会の集まりでお裾分け。「とにかく色んな野菜を使ってどんな味になるか試している。自治会運営にも似たものがある」と笑う。

 ○…自治会加入率が低下している現状について、「子どもたちを守る防犯や災害時の共助には自治会活動を通じて顔が見える関係性を日頃から作っておくことが大事」と力を込める。活動を知ってもらうため、行政にも積極的に働きかける。「色んな人たちで街を良くしていけるかを考えて、少しずつ状況を好転させたい」
「ゴリ」ことFW加藤拓己選手

SC相模原 11月はホームで3戦 残り5節 PO進出なるか

 サッカー明治安田Jリーグ2025シーズンも残りわずか。J3・SC相模原は11月、シーズン終盤5試合を戦う。相模原ギオンスタジアムで行われるホーム戦は11月9日(日)、16日(日)、29日(土)(最終節)の3試合。昇格プレーオフ進出には6位以内に入ることが必要だが、10月26日時点で相模原は11位。6位との勝ち点差「10」と極めて厳しい状況が続く。
スタンプラリーで探すぎゃみみの人形

宇宙人ぎゃみみを探せ 市内15カ所 3月まで

 ショッキングピンクとグリーンが印象的な謎の生物「ぎゃみみ」を知っているだろうか。10月11・12日に初開催されたイベント「宇宙交差天SAGAMIHARA」のマスコットキャラクターで、「宇宙のまち」を広く発信するのに一役買った。相模原市内に住む宇宙人だという。

 イベントは終了したが、引き続き「宇宙を身近に感じられるまち」を目指し、ぎゃみみの人形を探すデジタルスタンプラリーが開催されている。相模原市みんなのSDGs推進課が主催。2026年3月31日まで。

 スタンプラリーは無料のスマホアプリ「まちのコイン」を通じてスタンプと地域通貨「すもー」を貯める仕組み。市内15カ所全てのぎゃみみを見つけると3333すもーとオリジナル「ぎゃみみボールペン」を手に入れることができる。先着順。無くなり次第終了。

 貯まった「すもー」は「唐辛子摘みとり体験」「ボウリング1ゲーム体験」(25年10月25日時点)といった市内の特別な体験と交換することができる。

 スタンプラリーや「すもー」に関する問い合わせは市みんなのSDGs推進課【電話】042・769・9224へ。
古代の火の起こし方について指導を受ける参加者

旧石器ハテナ館 児童ら古代人体験 火おこし、弓矢試射など

 旧石器時代の歴史や文化財について学ぶことができる「旧石器ハテナ館」(史跡田名向原遺跡旧石器時代学習館/田名塩田)で10月18日、イベントが開かれた。

 小雨交じりの中での開催となったが小学生の家族連れを中心に500人ほどが来場。相模川の石から天然顔料を作り絵を描く体験や、土を素材にしたアクセサリー作り、火おこし、弓矢試射など、さまざまな「古代人体験」を楽しんだ。

 同館は全国的にも珍しい、旧石器時代をテーマにした施設。史跡田名向原遺跡で発見された、約2万年前の住居状遺構が保存されているほか、縄文土器や古墳の副葬品なども見ることができる。
(左から)黒木さん、菅井さん、津堅さん、田口さん、春山さん(写真はジョイスポーツクラブ相模原提供)

全日本M(マスターズ)で団体初優勝 ジョイスポーツクラブ相模原

 宮下にある体操教室「ジョイスポーツクラブ相模原」が9月に開催された「第58回全日本マスターズ体操競技選手権大会」男子マスターズで、クラブ初の快挙となる団体優勝を果たした。発起人である春山黎さんは「8年間の継続が実を結び嬉しく、また本格的な競技時代よりも楽しく感じている」と振り返る。

 同大会は年齢を問わず幅広い世代が参加する大会で、年に一度開催される。今年は新潟県で行われ、全国から総勢45団体346人が出場した。

 同クラブの男子団体メンバーは、指導員の黒木翔斗さん、田口洸太郎さん、そして一般開放利用者の春山さん、津堅修さん、菅井尚英さんの5人。2018年、春山さんが高校の後輩である田口さんを誘ったことがきっかけとなり、初めて出場した。メンバーの入れ替わりを経て昨年現メンバーとなり、準優勝。8回目の挑戦となった今年、長年目標としていた団体優勝を達成した。田口さんは「最後の種目(あん馬)で思うような演技ができず不安があったので、優勝が決まった瞬間はほっとした。今でも思い出すと涙が出そうな感覚があります」と喜びを語る。

「全員でバトンつないだ」

 「みんなでバトンをつなぎ切って優勝することができた」と田口さん。団体では各種目でチーム内の上位3人の得点が採用されるため、3人以上が大きなミスをすると高得点を出すことが難しくなってしまうという。津堅さんも「団体優勝を味わえたのは、チーム全員のおかげ。多少のミスも補い合うことのできる、底力のあるチーム」と話す。

 黒木さんはつり輪の種目で自身初、出場者の中で唯一の10点満点を獲得。種目別の個人優勝に輝いた。「僕はつり輪が最初の種目だった。得意としているのでもちろんいつも満点を狙っていますが、少しでも着地がズレたら満点にはならない。そこで初めて満点が出て、いきなりトップギアというか気持ちが上がった。その後は冷静に落ち着いて演技に集中することができた」と振り返る。

「体操が好き」

 働きながら体操を続ける5人。全員が揃うことは少ないが、共通するのは「体操をやりたい」という強い思いという。「僕たちは、若い時に活躍した選手が『まだできる』というのとは少し違う。働きながら続けるくらい『体操が好き』なメンバーが集まっている。身体が動く限り続けたいです」と黒木さん。菅井さんは今回の大会で「自分の好きなものを続けていくことの大切さを改めて実感できた」と話す。

 2027年には国際マスターズが日本で開催される予定。田口さんは「大人になるとこういう空気感はなかなか味わえない。これからも続けていきたい」と意気込みを語った。

相模原公園 ハロウィン仕様に染まる花壇

 相模原公園(南区)の温室前の花壇が、ハロウィンを象徴するカボチャのおばけ「ジャック・オ・ランタン」仕様になっている。11月3日(月・祝)まで。2480株のマリーゴールドで彩られたオレンジの景色は、来園者に小さな非日常を届けている。
昨年チームの練習に訪れた小島選手(左)と岩永監督(写真上)/中学時代の集合写真。小島選手は前列左から2番目(写真下)=チーム提供=

小島大河選手 打てる捕手 ドラ1西武へ 相模ボーイズ出身

 市内で活動する硬式野球チーム・相模ボーイズ(岩永一志監督)で中学時代を過ごした小島大河選手が、10月23日に行われたプロ野球ドラフト会議で埼玉西武ライオンズから1位指名を受けた。同チームからは喜びの声が上がっている。

 現在明治大学硬式野球部に所属する小島選手は伊勢原市の出身で、中学時代に在籍した相模ボーイズでは全国大会に出場。東海大相模高校に進学後、2年生から捕手としてレギュラーを獲得し2021年春の選抜高校野球大会で優勝に貢献した。明治大学でも2年時から正捕手として活躍。大学通算で7本塁打、3割越えの打率を記録し「打てる捕手」として前評判が高く、晴れてプロ野球選手への道が切り開かれた。

「努力家で勤勉」

 中学時代に指導した岩永監督は小島選手について「誰よりも一生懸命に努力して練習に真摯に取り組んでいた」と話す。相模ボーイズに入部当時は体も小さく、引っ張る打球を打てないことが課題だったという。1年時からレギュラーとして試合に出場していた小島選手を一言で表すと「努力家で勤勉」と岩永監督。今回のドラフトを受け「驚いている。初めて見た時はまさかプロ野球選手になるなんて思わなかった。必死に練習して努力した結果が実を結んだ。立派なものだ」とコメントした。

 同チームは広島東洋カープで活躍した田中広輔選手や巨人の田中俊太選手などプロ野球選手を輩出しており、小島選手で5人目。ドラフトで同チームの選手が1位指名を受けたのは今回が初。

川柳募集

タウンニュース相模原支社では毎月月末号に掲載される「タケシの万能川柳」の川柳を募集しています。投句いただいた作品は毎日新聞「仲畑流万能川柳」などでおなじみの水野タケシさんが選句します。応募方法は上記枠内に。

憩いの森を市民の手で 迫力の伐倒 モルック作り

 南区大野台に広がる「木もれびの森」で10月25日、森の環境づくりに取り組むイベントが開催された。相模原造園協同組合(小山重樹理事長)が主催し、組合メンバーやSC相模原のスタッフ、市民ボランティアらが集まり作業を行った。

 同組合と市が連携し、環境整備や動植物の生態系の維持などを目的として行われている取り組み。今回で5回目となった。「木もれびの森」は大野台・大沼・麻溝台地区に広がる樹林地で、市街地近郊に位置する貴重な緑地として保全活動が行われている。

 この日作業が行われたのは、大野台・西大沼地区の中央緑地内「思索の森」。雨が降る中、参加者は草刈りや低木の伐採などの作業を黙々と進めた。ナラ枯れを起こしている巨木を造園組合のメンバーが伐倒すると、倒れた木の振動に参加者から歓声が上がっていた=写真。1時間ほどの作業を終えた男性は「自然に触れる良い体験。伐倒は迫力があった」と話した。整備作業後には、切った木を活用して北欧の遊具「モルック」作りが行われた。自作のモルックで参加者同士が交流する場面もあった。

 小山理事長はイベントを終え「活動のたびに成果が出ている。参加者の皆さんには感謝している」と話した。イベントは半年周期で開催されており、次回は来年5月に予定されている。
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さがみはらフェスタ2025 今年のテーマは「遊園地」 市民が主役の2日間

 政令市への移行をきっかけに始まった市民の祭典「さがみはらフェスタ」が今年も開催される。11月8日(土)・9日(日)の2日間、相模総合補給廠一部返還地を会場とする大規模屋外イベントで、遊園地をテーマにした多彩な企画が予定されている。

 さがみはらフェスタは今年で16回目を迎える比較的新しい祭りだが、既に地域に根づき、昨年はおよそ7万人の来場があった。相模原商工会議所青年部(以下、YEG)が主体となって費用の調達から運営まで行っており、相模原の民間の底力が感じられる催しとなっている。

 会場は相模原駅北口に広がる約15ヘクタールの土地で、今後開発が進められる「相模原の顔」といえるエリア。広大な原っぱに、今年は遊園地の雰囲気を思い起こさせるバラエティに富んだ企画が展開される。

家族で一日

 会場内のステージでは、『おかあさんといっしょ』の「ファンターネ!とあそぼ」をはじめとする多彩なショーを無料で観覧することができる。夜空を彩る幻想的な「サガミハランタン」や、カラフルな傘が頭上を覆う「さがみアンブレラブロッサム」などフォトジェニックな企画もある。飲食ももちろん充実しており、激辛フードとスイーツを集めた「激辛/スイーツロード」やその他さまざまなグルメを堪能できる。

 エアー遊具など子ども向けの企画を充実させているのが今年の特徴で、東正充実行委員長は「子どもが遊んでいるのを見ながら大人は美味しいものをたくさん食べてください」とにっこり笑う。子どものみが入れる架空都市「マーブルタウン」では職業体験や「国王選挙」への参加ができる。

完全キャッシュレス

 さがみはらフェスタとしては初めて、完全キャッシュレスでの開催に挑戦する。社会的な動きを踏まえ、相模原のキャッシュレス化を促進したい考え。この規模での実施は市内では初めてだという。

 使用できるのはクレジットカードとコード決済(d払い、PayPay、auPAY)、電子マネー(Suica、nanaco、WAONなど)。詳細はさがみはらフェスタのホームページから確認を。

「とにかく楽しんで」

 東実行委員長は「とにかく楽しんで帰ってほしい。経済団体としては、祭りのあとも周辺地域で遊んでもらったり、気に入ったお店に後日足を運んだりしてもらってまちが賑わったら嬉しい」と話した。経済効果の計測も予定しているという。

 なお、さがみはらフェスタにはYEGの他にも市青年工業経営研究会や津久井地区4商工会青年部など多くの団体が協力しており、市内全体で作り上げる祭りとなっている。
愛犬・ウルマと共に、今回授与された数々の賞状やトロフィーを前に笑顔の鈴木さん

スーパークイーン犬舎(緑区) 『ウルマ』が最高賞受賞 警察犬審査会 ドーベルマン成犬メス組で

 日本警察犬協会主催による「第79回日本チャンピオン決定審査会」がこのほど静岡県で開催され、ドーベルマン成犬メス組に出場したスーパークイーン犬舎(緑区)のウルマ オブ スーパークイーン(4歳)が日本チャンピオンに輝き、最も出場犬数の多い「一等犬種」に与えられる内閣総理大臣賞ならびに警察庁長官賞も受賞した。10月25日には箱根で関係者らを招いた祝賀会が開かれ、その偉業を祝った。

 同審査会は、警察犬に指定されているドーベルマンやシェパードなど7犬種を犬種、年齢、性別に分けて体型や資質を競う。今大会には7犬種、約200頭が出場した。

 各犬種ごとに見た目の美しさや骨格、バランスなどを審査する個体審査を行い、会場に設けられたリンクの外側をハンドラーと一緒に回る比較審査を実施。これらが総合的に審査され、チャンピオンが決定する。

 ウルマは幼犬の頃から数々の賞を受賞してきたチャンピオン犬。「骨格の良さが際立つウルマは今大会でも優勝候補だった」と飼育する鈴木博さんは振り返る。当日は大雨で会場のコンディションは良くなかったが、ウルマは落ち着いて全ての審査をクリアしチャンピオンに選ばれた。

 鈴木さんは「とにかくうれしい」と目じりを下げ、「いつもはシェパードが一等犬種。今回はたまたま数頭差でドーベルマンが多かった。大臣賞なんて二度とない。涙が出るほどうれしい」と興奮をあらわにする。緑区で精肉店「ミートショップ寿々木」を営みながら50年以上、育成に携わってきた鈴木さん。今後は「これで終わりじゃない。まだまだ、最高レベルの犬を育てていきます」と抱負を語った。
変更した交差点に南から北に向かって進入する自動車

「左折のみ」 警察が注意喚起 橋本五差路から西側にある交差点

10月から変更

 橋本五差路の西側、橋本五差路交番から50mほどにある相模原大磯線と相原大山線の交差点(橋本台1丁目)の通行方向について、南から北に向かって進入する車両は10月1日から左折のみとなった。

 これまで、南から北に向かって交差点に進入した車両は直進、右折、左折(大型車は右折、左折)ができたが、10月1日からは全ての車両が指定方向外進行禁止で左折のみとなった。

 相模原北署の交通課によると、西から橋本五差路に向かう道路(相原大山線)の途中にあるこの交差点は、幅員が広がり手前で2車線になるため、自動車の影から出てくる自動車と直進する自動車の衝突事故が多かった。さらに、すり抜けの自転車やバイクとの衝突も多く見られたと言う。地域から「危険」といった声も多く寄せられていたほか、渋滞のポイントになっていたという。

 通行方向が変更になり、現在は交差点の手前に設置されている道路標識が左折のみの標識に変わったほか、「左折のみ」と書かれた看板も立てられている。通行方向の変更があってから1週間ほどした7日、この交差点をよく通行するドライバーは「右折ができなくなったので、別の進路を考えなくてはいけない」と話していた。7日の午前中には一部で右折する自動車も見受けられた。

 右折や直進をした場合は通行禁止違反となり、反則点数は2点。普通車は7000円、大型車は9000円、二輪車は6000円、第一種原動機付自転車は5000円の反則金となる。なお、北から南に向かって交差点に進入する車両も左折のみとなった。同署では「変更を知らないドライバーが違反して直進や右折してくる可能性もある。交差点を通過する際は十分気を付けて」と注意を促している。
読み聞かせをする田中さん(写真右)と訪れた親子ら

上矢部地区 地域への第一歩に 親子スペース開催

 未就園児の子どもとその保護者を対象とした親子スペース「どんぐりの家」が10月14日、上矢部こども会館を利用して開催された。地域のつながりの希薄化が課題となる中、増加する子育て世代にとっての憩いの場として今後の活用が期待される。

 親子スペースは大野北地区社会福祉協議会が運営する事業の一つ。未就園児の子を持つ親のために、地域での居場所づくりとして自治会館などを利用して月に数回開催されている。同地区では4年前に「たけのこの家」(東淵野辺)、3年前に「つくしの家」(淵野辺本町)が開所しており、今回の「どんぐりの家」が3カ所目となる。

 初回となった今回は5組の親子が訪れ、交流を楽しむ様子が見られた。この日利用した1歳の子を持つ親は「地域の顔見知りができ、ここに住んでいるという実感が持てて良かった。また来たい」と話した。

数年がかりで

 「どんぐりの家」の代表を務める田中まり子さんは「親子が交流できる場所が上矢部にできればと数年かけて取り組んでいた」と話す。上矢部地区は戸建てやマンションの増加により、子育て世代の人口が増えている。一方で自治会の加盟世帯数は減少傾向にあり、移り住んできた人の地域交流が課題となっていた。また、淵野辺にあるこどもセンターへのアクセスが難しいことから上矢部エリアでの親子が集える場所の要望は多かったという。

 このような状況を踏まえ、田中さんは有志の子ども会を立ち上げ、昨年には七夕やクリスマスなどのイベントを実施。「開催してみると数十人規模で集まるので求めている人がいることが分かった」と話す。

 今回の親子スペースは田中さんのこれまでの活動に社会福祉協議会が協力する形で実現した。初回を終え田中さんは「これをきっかけにつながりを作れれば」と振り返る。次回の開催は11月11日(火)。問い合わせは大野北地区社会福祉協議会【電話】042・861・4512へ。
紐くじを楽しむ子ども

横山地区 まつりで縁づくり 未就学児向けに初開催

 子どもたちを中心に、地域でつながり集まる場を――。横山地区社会福祉協議会(高橋年廣会長)が10月4日、地域の未就学児を対象にした「第1回しゃきょう秋のこどもまつり」を横山公民館で開催した。約170人の親子が訪れ、初めての祭りを楽しんだ。

 この日はスーパーボールすくいや輪投げなどの縁日遊びやたこ焼きなどの模擬店も公民館内にずらりと並んだ。参加者からは「子どもたちも楽しめた」「このような場を作ってくれてありがたい」などの声が上がっていたという。

「集まる機会を」

 同社協はこれまで、県立相模原高校や市立清新中学校、市立横山小学校と連携し、児童・生徒に向けて地域との交流の場を設けてきた。ただ、未就学児を対象とした事業は月1回開催の「親子サロン」のみで、平日の開催ということもあり参加者が限られていることに課題を感じていたという。

 今回の祭りは、高橋会長のもとに認定こども園すこやかの小林祐子園長と横山台こども園の鈴木優二園長から「地域の未就学児の子を持つ親を対象とするイベントを開催してほしい」との要望が舞い込み、実行委員会を立ち上げ開催に至った。高橋会長は「サブテーマに『地域の子どもたちとの縁づくり』を掲げた」と話し、「地域の協力を得てオール横山の気持ちで子どもを中心とした縁ができたと思う」と振り返った。「地域の子どもを取り巻く環境は変化している。この地区は夏祭りもなくなってしまった。こども園の外でも親子が集まる機会を増やしたい」と今後の展望を話した。

土木事務所 落ち葉 堆肥にどうぞ あすから4カ所で

 相模原市は市役所さくら通りの落ち葉を家庭菜園や市民農園で堆肥として使用する市民に配布する。配布日及び時間は10月31日(金)〜12月17日(水)の毎週火曜日(午後1時〜翌水曜日午後1時)・金曜日(午後1時〜翌週月曜日午前9時〈11月3日・24日は火曜日の午前9時まで〉)。

 市民が自発的に実施している美化活動を市が支援する「街美化アダプト制度」の活動団体が集めた落ち葉が、市役所さくら通りの指定場所(青い手近くのステージ・本庁倉庫・JA相模原市前バス停横の植栽帯・千代田2丁目のENEOS前の植栽帯)に45リットルまたは70リットルの袋に入れて置かれ持ち帰ることができる。配布場所は日によって異なる(市HPから確認を)。

 市中央土木事務所によると、市役所さくら通りには約1・6Kmの区間に300本ほどのソメイヨシノが植えられ、周辺地域のボランティアが落ち葉やゴミを回収している。大半は市の焼却施設に運び込まれ処理されていたが、一昨年から配布する取り組みをスタート。昨秋は回収した落ち葉の9割ほどが堆肥として有効活用された。問い合わせは同事務所【電話】042・769・8262。
星に囲まれた店内と大貫さん夫妻

宇宙のまちに星の専門店 雑貨や衣装などずらり

 相模原警察署のほど近くに9月20日、星に関連する雑貨や食品、アクセサリーなどを取り揃えた”星の専門店”「まよなかのアトリエ」(中央区中央2の13の19)がプレオープンした。店主の大貫理音さんは緑区大島の出身。夫の章浩さんとともに音楽などの制作事業を行う傍ら、同店を運営している。

 「子どもの頃から星が好きだった」と話す大貫さん。趣味で海外から星をモチーフにした雑貨を個人輸入していたことがきっかけで、専門店の開業を決めたという。店内は1階がフリースペースで、2階には雑貨やアクセサリー、レンタル衣装などが並ぶ。

 SNSの総フォロワー数は約4万人。これまで鹿児島県に店舗を構えていたほか、ウェブやポップアップイベントを中心に展開し、国内外のニーズに応えてきた。

やるなら地元で

 大貫さんは「以前から関東に出店してほしいという声が多くあり、関東で店舗を出すなら地元・相模原に店を構えたいと考えていた」と話す。相模原市が宇宙関連施設のある「宇宙のまち」である点にも魅力を感じたという。「自分の愛する”星”を通じて、地元に少しでも貢献できたら」と笑顔を見せる。

 これまでにも「緑区誕生15周年記念冠事業」として緑区内のコーヒー豆店とのコラボ商品を制作したほか、「相模原市民桜まつり」に出店するなど、地域との関わりを大切にしてきた。

 地域の若手クリエイター支援も目標の一つ。「相模原で営業するようになって、地元にもこんなに星好きがいたのだと実感した。若い人たちが好きなものに自信をもち、発信していく手助けができたら」と展望を語る。店内を使った写真展やワークショップなども計画している。

 年内は雑貨などの販売を中心に営業し、来年の正式オープン時には1階に喫茶スペースを併設予定。「星形の料理やスイーツなどを振る舞えるようにしたい」

 プレオープン中は土日祝を中心に営業(不定休)。(問)同店【携帯電話】070・8909・6474

雨に濡れてなお映える (株)オハラがバラ園公開

 カメラや双眼鏡のレンズの元となる光学ガラスを製造する(株)オハラの敷地内にある「ローズガーデン」(小山)が10月25日、26日の2日間、一般公開された。

 バラを育てることが趣味だった2代目社長の秋田忠義氏が地域還元などを目的に作ったのがローズガーデン。その思いが脈々と受け継がれ、毎年、苗が少しずつ植え足されてきた。現在は約150種のバラが咲き、芳醇な香りを放つ春と秋に公開している。

 この日はあいにくの空模様となったが、地域住民らが傘を片手に可憐な花を咲かせる秋バラを楽しんだ=写真。清新から訪れた女性は「以前から気になっており、今回ようやくタイミングが合ったため、友人2人を誘って訪れることができた。来年の春もぜひ見に行きたい」と笑顔で話した。
手を振るパラモトライダー

障害者ライダー箱根を駆ける 「改めてバイクが好き」

 障害があってもバイクに乗る夢を諦めなくていい社会へ--。下半身が動かない人などの障害者ライダー(以下、パラモトライダー)15人が10月18日、箱根ターンパイク往復30キロメートルほどを駆け、仲間と走る喜びをかみしめた。相模原の公益社団法人SSPが主催したイベントで、参加者たちは完走後、とびきりの笑顔を見せた。

 SSPは現役オートレーサーで元ロードレース世界チャンピオンの青木治親さんが立ち上げた団体。障害があってもオートバイに乗る夢を諦めてほしくないとの思いから、障害者向けの無料体験走行会などを開催している。車椅子で生活している人や全盲の人など、これまでに多くのパラモトライダーを誕生させてきた。

 この日の催しはSSPにとって年に一度の大イベント。今年で4回目となった。箱根ターンパイクを貸し切ることでパラモトライダーの走行を可能にし、仲間と公道を走る楽しさを共有した。150人のボランティアや加藤憲一小田原市長らが参加した。

 会場にいたパラモトライダーたちに話を聞いた。

栗本さん(49)

 4回全て参加しているという栗本秀幸さんは、30代の頃に以前から興味があったバイクに乗り始めた。しかし今から10年ほど前に事故で負傷。医師から「足が一生動かない」と言われた際には「絶望した」と言う。

 SSPとの出会いは5年前。インターネット上で偶然見つけ、川崎市内で開催されたイベントに参加した。当時を振り返り、「やっぱりうれしかった。絶対乗れるもんじゃないと思っていたけれど何とか乗れた。自分では考えてもいなかった」と話す。

辰巳さん(61)

 今回で3度目の参加となった辰巳晃一さんは16歳の頃にバイクに乗り始め、18歳で初めてロードレースに出場した。「バイクで日本の頂点を獲ろうと思っていた。24時間バイクだった」と笑う。

 ところが、19歳の頃に転倒し車椅子での生活に。スポーツが得意だった辰巳さんは、車椅子バスケに身を投じるようになった。

 知人からSSPの話を初めて聞いたときは「乗る気は無かった」と言うが、56歳で初めてSSPのイベントに参加。久しぶりにハンドルを握った時のことは「アクセルを開くのが怖かった。でも、乗っちゃえば楽しいからね」と振り返る。

 箱根ターンパイクでの走行は年に一度だけバイクに乗ることができる特別な日。出走前、緊張した様子を見せながらも、「ここで乗れる時間が幸せ。改めてバイクが好きなんだと気付かされる」と話していた。

「みんなヒーロー」

 会場内ではミュージシャンによる生演奏が肌寒い大観山の空気に熱気を与えていた。ギターを手に歌っていたのはトリオロックバンド「ザ・グダグダーズ」の福山竜一さん。オリジナルのSSP応援歌を歌っていた。

 福山さんは2024年、県内のイベントでSSPの青木代表に出会い、意気投合。「支える側も支えられる側もみんなヒーロー」という思いを込めて「Side Stand HERO」を作曲した。歌詞には「アクセルを握れば 沢山の悲しみが沢山の笑顔へと 変わり始めるはずさ きっと」とある。

 福山さんは「SSPの活動があるという、そういう世の中が良くないと思う。『平和』って言葉があるのは平和じゃないからなのと同じで、こういう活動があるのは障害者がバイクに乗るのが当たり前じゃないから。難しいけど、目指すことが大事」と話した。
完成した巨大塗り絵と一緒に集合写真に写る同施設の利用者、職員、卒業生ら

巨大塗り絵で祝う30周年 障害者支援施設で文化祭

 相模原市社会福祉事業団が10月25日に「第28回 松が丘園祭」を開催し、障害者支援センター「松が丘園」の開設30周年と、隣接する生活介護事業所「銀河」の開設10周年を記念した巨大塗り絵を実施した。

 「相模原で一番大きななにか」を作ろうという構想から誕生した企画。塗り絵に採用されたのは、両施設の周年に合わせて施設職員が描いたキャラクター「マッツちゃん」と「ギンちゃん」のイラスト。施設の屋根をイメージした帽子と「30th」「10th」のたすきが特徴的なキャラクターに、来場者がクレヨンで思い思いの色を塗った。

 この日は天候が悪く屋外の企画は一部中止となったが、施設利用者による劇やダンスの発表、模擬店などが一日を通して催された。フィナーレのソーラン節発表では、過去に経験し振付を覚えていた卒業生も参加し、30人以上がステージに上がって踊りを楽しんだ。

 同事業団の玉手邦明さんは「雨の中でしたが、皆様のおかげで大変盛況なお祭りとなりました」と利用者、職員、来場者らへの感謝をコメントした。
スタッフ手作りのミニ神輿を担いで楽しむ利用者たち

家族揃って童心に 大野北誠心園で秋祭り

 東淵野辺の特別養護老人ホーム・大野北誠心園(松田圭助理事長)で10月15日、恒例の秋祭りが開催された。

 施設内は輪投げや魚釣りなどの縁日やスタッフ手作りのミニ神輿、たくさんの提灯で彩られ、毎年好評の大船渡直送のサンマも用意された。利用者たちは童心に返り、笑顔で家族との時間を過ごしていた。

 初めて参加したという入居者の家族は「うれしそうにしていてほっとした。普段の面会では1対1なので、みなさんの雰囲気が感じられてよかった。楽しい企画をしていただいて感謝している」と話していた。

 岩崎義之施設長は「わっしょいの掛け声に、担ぐ姿は粋なお兄さんお姉さんに大変身。心躍る秋祭りを楽しんでいただきました」と笑顔で振り返った。

ギター演奏も

 秋祭りは同園開所当時から続く催しで、今年で11回目。コロナ禍の影響で近年は規模の縮小を余儀なくされていたが、昨年利用者家族の参加を再開した。今年は八王子ギターアンサンブルのメンバーで構成される「マルベリーギタートリオ」を招き、ユニットごとにコンサートを実施。利用者たちは懐かしい音楽に耳を傾けた。
いのうえさんの作品「コート・ドレス『守神』」

日本の美を未来へ 11月15日 着物リメイクショー

 思い出の詰まった大切な着物が、新たな装いでよみがえる――。相模原市在住の着物リメイク作家・デザイナーのいのうえ真弓さんと教室の受講生による「着物リメイクファッションショー『ともに幸せのステップを!』」が11月15日(土)、千代田で開催される。会場は社会福祉法人悠朋会「千代田7丁目センター」(千代田7の12の13/相生三丁目バス停徒歩1分)。入場無料。午後2時30分開演(2時開場)。

 いのうえさんは着物リメイク研究会「麻の葉」主宰。30年以上にわたって着物リメイクを手掛け、現在は新百合ヶ丘産経学園で講師を務める。「洋服にはない、着物の色合いが好き。若い頃の着物も洋服に仕立てるとまだ着られたりする。リメイクすることで、大切な着物とまた想い出を重ねていけるんです」と語る。

地域をつなぐショーに

 「これまで長く応援してくださった地域の方たちと一緒に楽しみたい」と、地元開催に向けて準備を重ねてきた。モデルはいのうえさんの作品を愛用する地元の人や、作品を手掛けた受講生が自ら務める。ショーは2部構成で、作品は50点以上。着物の美しさと、リメイクの可能性を存分に楽しむことができる。バンド「ウクレレ・マハロ」によるミニライブも。「日本文化の美しさと未来への願いを込めた作品をご堪能ください」

 来場者多数の場合立ち見の可能性あり。(問)ヘルパーステーション千代田【電話】042・704・0261
島津亜矢/1971年生まれ。熊本県鹿本郡植木町出身。幼少の頃から数々のコンテストでグランプリを受賞し「天才少女」と業界で話題に。1986年、「袴をはいた渡り鳥」で演歌歌手としてデビュー。その抜群の歌唱力はポップス界でも話題を呼び、洋楽やJーPOPの楽曲を収録したカバーアルバムはロングヒットを記録している。来年でデビュー40周年。

島津亜矢さんインタビュー 「いろんな歌に挑戦します」 11月8日、市民会館でコンサート

 抜群の歌唱力で『歌怪獣』と称され幅広い世代に人気の歌手、島津亜矢さんのコンサート「歌怪獣襲来ツアー2025」が11月8日(土)、相模原市民会館で開催される。コンサートを間近に控えた島津亜矢さんに話を聞いた。

 ―Q1.相模原市民会館での公演は2017年以来8年ぶりですね。

 相模原に久しぶりにお伺いしてコンサートを開催できることを非常にうれしく思います。

 ―Q2.デビューしてまもなく40周年ですね、おめでとうございます。

 ずっと応援してくださる皆さまが、ここまで支えてくださって、充実した一日一日を過ごさせていただけていることに、改めて感謝申し上げます。

 ―Q3.最近、カバー曲が話題になっていますが、レコーディングで特に難しかった歌や思い入れのある歌などはありますか?

 去年リリースさせていただいた、アレサ・フランクリンさんのカバーアルバムです。今までも洋楽のカバーにたくさん挑戦させていただきましたが、今回は特に難しかったです。寝ても覚めても、「アレサ!アレサ!」。夢にも出てきたくらいです(笑)。

 ―Q4.普段、よく聴くのはどんな音楽ですか?

 尊敬する北島三郎さんを、今でもよく聴いております。

 ―Q5.今回の公演の見どころや、注目ポイントを教えてください。

 お客さまに楽しんでいただけるよう、いろんな歌に挑戦させていただきたいと思っております。

 ―Q6.最後に、市民の皆さんにメッセージをお願いします。

 相模原はキャンペーン時代からよくお邪魔させていただいておりました。今回も皆さまにお会いできるのを楽しみにしております。

 ○…相模原市民会館開館60周年記念「島津亜矢 歌怪獣襲来ツアー2025」/2025年11月8日(土)、午前の部▽正午開演(午前11時30分開場)、午後の部▽午後4時開演(午後3時30分開場)/全席指定(一般)8000円。(問)同館【電話】042・752・4710(10時〜19時)。

梱包材で防災

梱包材を活用した防災対策を学ぶワークショップが11月9日(日)、エコパークさがみはらで開催される。午前10時から。対象は小学校低学年まで(保護者同伴)。

川上産業株式会社のくわきのまなみさんが講師を務め、リサイクルと防災の講座や梱包材を使った帽子作りを実施予定。

定員10人。申し込みはメール(ecopark-sagamihara@mdlife.co.jp)または電話【電話】042・769・9248へ。
年に一度の地元開催ゲームを制したライズ(濃紺のユニフォーム)

ノジマ相模原ライズ ギオン決戦制しPO進出 攻守噛み合い圧勝

 アメリカンフットボールの日本社会人Xリーグの上位リーグ「X1スーパー」で戦うノジマ相模原ライズが10月26日、年に一度のホームタウンゲームとして相模原ギオンスタジアム(南区)で公式戦を戦った。

 この日の相手はオール三菱ライオンズ。先制したのはライズ。守備陣が相手パスをインターセプトしそのままタッチダウンを奪うビッグプレーも飛び出し、前半を31対7で折り返した。

 後半に入ってからも順当に加点。最終的には38対14で勝利した。ライズはこの日の勝利で開幕から負けなしの4勝1分でリーグ戦8位以内が確定。日本一決定戦「ライスボウル」へ繋がるプレーオフ進出を決めた。

 リーグ最終戦となる11月8日(土)には横浜スタジアムで春の大会を制した王者・オービックシーガルズと対戦する。社会人アメフトの春の東日本王者を決めるパールボウルトーナメントで決勝戦にまで駒を進めたライズだったが、シーガルズが立ちはだかった。リベンジマッチとなる一戦は午後5時キックオフ。

昭和の風景街頭紙芝居 11月1日 図書館

 相模原市立図書館(鹿沼台)の正面入り口で11月1日(土)、街頭紙芝居が開催される。午前11時から。入場無料。

 街頭紙芝居とは公園などで、自転車に乗せた舞台で子ども向けに紙芝居を披露するというもの。1930年ごろから始まったと言われている。集まった子どもに菓子などを売ることで鑑賞料としていたという。当日は、当時の雰囲気を味わえる自転車の荷台に積んだ舞台で、同館の職員が幼児から小学生向けの演目を演じる。

 申し込み不要。雨天時は同館2階の視聴覚室で開催される(問)同館【電話】042・754・3604

記者会見に臨む本村市長

相模原市の本村市長、特別市の議論継続に期待 川崎市長選を前に定例会見で

 相模原市の本村賢太郎市長は10月20日の定例記者会見で、26日(日)投開票の川崎市長選について記者から問われ、「川崎市民の皆様が選択される方が、新たな市長になられる」と述べた。

 本村市長は、今回の選挙戦でも争点の一つとなっている「特別市」の法制度化について、選挙の結果にかかわらず、「今後も川崎市、横浜市と三市で連携・協議を続けていきたい」との意向を示し、動向に注目している。

「政令市としての実力を」

 相模原市の今後の行政課題については、「特別市」の法制度化については「賛成」の立場を取りながらも、まずは政令指定都市として与えられた権限や財源を十分に生かし、「政令市としての実力をつけていくことが重要」と話した。

縄文時代へ時間旅行 11月3日 勝坂遺跡公園

 日本を代表する縄文時代中期の大集落跡「史跡勝坂遺跡公園(南区磯部)」で11月3日(月・祝)、「勝坂遺跡縄文まつり」が開催される。さまざまな体験ブースを通して、自然の中で暮らした約5千年前の人々の生活を体感することができる。午前10時〜午後1時。入場無料。

 ペンダント製作や火起こし、弓矢、古代の楽器演奏、縄文調理や縄文服などの体験はすべて参加無料(一部整理券配布制)。土器を火の中で焼く「野焼き」や勝坂囃子の実演、遺跡案内、模擬店もある。

 勝坂遺跡周辺には起伏に富んだ自然地形に緑豊かな斜面樹林、湧水など縄文人が長く暮らし続けた豊かな自然環境が今なお残されている。

 1926年に発見された縄文土器は、後に「勝坂式土器」として縄文時代中期のめやすとされた。遺跡群の一部は74年に国の史跡に指定され、現在は遺跡公園として整備されている。