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さがみはら中央区 社会

公開日:2025.10.30

上矢部地区
地域への第一歩に
親子スペース開催

  • 読み聞かせをする田中さん(写真右)と訪れた親子ら

 未就園児の子どもとその保護者を対象とした親子スペース「どんぐりの家」が10月14日、上矢部こども会館を利用して開催された。地域のつながりの希薄化が課題となる中、増加する子育て世代にとっての憩いの場として今後の活用が期待される。

 親子スペースは大野北地区社会福祉協議会が運営する事業の一つ。未就園児の子を持つ親のために、地域での居場所づくりとして自治会館などを利用して月に数回開催されている。同地区では4年前に「たけのこの家」(東淵野辺)、3年前に「つくしの家」(淵野辺本町)が開所しており、今回の「どんぐりの家」が3カ所目となる。

 初回となった今回は5組の親子が訪れ、交流を楽しむ様子が見られた。この日利用した1歳の子を持つ親は「地域の顔見知りができ、ここに住んでいるという実感が持てて良かった。また来たい」と話した。

数年がかりで

 「どんぐりの家」の代表を務める田中まり子さんは「親子が交流できる場所が上矢部にできればと数年かけて取り組んでいた」と話す。上矢部地区は戸建てやマンションの増加により、子育て世代の人口が増えている。一方で自治会の加盟世帯数は減少傾向にあり、移り住んできた人の地域交流が課題となっていた。また、淵野辺にあるこどもセンターへのアクセスが難しいことから上矢部エリアでの親子が集える場所の要望は多かったという。

 このような状況を踏まえ、田中さんは有志の子ども会を立ち上げ、昨年には七夕やクリスマスなどのイベントを実施。「開催してみると数十人規模で集まるので求めている人がいることが分かった」と話す。

 今回の親子スペースは田中さんのこれまでの活動に社会福祉協議会が協力する形で実現した。初回を終え田中さんは「これをきっかけにつながりを作れれば」と振り返る。次回の開催は11月11日(火)。問い合わせは大野北地区社会福祉協議会【電話】042・861・4512へ。

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