港北区版【3月6日(木)号】
デジタルサイネージを紹介する(一社)F・マリノススポーツクラブ代表理事の金澤徹哉さん(同クラブ提供)

横浜市とF・マリノス 若者にトイレ防災啓発 日産ス内に電子看板

 横浜市は災害時のトイレ問題解決に向け、横浜F・マリノスと連携し、トイレ防災の普及啓発を強化する。市下水道河川局は2月26日から、日産スタジアム内のデジタルサイネージでハマッコトイレやマンホールトイレ設置助成制度などの情報発信を開始した。これは、スポーツに関心の高い層への啓発を目的とした新たな取組み。

深刻な問題に休止符を

 災害時、トイレ問題は深刻な問題となる。断水により水洗トイレが使えなくなるだけでなく、仮設トイレの不足も深刻化する。トイレ問題は、被災者の健康問題や公衆衛生の悪化、感染症の蔓延など、様々な問題を引き起こす可能性がある。また、トイレ不備による水分制限は、脱水や体力・免疫力低下などを招き、災害関連死につながる危険性もある。

 横浜市が行ったアンケート調査によると、災害時の避難生活においてトイレ設備を心配する声が7割を超えていることが明らかになっている。

 市下水道河川局ではこれまで、各地域で行う防災関連イベントへの出展や、小中学校への出前授業などを通じて、災害時下水直結式仮設トイレ(ハマッコトイレ)やマンホールトイレ設置助成制度、雨水貯留タンク設置助成制度などの普及啓発を行ってきた。今回、新たな取組みとして、スポーツに関心の高い幅広い年齢層への普及啓発を目的とした、横浜F・マリノスとの連携をスタート。その第一弾として、2月26日から日産スタジアム内のデジタルサイネージで、ハマッコトイレや、マンホールトイレ、雨水貯留タンクの設置助成制度についての情報発信を開始した。

「チームでの協力」

 デジタルサイネージのデザインは、横浜F・マリノスのチームカラーであるトリコロールを基調とした目を引くものとなっている。また、「トイレ防災にキックオフ」というキャッチコピーにもサッカー要素を取り入れることで、より多くの人たちにトイレ防災に関心を持ってもらえるよう工夫されている。同局管路保全課の石井智博課長は、「(自助・共助という観点から)どちらもチームでの協力が不可欠という共通点がある。ぜひ、日産スタジアムでのF・マリノス戦の観戦の際に実際のサイネージを見ていただき、トイレ防災に関心を持っていただければ」と話している。

これまでの取組み

 ハマッコトイレは、地域防災拠点などに整備されており、2023年度末に472拠点に整備が完了した。今後は定期的な点検を行うとともに、防災関連イベントへの出展や小中学校への出前授業などを通して、幅広い世代への普及啓発に力を入れていく方針だという。

 マンホールトイレ設置助成制度は、20年度から本格的な運用を開始し、24年度末までに合計109件に助成を行った。同年度からは助成対象者と助成基数を拡充しており、地域で支える防災まちづくりを推進していくとしている。

 雨水貯留タンクは、11年度から運用を開始し、24年度末までに合計2547件に助成を行った。雨水を災害時の非常用水として利用できるだけでなく、庭の水やりなど平時にも利用でき、水道代の節約になるとの声も多いという。市では、ハマッコトイレ、マンホールトイレとともに普及啓発を継続していく方針で、「今後も市民の皆様と協力し、災害に強いまちづくりを進めていく」としている。

市作成の啓発動画の一部(横浜市提供)

横浜市 ITで小児がん理解啓発 「メタバース」で患者支援も

 15歳未満の病死原因で最も多いという「小児がん」について、横浜市では、患者の支援を目的にITを駆使した取組を推進している。昨年から「メタバース」を利用した患者同士の交流機会の創出のほか、今年からは初の啓発動画の配信も開始。市は、患者や家族の現状への理解促進を図りたいとしている。

 小児がんとは15歳未満がかかるさまざまながんの総称で、主に白血病や脳腫瘍などがある。子どもの病死原因第1位とはいえ、国立がん研究センターが昨年公表した調査結果によると、小児がんにおける白血病患者の10年後の生存率は86・6%、脳腫瘍患者では71・7%。近年は医療の進歩により、り患しても7〜8割は治癒が望めるという。

 り患数の少なさも小児がんの特徴だ。横浜市がん・疾病対策課によると、全国で新たに小児がんと診断された人は2018年が2094人、19年が2117人、最新の統計という20年が2080人。市内でも18年が41人、19年が58人、20年が49人で、「希少がん」とも呼ばれている。

 り患数の少なさから「成人のがんと比べて社会の理解が不足している」と同課。そこで市は近年、理解促進に向けITを活用した取組を進めている。昨年8月、治療の副作用による外見の変化などを気にせずに患者同士が交流できる場を創出しようと、市はインターネット上の仮想空間「メタバース」の活用を試行。開催した交流イベントでは、患者や家族らが自身の分身である「アバター」を利用して会話を楽しみ、交流を深めた。市は「来年度も実施できれば」としている。

中澤佑二さん協力で初動画

 また市は、横浜F・マリノスで活躍した中澤佑二さんの協力で、啓発動画を初めて作成。小児がんの治療を受けた市内の子どもが「闘病中に辛かったこと」などを語る動画で今年1月、市公式YouTubeチャンネルで配信を開始した(30年1月まで配信予定)。同課の担当者は「患者やご家族の現状を知り、自分には何ができるのかを考えていただくことにつながれば」としている。

全国大会で金賞を受賞した活動開始20周年のチアチーム監督を務める 所澤 智恵さん 港北区在住 54歳

チアで子どもの成長応援

 ○…「一人ひとりが体格を生かして輝けることがチアの魅力」。自身が監督を務める「横浜チアリーディングチームRAINBOWS!」が20周年を迎えた。全国大会などで多数受賞歴があり、先月の大会ではチームを金賞に導いた。幼児から中学生が対象で、最も多い時は約140人が所属し、キャンセル待ちになる時も。苦手な事務仕事などもあるが、子どもたちの頑張りや成長を間近で見てきて、「楽しいこと、嬉しいことが多かった」と振り返る。

 ○…横須賀市出身、中学で港北区へ。「綺麗だった」と先輩の姿に魅了され新体操部に入部し、高校は新体操部と器械体操部に所属。専門学校や就職先もスポーツ関連で、気付けば常にスポーツが身近にあった。娘の小学校入学時に、「一人だとできない経験ができ、成長過程でプラスになる」とチアの体験会を開催し、そのまま2005年に団体を設立。未経験ながら、持ち前の空中感覚や運動神経の良さを生かし、かつチア経験者とともに指導。09年にNPO法人化した。

 ○…チアの活動をする一方、レジン作品も手がける。10年程前に行った沖縄の海を見て感動し、「海を家に置きたい」と思い制作し始めた。技法は動画などを見ながら独自で習得した。「作品を制作する時間は癒される」と微笑む。4月からミズキーホールでレジン教室を開き、7月には作品展示を企画している。

 ○…所属していた子どもが大学生や社会人になり、指導者として戻ってくることも。地域からの応援もあり、「愛されるチームになった」と目を細める。小田原の姉妹チームのほか、昨年度からは綱島校も開校し、さらに展開している。安全と基礎を大事にしながら、子どもたちが楽しめる環境を提供し続ける。

賞品の一部(市提供)

横浜市庁舎で環境問題学べるデジタルスタンプラリー 3月24日まで

 横浜市は市民の環境問題への関心などを高めようと、「YOKOHAMA GO GREEN デジタルスタンプラリー」を市庁舎で開催している。3月24日(月)まで。

 このスタンプラリーは、市の脱炭素応援キャラクター「バクバク」などと共に市庁舎を探検しながら、市の脱炭素施策や環境問題への取り組みを学ぶというストーリー。プラスチックごみの分別や地産地消のほか、次世代型太陽電池などの知識が得られる。AR(拡張現実)技術が駆使されており、スマートフォンから参加できる。アプリのダウンロードなどは不要。

 市庁舎1階から3階にある6カ所のスポットに設置されたパネルにスマホをタッチすると、スタンプラリーが開始。全てのスタンプを集めると、コンプリート画面からバクバクのオリジナルスマホ壁紙がもらえる。

 さらに、横浜市民はコンプリート後にアンケートに答えると、プレゼント賞品が当たる。賞品は、イーオ・ミーオエコバッグ&リフレクターセットの「イーオ・ミーオ賞」、文房具セットの「横浜農場賞」、横浜みどりアップ葉っぴー巾着&ミニタオルセットの「横浜みどりアップ葉っぴー賞」の3種類。各賞15人、計45人。

「子どもと地域」の未来描く ミズキーホールで活動報告

 横浜市港北区民文化センター・ミズキーホール(港北区綱島東1の9の10)で3月13日(木)、「はじめの100か月の育ちビジョン@港北区版2024年度活動報告会 この100か月を逃すな!みんなでつくるこどもと地域の未来」が開催される。さまざまな子育て支援を行う「認定NPO法人びーのびーの」と、若者支援団体「NPO法人アクションポート横浜」の共催。

 同ビジョンは、「妊娠期から就学前の約100カ月の子どもの育ちとその大切さを共通理念にしよう」という考えで、今年度からこども家庭庁が理念の発信を行っている。モデル団体としてびーのびーのが選ばれ、アクションポート横浜と共に1年間普及啓発活動を実施してきた。

 1部ではビジョンの説明と活動報告を行い、2部では「乳幼児とのふれあい体験事業の価値とこれから」と題して、ふれあい体験活動のあらましとパネルディスカッションが開かれる。

 午後3時から5時まで(開場は2時45分)。対面とオンライン配信で、それぞれ先着50人。参加無料。申し込みは、https://tinyurl.com/25veb4f4から。3月12日(水)締切。

 問い合わせは、びーのびーの事務局【電話】045・540・7422(平日午前9時から午後5時まで)、メールbinosouhatsu@bi-no.orgへ。
映画祭のチラシ

大倉山記念館で映画祭 3月15日・16日

 大倉山記念館で3月15日(土)と16日(日)、「大倉山ドキュメンタリー映画祭」が開催される。

 同映画祭は2008年にスタートした映画の創り手と映画好きボランティアによるもの。普段見る機会の少ないドキュメンタリー作品を観ることができ、鑑賞後には映像監督とのサロントークも楽しめる。

 15回目を迎える今回は、6プログラム8作品を上映。「中東の内戦、福島原発、和歌山毒物カレー事件など、さまざまなジャンルの作品を鑑賞できます。ぜひお越しください」と同映画祭実行委員の三浦淳子さん。

 問合せフォームから事前予約制。一般1600円、シニア・学生1200円、高校生以下・障害者1000円(2作品目以降は1000円)。

 (問)同映画祭実行委員【携帯電話】080・4777・9772

山崎校長(中央)と喫食する児童ら

小机小 「レモン給食」実施 広島の校長招き交流も

 横浜市立小机小学校(遠藤淳子校長)で2月27日、レモンを使用した給食が提供された。横浜市内の給食にレモンが使用されることは初めてだという。

 同校3年生は今年度からレモンの木を育てており、栄養素など、レモンに関する学習を展開している。授業の一環として、日本一のレモン生産量を誇る地域に所在する広島県尾道市立瀬戸田小学校とオンライン交流も行ってきた。2組では瀬戸田小の給食を参考に、レモンソースがかかった唐揚げを考案。国産品の使用と予算(全校で30個まで)、要加熱などの制限がある中で、どんな料理なら実現できるかを考えた。また、「レモン給食」当日には瀬戸田小の山崎千佐校長らが来校し、児童と喫食した。

 児童らは、「酸っぱくて美味しい」「レモンがもっと好きになった。家でも食べたいし、また給食に出てほしい」と満面の笑みを浮かべた。

 山崎校長は「こんなにレモンに興味を持って調べる姿に驚きと嬉しさを感じる。レモンがあることが当たり前になっているため、改めて地元を見つめ直すきっかけになった」、遠藤校長は「子どもたちの思いや力で実現できた。人とのつながりで、次々と、夢や希望が広がる」と口にした。

清掃活動を終えた参加者

鶴見川清掃、高校生も参加 約4キロ 地域住民一斉に

 新羽町連合町内会は2月24日、鶴見川舟運復活プロジェクトと合同で、各町内別に決められた区域の町内に接する約4Kmの鶴見川河川敷を清掃した。

 新羽町南町内会(浅倉克彦会長)では、地域住民と新羽高等学校(勝股正校長)の1年生から3年生の生徒約30人と教員が参加した。

 清掃に参加した新羽高校1年の光永妃色さんと鈴木由奈さんは「学校で呼びかけがあり、初めて来た」「もともとボランティアに興味があり、地域にも貢献したかった」と参加した理由を話し、清掃後は「めちゃくちゃ楽しかった」と笑顔で口を揃えた。

 約1時間ほど河川敷を清掃し、終了後は会館に戻り懇親会が行われた。新羽町南町内会から豚汁が振舞われ、浅倉会長からは鶴見川の歴史や豆知識がクイズ形式で出題されるなど、懇親会は大いに盛り上がっていた。

 浅倉会長は「若い世代と交流できてうれしい。今後も清掃活動を続けるので、今回参加した方も、まだしてない方もぜひ参加してもらいたい」と話した。

RAINBOWS! 全国大会でW受賞 高難度の技魅せる

 大豆戸町を拠点にする横浜チアリーディングチームRAINBOWS!は2月23日、全国大会「第22回子どもチアリーディング大会」で金賞とクリエイティブ賞を受賞した。同団体から「GOLD」(小4〜中3・17人=写真上)と「RED」(小2〜小6・14人=写真下)の2チームが参加。

 高難度の技をミスなく披露したGOLDが金賞を受賞。力強さや元気の良さを表現して観客を魅了した。REDは、演技に特徴や工夫が見られて観客を楽しませたチームに贈られるというクリエイティブ賞を受賞。大会初出場のメンバーが多く元気いっぱいの明るい演技を披露。虹を7色のポンポンで表現した点が高評価を得た。

 同団体は「子どもたちが自信を持って大会マットに立ち、思いっきり楽しむこと」を大切にしている。メンバーらは繰り返し練習することで自信を付けて大会に臨んだ。

 キャプテンの斉藤彩香さん(中3)は「レインボーズで出る最後の大会で、目標にしていた金賞を受賞できて良かった。話し合いを重ねながら、みんなの気持ちを一つにできたことも金賞につながったと思う」とコメントを寄せた。所澤智恵理事長=人物風土記で紹介=は「全員揃って出場できたことが何より。子ども、指導者、保護者の努力や協力でいただけた」と振り返った。なお、姉妹チームのTRITONS!も同時受賞した。

注文されたケーキを配膳する利用者

ツクイ横浜新吉田 認知症でもカフェ店員

 デイサービスなどを提供するツクイ横浜新吉田で2月24日、「ツクイカフェ」が開催された。

 内容は、指名された4人の利用者がカフェの店員役となり、客役の利用者のオーダー取り・配膳・片付け・テーブル拭きなどを行うもの。

 今回初開催となるイベントで、同施設内で定期開催される「ケーキの日」と、利用者が日常的に行っているタオルたたみや洗濯干しなどの家事活動を組み合わせることで開催に至った。「認知症だったり、高齢で身体が動きにくかったり、さまざまな人がこの施設を利用していますが、リスクがあっても何か役割をもって身体を動かしてほしくて」と同施設管理者の小山田伸輝さんは利用者への想いを語る。

 店員役を終えた89歳の女性利用者は「はじめは緊張したけど、注文をとるのが終わってホッとした」と感想を話し、「ケーキがおいしいです」と笑顔で続けた。

 小山田さんは「可能であればツクイカフェを定期開催し、利用者さんの家族や外部の方々をお客さんとして呼ぶこともしてみたいです」と今後の展望について話した。
アカシアを植樹する児童ら

新羽小6年 アカシア植樹 卒業記念で 新羽丘陵公園

 新羽小学校(佐藤恵子校長)の6年生が2月25日、卒業記念として新羽丘陵公園にアカシアを植樹した。主催は、花の里づくりの会(米山幸会長)と新羽丘陵公園愛護会。

 今回で20回目となる取組み。6年生らは、同公園愛護会の尾出清和副会長による開会のあいさつのあと、スコップで土を掘り起こし、アカシアを植樹した。

 アカシアの花言葉には「感謝」「友情」という意味が込められていることから、6年生代表の女子児童は「感謝を忘れずに、たくさんの人を助けたい」と述べた。

 植樹に立ち会った竹下幸紀港北区長と、花の里づくりの会の米山会長は「ここ新羽の地をふるさとだと思って、いつでも思い出して欲しい」「いろいろなことがあった6年間だったでしょう。今日のことも思い出のひとつにして欲しい。ケガしないように」とそれぞれが6年生に対しエールを送った。

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若き才能、横浜に集う 3月23日 かなっくホール

 NPO法人横浜音楽協会(鈴木達三会長)は3月23日(日)、神奈川区民文化センターかなっくホールで第96回よこはま新人演奏会を開催する。

 出演は、2024年度に音楽大学卒業もしくは音楽大学大学院卒業で、横浜出身もしくは横浜にゆかりのある7人の若手音楽家たち。同演奏会の最後には横浜市長賞、神奈川新聞社賞、横浜音楽協会賞の授与式がある。

 午後2時開演(30分前開場)。大人2000円、高校生以下1000円。全席自由。チケット申込みは同協会事務局(ハタ楽器内)【電話】045・434・1100。

共に生きる、障害児の挑戦 中野区役所で写真展

 障害児の休日クラブ(関根仁美代表)は3月7日(金)から9日(日)までの3日間、中野区役所(東京都中野区中野4の11の19)で写真展「オッス!『障害児たちの挑戦』」を開催する。

 同クラブは障害児の居場所づくりと社会生活の規範を学ぶ場として2003年に設定された空手教室で、今年で20周年を迎える。

 「健常者も在籍しているクラブ、同じ空間で学び互いに尊重しあう様子をとらえました。写真展を通じて、障害の有無に関わらず誰もが輝ける共生社会の姿を多くの人に知ってもらいたい」と写真家の葛谷舞子さん。

 会場は同区役所1階シェアノマ。開催日程は3月7日午前11時から午後6時、8日・9日は午前10時から午後6時(8・9日は生徒が在廊し案内役を務める)。入場無料、事前予約不要。

 問い合わせは、【電話】090・5408・3553(関根代表)。

製作した顔はめパネルを紹介する児童ら=横浜F・マリノス提供

城郷小 F・マリノスの運営考案 地域に愛されるクラブに

 横浜市立城郷小学校6年生は2月27日、7月に始動した「F・マリノスプロジェクト」の発表会を行った。

 同プロジェクトは、地域に愛されるクラブにするための運営を考えるもの。キャリア教育の一環として2016年から、コロナ禍の20年を除いて毎年実施されている。児童らは、F・マリノスの社員になったつもりで商品開発、マーケティング、広報、地域貢献の部門に分かれて発表した。

 広報部門では顔はめパネルを企画したグループも。全長約175cmで、小さい子どもも楽しめるように、後ろには土台が設置されている。担当した児童は、「F・マリノスを調べるごとにもっと知ってほしいと思った。このパネルで少しでも知ってもらえたら」と期待を込めた。発表会実行委員の児童からは「緊張したが練習通りにできた。ポスターを作ったので、今後も作っていきたい」というコメントが寄せられた。

 (一社)F・マリノススポーツクラブの金澤徹哉代表理事は、「20グループの発表があり、自分たちだけでなく、ほかのグループの発表とのつなげてみて、いろんな発想や柔軟性を持って今後も考えてもらいたい」とした。

コミバス市民の会とおでかけ3のメンバー

コミバス市民の会 地域の「足」支える交流 おでかけ3と情報交換

 地域の移動支援バス「菊名おでかけバス」の運行などを行うコミバス市民の会(共同代表/入江勝通さん、砂田正子さん、山田平保さん)は2月25日、同様に移動支援を実施している「おでかけ3」(西区・笠原實実行委員長)と交流会を開催した。昨年12月には、コミバス市民の会から2人がおでかけ3に乗車して活動内容を共有しており、今回はおでかけ3実行委が菊名おでかけバスに乗車して情報交換が行われた。

 両バスとも、山坂が多い地域での高齢者の外出支援を目的に運行している。互いに、「似たような課題を持っているのでは」という思いで交流が始まった。

 菊名おでかけバスはボランティアで運営されており、今年で15年目。ボランティアも利用者も活動支援者も会員になり、自分たちで”足”を確保しようと活動している。

 おでかけ3は、地域住民や関連施設などが連携して立ち上がった実行委員会が運営しており、7年目となる。「コミバスがコミュニティを作る。コミュニティがコミバスを作る」がモットー。乗車時に30円を支払うことで誰でも利用できる。

 交流を終えた入江さんは「おでかけ3は組織的にやるには良いモデル。人と人、人と街をつなぐ気持ちに共感した。それぞれの良さを取り入れられたら」と話し、笠原委員長は「菊名おでかけバスの運営面がしっかりしていて、活動状況が良くわかった」と話した。

不登校児を知る講演会 大人ができること考える

 「HANASOW」が主催する講演会「子どもの不登校 地域の大人にできること」が3月23日(日)、はーと友神奈川(神奈川区)で開催される。午後1時30分から3時30分。

 同団体は2024年度に立ち上がり、不登校中の親子の孤立期間を短くするため、不登校家庭向けの情報発信を行っている。不登校当事者の親が運営し、港北区や神奈川区を中心に活動している。

 今回の講演会は、地域の人に不登校について知ってもらうために企画した。講師は、(一社)かけはし代表の廣瀬貴樹さん。元小学校教諭で、現在は地域と連携した不登校の子どもの居場所づくりを行っている。当日は、地域の大人にどのような事ができるのか語る。

 誰でも参加可能で、参加費無料。先着50人で定員に達し次第受付終了になる。

 申し込みは、https://forms.gle/wgJpikUdRSpVDPkL9から。問い合わせは、hanasow.yokohama@gmail.comへ。

会場となる横浜BUNTAI

8月、横浜に卓球の世界トップ選手が集結 BUNTAIで「WTTチャンピオンズ」

 卓球の世界トップ選手が集まる国際大会「WTT(ワールドテーブルテニス)チャンピオンズ」が8月7日から11日まで、横浜BUNTAI=中区=で開催されることが発表された。

 WTTチャンピオンズは男女ともに世界上位の32選手が出場する大会。今年は3月の中国・重慶を皮切りに全6大会が行われ、横浜大会は3大会目となる。WTTチャンピオンズが日本で行われるのは初めて。横浜では世界卓球選手権が2009年に横浜アリーナで行われたことがある。

 主催のWTTのスティーブ・デイントンCEOは「このイベントは卓球の素晴らしさを称えるだけではなく、卓球が最も熱狂的な地域である横浜で卓球を発展させるという我々のコミットメントの継続を象徴している」とコメントしている。

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港北警察署管内 2件の不審者情報あり、自転車盗7件や万引き4件、部品ねらい、自動車盗、車上ねらい、出店荒らしなど発生 2025年2月17日から2月23日の犯罪発生件数

 港北警察署は2月26日、同署管内における2025年2月17日から2月23日までの犯罪発生件数を発表した。

 それによると、自転車盗7件のほか、万引き4件、部品ねらい、自動車盗、車上ねらい、出店荒らしなどが発生した。2件の不審者情報も寄せられた。

 自転車盗の発生地区は、新横浜2件、綱島西2件、日吉本町2件、樽町で、7件中5件は無施錠だった。同署では駐輪の際は、施錠はもちろん、「ダブルロックを心掛けて」としている。

 部品ねらいは、大豆戸町で2月16日午後7時から2月18日午後2時30分の間に発生。自宅駐車場内に車両を駐車していたところ、ナンバープレートが盗まれた。

 自動車盗は、日吉で2月16日午後8時から2月17日午前9時30分の間に発生。月極駐車場に駐車していた車両を盗まれた。

 車上ねらいは、樽町で2月12日午後5時から2月19日午前11時の間に発生。月極駐車場内に車両を駐車していたところ、車内から携帯充電器を盗まれた。

 置引きは、新横浜で2月23日午後1時6分から午後2時26分の間に発生。新幹線内机上に置いていたスマートフォンを盗まれた。

 不審者情報について、日吉本町では2月19日、帰宅途中の男子児童らが、面識のない男性から声を掛けられる事案が発生した。菊名では2月23日、女性が買い物に向かう途中に、面識のない男性からつきまとわれる事案が発生した。

詐欺電話に注意

 同署によると、区内において通信業者をかたる犯人から「電話料金が未納です」等の詐欺の電話が入電しているという。「電話でのお金の話は詐欺です。必ず周囲の人や警察へ相談してください」と同署では注意喚起している。

 

壁一面に並ぶ力作の数々

9日まで彩游会展 ギャラリー&スペース弥平 

 住宅街にある小さなレンタルスペース、ギャラリー&スペース弥平(篠原北1の5の5)で3月9日(日)まで、春の彩游会展が開催されている。主催は同ギャラリー。午前11時から午後5時まで(最終日は午後3時まで)。入場無料。

 彩游会は、自由参加の美術工芸グループ展。今回は、水彩や油彩、墨、ぺん画、イラスト、板金絵、動物写真など、19人による作品の数々が並ぶ。 「力作が小さな会場に並びます。どうぞ買い物や散歩のついでにお立ち寄りください」

 問合せは【携帯電話】090・3229・4166へ。

災害に備える契機に アピタテラス周辺で防災イベント

 港北区とTsunashimaサスティナブル・スマートタウン(SST/アピタテラス横浜綱島及びその周辺)は、3月8日(土)に同エリアで「こども防災フェア2025」を開催する。午前10時から午後4時まで。雨天時は翌9日(日)に延期。

 イベントでは、消防車両の展示や参加企業による防災に関係する展示・体験コーナー、近隣小学校の防災学習成果の発表など、防災に関するさまざまな体験をすることができる。参加企業のひとつ、日吉自動車学校は、23年、24年に続きブースを出展。震災時の車の取り扱いや水害ハザード時の車利用についてのパネル展などを行う。

 また、会場内ではスタンプラリーを実施し、スタンプをすべて集めた子どもには景品を進呈。さらに、事前申込制(7日(金)午後9時まで先着順)のコンテンツとして、パナソニック(株)による「Ipsum(ねんど工作教室」と「ランタン工作教室」、綜合警備保障(株)(ALSOK)による「防災教室」が開催される。 

 「お子様をはじめ一人ひとりが災害に備えるきっかけにしていただければ」と主催者。詳細は、港北区のウェブページで確認できる。

横浜市内40代男性がはしか感染 ベトナムから帰国後に発症、発表は2日連続

 横浜市は2月27日、市内の40代男性がはしか(麻しん)に感染したと発表した。26日には20代女性の感染が発表されており、今年、市内では2例目。両者の関連性はないという。

 男性は2月9日にベトナムから帰国し、18日に倦怠感、19日に発熱と下痢、23日に咳と発疹が出た。25日に市内の医療機関を受診し、27日に遺伝子検査ではしかと判明した。予防接種は1回受けているという。

 感染可能期間中、男性は2月18日午後0時30分から1時頃まで「すき家」厚木長谷店、23日午前1時から2時頃まで羽田空港第3旅客ターミナル2階到着ロビーを利用していた。市はこれらの施設を同時間帯に利用し、利用後10日前後経ってから発熱などはしかを疑う症状が現れた場合は、医療機関に事前連絡の上、受診するよう呼びかけている。

 市によると、現在、はしかは東南アジアやアフリカなどで流行しており、海外感染後に帰国して発症するケースが増えているという。非常に感染力が強く、空気感染、飛沫感染、接触感染し、抗体がない人はほぼ100%発症する。市は海外渡航予定者に対し、渡航前にはしかの抗体確認や予防接種を検討するよう促している。

 夜間・休日の医療機関案内は、かながわ救急相談センター(♯7119)(直通ダイヤルの場合は【電話】045-232-7119または【電話】045-523-7119)へ(24時間、年中無休)。

マルシェのチラシ

大手新古書店とのコラボ 3月16日 丘の上マルシェ

(福)横浜共生会横浜らいず(新吉田町)では、3月16日(日)正午から午後4時まで「第11回丘の上のマルシェ」を開催する。

 今回はブックオフグループホールディングス(株)が出展し、「小さなBOOK OFF」をマルシェ会場にオープン。外出が難しい施設の利用者に買い物の機会を提供する。同社の衣類や書籍などの販売のほか、「昭和レトロ」をテーマにリユース雑貨などを展示し、昭和の文化や懐かしさに触れることができる。その他、手作り菓子や雑貨の販売、キッチンカーの出店も。問合せは横浜らいず【電話】045・592・1011へ。

ファン・サポーターを迎える東ゲート橋

F・マリノス 横浜ダービーはスコアレスドロー 次節3月1日は「神奈川ダービー」

 明治安田J1リーグ第3節が2月26日に行われ、横浜F・マリノスはホーム日産スタジアムで横浜FCと対戦した。

 今シーズン初の「横浜ダービー」は両者決め手を欠き、0対0のスコアレスドロー。DFの松原健選手はチームの公式HPに、「必ず勝点3を取らなければいけない試合だったが、勝点2を取りこぼしてしまい猛省しなければいけない。中2日で今度は神奈川ダービーがある。相手は好調な湘南(ベルマーレ)ですけど、自分たちをプッシュして、チーム全体として引き締めてやっていくべきだと思う」とコメントを寄せている。

 横浜F・マリノスの第4節は3月1日(土)。日産スタジアムで湘南ベルマーレと対戦する。午後1時キックオフ。

ソニーブースの体験コーナー

カメラの祭典「CP+2025」が開幕 パシフィコで3月2日まで、新製品体験が人気

 カメラと写真映像の展示会「CP+(シーピープラス)2025」が2月27日にパシフィコ横浜で始まり、3月2日まで行われる。主催は一般社団法人カメラ映像機器工業会。

 過去最多の125の企業・団体が出展し、会場スペースも例年より拡大した。多くのカメラメーカーがこのイベントに合わせて新製品を発表しており、ソニーの新しい単焦点レンズ「FE 16mm F1.8 G」を体験できるコーナーには長い列ができていた。そのほかのブースでは、動画撮影を意識したカメラや画像や映像が簡単に編集できるアプリやソフトが多く見られた。

 午前10時から午後6時(最終日は午後5時まで)。入場無料(要事前登録)。登録は公式サイト(https://www.cpplus.jp/)から。