さがみはら中央区版【6月5日(木)号】
感謝状を手にする宇佐木田会長(右)と似内さん(左)

横山3丁目 自治会長 不審者を確保 警察から感謝状

 公然わいせつ事案の行為者確保に貢献したとして、横山3丁目自治会の宇佐木田和弘会長(54)に相模原警察署(飯塚宏司署長)から感謝状が送られた。「検挙され地域住民が安心して暮らせるようになって良かったが、再犯も多いと聞く。防犯意識の高い地域であることを示すことが大切だと感じている」などと話した。

 公然わいせつの目撃情報が今年2月末に2度あって以来、閑静な住宅街に暮らす住民らの生活に不安を与えていた。ともに時刻は早朝、帽子を被り黒い服を着た男性が3丁目内の路上で下半身を露出したという情報だっだ。

 宇佐木田会長は当時、自治会の副会長だった似内孝好さん(70)に「見守り活動を強化しよう」と相談。年度末で役員改選を間近に控えたタイミングだったこともあり、有志の「防犯パトロール隊」を結成し、3月上旬から巡回活動を始めた。

ニアミスも見失い

 目撃情報などから週末や祝日の朝方に出没する傾向があると予測。2人は週末の朝、町内を1時間半ほど巡回する活動を続けた。

 宇佐木田会長は3月9日のパトロールの際、風貌が目撃情報と合致する男とすれ違った。そわそわした様子で周囲を伺うその姿に「間違いない」と感じ、後を追ったが見失った。こうした2人の活動を見聞きした地域住民が加わり最終的には10人体制となった。

防犯カメラで急変

 自治会の元役員が個人的に自宅に設置していた防犯カメラの映像が事態を急変させた。犯人の動き出しは6時過ぎと予測し、その時間帯にパトロールを開始していたが、4月半ばに記録されたカメラ映像には5時台に町内を徘徊する姿が捉えられていた。

 パトロール隊が出動時刻を早めて2日目の4月20日、5時半を過ぎた頃、通行人の高齢女性が「防犯」の名が記されたベストや腕章をしていたメンバーに「下を出している人がいる」と声をかけた。

 現場に急行した2人は二手に分かれ挟み撃ちする作戦で犯人に迫った。宇佐木田会長が角を曲がると目の前に犯人の姿が。一旦やり過ごしたうえで20メートルほどの距離を保ち後をつけた。

 時間にして10分から15分経った頃、男が突然、ズボンを降ろした。会長は男の右腕に自身の左腕をねじ込み、逃げようとする男を確保しながら110番通報。駆け付けた署員に身柄を引き渡した。「必死だったので怖いという感覚はなかった。地域住民が安心して暮らせるようになればいい。不審者が地域に寄り付かないよう防犯意識を高める取り組みを進めていきたい」と話した。

夏場にかけて増まずは110番

 相模原警察署生活安全課によると公然わいせつ事件、特に露出事案は夏場にかけて多くなるという。また、安全確保の観点から、不審者を発見した際は、110番通報を優先してほしいとしている。

児童虐待相談人数 過去最多3284人 心理的虐待の割合増加

 相模原市は5月29日、2024年度に子育て支援センターと児童相談所で虐待の相談を受けた児童数を発表した。虐待が疑われる児童の人数は3284人で過去最多となった。特に心理的虐待は割合、件数ともに増加した。

 児童虐待の相談人数は全国的に増加が続いている。相模原市は17年、子育ての不安や悩みを相談できる「子育て支援センター」を各区に設置。児童相談所(児相)と同センターで相談(通告)を受け付けている。

前年度比195人増

 24年度の相談人数は前年度から195人増の3284人。23年度は前年度比81人減の3089人だったが、再び増加に転じた。

 児相への相談人数は前年度から125人増加し1798人だった。うち890件は警察からの通告で、前年度比189人の増加。児相は相談の他、児童を強制的に保護できる権利を持っているため、警察機関からの相談が多い。市こども家庭課の担当者によると、警察署内での認識の共有や通告の徹底が進んでいることも人数が増加した背景にあるという。

 健診で虐待が疑われるケースなど比較的軽微な虐待の相談が多い同センターへの相談人数も引き続き増加。前年度比70人増の1486人だった。

 種類別で見ると、脅迫や無視など心理的な外傷を与える「心理的虐待」が大幅に増えて1678人だった。前年度から215人増加し、全体の半数以上を占めている。食事を与えない・長時間の放置などの「ネグレクト」は851人。「身体的虐待」は733人だった。

 年齢別では前年度同様、最も多いのは乳幼児で1394人。小学生が1149人、次いで中学生(466人)となっている。乳幼児期から続く虐待が小学生時点で確認されるケースもあり、市の担当者は乳幼児期のリスクが依然として高いとみている。

関心の高まりも

 同課の担当者は「件数が増えていることに加え、支援機関や学校、市民の間で虐待に対する意識や関心が高まってきており、埋もれていたものが把握されてきている」と分析。「直接的な原因ではないが、子育ての負担が大きい保護者の中には近くに頼れる人がいなかったり相談がしにくい状況の人もいる。起こっていることに対する対応や支援だけでなく、乳幼児期の子育てサポートなどの発生予防、市民に対する普及啓発も合わせて進めていく」とした。

 また、24年度は両施設で受け付けた児童虐待以外の相談件数も前年度比5・4%増の2866人で過去最多だった。

神奈川県司法書士会相模原支部の支部長に就任した 河田 明成さん 茅ヶ崎市在住 49歳

理想の追求に妥協無し

 ○…団塊世代の高齢化によって「大相続時代」が到来したと言われる中、相続のプロたちの先頭に立って地域を支える立場になった。相続登記の義務化など制度改正も相次いでいる。「今は時代の変革期。もっと周知したほうがいい」。背負っている使命が大きい一方、自身も含めて会員たちには本業や家庭がある。重要度の高い事業に絞って力を入れ、持続可能な運営をすることで人々の暮らしを支える。

 ○…「支部長を務めるのは大変。でも、逃げるのは嫌」。同支部を地域住民が気軽に相談できる組織にしようと力を尽くす考えだ。日頃の仕事の中でも「事務所には気軽に行きづらいというイメージを壊そうと思っている」。実際に利用者から「来てみたら優しかった」と言われることも多い。

 ○…大学卒業後、相模原市内の事務所で働きながら司法書士の資格取得に向けて勉強をした。忙しい事務所で退勤時間が日付を越える日もあったが、毎日午前3時まで机に向かった。睡眠時間は短かったが、日中は「仕事が忙しくて眠くもならなかった」と笑う。8回目の受験で合格。現在は上溝に事務所を構えている。ストイックさは健在で、日常生活を送りながら運動ができるようにと足に1・5キログラムの重りをつけていた時期もあった。「無駄な時間の使い方をしたくない」

 ○…資格の勉強時代にプライベートの時間がとれなかった分、現在は釣りや登山、茶道と趣味が多い。グローバル化に対応しようと英語の勉強にも力を入れている。オフの時間を有意義に使ってしっかりリフレッシュし、メリハリをつけて支部長としての仕事に向き合う。目標は会員の参加意識を高めること。「個人の負担を減らし、さらに発展させていく」

手掛けた学校案内を持つ亀岡さん(31期生)=左=と西田さん(12期生)

上南50周年関連記事 記念事業参画に感謝

 上溝南高校の学校案内、ポスター=画像=、そして短編映画などの50周年事業プロジェクトを「企画制作」するのは、株式会社小田急エージェンシー(新宿区)。同社でこの案件を担当するのは、卒業生の西田真一さん(クリエイティブディレクター)と亀岡春菜さん(プロデューサー)だ。2人は「このプロジェクトに関わらせていただいているのは、色々な人の応援があって。皆様に感謝しています」と話す。

 西田さんは愛川町の出身。上南について上南祭(文化祭)、体育祭などイベントの多さが印象に残っているそう。いずれも生徒主体で「自分たちでどう楽しむか」を考えていたという。大学卒業後、メーカーのハウスエージェンシーで広告デザイン業務に携わる中、「地元の仕事がしたい」という思いが強くなり同社に。学校案内制作でのつながりから50周年事業へ。母校の力になれている今は、これまでにない充実感という。

 亀岡さんは緑区の出身。上南への進学の動機は、中学時代に熱心に取り組んだソフトボール。部活重視で「充実した活動」と知られた同校を選んだ。実は姉も上南。ということもあり母親が同校への進学を強く推したそう。「親はおさがりを使えるという現実的な理由だったからかもしれませんが(笑)、私は姉の姿を見ていて自然に『行こう』と思っていました」

過去開催時の様子

囃子8団体が集結 6月22日 杜のホール

 市内で囃子の振興に力を注いでいる「相模粋鼓會」が6月22日(日)、合計8団体による囃子の舞台「相模粋鼓會とお囃子の集い」を開催する。午後1時開演。会場は杜のホールはしもと(橋本駅北口ミウィ橋本7階)。入場無料。

 同団体の結成35周年を祝うとともに、上溝の周辺地域で135年もの間受け継がれてきた「山の手囃子」の響きを楽しめる催し。当日はさまざまな流派の囃子を鑑賞することができる。

山の手囃子のルーツ

 同団体の門倉節朗会長によると、南区下溝の古山地区ではかつて「神奈川囃子」などと呼ばれた囃子が行われていたが、調子が激しく太鼓の皮が頻繁に破れ修理が大変だったことから山の手囃子に切り替えたという。

 山の手囃子の導入経緯は判然としておらず、1882(明治15)年ごろ、当時「笛の三羽烏」と言われた古山の座間氏、丸崎の門倉氏、虹吹の金子氏(門倉会長の祖父)が長津田に通って囃子や踊りを習得したなどと言われている。

 当日は三羽烏にゆかりのある古山、丸崎、相模粋鼓會の3者が初めて共演する。門倉会長は「10歳の頃から55年近く、多くの名人に教えてもらってきた。その財産を引き継いでいきたい」と意気込んでいる。

 問い合わせは門倉会長【携帯電話】080・4009・8080へ。

戦後80年の記録 戦争体験談を募集 さがみはら中央区編集室より

 タウンニュースさがみはら中央区編集室では戦後80年にあたり、戦争体験談をお話しいただける方を募集しています。

 この企画は、紙面や特設ウェブサイトを通じて戦争体験を後世に伝えることが目的です。戦時中の生活、学童疎開、学徒動員、防空演習、戦地の実相、出征先や軍隊内での体験など幅広い内容を受け付けています。体験した場所は国内・国外を問いません。

 情報提供はさがみはら中央区編集室【電話】042・753・8500、または氏名(ふりがな)、年齢、住所、連絡先、お話できる内容の要旨を明記の上【メール】s-chuo@townnews.co.jp。

はやぶさバザール 6月8日

 「はやぶさの日(6月13日)」に合わせ、淵野辺駅北口オーロラデッキ下で8日(日)、宇宙にちなんだ「はやぶさバザール」が開催される。にこにこ星ふちのべ商店会の主催。午前11時から午後6時まで。雨天決行。

 宇宙に関連した飲食ブースが出店するほか、市立博物館の学芸員が今年リニューアルするプラネタリウムに関して講演する。塗り絵に参加した小学生以下の子ども先着100人には缶バッチがプレゼントされる。

自由なテーマの写真募集 フォトシティさがみはら

 市総合写真祭「フォトシティさがみはら」実行委員会が現在、自由なテーマで撮ったアマチュア・ユース・ジュニアの部の写真を募集している。応募は1人5点まで。作品に応募票を貼り同実行委員会事務局(市文化振興課内)へ。6月20日必着。受賞作は市HPや市内で展示される。(問)同課【電話】042・769・8202

川崎市の養周院で供養される(写真は過去)

捨てられない写真を供養 市内の写真館で受付

 県写真師会に加盟する相模原市内の写真館が6月15日(日)から24日(火)まで、捨てられない写真を供養する「写真供養」の申し込みを受け付ける。

 「写真供養」は川崎市写真師会主催。同市から県内に広がり、今年で6回目となる。集まった写真は26日に川崎市高津区の「養周院」で供養される。

50枚まで無料

 A4サイズ以下50枚までは無料。追加は50枚につき1000円、アルバムごとの供養は1冊3000円。区内の受付店舗はフォトストーリー(中央6の13の1/【電話】042・707・1006)のみ。希望者は店舗へ事前予約の上、期間中に郵送か持ち込みを。

協定書を手にする落合代表理事組合長と本村市長

相模原市 JA相模原市と包括協定 農業の力で地域課題解決

 相模原市は5月14日、農業振興などに関する包括連携協定を相模原市農業協同組合(JA相模原市)と締結した。両者が連携することで、さまざまな地域課題に対し、組合員のネットワークや相模原の農業を生かした取り組みを展開する。

 JA相模原市はこれまで、災害時に人や資機材を提供する「防災協力事業所制度」に登録するなど、分野別に市と連携を行ってきた。今回の包括連携協定によって、分野や部署を越えた円滑な連携ができるようになる。

 今後は新たに、市が昨年度立ち上げた「街ぐるみ減塩プロジェクト」への協力を検討している。相模原市は循環器疾患(脳血管疾患・心疾患)を原因とする標準化死亡比が神奈川県の中で比較的高いため、連携によって市民の健康に貢献したい考え。

 この他、銀河連邦共和国に加盟する他自治体のJAとの連携による農業・地域活性化や市政情報の発信、デジタル地域通貨「まちのコイン」の導入も検討している。学校給食への地場農産物の提供や、認知症の知識を深める普及啓発活動などの取り組みも強化する。

 協定締結式には本村賢太郎市長と落合幸男代表理事組合長らが出席した。本村市長は「一緒にワクワクする相模原を作りましょう」と話した。

童謡・唱歌を歌おう 6月14日 総合学習センター(中央区)

 心に響く童謡や唱歌を歌い継ぐイベント「みんなで歌おうイン相模原」が6月14日(土)、中央区の総合学習センターで開催される。午後1時45分開場、2時開始。主催は童謡唱歌を歌う会レモン。

 指導は大沢洋子さん(玉川大学芸術学科ピアノ専攻卒)、伴奏は大貫眞里さん(武蔵野音楽大学ピアノ科卒)。会費は1千円(会場費/当日払い)。「必要な方はマスクをお持ちください。体調がすぐれない場合は、参加をお控えください」と話している。

 申し込み・問合せは同会【携帯電話】090・9396・7295。

<PR>
【LINE読者限定プレゼント】
【LINE読者限定プレゼント】
毎月15名様に抽選で『Amazonギフト券1,000円分』をプレゼント!ギフト券以外のプレゼントもあるかも!是非チェックしてみてください。 (続きを読む)
コンポストを見学する児童たち

橋本小 「生ごみの匂いがない」 東電PGの堆肥化を見学

 橋本小学校3年生の児童が5月27日、東京電力パワーグリッド(株)相模原支社(中央区)を訪れ、同支社の生ごみ堆肥化の取り組みを見学した。

 これは同校の社会科授業の一環。児童40人が同支社を訪れた。前半は電力や省エネに関する4択クイズに挑戦。後半は同支社の駐車場に設置されている生ごみコンポストを見学した。

 2つあるコンポストの一方には、見学前日に、同支社の社員食堂から出た生ごみと有機堆肥を入れていた。児童たちはコンポストの近くによると「臭い」と声を上げ、1カ月間寝かせて生ごみが分解されたもう一方のコンポストは「匂わない」と匂いを比較した。

 児童の「土にかえらないゴミはありますか」という質問に対し、講義した同支社の小嶋幸雄さんは「卵の殻は残りやすいですね」と回答した。

 小嶋さんは「取り組みに興味を持ってもらい、好き嫌いを減らす、日々の無駄を無くすなどの意識につながれば」と話す。また同支社が使用する有機堆肥を作る造園会社、(株)ワコーグリーンの柳谷和幸会長は「生ごみが良い肥料になることが広まれば焼却量が減る。取り組みをもっと知ってもらいたい」と語った。

市職員採用試験 説明会&個別相談 あさって7日 ソレイユさがみ

 相模原市は6月7日(土)、高校卒業程度試験(行政・土木・消防)の受験を検討している人に向けた「しごと&採用試験説明会」をソレイユさがみ(イオン橋本店6階)で開催する。業務や試験の説明のほか、若手職員によるトークセッション、個別相談会もある。午後1時30分〜4時(途中入退場自由)。参加無料、申し込み不要。オンライン配信あり。

 職場の雰囲気や今取り組んでいる仕事のことなど、実際に働いている市職員から最新の情報を聞くことができる。受験を検討している人のほか、保護者、学校関係者も参加可能。プログラムは▽午後1時開場▽1時30分〜進行説明▽1時45分〜仕事・採用試験の説明▽2時20分〜若手職員トークセッション▽3時10分〜職種別業務説明▽3時40分〜個別相談会。(問)市任用調査課【電話】042・769・8320

絵画・陶芸展 市民Gで今週末

 「さいとうアトリエ絵画教室/陶芸教室」(中央区相模原)の合同作品展が6月7日(土)・8日(日)の2日間、相模原市民ギャラリー(JR相模原駅ビル・セレオ相模原4階)で開催される。

 両教室で指導に当たる講師や生徒の作品が展示される。

 問い合わせは同教室【電話】042・756・3316。

3月の報告会に出席した中谷選手

ボクシング中谷潤人選手 2団体王座統一へ 6月8日 対西田選手

 WBC世界バンタム級王者で相模原市ホームタウンアスリートの中谷潤人選手が6月8日(日)、IBF世界バンタム級王者の西田凌佑選手と対戦する。2団体王座をかけた一戦となる。

 中谷選手は今年2月にダビド・クエジャル選手(メキシコ)に勝ち、WBC世界バンタム級の3度目の王座防衛を果たしている。3階級制覇も達成しており、現在30戦全勝、4戦連続KO勝ち。連続無敗記録にも期待がかかる。

 対戦する西田選手は2024年5月に行われたIBF世界バンタム級タイトルマッチで王座に就いた。同年12月には初の王座防衛を達成した。

「調子は良い」

 中谷選手が所属するM・Tボクシングジムの村野健会長は中谷選手について「調子は良い。この状態を維持して試合に臨む」と話し、「厳しい試合になると思うが必ず勝つので応援をお願いします」と呼びかけた。

 試合は有明コロシアム(東京都)で行われる。動画配信サービスPrime Videoで配信される。

参加募集 集まれ、高校生議員 議論交わし知事に提言

 高校生が「議員」として県の取り組みを議論し知事に政策提言を行う「かながわハイスクール議会2025」が8月、横浜市内で開催される。主催する日本青年会議所関東地区神奈川ブロック協議会は現在、参加する高校生を募集している。県内在住・在学者が対象。

未来のリーダーに

 未来を担う高校生の「考え、発言し、行動する」力を養い、次世代のリーダーを育成することを目的に毎年実施されているもの。模擬県議会は神奈川県庁の本会議場や議会委員会室を使用して実施される。高校生議員たちは、県の取り組みについて議論を交わした上で、県政に政策提言を行う。

 会場は県庁新庁舎(横浜市中区)。開会式と委員会が行われる8月4日(月)、6日(水)、本会議が行われる18日(月)の3日間に参加できることが条件。募集期間は7月11日(金)まで。オンラインの事前説明会が7月16日(水)午後6時から行われる。参加無料。募集人数は105人。問い合わせは同協議会の芳垣さん【携帯電話】080・1150・2893へ。

優勝した相模ボーイズ(写真=チーム提供)

相模ボーイズ 投打噛み合い優勝 準決で昨年覇者から10点

 市内で活動する硬式野球チーム・相模ボーイズ(岩永一志監督)が5月に行われた「マツダボール綾瀬シーレックス大会」に出場し、優勝に輝いた。予選リーグから合わせて42得点と打線が火を噴いた。

 大会には県内の12チームが参加した。打撃に自信がある相模ボーイズは予選から快音を響かせ決勝トーナメントに駒を進めた。

 準決勝は昨年の覇者、横浜泉中央ボーイズと対戦。四球などで迎えたチャンスを確実にものにし10対1で快勝した。愛川ボーイズとの決勝は初回に6得点を挙げ、投げては相手をノーヒットに抑え込み9対0で勝利した。岩永監督は「力があるチームだが公式戦で思うように結果が出ていなかった。打撃に加え投手力も伸び、優勝することができた」と振り返った。

はやぶさWEEK 「宇宙」に因んだ企画 博物館やJAXA中心に

 相模原市は6月8日(日)から15日(日)までの1週間を「はやぶさWEEK」と銘打ちさまざまなイベントを開催する。催しの多くは8日に集中。市立博物館やJAXA相模原キャンパスなどの各会場で宇宙に因んだ催しが企画されている。

 小惑星探査機「はやぶさ」が地球に帰還した日(2010年6月13日)を記念して制定された「はやぶさの日」に合わせて毎年催されているイベント。今年は宇宙航空研究開発機構(JAXA)の研究施設がある7市町で構成される「銀河連邦」が大阪・関西万博に出展しているブースを博物館ロビーに再現する。バーチャル空間の中で「ブロック」を使い自分の好きな世界を創造するゲーム「マインクラフト」では、月面に作ったコースでレースを楽しむことができる。仮想現実(VR)での宇宙体験もある。

飛行士姿で1枚

 このほかにも宇宙飛行士の訓練服を着て写真が撮れるフォトスポットも設けられる。期間中はミニプラネタリウムで「HAYABUSA BACK  TO THE EARTH 帰還バージョンDC版」を特別上映する。

 JAXA相模原キャンパス交流棟付近では、地元食材を使った宇宙グルメが販売される(午前10時から午後3時まで)ほか、特別高度救助隊「スーパーレスキューはやぶさ」も登場する。JR淵野辺駅北口ペデストリアンデッキ下の広場でも地元「にこにこ星ふちのべ商店会」がバザールを開催。模擬店出店が予定されている。

土地利用計画図(市の図を基に編集・加工して掲載)

JR相模原駅北口 土地利用計画骨子決まる スタジアム整備は含まれず

 相模原市は、JR相模原駅北口の相模総合補給廠の一部返還地について、5月中旬に土地利用計画骨子を取りまとめた。骨子には、オフィスビルの配置など、業務系の用途に重点を置いた土地利用を図ることなどが明記された。

 土地利用計画骨子とは、土地利用の考え方や計画図を示すもの。これまでに民間事業者の提案などを参考に検討会議で議論を重ね、庁内で決定した。

 決定した骨子の主なコンセプトは「グリーン×ライフ×イノベーションシティ」。グリーンとライフ、ライフとイノベーションのように、各テーマを掛け合わせることで多様な価値を生み、豊かな未来の創造を感じる場所にしたいという思いが込められている。

 骨子を計画するにあたり市相模原駅周辺まちづくり課の担当者は「本市は昼夜間人口比率が低いため、駅前にオフィスビルを配置するなど業務系の用途に重点を置いて検討してきた」と話す。「人口減少が進む中で持続的な発展のためには企業や働く人を呼び込む必要性がある」と続ける。

 エリア全体としては「業務共創開発」「商業」「居住生活」「交流ハブ」「交流にぎわい」の5つの機能を配置、複合化することでまちのにぎわいや交流の創出を図る。ウォーカブルなまちを目指し駅西側に新たな改札口、歩行者デッキの設置についても検討すると明示。脱炭素に資する先端技術の施設の導入や周辺街区との円滑な歩行者動線の確保などにも触れ、中低層・低密度のまちづくりを目指すとした。

 一方で、スポーツチームなどから要望の強かったスタジアム整備については骨子に含まれなかった。市では昼夜間人口比率が低いことや市役所から最寄りの駅であることなどを踏まえ、民設民営を条件に民間提案募集を行ったが、「条件に合致する提案が無かった」と同課では説明する。

 市は土地利用計画の策定へ準備を進める。計画案の確定は6月上旬を見込み、7月にパブリックコメントの実施を予定している。計画の策定は8月下旬を目指す。

小野沢医師

「自分らしい最期」27日講演 小野沢医師 光が丘公民館で

 光が丘公民館(並木4の7の9)で6月27日(金)、「自分らしい最期を考える」ことをテーマとした講演会が開かれる。講師は「みその生活支援クリニック」(南区)の小野沢滋院長。誰にでも訪れる「最期」を医師と一緒に考えることで、普段の生活の大切さに気づき、自分や家族の健康と改めて向き合うことを目的とした講演会。

 小野沢院長は2016年に、生まれ故郷の相模原に同クリニックを開設。亀田総合病院在宅医療部顧問や日本在宅医学会認定専門医でもある。

 時間は午前10時から11時30分まで。参加費無料。先着50人(申し込み不要)。会場は同公民館の大会議室。主催は光が丘地域包括支援センターと株式会社ファイブスター。

 問い合わせは同センター【電話】042・750・1067へ。

鹿沼公園 水面に一輪の初夏 スイレン今年も咲く

 初夏の陽気に誘われ、街には半袖姿の人も。市内ではスイレンが静かに花を咲かせた。

 鹿沼公園(鹿沼台2の15の1)の水生植物池は、中央区内で数少ないスイレンの鑑賞スポット。白やピンクの鮮やかな花びらは、青々とした葉に覆われた水面で陽の光を浴び、一際目立っている。汗ばむような暑さに包まれた5月28日も、大輪を広げ、訪れる人を魅了した=写真。

 午後には花が閉じるため、早朝の鑑賞がおすすめ。相模原市まち・みどり公社の担当者によると「早ければ早いほどより確実」という。ここ数年は開花が早く、6月末には終了の可能性も。

市内で歯科医院などを展開する川崎さん

地元クラブ応援連載 私とSC相模原【5】

歯科川崎医院川崎正仁さん

―携わったきっかけは

 「4年前にチームの営業さんが来て、すごく一生懸命だったので話を聞きました。SC相模原と連携することで、トップ選手を目指す子どもたちにスポーツマウスガードを広め、安全にスポーツをしてもらいたいと、2023年からパートナーになりました」

―どう連携している

 「看板試合をしたり、ユースの選手たちに講演をしたりしてマウスガードの大切さを伝えています。けがや脳震盪の予防になり、パフォーマンスは安定します」

―選手の印象

 「みんな真面目。お洒落で、カッコいい。憧れられる選手になって、子どもたちに『プロ選手のマウスガードを真似しよう』となってほしい。そして、装着が将来当たり前になってほしいです」

選手と菊池代表理事(後列右)、本村市長(後列中央)ら

空手の技道會 好成績 市長に報告 5月の大会で7人優勝

 相模原市内を中心に活動する空手道場のNPO法人技道會(菊池孝明代表理事)の選手らが5月28日に市役所を訪れ、「第1回春季国際武術交流大会」の結果を本村賢太郎市長に報告した。

 同大会は5月4日に秋葉台文化体育館(藤沢市)で行われ、市内外の選手が集まった。技道會は小学生から一般の部、形と組手の部門で優勝者7人を含む合計18人が入賞した。

 選手は緊張した様子ながらも、本村市長と空手を始めたきっかけや普段の学校生活などの会話を交わした。形の部で優勝し大会MVPに輝いた後藤莉桜愛さんは「自分の得意技を決めることができた。努力を続けて次も賞を取れるように頑張りたい」と話した。

 本村市長は「空手を通じて友達を作って、これからも楽しく続けてください」とエールを送った。

ボードゲームで交流 6月8日 市民会館

 ボードゲームを通じて世代を超えた交流を楽しむイベント「ボードゲームde 遊ぼう!」が6月8日(日)、相模原市民会館で催される。主催は昨年10月に旗揚げをした市民活動団体「おもちゃto」。海外のボードゲームなどが用意され、大人も子どもも交流しながら楽しむことができる。

 同団体の代表を務める森井美帆さんは、認定NPO法人芸術と遊び創造協会が認定する「おもちゃコンサルタント」という資格を持っている。5月には資格所有者のみが開催できる子育てサロン「おもちゃの広場」=写真=を開催。親子連れら29人が参加した。

 森井さんは相模原市内出身。なじみがある地域でおもちゃを通じた場の提供をしたいと考えていたという。「おもちゃやボードゲームはコミュニケーションツール。遊び方を工夫する中で親子や当日の参加者同士の会話の種になれば嬉しい」と話す。

 開催時間は午前10時から正午まで。要申込で、参加費は200円。問い合わせ、申し込みはメールomocha-to-hiroba@ymail.ne.jpへ。

プレゼントを届けに来た「ぶんちゃん」にお礼の色紙を手渡す子ども

「ぶんちゃんが来た!」 マスコットが景品をお届け

 千代田の文具店・文盛堂(尾作太一代表取締役社長)のマスコットキャラクター「ぶんちゃん」が5月10日、利用客の自宅を訪問した。同社がぶんちゃんと地域の子どもたちをつなぐきっかけとして実施したもので、キャンペーンに当選した1組の親子にぶんちゃんが直接景品を届けた。

 ぶんちゃんが利用客を訪問するのは同店にとって初の試み。当選した子どもは何日も前から楽しみにしており、当日はぶんちゃんに合わせた「はちコーデ」で出迎えた。ぶんちゃんの大きさに驚きながらも嬉しそうにハイタッチや握手を交わし、最後はお礼に手作りの色紙とメダルを手渡していた。

安心と楽しさ追求

 サマーフェスタなどの様々なイベントと豊富な品揃えで長年市民から親しまれている同店。昨年11月には絵本販売を開始。文具や雑貨などと組み合わせた「文盛堂だからこそできる絵本販売」を展開している。担当者は「子どもたちが一人でも安心して買い物に来られる店、子どもたちがやがて親になって子どもを連れて訪れる時にも同じように楽しんでもらえる店であり続けたい。今後もお客様に様々な形で新たな展開を提供していきたい」と話していた。

ノジマライズ 激戦制し決勝へ 富士通の猛追退ける

 国内アメリカンフットボールの最高峰Xリーグのノジマ相模原ライズは5月25日、春季公式戦のパールボウルトーナメントで強豪・富士通フロンティアーズとの激戦を制し2年ぶりの決勝進出を決めた。

 この日の戦いは前半に14得点したライズがリードして後半を迎えた。富士通の猛追を受け3点差にまで迫られた状態で試合終了まで残すところ僅かな時間となった。ここでディフェンス陣が奮起。富士通の攻撃を抑えきり激戦を制した。

 決勝の相手は2年前と同じシーガルズ。この時は7対9で涙をのんだ。リベンジマッチとなる決勝戦は6月14日(土)、富士通スタジアム川崎で午後2時キックオフ。

登壇した選手たちと槻舘代表(左)

3人制バスケ 女子プロチームが発足 五輪選手育成、世界目指す

 相模原市を拠点とする3(スリー)ⅹ(エックス)3(スリー)(3人制バスケ)の女子プロチームが発足した。5月14日、けやき会館で行われたお披露目式で、チームを運営する3X3グローバルゲームス(株)(東京都)の槻舘雄太代表は「目標は世界一と五輪選手育成」と意気込みを語った。

 チーム名は「WIND(ウィンド) WINGS(ウィングス)」。キャプテンの岡明日香選手(30)、小島百花選手(22)、金廣萌美選手(33)、長牛姫菜乃選手(24)、松原裕美選手(26)が所属する。コーチは元Bリーグ選手の山梨歩さんが務める。

 岡選手は「初年度でまだ何も始まっていないが、ここから世界を目指せるチームを作っていきたい」と意気込みを語る。また市内在住、在勤の金廣選手は「相模原の思いを胸に、自分の得意なひたむきな努力をして相模原に貢献していきたい」とアピールした。

 運営する3X3グローバルゲームス(株)は3人制バスケの大会の主催・運営を行っている。槻舘代表は相武台で建築会社を経営し、相模原商工会議所青年部に所属。同社専務の高橋洋介さんと共に一昨年、さがみはらフェスタで3ⅹ3の世界リーグ「3BL」を招致し開催するなど、競技の発展に尽力している。

 槻舘代表は「相模原からオリンピック選手を育て、世界の舞台で活躍する選手を街から輩出し、相模原を世界に届く都市へと押し上げていきたい」と熱く語る。

海外参戦で高ポイント

 3ⅹ3は東京2020オリンピックから正式種目に採用され、日本女子は5位入賞、さらに今年3月に行われたアジア杯では準優勝を収めるなどの実績がある。

 日本代表選手に選出されるためには、大会の規模や成績に応じて付与されるFIBA(国際バスケットボール連盟)の個人ランキングポイントが必要となる。国内より海外の大会の方が「圧倒的にポイントが付く」傾向にあるという。

 槻舘代表は「日本女子バスケのレベルは高い一方で、世界ランキングは14位と低い。それは世界に出るチームが少ないため」と分析。「海外の大会に積極的に参戦して、ポイントを獲得する。日本女子の3ⅹ3界をリードしたい」と語る。

 同チームは今後、7月から11月にかけて、新たに発足する国内リーグ「RBL」の参戦や日本バスケットボール協会の公式戦への出場を予定。来季から本格的に海外ツアー参戦を目指す。

地元から期待の声

 座間市でミニバスチームを指導している男性は「地元にプロチームがあると、子ども達のいい目標になる。一緒に練習会などもお願いしたい」と歓迎。地元経営者は「選手たちが活躍することで次の世代が育っていく。そうした意味でも活躍して、地元をぜひ盛り上げてほしい」と期待した。

左から服部選手、本村市長、小泉選手

ラグビー相模原DB 「一定の成長見せられた」 シーズン終え市長を訪問

 ラグビーリーグワン1部の三菱重工相模原ダイナボアーズ(相模原DB)が5月23日、本村賢太郎市長に今季の結果を報告した。

 チームは昨季と同じ9位でシーズンを終えた。目標としていたプレーオフトーナメント(上位6チームによる最終順位決定戦)への進出はかなわなかった。一方で、チーム史上初めて強豪・神戸に公式戦で勝利を収めたり、ホスト最終戦で過去最多の8911人が来場したりと、「ダイナメイト(ファンの呼称)」の記憶に残る場面も多くあった。

 ゼネラルマネージャーの石井晃氏は「一定の成長は見せられた。もっともっと熱い応援をしてもらえるように、楽しめる環境を作っていきたい」と話した。本村市長は「何度かお邪魔した。最後のホスト試合も活気があった。ぜひ来シーズンも頑張っていただきたい」と応援の言葉を贈った。

 5月3日のホスト最終戦で公式戦初出場を果たした大阪出身のフランカー・服部航大選手(25)は「個人としてはファーストキャップをやっと取れて、ファンの前でプレーできたことがよかった。勝ち切るところで勝ち切れるチームにするのが来季への課題」と話した。

 相模原市南区出身でU17日本代表ではキャプテンを務めた経験もあるフルバック・小泉怜史選手(24)は「日頃から応援してもらえているのを本当に嬉しく思っている。チームに活気が出ていいプレーができる。勝てるチームになっていくので、ぜひ一度ギオンスタジアムに来て、見ていただきたい」と述べた。

多種多彩17団体が参加 あじさい会館でフェス 8日

 多目的な福祉活動拠点、市立あじさい会館(中央区富士見)で6月8日(日)、「あじさいフェス in SAGAMIHARA 2025」が開催される。午前10時から午後5時まで。

 来年で開館45周年を迎える同館が、周年記念のプレイベントとして企画。福祉ボランティア団体や趣味サークル、音楽教室など17団体が参加し日頃の活動の成果を披露する。ワークショップや演奏会も。

 担当者は「幅広い世代の人たちに足を運んでほしい」と来場を呼び掛ける。

 詳細は同館【電話】042・759・3963。

【参加団体】咲楽民謡サークル/岳公吟道会/三津よし会/峰晴会/花苑会/吟心会/バンチャパリワール/相模原市障害者地域作業所等連絡協議会/NPO法人いごこちよか/NPO法人相模原市難聴者協会・土の会/相模原市録音奉仕会ひばり/相模原誘導グループささの会/特定非営利活動法人相模原ボランティア協会/ほっとけ〜き/二四彩の会/紫陽花書道会/相模原市社会福祉協議会

堀内孝雄/1949年生まれ。大阪の阿倍野区出身。1971年12月に谷村新司、矢沢透とアリスを結成。翌1972年3月にシングル『走っておいで恋人よ』でデビュー。代表曲に『冬の稲妻』『チャンピオン』『ジョニーの子守唄』『秋止符』など。アリス活動停止後は、主にソロで活躍。『愛しき日々』『恋唄綴り』『影法師』など数々のヒット曲を発表。作曲家としても山口百恵や五木ひろしへ曲を提供するなど、数多くのヒット作品を世へ生み出している。

堀内孝雄さんインタビュー 「一緒に口ずさんで」 7月5日、市民会館でライブ

 『愛しき日々』や『恋唄綴り』、『影法師』など、数々の名曲を世に生み出している堀内孝雄さんのコンサート「遠くで汽笛を聞きながら」が7月5日(土)、相模原市民会館で開催される。ライブを間近に控え、堀内孝雄さんにライブの意気込みや曲づくりなどについて話を聞いた。

 ―Q1.相模原を訪れたことはありますか?また、相模原にどのような印象をお持ちですか?

 何度かお邪魔しております。相模大野駅の近くに行きつけの天ぷら屋さん(天ぷら堀井)があって、相模原で現場のある時は必ず行っています。

 ―Q2.今回のコンサートのサブタイトルは、アリスの代表曲の一つでもある『遠くで汽笛を聞きながら』ですね。

 古い曲なんですが、アリス時代から脈々と歌い続けているノスタルジックな楽曲です。いろいろ連想されるんじゃないかなと思います。

 ―Q3.ステージの見どころ、聞きどころは。

 結構耳馴染みの曲を揃えておりますので、楽しんで口ずさんでいただければと思います。はぐれ刑事の楽曲や、アリス時代の楽曲をお楽しみいただければと思います。

 ―Q4.たくさんの名曲を発表されていらっしゃいますが、曲づくりはどのようにされているのですか?

 僕の場合は、すべて歌詞が先にないと、曲が浮かばないので、詞をいただいて、タンスに貼ったりして、曲づくりしています。ギターだったり、ピアノだったりして、口ずさみながら曲をテープレコーダーに録音していくスタイルです。

 ―Q5.つくるのに苦労した曲や、逆に、あっと言う間に生まれた曲はありますか?

 苦労したのは、たくさんありますね。楽しんでつくったのは、五木さんに差し上げた『山河』ですね。曲はマイナーで仕上がっていますが、初めはメジャーの楽曲でした。『冬の稲妻』など、簡素な楽曲はすぐにできました。

 ―Q6.デビューされて50年以上。その歌声や健康を保つ秘訣、注意されていることなどはありますか。

 何かあったら、すぐクリニックに行っています。また、うがいをしっかりして、自宅で毎日、ギターで発声練習しています。

 ―Q7.最後に改めて、堀内さんのステージを楽しみにされている市民の皆さんにメッセージをお願いいたします。

 どこかに自分の時代時代の中で、知り覚えている曲が出てくるかと思いますが、幸いにもその楽曲が多ければ、うれしいと思います。ぜひ、一緒に口ずさんでいただければと思います。

 ○…堀内孝雄コンサート2025〜遠くで汽笛を聞きながら〜/2025年7月5日(土)、相模原市民会館で午後3時30分開演。チケットは全席指定7000円。(問)>同館【電話】042・752・4710(10時〜19時)。

過去開催時の様子(市提供)

受講料無料 相模原市、「発達サポート講座」で子育て応援 基礎講座Aコース9月開始、参加者80名募集中

 相模原市は「相模原市発達サポート講座」の第6期受講生募集を6月1日から開始した。子どもの発達に関する保護者の不安軽減と保護者以外の人も含めた子どもの発達への理解促進を目的とするもの。

 毎年開催されているこの講座は、講師として明星大学の星山麻木教授を迎え、基礎講座A・B・Cの3コース(各7回)全21回を実施する。現在参加者を募集している基礎講座Aコースは、9月10日(水)から11月19日(水)までの全7回。

子どもの発達への理解を深める

 子どもの発達支援において大切なこと、診断と発達評価、障害特性の理解(ASD、AD/HDなど)について学ぶ。各回午前9時30分から11時30分まで。Aコース修了後はB・Cコースも継続して受講できる。

 昨年度までの受講者からは「『誰にでも特性はある』。そう思えるようになると、心が楽になりました」、「子ども同士がお互いを理解し助け合える事を目指し、私達大人も学び続け、セーフパーソンになり、地域全体がセーフスペースになるよう、活動していきたい」などの感想が寄せられている。

受講申込は7月11日まで

 対象は相模原市内在住・在勤で、子どもの発達に関心のある人。定員は80名程度で、応募多数の場合は抽選となる。受講料は無料。会場は市役所本庁舎周辺施設。

 受講申込は7月11日(金)必着。インターネットの専用フォーム(下記にリンクあり)から申し込むか、市のホームページ(下記にリンクあり)からダウンロードできる受講申込書に記入してFAX(042-754-7990)または郵送(相模原市中央区中央2-11-15)で相模原市教育委員会生涯学習課【電話】042-769-8287。

相模原市内の「リンゴ病」報告数 過去10年で最多 感染症情報センターが対策を呼び掛け

 相模原市感染症情報センターは5月29日、第21週(5月19日〜25日)の週報で、市内で伝染性紅斑の定点あたりの報告数が2・4となったと発表した。この数値は過去10年間で最多。

 市内10カ所の定点医療機関からの報告数は、中央区で19人、南区で3人、緑区で2人、合計24人。同センターの担当者は「全国的にも過去5年で最多の報告数」と話し、中央区での報告数が多いことについては、「受診する人が他区より多いからではないか」と分析する。

伝染性紅斑とは

 伝染性紅斑は、両頬がリンゴのように赤くなる特徴的な発疹が現れることから、通称「リンゴ病」と呼ばれている。ヒトパルボウイルスB19による感染症で、潜伏期間は1〜3週間。主に幼児から中学生くらいの年代に多く見られるもので、同担当者は「市内では4〜8歳が多い」という。発疹は頬に現れた後、体や手足に網目状に広がるが、通常1週間程度で自然に消失する。

 発疹が出る前に風邪のような症状が見られることもあり、発疹が出ている時期には感染力は低下しているため、発疹のみで他の症状がない場合は登園・登校が可能とされている。

 予後は良好な場合が多いが、妊婦が感染すると胎児水腫や流産を引き起こす危険性があるため、同担当者は「妊婦は風邪のような症状のある子どもとの接触を避けてほしい」と話し、「このウイルスにはアルコール消毒の効果が低い。流水と石けんによる手洗いやマスク着用を徹底してほしい」と対策を呼び掛けている。

百日せきも過去最多

 全国的に流行している百日せきの感染報告も続いている。第21週には市内で5件の報告があり、これは過去5週間の平均値2・20件を上回るもので、過去6年で最多。2025年の累積数は20件となった。

 同担当者は「特に乳幼児は重篤化するケースもある」と話し、引き続き感染症対策に努めるよう、呼び掛けている。

曲がる太陽電池を持つ栗谷川社長と友清取締役

Sagamihara Business Frontier 「相模原をエネルギー革命の出発地点に」 株式会社PXP 緑区西橋本

 相模原市を拠点に「軽くて曲がる太陽電池」を開発している「株式会社PXP」は、太陽電池の分野において世界最先端の技術を持っている。同社が手掛ける「カルコパイライト型」の太陽電池は世界的にも開発している企業が少ない上、同社の製品は耐久性の面で特に優れている。曲面などのさまざまな場所に設置できるため、太陽発電の普及を飛躍的に進める可能性がある。

 栗谷川悟代表取締役社長は「ものづくりは時間もお金もかかるが、これがなくなると産業の中身がなくなる大事なところ。日本のソーラーは終わったと言われているが、もう一度、ここから日が昇るように第二世代になればいい」と話す。その思いと高い技術で、相模原市の産業・経済に貢献する。

 さらに同社では、太陽電池が人々の行動の自由度を高めるとも考えている。太陽光は誰にでも降り注いでいる資源であるため、太陽電池を設置すれば電力の供給を他者に依存せず自立した生活を送ることができるからだ。

 地球温暖化への危機感も強い。最高財務責任者の友清寛之さんは「僕の子どもたちが生きる時代を考えるとアクションしなきゃと思う」と仕事への思いを語った。

今月はこの逸品!考古市宝展 石器づくりの接合資料(期間 6/1〜6/29)

このコーナーでは、旧石器ハテナ館で行われる展示を不定期に紹介します。

 上鶴間本町の中村遺跡で発見された約2万3千年前の石器づくりの接合資料です。接合資料とは、石器を作る際に出た石のかけらや石器が割れ面や折れ面で接合したもの。どのような石をどのような手順で割って石器を作ったのか、経過を具体的にたどる資料として重要な意味をもっています。氷河期の時代、旧石器人の移動生活に合わせた高度な石器づくり技術を語る逸品です。(学芸員:中川真人さん)

考古市宝展って?

相模原市では発掘調査が行われ、考古資料も数多く出土しています。

その中から「これぞ!」という至宝の逸品を展示する企画です。