神奈川県司法書士会相模原支部の支部長に就任した 河田 明成さん 茅ヶ崎市在住 49歳
理想の追求に妥協無し
○…団塊世代の高齢化によって「大相続時代」が到来したと言われる中、相続のプロたちの先頭に立って地域を支える立場になった。相続登記の義務化など制度改正も相次いでいる。「今は時代の変革期。もっと周知したほうがいい」。背負っている使命が大きい一方、自身も含めて会員たちには本業や家庭がある。重要度の高い事業に絞って力を入れ、持続可能な運営をすることで人々の暮らしを支える。
○…「支部長を務めるのは大変。でも、逃げるのは嫌」。同支部を地域住民が気軽に相談できる組織にしようと力を尽くす考えだ。日頃の仕事の中でも「事務所には気軽に行きづらいというイメージを壊そうと思っている」。実際に利用者から「来てみたら優しかった」と言われることも多い。
○…大学卒業後、相模原市内の事務所で働きながら司法書士の資格取得に向けて勉強をした。忙しい事務所で退勤時間が日付を越える日もあったが、毎日午前3時まで机に向かった。睡眠時間は短かったが、日中は「仕事が忙しくて眠くもならなかった」と笑う。8回目の受験で合格。現在は上溝に事務所を構えている。ストイックさは健在で、日常生活を送りながら運動ができるようにと足に1・5キログラムの重りをつけていた時期もあった。「無駄な時間の使い方をしたくない」
○…資格の勉強時代にプライベートの時間がとれなかった分、現在は釣りや登山、茶道と趣味が多い。グローバル化に対応しようと英語の勉強にも力を入れている。オフの時間を有意義に使ってしっかりリフレッシュし、メリハリをつけて支部長としての仕事に向き合う。目標は会員の参加意識を高めること。「個人の負担を減らし、さらに発展させていく」