茅ヶ崎・寒川版【11月7日(金)号】

寒川町 「さむペイ」再び実施 12月1日から25日まで

 寒川町は10月24日、地域経済の活性化と町民の生活応援を目的として、キャッシュレス決済アプリ「さむかわペイ」の30%ポイント還元キャンペーン第2弾を12月に実施すると発表した。7月の第1弾が好評だったことを受けたもので、町内加盟店での購買意欲向上を図る。

 さむかわペイとは、町内加盟店(11月4日時点で173店舗)で使用できる地域活性化を目的とした決済アプリのことで、2025年2月にスタートした。今年7月に実施された第1弾キャンペーンの期間中には、アプリのダウンロード数が約4000件に増加するなど、大好評を博したことを受け、年末の消費喚起に向けた第2弾の実施が決定されたという。

 キャンペーン期間は、12月1日(月)から12月25日(木)まで。期間中、同アプリで買い物をすると、決済額の30%がポイントとして還元される。ポイント付与の上限は、1人あたり1万ポイントに設定されている。

利用方法と注意点

 利用方法は、アプリをダウンロードし、現金でコインをチャージすることで利用可能となる。チャージは全国のセブンイレブン、ローソンのATM、銀行口座から直接引き落としができる「バンクPay」、寒川町商工会内の専用チャージ機で対応する。ポイントは、買い物をした日から7日後に付与され、有効期限は26年2月28日までとなる。町は「さむかわペイを使って買い物などをして地域を盛り上げましょう」と呼びかけている。なお、今回の予算は1億円で、上限に達した場合は期間途中でも早期に終了するため、早めの利用が推奨される。

 キャンペーンおよび利用に関する問い合わせは、同町環境経済部 産業振興課【電話】0467・74・1111または同町商工会【電話】0467・75・0185へ。
金メダルを手にする佐藤選手=提供:公益財団法人JKA

自転車トラック佐藤水菜選手 ケイリンで世界2連覇 スプリントでも銀メダル

 自転車トラック競技の世界選手権が10月22日から26日まで、南米チリ・サンティアゴで開催され、茅ヶ崎市出身の佐藤水菜選手(26)が女子ケイリンで優勝し、昨年に続く2連覇を果たした。

 昨年の世界選手権で日本人選手として初優勝を果たし、アルカンシェル(世界チャンピオンジャージ)保持者として大会に臨んだ佐藤選手。今年は8月の「女子オールスターケイリン」で優勝し、初のグランプリスラム(4つのG1とガールズグランプリのタイトルをすべて獲得する)を達成するなど、好調を維持していた。

 今大会も10月24日に行われたスプリントで銀メダルを獲得。大会最終日に実施されたケイリンでは1回戦を2着で、準々決勝を3着で勝ち上がった。続く準決勝では、最後尾から残り2周の時点で先頭に出てレースをけん引。終盤で他選手に抜かれたものの3着で決勝進出を果たした。

 迎えた決勝では、先行する他の選手たちを冷静に見極め、残り1周半という絶妙なタイミングで一気に加速。最終周回の第2コーナーで先頭に立つと後続を突き放し、1着でフィニッシュラインを駆け抜けた。

 帰国後の記者会見では「決勝はあまり気負いすぎずに、レースを楽しむことに集中できた」と振り返った佐藤選手。視線はすでに2028年ロス五輪へと向いている。「強豪国の選手は、五輪では人が変わったようなパフォーマンスを出してくる。現時点ではメダル争いに入れないと感じているので、あと2年でしっかりと仕上げていきたい」と話した。
ハマミーナで開催されたビブリオバトル

増やせ読書人口 週間合わせイベント多数

 10月27日から11月9日までの読書週間に合わせ、地域の図書館や書店では読書に関心を持ってもらおうと各種イベントや企画を展開している。

 茅ヶ崎市立図書館や川上書店、長谷川書店、認定NPO法人まちづくりスポット茅ヶ崎が立ち上げた「本がだいすきプロジェクト」は、読書週間に合わせ11月1日、2日、3日にビブリオバトルを開催した。

 参加者が「読んで面白いと思った本」を持ち寄って発表し、「どの本が一番読みたくなったか」を投票で決める知的書評ゲームで、同プロジェクトとしての開催は初。3日間で50人以上が参加し、主催者は「イベントを通じて読書人口を増やしたい」と話す。

 また、茅ヶ崎市立図書館本館2階展示ホールでは11月19日(水)まで読書週間茅ヶ崎市児童・生徒ポスター展が開催されており、市内の各小中学校から応募のあった90点のなかから、入賞作15点が展示されている。

 寒川町総合図書館では12月14日(日)に、「サンタといっしょに図書館まつり2025」が開催さる。スタンプラリーやかるた大会、文書館のバックヤードツアーなどが企画されている。

借りられている本売れている本は?

 地元図書館に最近借りられている本について聞いたところ、表のようなランキングになった。

 茅ヶ崎市立図書館で7月1日〜9月30日に貸出1位の『成瀬は天下を取りに行く』は昨年の年間貸し出し数もトップ。同館スタッフは「近年は本屋大賞を受賞した作品が多く読まれる傾向があります」と話す。また映像化の機会も多い東野圭吾さんの作品が両市町で強さを見せている。

 長谷川書店の長谷川静子店長が「高市早苗首相の愛読書として紹介されたことで、にわかに売れています」と話すのが『ビジネスマンの父より息子への30通の手紙』(新潮文庫)。1994年に発行されたビジネス書のミリオンセラーだが、訳を手掛けたのが作家・城山三郎。長谷川さんは「城山さんは茅ケ崎駅南口そばに執筆室があり、当店にもよくお見えだった。地元ゆかりの人物として注目してもらえたら」と話す。

『古代相模の地方統治 下寺尾官衙遺跡群』(新泉社)を出版した 大村 浩司さん 真鶴町在住 71歳

時代超えたメッセージ伝えたい

 ○…律令制度に基づき、約1300年前に設けられた相模国高座(たかくら)郡の役所跡が下寺尾官衙遺跡群だ。豊富な写真や図をもとにその実像に迫る『古代相模の地方統治 下寺尾官衙遺跡群』をこのほど出版した。「寺院や船着き場なども一体的に残り、当時の人々の生活や思想についても知ることができる貴重な遺跡。これまで分かってきたことについて、多くの人に知ってもらえたら」

 ○…広島県出身。大学で史学を学んだ後、1980年に茅ヶ崎市に入庁した。当時は市内でも開発が進み、それに合わせて多くの遺跡が発見されていた。文字通り土にまみれながら、遺物の発掘や調査、保存に力を注いできた。「ありとあらゆるものが出るのが地域考古学の面白いところ。発掘は重労働だけれど、何かが出た時は本当にタイムマシンに乗ってその時代に行った気持ちになれる」と笑顔を見せる。

 ○…キャリアのなかでも、2002年に同遺跡群が発見されたことは大きな出来事だった。研究者だけでなく市民からも保存を望む声があがり、予定されていた茅ケ崎北陵高校の校舎建て替え計画が見直されることに。15年には国指定史跡となった。「本当に異例で奇跡的なこと」と振り返る。今後行われるであろう史跡の保存・活用については「郷土の歴史を学ぶとともに、文化財保護と開発について考えられる形になれば」と願う。

 ○…同遺跡群は19年、弥生時代中期の環濠集落跡としても国の史跡に指定された。二重指定は国内で2カ所のみ。周辺では縄文時代の貝塚も発見されており、まだまだ解明されていない事実は多い。「考古学は日々進歩していて、読み取れる情報もどんどん増えている。その成果を、後進の研究者や市民の皆さんに伝え続けたい」
らんま先生の空気砲実験=市提供

地球のためにできること発見 11月16日に環境フェア

 ちがさき環境フェアが11月16日(日)、茅ヶ崎市役所で開催される。午前10時から午後3時まで。

 「未来へつなごう!環境にやさしいまち」をテーマに、楽しみながら未来の暮らしと地球環境のために、自分でできることを発見できる。

 今年は、eco実験パフォーマーの「らんま先生」による環境問題と科学実験を融合したパフォーマンスショーとギネス世界記録に認定された世界一大きな空気砲の体験会を予定(募集は締切済)。ほかにも、万華鏡やLEDランタンの工作や体験型のワークショップ、環境に関するパネル展、エコカーの展示、物販コーナーなど、45団体が出展予定となっている。

 なお、同日に第一カッターきいろ公園で開催される消防防災フェスティバルと合わせてスタンプラリーも行われる。

 問い合わせは市環境政策課【電話】0467・81・7176へ。
賞状を手にする安達代表

第一カッター興業に紺綬褒章 1千万円超を被災地に寄付

 第一カッター興業(株)(安達昌史代表取締役)がこのほど、公益のための寄付を行った個人・団体を表彰する「紺綬褒章」を受章した。

 同社は昨年、能登半島地震の発生を受け、新年最初の経営会議で被災地への1千万円の寄付を決定。同社とグループ会社、個人合わせて1077万599円を、石川県の企業版ふるさと納税と、石川県土木部を通じてインフラ復旧に目的を示したうえで寄付した。

 安達社長は「被災地が喫緊に必要としているものに対して、迅速な経営判断ができて良かった」とし、受賞に対しては「社員にとっても誇らしいこと。被災地のために役立つことができてうれしい。今後もできることを続けていきたい」と話した。

 同社は、道路の切断や穿孔などによるインフラ整備を事業としており、これまで東日本大震災や熊本地震の被災地で、災害復旧のための道路や空港の滑走路整備などに携わってきた。
取材に応じる大柳消防長

消防一丸 一層安全な街に 大柳誠二消防長インタビュー

 ――茅ヶ崎市消防本部の特色を教えてください

 2022年4月1日から茅ヶ崎市と寒川町の消防本部が広域化されました。消防の広域化は、今後の人口減少や超高齢社会に向け、持続可能な消防組織をつくることを目的として行われ、茅ヶ崎市と寒川町はそれぞれ設置している消防本部を一つに統合し、現在は「茅ヶ崎市消防本部」として茅ヶ崎市と寒川町の全域を管轄しています。

 広域化による大きなメリットとして、「消防力」が高まったことが挙げられます。特にコロナ禍では出動件数が大幅に増加しましたが、広域化により救急車両の台数が増えたことから、現場到着時間が大きく遅れることなく対応することができました。また、昨年発生した寒川町での大規模な工場火災では、それまで寒川町が保有していなかった特殊消防車両を含む15台の消防車両(消防団車両を除く)による長時間にも及ぶ消火活動の末、消し止められた事案もありました。

 ――広域化による課題を教えてください。

 両市町の文化の違いなどもあり、広域化当初は互いに難しい面もありました。その環境でも私は「居心地の良い職場づくり」と「心理的安全性の確保」が大切と考えます。上席が職員の声を聞き、意思決定するために情報をそれぞれ共有するといった現場を踏まえた考え方です。「それいいね」の精神で互いに認め合う、そんな環境づくりに取り組んでいます。また、離職率も考慮し、新人たちが声を上げやすい環境をつくることも大切です。互いに注意し合える間柄になることも重要で、そうした現場を目指しています。

 ――環境づくりの取り組みによる効果はありましたか。

 若手職員からさまざまな提案がなされるなど、誰もが声をあげやすい環境になっていると感じています。その一つとして職員から提案のあったSNSの情報発信は、今では公式Instagramのフォロワー数は1万人を超え市内外問わず、多くの方に興味をもっていただいていることをうれしく思っています。

 ――茅ヶ崎市、寒川町内の火災発生状況、救急出動の状況などお聞かせください。

 今年1月1日から11月1日午前0時までの火災発生件数は茅ヶ崎市が35件、寒川町が19件の合わせて54件。昨年は田畑への火入れによって枯れ草などに燃え移り延焼するケースが特に多くみられました。また、最近ではモバイルバッテリーの誤った取り扱いによる電気系の火災が増えています。電気系の火災に関してはSNSで実証動画を配信するなどして注意喚起を行っています。その他、火の不始末や放火も少なからず発生しております。1件でも火災件数が減るようさまざまな方法で注意喚起を行っていきますので十分に気を付けてほしいと思います。

 ――救急車の適正利用の状況などをお聞かせください。

 救急利用のうち、入院、加療を必要としない場合は国の取り組みで不適正利用とみなす指針があります。その指針に当てはめると、茅ヶ崎市消防本部では救急利用者の38%が自力で病院に行くことができると判断できます。ただ、過度に適正利用を呼び掛けると、通報せずに重症化に至るケースもありますので、イベントなどで救急の適正利用を呼び掛けていきます。私たちには救急車両が9台しかありませんので、重症者を救うためにも、読者の皆さまにもぜひご理解をいただけたらと思います。

 ――読者にメッセージをお願いします。

 今年7月30日には津波警報が発令されましたが、大規模災害の発生時には私たちが被害を最小限に食い止めます。それでも、消防力が不足する事態が予測される時には消防団の力を借りないといけません。連携はもちろん、市民、町民の皆さまの自助意識も必要です。皆さまがより一層、安全で安心できる街づくりのためにも、引き続き、消防行政へのご理解、ご協力をよろしくお願いします。
日々熱心に団の活動に励む齋藤さん

町を守る若き消防団員 寒川町消防団第一分団 齋藤海輝さん(19)

 寒川町消防団第一分団(田端)に、日々活動に邁進する若手団員がいる。齋藤海輝さん(19)だ。入団したのは今年7月。川崎市で生まれ育った齋藤さんは、寒川町役場への就職を機に「地域とのつながりがほしい」と上司に相談したことがきっかけで、消防団を紹介された。「町外から来た自分を温かく迎えてくれて、本当にうれしかった。所属する団は、他分団と比較しても地域のつながりが強いように感じます。アットホームな雰囲気で、入団してよかったと心から感じています」と笑顔を見せる。

活動がやりがいに

 月に2回の定例会では、消防車の点検や地域の火の用心を呼び掛ける周回を実施。また、9月に開催された実践訓練会に向けた練習にも率先して参加するなど、その熱心さは群を抜く。「年齢や職業を問わず関わることができるため、業務以外にも多くの学びがあって充実しています」

 10月11日には、相模原市での神奈川消防フェアに団員として参加し、ブースで放水体験の手伝いを担当した。「小さな子どもたちが楽しそうに体験していて、感謝された時はやりがいを感じました」と語る。「すべてが初めてのことですが、学ぶことでいざという時に大事な場所や人を守れると思っています。だから大変だと思ったことは一度もありません」

 入団以来、まだ出動の経験はないという齋藤さんだが、「いつ出動しても大丈夫なように備えている。活動を通して、この町を守りたい」と胸を張る。

 その強い決意の通り、11月から同町に転入することも決めた。「(寒川町は)初めに感じたイメージよりも活気があり、みんなが優しい。ここに居心地の良さを感じました」とにこやかに話す。

 若き団員として、今後の活躍が期待される。
車両運転などで存在感を見せる佐藤さん

職業生かし頼られる存在に 茅ヶ崎市消防団第17分団堤地区 佐藤彩さん(39)

 消防団員になったのは今年4月。第17分団に所属する、同じ造園業の仲間から「チェーンソーを扱う技術などを災害時に役立ててほしい」と誘われたのがきっかけだった。それからというもの、分団が行う大規模火災訓練や車両運転などの訓練にはほとんど参加。職業柄、重機を扱ったり、トラックを運転したりすることから既に頼られる存在になっている。

 同団はベテラン、中堅、新人もおり、メンバーのバランスが取れているのが特徴で、女性も3人所属。分団長も務めたことがある団員歴10年の女性からは「声は大きく、笑顔を大切に」と入団時にアドバイスを受けた。「しっかりそれを守っている」と笑う。

 同団の結束力の強さに触れ、「火災想定訓練に初めて参加した時、団員の方が丁寧に教えてくれた。メンバー間も和気あいあいとして、同じ趣味を持つ団員同士が休みに出掛けたり、ツーリングをしたりしている」とも。自身も仕事が終われば、趣味のインディアカというニュースポーツを楽しんでいるといい、「仕事と両立できているし、負担になっているとは思わない。自分の地域のことを知る機会になったり、知り合いが増えたりしてつながりもできた。団に入って良かった」と強調する。

 活動にも積極的な姿勢を見せる。「敬礼やホース伸ばしなどの基本的な訓練も定期的に行ってくれれば安心して大きな大会に臨むことができると思うし、実際に火災が発生した時のことを考えるともっと訓練を積みたい」と意気込む。

 今後は消防団のPRにも力を入れていきたい考えだ。「実際の活動がわかりにくいといった声も聞かれるので、もっと団の活動を周知していきたい。それによって一歩を踏み出して入団してくれる人が増えたら」と願いを込める。
寒川町の消防団長を務める天利さん

組織改革と効率化に注力 寒川町消防団長 天利幸一さん(66)

 地域防災の要として活動を続ける寒川町消防団。その指揮を執る団長の天利幸一さんに、団の現状と未来について話を聞いた。

 寒川町の消防団長に就任して3年目となる天利さん。その間、消防団は大きな変化を遂げてきた。きっかけは、茅ヶ崎市と寒川町がそれぞれ設置していた消防本部を統合する「消防広域化」が2022年に行われたことだった。

 これを「変革の機会」と捉え、より主体的な活動に力を入れている。「改めて消防団の在り方を見直し、これまでのやり方を変えた」と語るように、従来の操法大会(消防機器の取り扱いと操作の技術を競う)を、より実践的な訓練会に切り替えたほか、団員への情報共有を円滑にするためのアプリを導入するなど、組織運営の効率化にも注力してきた。「『伝統を大切にしてほしい』という声もあり、最初は大変だった。ただ、徐々に変化を受け入れてもらえた」と振り返る。

 知り合いの紹介で同町一之宮の分団に所属したのは、30歳の時。本業の和菓子店を営みながら、活動にも積極的に参加した。一度は活動を離れたものの、数年後に戻り、12年間副団長を務めた。

 現在、寒川町消防団には10代から80代までの169人(10月時点)が所属する。「町民の生命や財産を守るため、みんな高い意識をもって活動してくれている」と目を細める。一方で団員の高齢化や若い世代の加入率低下は大きな課題だという。

 そうした課題に対応するため、休団制(一時的に団の活動を辞めることができる制度)や、必要最小限の出動に限定する体制などを導入し、団員の負担軽減を図っている。「ぜひ町の人にも我々の活動を知ってほしい。皆さんのエールがやる気につながる」と、町民に呼びかけた。
父子2代にわたり消防団に入った市川団長

「地域のつながりが力」 茅ヶ崎市消防団長 市川隆雄さん(71)

 全22分団397人からなる、茅ヶ崎市消防団を統括する団長を務め5年目。父も消防団員だったことから誘われて「自分の地域を守る」との使命感から、市川さんも自然と入団した。以前は第18分団長も務め、活動歴は24年になる。

 団長の役割は、団本部の全てをまとめ統制を取り、指示命令を徹底すること。火災現場にはさまざまな分団が集結することから、「分団の横のつながりを広げて深くすれば、助け合いながら活動ができる。分団ごと、地区ごとの特色を保ちつつ交流を深め、まとめることが重要」と市川さん。また、「4人の副団長が団員の意見を丁寧にまとめてくれているおかげで、日々の活動が円滑に進んでおり、本当に感謝している」と、周囲への信頼は厚い。

 今も心に残るのは、2019年の台風19号による豪雨により、夜明け前から2食分の食事を持って消防本部で待機し、各分団に指示を出したこと。記録的な大雨により城山ダムの貯水量が上限に近づいたため緊急放流したが、危険水位を超えず、大事には至らなかった。「大規模災害発生時には消防本部だけでは手が足りなくなる。そうしたときに署員がいなくても対応できる体制をつくり、また地域の安全と安心を守るために、消防団員は日々活動している」

 9月には分団の持つ資機材でどこまで消火活動ができるか検証する実践的訓練を水再生センターで行った。11月下旬には、大規模災害を想定し、海沿いの分団を対象に水源を確保しての長距離放水の検証訓練も初めて予定している。

 想定外の災害が懸念される中、「地域を良く知り根付く消防団の役割=地域防災はますます重要になる」と力を込め、「市民と一体化し、自治会や消防本部と連携し、消防力の向上に努めたい」と先を見据える。
日々熱心に業務に励む小間さん

「一人でも多くの命を救いたい」 本署警備第一課 第一救急小隊 小間拓也さん(53)

 寒川町出身の小間拓也さん(53)は現在、本署警備第一課 第一救急小隊として救急隊の管理等を受け持つ。

 小間さんが入職したのは25歳のとき。大学では経済学を学び、一度は民間企業に勤めたものの、「学生の頃、近所で起きた大規模な火災現場で活躍する隊員の姿が忘れられなくて」と、この道を選んだ。35歳のときには救命救急士の免許を取得。「働いている中で、救急にやりがいを感じた。人との関わりのなかで役に立ちたかった」

 時には犯人がナイフを振り回す事件現場や一酸化炭素が蔓延した現場など危険な状況に立ち会うことも。「自分たちの安全を守ることも仕事。そうでないと誰かを守ることはできない。そのために訓練や勉強は常に怠らない」と気を引き締める。

 そんな小間さんが特に印象に残っている現場は、2011年に起こった東日本大震災の被災地に応援として出動したことだ。被害があった2週間後に仙台を訪れ、惨状に胸を痛めた。それでも「地元の方が手を振ってくれたり、お辞儀をしてくれたり、つらい中自分たちを信じてくれたことが励みになった」という。「誰かの役に立てること、感謝されることが仕事のモチベーションにつながっている」

常に完璧はない

 「やるべきことをやっても、もっと何かできたのではと常に自問自答している。いつだって完璧はない」と日々学びを深めている。今年で入職27年目。管理職になって2年が経過した。「人の命の最前に立つ仕事。その分やりがいがあって、この仕事に誇りを持っている」と胸をはる。「市や町の人から信頼される組織であり続けるために、今後も働きかけたい。もちろん外部だけでなく、職員の働く環境もよりよくしていけたら」と話した。
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今年10月からレスキューで職務に当たる二上さん

「女性隊員のモデルに」 本署警備第二課救助小隊 二上奈央さん(27)

 今年10月に本署警備第二課救助小隊(救助隊)に配属された。火災や災害の現場で人命救助を行うレスキュー隊だ。その証であるオレンジ色の制服をまとい、日々の訓練や出動に打ち込む。女性隊員16人のうちレスキュー隊は二上さんただ一人。「希望していたので、決まったときはうれしかった。でも、緊張感も湧いてきて身が引き締まる思い」と心境を明かす。

 大学を卒業して一度は電機メーカーに就職していた二上さん。警察官の姉から影響を受けたことから消防士を志し、2年前に採用された。「人を助けることに魅力を感じた。小学2年生から大学までバスケットボールを続けていて、そこで培った体力、忍耐力を発揮して現場の最前線で働きたかった」

傷病者に安心感与えたい

 「職員は男性が多いが、女性でも通用する職業だと感じている」とし、その理由として、傷病者を手当する際に「女性隊員の方が緊張せずに安心して身を預けられる」といった声をもらうからだという。「柔らかい印象を持っていただけて、役目が果たせている」と話す。一方、体力面では難しさを感じている。「人一倍努力しても男性隊員の当たり前のラインに立てるのがやっと。3倍ぐらい体力づくりをしないと」と、現在は非番の日にランニングやジムでのウェイトトレーニングに励んでいる。

 今後は2つの目標達成を目指す。1つ目は、消防救助技術大会の地方大会に「障害突破」競技(5つの障害を突破してその技術とスピードを競う)で出場し、さらに全国を狙うこと。2つ目は、出産や子育てを経て職場復帰し、将来的には小隊長として現場で指揮を執ること。「特に茅ヶ崎では女性が育休、産休で復帰した前例がない。私がこの目標を達成することで女性隊員の不安を取り除くモデルになれば」

 固い決意を持って、職務に奮闘する。

電気系の発火に注意 SNSで予防動画を発信

 リチウムイオン電池やモバイルバッテリーの発火による火災が全国的に増えているという。茅ヶ崎市消防本部によると、管轄する茅ヶ崎市、寒川町でも同様のケースが見られるとし、大きな火災にはつながっていないものの、ボヤなどで通報を受けるケースが増えているとしている。市消防本部では「本体がふくらんだり、充電がしにくくなったりしたら交換のサイン。使い続けるのは大変危険で、発火する可能性がある。充電したまま放置して発火してしまうこともある」ため、注意喚起に努めており、予防動画を公式Instagramに掲載している。

冬場の乾燥による火災も

 乾燥する冬場は火を使うケースが増えるため、一層の注意が必要だ。枯草を燃やしているうちに火が燃え移って火事に発展したケースもあるといい、「常に目を離さないでほしい」とも。また、ガスコンロ、石油ストーブを使用する際は火災原因の一つとされる消し忘れなどにも注意を呼び掛けている。「年末には巡回パトロールで注意喚起しているが、日頃から家族で話しあってもらえれば」と話している。
入賞した(左から)長橋さん、平子さん、根本さん、小松さん=提供

隊員が全国大会で入賞 個人、団体とも高評価

 兵庫県で8月30日に開催された第53回全国消防救助技術大会「水上の部」で、茅ヶ崎市消防本部の隊員が団体種目「溺者救助」と個人種目「複合検索」で入賞した。

 大会は隊員同士が知識・技術を競い、学ぶことを通じて複雑多様化する災害現場に即応できる高度な救助技術、体力・精神力を養うことなどを目的に開催されている。訓練の開始から要救助者を救出するまでの所要時間や、減点方式による採点によって「安全・確実・迅速」という3つの観点で評価される。

 溺者救助には小和田警備第一課海岸出張所勤務の平子将人さん、根本広大さん、長橋祐大さんが出場、複合検索には小和田警備第二課鶴嶺出張所勤務の小松真也さんが出場した。大会では「練習場とは違う会場でも練習どおりに再現すること」を目標に掲げ、それぞれが競技での役割を全うし、高い評価へとつなげた。市消防本部は「今後も皆さまが安心して過ごせるよう、安全・確実・迅速な活動を心掛けるとともに、来年度新潟県で開催される同大会に1名でも多くの隊員が出場できるよう、訓練に励んでまいります」と意気込みを示している。
会見で説明する農業まつり実行委員会の岡本重雄委員長

農業まつり畜産まつり 初の同時開催 11月8日に市役所前広場他で

 農業と畜産業の振興と消費者との交流を目的に、農業まつりと畜産まつりが11月8日(土)、茅ヶ崎市役所前広場と市民ふれあいプラザで同時開催される。午前10時から午後2時まで。荒天中止。

 畜産まつりは、茅ヶ崎市畜産共進会が今年で70周年を迎えたことから、7年ぶりに開催され、農業まつりとの同時開催は初となる。

 農業まつりでは市内の秋の味覚が大集合し、地産地消の農畜産物が出そろう。

 カキやナス、里芋、人参、白菜など市内農業者による野菜や果物、花の直売価格での販売や、野菜の詰め放題を予定。バザー手芸品等販売、スーパーボールすくいがあるほか、焼き芋の販売、キッチンカーの出店もありグルメも楽しめる。

 畜産まつりは70周年記念アイスクリームの70個限定販売、200本限定の湘南ちがさきMILKの無料試飲を予定。模擬搾乳体験ができ、子牛の展示も。過去の畜産共進会写真や市内保育園の絵画など、70周年関連展示もある。市民ふれあいプラザ大型モニターでは、湘南ちがさきMILKの動画が放映される。

 農業まつり実行委員会の岡本重雄実行委員長は「道の駅効果で、茅ヶ崎の農産物を知ってもらえている」と実感を語り、茅ヶ崎市畜産会の柿澤博会長は「ふれあい体験などを通じて、農畜産物が身近にあることを知ってもらい、地のものを口にしてほしい」と話した。

『若者の理解と自立支援』県央サポステ主催・茅ヶ崎市共催』 県央サポステ主催茅ヶ崎市共催 〜就労に困難を抱える若者と保護者等向けセミナー〜 11月28日(金) 茅ヶ崎市勤労市民会館3階B研修室にて

 「なぜ働かないのか?子どもの気持ちがわからない」とお悩みの保護者の方や、「働きたくない訳じゃない!でも自分の気持ちなんてわかってもらえない」という若者の方へ。長年ひきこもりの支援をしてきた和田重宏氏が『若者の理解と自立支援』をテーマに、社会への1歩を踏み出すためのヒントを示唆します。

講演は13時30分〜15時30分。講演の後、個別相談会も実施。要予約。

 予約・問合せは046・297・3067(県央地域若者サポートステーション)。

 詳しくはHP「県央サポステ」で検索可。
雨の中、ハロウィーン気分を堪能した子どもたち

東海岸商店会 ハロウィーンイベント盛況 菓子求め子ども集結

 茅ケ崎駅南口から伸びる「雄三通り」を中心とする東海岸商店会が10月31日、「ハロウィーンイベント」を開催した。

 会場となった同商店会駐車場には雨が降る中、開始直後から多くの家族連れが来場。「トリックオアトリート」(お菓子をくれないといたずらするぞの意)と言った子どもたちに菓子がプレゼントされると、皆笑顔を見せていた。

 同商店会会長の太田弘信さんは「過去に例がないほどの雨の中だったが、東海岸商店会のハロウィーンイベントを無事に終えることができた。多くの子どもたちの笑顔を見ることができて良かった」と話した。
ミスの少ないプレーが特徴

パラ卓球 若手の登竜門で初優勝 茅ヶ崎市在住・那須光さん

 茅ヶ崎市在住の那須(なすの)光さん(16・茅ケ崎支援学校1年生)が、9月27日と28日に山口県で開催された知的障がい者卓球の全国大会「パラIDジャパン年代別オープン卓球大会2025」女子10代の部で初優勝した。

 次世代を担う選手の登竜門と言われる同大会。3回目の出場となり上位進出を狙った那須さんだったが、初日に4選手で行われた予選リーグでは「左利きや変化のあるラバーを使う選手など、対戦する機会の少ない戦型で混乱してしまった」と2敗を喫してしまう。

 しかし3選手が1勝2敗で並んだため、ゲーム率によりからくも4人で争う決勝トーナメントへの進出が決まった。「負けたと思ったので(進出を聞いた時は)泣いてしまった」と振り返る。

 同行した父・幹生さんが「予選は弱気になっていたので強気でプレーするように伝えた」というように、翌日の決勝トーナメントでは吹っ切れたように持ち前のミスの少ない粘り強い卓球をいかんなく発揮した。

 準決勝はフルゲームの接戦を制し、決勝では予選リーグで敗れたカットマンに先行されながら逆転で初優勝を掴んだ。

目指すはパラ日本代表

 那須さんは4年前、東京五輪で水谷隼選手と伊藤美誠選手のペアが金メダルを獲得した姿を見て、卓球を始めた。

 当時通学していた円蔵中学校では卓球部に入部。「同級生や先輩たちが受け入れて応援してくれたことが励みになった」と湘南大会や県大会にも出場。顧問の安西壽夫教諭のすすめもあり、パラ卓球の大会にも出場するようになった。

 現在は幹生さんと茅ヶ崎総合体育館で毎日のように練習しているほか、湘南茅ヶ崎卓球スクール(湯原一成代表、茅ヶ崎市香川)にも通って、腕を磨いている。

 「将来は日本代表選手になって海外の試合にも出たい。パラリンピックで金メダルを取ることが夢」と那須さん。そのためにも12月に行われるパラID卓球の全日本選手権で過去最高のベスト8以上を目指す。

下寺尾遺跡実像を紹介 大村さん新刊

 茅ヶ崎市教育委員会で遺跡の調査や遺物の保存に取り組んできた大村浩司さん=人物風土記で紹介=がこのほど、『古代相模の地方統治 下寺尾官衙遺跡群』を新泉社から出版した=写真。

 下寺尾官衙遺跡群は、茅ヶ崎市北西部から寒川町に広がる複数の遺跡で構成される。律令制度が整備された約1300年前の相模国高座(たかくら)郡の役所(官衙)のほか船着き場、寺院の跡などが発見されており、2015年には国の史跡にも指定された。同作では遺跡の調査・保護に従事してきた大村さんが、その歴史的位置づけや出土品、発見と保存までの経緯などについて、写真や図なども用いて分かりやすく紹介している。

 A5版96ページで価格は税込1870円。長谷川書店などで販売中。

来襲「可愛いお化け」 ネオ・サミットでハロウィーン

 有料老人ホーム「ネオ・サミット茅ヶ崎」(茅ヶ崎市東海岸南)で10月28日、ハロウィーンイベントが行われ、東海岸南3丁目と1丁目の子どもからなる松風子ども会の約百人とその保護者らが訪れた=写真。

 同ホーム利用者らは、事前に菓子の詰合せなどを制作。当日、思いおもいに仮装した子どもたちに笑顔で配っていた。

 同ホームの芳賀克徳館長は「来てくれた大勢の子どもたちも、利用者様も、とても楽しそうで良かった。地域に感謝し、これからも地域に根差した運営をしていきたい」と話した。
子どもも大人も真剣勝負で挑んだ

親子80人がドッジボールで熱狂 たっつーがMCで盛り上げる

 「うみかぜ親子ドッジボール大会」が10月26日、茅ヶ崎公園体験学習センターうみかぜテラス多目的室で開催された。

 同大会は、茅ヶ崎FMのパーソナリティーの「たっつー」こと、龍口健太郎さんが「地元・茅ヶ崎で子どもも大人も同じ立場で楽しめるスポーツイベントを」と企画・監修を手掛けた。

 当日は親子26組80人がエントリー。ウォーミングアップ後に、親子3組でチームを作り、計9チームが2コートに分かれてリーグ戦総当たり戦に挑んだ。

 ジャンプボールでゲームがスタートすると、ボールが縦横に飛び交い、スピード感あふれる熱戦が展開。ファインプレーや頭脳戦も続出したほか、たっつーがMCでゲームを盛り上げ、会場は終始歓声が響き渡っていた。

 子ども対大人のエキシビジョンマッチでは、ともに真剣勝負で挑むも、2試合とも子どもたちの圧勝だった。参加親子からは「チームを組んだ家族と短時間で一致団結できてうれしかった」「30年ぶりのドッジボール。童心に帰って熱狂した。また開催してほしい」などの声が上がった。
(右)スタッフらの野菜の収穫(左)子どもたちに地域経済循環を伝えた食育交流会

茅ヶ崎ビールが育む「ローカルファーストの食育交流」 地域と人がつながり、未来へつなぐ取り組みを

 茅ヶ崎ビールではこのほど、地域経済の活力を高め、未来を担う子どもたちを育む、温かい取り組みを新人教育の一環として始めた。

地域で育つ、新しい仲間たち

 同店では「地域経済循環」の考えのもと、地域の仲間、諸先輩、農家らの協力のもと、新入社員の前川早紀さん、大野将輝さんを育てている。

 同店代表兼総合プロデューサーを務める岩瀬望美さんは「そうすることで新人たちは座学だけでなく、実際に農家を訪ねて手伝いし、地域社会と深くつながり、生きた知識を肌で感じ、多角的な視点を持つ各プロフェッショナルの人々から学びを得ることができます。そうした過程こそ、自身を成長させていくための大切な一歩につながるものと考えています」と話す。

世代を超えて、食の大切さを伝え

 10月18日に茅ヶ崎ビールのマルシェで行われた世代間食育交流会では、新人たちが農家さんから学んだ経験や、食べ物の大切さを子どもたち(次世代)にレクチャー。子どもたちへのメッセージとして、イベントの参加費を農家さんへのお礼(対価)とする仕組みを通じ、「地域でつくられたものを地域でいただく」というローカルファーストの考え方を分かりやすく教えていた。

 また、地場野菜の調達に当たって農家を紹介した、茅ヶ崎の美容室「チェルシーヘアー」の高久秀明さんも会に参加。皆とともに楽しいひと時を過ごした。

 今後の展望として、この交流会を定期的に開催するとともに、今後は子どもたちにも畑で農作業や収穫を体験してもらう機会を設ける予定。岩瀬さんは「茅ヶ崎ビールは、ビールづくりという事業を通じて、地域の大切な資源を生かし、この温かい循環を未来の子どもたちにつないでいきたい」と意気込みを示した。

11月22日に交流会開催

 次回のローカルファースト世代間食育交流会は11月22日(土)に同所で開催される。時間は午前10時から午後1時。雨天中止。参加費は子ども500円、保護者食事代500円。持ち物は三角巾、エプロン、タオル、着替えほか。

 問い合わせ・申し込みは同店【電話】0467・26・5982または茅ヶ崎ビール公式Instagramへ。
安全・安心フェアの様子=提供

寒川町 消防関連イベント続々 こやと消防団まつり、安全・安心フェア

こやと消防団まつり

 寒川町消防団第5分団が企画する「こやと消防団まつり」が11月9日(日)、小谷消防分団車庫(小谷2の1の4)で開催される。午前10時から午後2時まで。これは、地域住民に団の活動を知ってもらい、より親しんでもらうために今回初めて企画されたもの。

 当日は消火器的当てや緊急走行レース、防火衣の着装体験、ホースボウリングなどの催しが楽しめるといい、同団は「たくさんの人に来てもらえたら」と話している。詳細は同団Instagramから確認を。

安全・安心フェア

 11月30日(日)には、さむかわ中央公園(宮山275)で「さむかわ安全・安心フェア」が開催される。午前10時から午後2時まで。

 「参加・体験」をキーワードにさまざまな催しが企画されており、当日は防火衣の着装体験、放水体験、はしご車搭乗体験(抽選)などが予定されている。(問)町民安全課【電話】0467・74・1111
出演するスマイルミュージック

バリアフリーで楽しむ「みんなのコンサート」 11月9日に茅ヶ崎市民文化会館で

 茅ヶ崎市民文化会館で11月9日(日)、「みんなのコンサート」が開催される。会場は1階練習室1兼ミニホールで、午前の部は午前11時から正午まで、午後の部は午後2時から3時まで。

 「茅ヶ崎みんなのアートフェス2025」の一環として開催されるもの。会場はフラットで公演中も照明が暗くならないほか、受付での筆談対応、カームダウンスペース(光や音などの刺激でストレスを感じやすい人が、心を落ち着かせるための空間)も用意されるなど、誰もが安心して音楽を楽しめる。

 当日は野尻小矢佳さん(パーカッション)と新崎誠実さん(ピアノ)による音楽アンサンブル「スマイルミュージック」がドビュッシーの「月の光」や中川ひろたかの「にじ」(手話歌)などを演奏する。

 定員は各回40人程度で入場は無料。参加は事前申し込みが必要。申し込みはリンク先から。

(問)同館【電話】0467・85・1123