茅ヶ崎・寒川 社会
公開日:2025.11.07
職業生かし頼られる存在に
茅ヶ崎市消防団第17分団堤地区 佐藤彩さん(39)
消防団員になったのは今年4月。第17分団に所属する、同じ造園業の仲間から「チェーンソーを扱う技術などを災害時に役立ててほしい」と誘われたのがきっかけだった。それからというもの、分団が行う大規模火災訓練や車両運転などの訓練にはほとんど参加。職業柄、重機を扱ったり、トラックを運転したりすることから既に頼られる存在になっている。
同団はベテラン、中堅、新人もおり、メンバーのバランスが取れているのが特徴で、女性も3人所属。分団長も務めたことがある団員歴10年の女性からは「声は大きく、笑顔を大切に」と入団時にアドバイスを受けた。「しっかりそれを守っている」と笑う。
同団の結束力の強さに触れ、「火災想定訓練に初めて参加した時、団員の方が丁寧に教えてくれた。メンバー間も和気あいあいとして、同じ趣味を持つ団員同士が休みに出掛けたり、ツーリングをしたりしている」とも。自身も仕事が終われば、趣味のインディアカというニュースポーツを楽しんでいるといい、「仕事と両立できているし、負担になっているとは思わない。自分の地域のことを知る機会になったり、知り合いが増えたりしてつながりもできた。団に入って良かった」と強調する。
活動にも積極的な姿勢を見せる。「敬礼やホース伸ばしなどの基本的な訓練も定期的に行ってくれれば安心して大きな大会に臨むことができると思うし、実際に火災が発生した時のことを考えるともっと訓練を積みたい」と意気込む。
今後は消防団のPRにも力を入れていきたい考えだ。「実際の活動がわかりにくいといった声も聞かれるので、もっと団の活動を周知していきたい。それによって一歩を踏み出して入団してくれる人が増えたら」と願いを込める。
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