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茅ヶ崎・寒川 スポーツ

公開日:2025.11.07

パラ卓球
若手の登竜門で初優勝
茅ヶ崎市在住・那須光さん

  • ミスの少ないプレーが特徴

 茅ヶ崎市在住の那須(なすの)光さん(16・茅ケ崎支援学校1年生)が、9月27日と28日に山口県で開催された知的障がい者卓球の全国大会「パラIDジャパン年代別オープン卓球大会2025」女子10代の部で初優勝した。

 次世代を担う選手の登竜門と言われる同大会。3回目の出場となり上位進出を狙った那須さんだったが、初日に4選手で行われた予選リーグでは「左利きや変化のあるラバーを使う選手など、対戦する機会の少ない戦型で混乱してしまった」と2敗を喫してしまう。

 しかし3選手が1勝2敗で並んだため、ゲーム率によりからくも4人で争う決勝トーナメントへの進出が決まった。「負けたと思ったので(進出を聞いた時は)泣いてしまった」と振り返る。

 同行した父・幹生さんが「予選は弱気になっていたので強気でプレーするように伝えた」というように、翌日の決勝トーナメントでは吹っ切れたように持ち前のミスの少ない粘り強い卓球をいかんなく発揮した。

 準決勝はフルゲームの接戦を制し、決勝では予選リーグで敗れたカットマンに先行されながら逆転で初優勝を掴んだ。

目指すはパラ日本代表

 那須さんは4年前、東京五輪で水谷隼選手と伊藤美誠選手のペアが金メダルを獲得した姿を見て、卓球を始めた。

 当時通学していた円蔵中学校では卓球部に入部。「同級生や先輩たちが受け入れて応援してくれたことが励みになった」と湘南大会や県大会にも出場。顧問の安西壽夫教諭のすすめもあり、パラ卓球の大会にも出場するようになった。

 現在は幹生さんと茅ヶ崎総合体育館で毎日のように練習しているほか、湘南茅ヶ崎卓球スクール(湯原一成代表、茅ヶ崎市香川)にも通って、腕を磨いている。

 「将来は日本代表選手になって海外の試合にも出たい。パラリンピックで金メダルを取ることが夢」と那須さん。そのためにも12月に行われるパラID卓球の全日本選手権で過去最高のベスト8以上を目指す。

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