統一地方選挙の投開票が4月10日に行われ、栄区選出の新たな市議3人と県議1人が決まった。東日本大震災の影響などで心配された投票率は市議選が50・03%、県議選が50・04%で、どちらも前回を2・99ポイント下回ったものの、過半数は超えた。
横浜市議選は、みんなの党からの応援を受けた無所属の現職・大桑正貴氏が2位と7582票の大差をつけて3期連続のトップ当選を果たした。「頂いた票の重みと3期目であることをしっかりとかみしめて、若いだけと言われないようにしたい」と大桑氏。2位には自民党の新人・輿石且子氏が入り、実姉の角田宏子氏が辞職した平成21年10月以来失っていた自民の議席を取り戻した。輿石氏は「名前を売るだけの選挙ではなく、政治活動として一人ひとりと約束を交わす選挙戦だった」と振り返った。最後の議席に滑り込んだのは、民主党の現職・石渡由紀夫氏。原発問題に揺れる東京電力出身という点でも注目され、「厳しい選挙戦だった。支持層の広がりはなかったが、支援組織が強固だった」と勝因を語った。
ネットワーク横浜の現職・藤田みちる氏と社民党の新人・竹岡健治氏は支持層の拡大に苦戦を強いられた。
神奈川県議選は、民主党の現職・関口正俊氏がみんな党の新人・楠梨恵子氏に
1223票差で敗れる波乱の展開。午後11時すぎに楠陣営に当確の一報が入ると楠氏は「皆様のおかげ」と涙ながらに支援者と握手を交わした。「震災による自粛ムードの影響を受けたが、新人として名前と政策を訴えなければならなかった。スタートダッシュで乗り切った」と選挙戦を振り返り、支援者を前に「しっかり仕事をして生まれ育った栄区に恩返しをしたい。神奈川の改革は私にお任せください」と力強く宣言した。
関口氏は民主への逆風を受けた格好。自民党・新人の志田一宏氏は出遅れが響き、知名度を上げ切れなかった。
神奈川県知事選は栄区でも黒岩祐治氏が圧勝。露木順一氏や鴨居洋子氏の追随を許さなかった。
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