本郷小学校(森山豊実校長/児童数663人)が10月5日(金)に創立120周年を迎える。昨年度までの卒業生は1万3671人。同日には児童による120周年を祝う記念行事、翌6日には一部の卒業生や行政の関係者らを招いて式典が行われる。
1892年(明治25年)に本郷村民の募金を資金として、当時の本郷村中野字志比礼の高台に開校した「本郷村立尋常高等本郷小学校」。木造平屋6室に教室は5室。299人の児童が2人の教員のもとで学んでいた。翌年には上野分教所を新設。1925年には木造2階建て校舎1棟を新築し、現在に近い数の児童が通っていた。45年の戦争末期には校舎を兵舎として使用。中野分校が開設され、児童数も千人を超えた。
その2年後、校名を現在の「横浜市立本郷小学校」に変更。学校給食も開始した。現在の地に移転していた中野分校と本校が統合されたのは60年。以来、現在の地で歴史を重ねている。
このころから児童数が増加の一途をたどり、68 年には鉄筋4階建ての新築校舎が完成。71年には同校から別れて桂台小が、その3年後には旧野七里小と旧犬山小が独立開校、児童数は最高の2295人となった。さらに3年後には公田小、創立90周年を迎えた82年には桜井小が独立開校し、現在の学校区となり、歩みを続けている。
温かな歴史受け継ぎ
児童による5日の記念行事では、給食の牛乳パックを並べて作った大きなケーキのカットを行うほか、地域について学習している3年生が「120周年クイズ」として地域にまつわるクイズを出題する。また、110周年時の在校生が「10年後の私へ」と書いた手紙約500通を校内に残していたことから、それらを発送、今年の在校生も希望者のみ130周年に向けて同様の手紙を残す予定だ。
6日の式典では、100周年の際に作られ、同校の特色でもある特設クラブの一つ、「マーチングクラブ」が演奏。地域の人たち約100人が参加して祝う。
ほかにも6月に記念事業として校庭の一部を芝生化したほか、航空写真を撮影=左上写真=。おやじの会「いたちっ子サポーターズ」がのぼり旗を作り、学校の周囲に掲げる予定だ。120年の歴史がわかる冊子も作成している。34代目となる森山校長は「地域の人々の熱い思いで開校したと聞いている。この温かい歴史をこれからも受け継いでいきたい」としている。
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