小山台中学校(佐藤實校長)野球部が横浜市中学校春季野球大会で初優勝、続く県大会でも優勝し、8月12日(月)から15日(木)に横浜スタジアムで行われる「第30回記念全日本少年軟式野球大会」への出場を決めた。栄区内の中学校が同大会に出場するのは初めて。6月12日には栄区役所で激励会も行われた。
「1回のアドバイスが1週間後でも効いている。練習熱心で、野球のことを良く考えているチーム」。2年前に入部した現3年生19人は太田貴之監督、纐纈智宏指導教諭のもと、練習に打ち込み、実力をつけてきた。
昨秋の市大会。決勝まで進みながらも全国制覇の経験もある強豪・桐蔭学園に敗戦。悔しい思いだけが残った。「横浜で一番になる」。一人ひとりがその思いを胸に、春季大会に臨んだ。
初戦の相手は過去何度も対戦している区内の山手学院。初回に3点を取られ「焦りがあった」というが、持ち前の粘り強さで9回に勝ち越し。4対3で試合を制し、勢いをつけた。
その後順当に勝ち上がり、迎えた5月11日の決勝は秋季大会と同じ桐蔭学園。最終回まで2対2で進み、軟式野球の特別ルールに則った延長戦で昨秋の屈辱を晴らす決勝点を挙げ、159校の頂点に。県大会と全国大会への切符を手に入れた。「周囲のサポートや応援を含め、チーム力で勝ち取った優勝」と太田監督は振り返る。
続く県大会は県下8ブロックから選抜された9校で争うトーナメント。「初出場でどれだけ通用するか半信半疑だった」というが、ここでもチーム力は光った。 初戦は強豪の大野北(相模原市)。勝てば金星―という空気の中、6対1で勝利。一気に波に乗り、準決勝では2年生投手・伊藤駿君と3年生のエース・森田樹輝君の継投、決勝は森田君が投げ切り、相手チームに得点を許さないまま、優勝を決めた。
チーム一丸となって
栄区役所で6月12日に行われた激励会には尾仲富士夫区長をはじめ、区役所職員や地域の人などが詰めかけ、栄区初の快挙を祝福。野球部関係者からこれまでの経過が報告されると、尾仲区長が「今まで通り全国大会でも頑張って」と激励、磯崎保和栄区連合町内会長も「簡単にできることではない。全国大会での経験は一生伝えることができるもの。楽に、気持ちよく、愉快に、プレッシャーを感じずに戦って」と話した。
主将の梶谷陽介君(3年生)は「当たり前のように野球ができる幸せな環境があったからこその優勝。全国大会は中学生活最後の大会。大会まで残り2ヵ月、チーム一丸となって頑張っていきたい」と意気込みを見せた。
全日本少年軟式野球大会は今年30回目の節目。記念大会として例年より2チーム多い18チームが出場、7月19日(金)に抽選で組み合わせが決定する。
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