ファンケルスマイル 横浜環境活動賞を受賞 特例子会社で初めて
地域の環境活動を積極的に行っている団体、個人等を市が表彰する「横浜環境活動賞」の第21回受賞者がこのほど発表された。栄区内からは、株式会社ファンケルスマイル(簑島修社長)が企業の部で実践賞を受賞した。
同賞は市民に環境の保全や再生などに対する関心を高めてもらい、地域の環境活動を推進するために実施。1993年度から実施され、これまでに233の団体等が受賞している。
1999年に設立された同社は、株式会社ファンケル(中区)の特例子会社。現在、障害者を含む47人が勤務し、グループ会社のダイレクトメール発送作業や名刺印刷、化粧品サンプル結束などのさまざまな業務を担っている。市環境創造局によると、特例子会社が同賞を受賞するのは今回が初めてだという。
同社の活動の中で環境に関するものは、グループ会社内の不要な紙のリサイクル、地域の清掃活動、自家菜園の主に3つ。グループ内の不要な紙は同社に集めた後にシュレッダー処理。その後外部業者がトイレットペーパーにして、それを買い取って再利用する。
地域の清掃は月に1、2回、仕事の合間に実施。その時に参加できる社員全員が参加して、大船駅方面やいたち川沿いなど同社ビルを中心にごみ拾いをする。
また一昨年から始めた自家菜園では、多くの作物を栽培。収穫した作物はグループ会社の従業員への販売や従業員食堂で使用する。
今回は同社のこのような環境活動や社会貢献活動全般が、障害者の自立と地域の自然保護を目指した活動として評価された。
簑島社長は「率直に嬉しい。これからもっと環境や地域との交流に関してできることがあれば、取り入れていきたい」と話した。
地域と触れ合う機会にも
地域での清掃活動や菜園での取り組みは環境のためだけでなく、地域の人々との触れ合いにもつながっている。菜園事業には、近隣農家の人の協力を受けてと組んでおり、清掃も地域と交流する場となっている。「清掃をしていると声を掛けてくれる人もいる。見かけたら、ぜひ声を掛けてください」と簑島社長は話す。
今年度は市民の部で8団体、企業の部で6社、児童・生徒・学生の部で4団体、生物多様性特別賞で1団体の同社を含めた全18団体が受賞した。表彰式は6月6日(金)に市中央図書館(西区)で開催される。
|
|
|
|
|
|