横浜市が資源循環局旧栄工場(上郷町1570の1)で災害廃棄物輸送用コンテナを保管する意向を示している。市は24日に上郷地区センターで、近隣住民へ向けた説明会を開催。参加者からは事前の説明不足に対して、批判や不安の声が多くあがっている。
今回同所で保管される予定なのは、東日本大震災の時に岩手県陸前高田市・大船渡市・釜石市で発生したがれきを運搬するために使用されたコンテナ47基。現在は神奈川臨海鉄道(株)が中区の貨物駅である横浜本牧駅で一時保管しており、旧栄工場への搬入は9月上旬以降になる。
コンテナは中身が空の状態で、がれきの運搬で使用後に洗浄や再塗装を実施。工場屋内で保管され、いつでも使用できるよう定期的にメンテナンスを行って、市としても災害時に利用できる。
市資源循環局によると昨年10月、環境省からコンテナの受け入れ依頼があり、市は今年1月に約50基の受け入れが可能と回答。その後7月に入ってから、47基の受け入れが決まったという。
市は旧栄工場について国が保管場所として望ましいとする一般廃棄物処理施設であることに加えて、高台にあり津波の心配がなく、耐震性も強いといった点から保管に望ましい場所だと説明。また、高速道路が近くいざという時に運び出しやすい点も考慮された。
上郷地区センターで24日に行われた説明会では、主にコンテナの搬入について説明。しかし、参加者からは「受け入れるにあたり事前に住民全体への説明をするべき」「一方的に決まった話を推し進めている」といった声が相次いだ。
また一部住民の間ではがれきが入ったものを保管するという誤解を招いており、市の担当者は「勘違いされている。そこはしっかりと説明していく」と話す。
同様の説明会は28日(木)午後7時から同所で開催。その後の周知については24日現在では決まっていないが、区と話しあった上で検討していくという。
今後の周知は区と検討
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