経済産業省は2月6日、「平成26年度先進的なリフォーム事業者表彰」の表彰者を発表した。県内で2社が受賞する中、栄区桂台西に本社を構える「株式会社さくら住宅(二宮生憲代表取締役)」が初の受賞という快挙を達成した。
受賞の発表は6日、経済産業省のホームページ上だった。「うれしかった。他のリフォーム会社と取り組み方の違いが評価された」と同社・福田千恵子常務。同表彰の審査は、決算内容(3年分)や必要資料等の書類による一次選考、経産省職員によるヒアリングの二次選考。それらを経て最終的に21者が同表彰の対象になった。二宮社長は「今回の表彰は『リフォームをどこに頼んだらいいのかわからない』という声に対して、(同表彰の)受賞者を決めて『頼んでいい会社という評価』ではないか」と話す。さらに「国がリフォーム事業に対して底上げを図り始めた」と続け、「ハードルを上げることで変なところが入ってこられないようにしてもらえる。これが一番消費者の困るところだから」と話した。
「お客様の喜んでいただける顔が見たい。お客様との距離が近い」―。さくらラウンジという誰でも入ってお茶が飲める場所の設置などの地域貢献等も評価され、同表彰の受賞に至ったのではないか、と分析する。
同社の企業理念は「リフォームを通じて、社会のお役に立つ会社になる」。小さな工事を大切にし、地元からの信頼を得ているという同社は、17期連続黒字達成という実績を有するなど地域密着のリフォーム会社だ。また、同社の特徴的なこととして「お客様株主制度」がある。同社の顧客が株主になるメリットは、会社の経営方針が間違った方向へ向かっていたら株主の意見を取り入れ修正が可能だということ。毎年、6月の決算報告会(株主総会)を横浜市内のホテルで行い、100人を超える人たちが参加しているという。
3月に表彰式
人口減少、少子高齢化が進み、将来の新築住宅の需要減少が見込まれ、既築住宅を有効活用することが求められている中、住宅リフォーム分野で、これまでにない事業手法、異業種連携など新たなビジネスモデルにより、空間価値創造等を消費者に提案し成功している事例があるという。(中略)独自のビジネスモデルで他の事業と差別化された強みを有するリフォーム事業者の取組を選定表彰し、先進的な同事業者の見える化を図り、リフォーム市場全体の発展につなげていくことを目的として今年度創設した(経済産業省HPより抜粋)。
今回が第1回の取り組みということで対象になったのは「三大都市圏(※)」。事業者からの取り組みを募集したところ、112者からの応募があった。外部からの有識者で構成する選定委員会の審議を経て「先進的なリフォーム事業者表彰」の表彰者21者を選定したという。神奈川県内では他に「株式会社家具の大正堂」が受賞した。
他の表彰者では、株式会社エディオン、株式会社LIXIL、住友不動産株式会社など錚々たる企業も含まれている。
来年度は対象を全国に広げ、表彰事業を引き続き実施する予定。
同表彰の表彰式は3月3日、午後1時30分から東京ビッグサイトで行われる。
(※)三大都市圏…東京圏/東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県、名古屋圏/愛知県・岐阜県・三重県、大阪圏/大阪府・兵庫県・京都府・奈良県
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