栄区発祥の競技「サーチウォーク」が、誕生から15周年を迎えた。3月14日には本郷地区センターを中心に15周年記念大会を開催し、区内外から50人以上が参加。大人も子どもも頭と体を使って競技を楽しんだ。
サーチウォークとは、地図に示された情報をもとに目標の電柱を探し出して得点を競う競技。野山の中で地図上に表示されたチェックポイントをたどってゴールまでのタイムを競うオリエンテーリングを、もっと身近な場所で気軽に楽しもうと、区内鍛冶ケ谷在住の金江宏さん(73)によって15年ほど前に考案された。
2001年には栄区サーチウォーククラブが設立され、栄区を中心に研修会や大会などを実施。08年には日本サーチウォーク協会(金江宏会長)が設立され、同協会は昨年NPO法人格を取得。横浜市内を中心に少しずつ広まっている。
競技には、独自に作られた地図を使用。この地図には電柱の場所を示すNTTの電柱番号が書かれており、参加者はこの番号から目標の電柱を探し出す。街中を歩き回るウォーキングの要素に加え、目標の電柱がどこにあるのか予測するため頭の運動にもつながり、子どもから高齢者まで楽しめる競技となっている。
記念大会に約50人
14日の記念大会には、小学生から大人まで50人以上が参加。この日は初心者が多いこともあり、サーチウォークの入門編として考案された「サーチOL」への参加が大半を占めた。
サーチOLの場合は、地図上に目標の電柱の番号だけでなく場所も示さされているため、気軽にサーチウォークの感覚を楽しめる。参加者らは、本郷地区センターをスタートして、地図を片手に区内を歩き回って電柱を探した。指定された目標の電柱を見つけて番号を記入して、最後には同センターへ戻ってゴール。終了後には表彰式が行われ、会場は盛り上がっていた。
今回初めてサーチOLに参加した女子高生は「疲れたけど、普段は電柱を見る機会もないので面白かった」とコメント。大会を主催した栄区サーチウォーククラブの立花正則会長(63)=人物風土記で紹介=は、「多くの人が集まってくれて嬉しかった」と話した。
次回は4月26日(日)に藤沢市の辻堂海浜公園周辺で開催予定。問い合わせは金江さん【携帯電話】090・3579・0140。
見つける喜び広めたい
電柱の場所を記録する仕事を請け負ったことをきっかけに、電柱番号の仕組みを競技にできると考えた金江さん。仕事で電柱を探す中で、「見つかった時には喜びや嬉しさを感じた」という。もともとオリエンテーリングやウォーキングに取り組んでいたこともあって、サーチウォークを考案。「落とした財布を探して見つけた時の喜びが続けて起こる感じ。ゆくゆくは全国へ広げていきたい」
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