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公開日:2015.09.10

きょう世界自殺予防デー
本郷台駅前広場で啓発活動

  • 駅利用者に啓発グッズを手渡す(昨年度の様子)

 「世界自殺予防デー」にあたる本日10日、栄区では本郷台駅前で啓発活動が行われる。横浜市を含む9都県市共同では9月を自殺対策強化月間と定め、区でも9月1日から広報や図書館で様々な対策活動を展開中だ。



 2014年の全国の自殺者数は年間2万5千人を超え、市では過去10年間で毎年500人以上が自殺により亡くなっている。



 栄福祉保健センター発表の死因別死亡数によると、昨年度の区内の自殺者数は25人で、この数字は交通事故で亡くなった人の約3倍にあたる。



 区ではセーフコミュニティの一つの柱として2010年度から自殺予防対策に積極的に取り組んでいる。



 身近な地域のつながりの中で自殺のサインに気づき、専門機関などにつなぐ役割を担う「さかえ・ハートフルサポーター」の研修を受けた人は、同年度から昨年度末までで延べ1053人。



 また一昨年度から区独自に相談電話窓口「栄区いのちとこころホットライン」を開設。毎月第2・4木曜日の午後1時から3時30分まで自殺の悩みを抱える方や自死遺族の方などの相談を受け付け、今年1月までの相談件数の累計は6件。



 同センター福祉保健課の小泉信義課長は「悩みを1人で抱え込まないで欲しい。自殺は本人だけの問題ではなく、身内や周囲の人にとっても大きな問題。相談窓口の利用や周囲の人の気づきなど皆さんでSOSを見逃さず、命をつないでいって欲しい」と呼びかける。



 駅前広場での啓発活動は区内の自殺の現状と課題、それらに対応する取組目標や具体的な取組内容を検討する「栄区セーフコミュニティ自殺予防対策分科会」が行い、啓発チラシとポケットティッシュを午前7時30分から8時30分の間に配布(雨天時は翌日延期)。また栄図書館では、30日(水)までクイズ形式のパネル展示と関連パンフレットや図書が紹介されている。



■栄区いのちとこころのホットライン【電話】045・894・8295

 

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