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公開日:2016.02.11
本郷中
村上君が特許庁長官賞
ものづくり教育フェアで
第16回全国中学生「創造ものづくり教育フェア」が1月23日と24日に行われ、生徒作品コンクールの家庭分野で村上力暉(りき)君(本郷中3年)の作品「自己流防災頭巾」が特許庁長官賞を受賞した。同賞は文部科学大臣賞、厚生労働大臣賞に次ぐ全国第3位にあたり、今回のコンクールでは神奈川県勢唯一の入賞となった。
全日本中学校技術・家庭科研究会が主催する同フェア。毎年、各都道府県の代表者や作品を集めて、技術・家庭に分かれた作品や手作り弁当のコンクールのほか、木工やロボットのコンテストが行われている。
同校では、夏季休暇期間中に「生活を豊かにするものづくり」というテーマで家庭科の自由課題を出題している。その課題で提出された作品の中から選ばれた10点を県大会に出品。昨年11月に開催された県大会では、家庭分野の上位大会進出者5人のうち、村上君を含め同校から3人が選出された。
村上君は2011年3月11日に起こった東日本大震災を機に防災に興味を持っていたことに加え、「自分の家を含めて、家庭で防災頭巾を持っていることはあまりないのでは」と考えたことをきっかけにオリジナルの防災頭巾を製作した。
ペットボトルやタオル、ティッシュなどの災害時に必要となるものを収納できるようにしたほか、頭巾を被った人の居場所が分かりやすいように笛や反射材をつけるといった工夫が施されている。また材料のほとんどは100円ショップで販売しているものを使うことで、誰でもコストをかけずに手軽に作れるように考えたという。
ミシンの使い方から練習
防災頭巾を作るにあたって村上君はこれまで裁縫に取り組んだことはなく、完成までには苦労もあった。家庭科の授業で最初にミシンを使った際には、下糸を入れることができないなどうまく扱うことができず、はがゆい思いをしたと振り返る。
しかし母親などの協力を得て基本的な縫い方を何度も繰り返すなど、練習に取り組んでミシンの使い方を習得。同校家庭科担当の田口幸子教諭は「自分で理解しながら、丁寧に作業する生徒。最後まで諦めずに取り組んだ結果が受賞につながったと思う」と評価する。
村上君は「全国へ行くだけでも難しく、まさか自分がそこで賞を取れるとは。母からの助言もあって作ることができた。最初は実感がなかったけど、とてもうれしい」と喜びを表した。
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