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公開日:2016.05.26

振り込め詐欺 被害続く
「電話でお金は疑って」

  • 注意を呼びかける川名署長

 栄区内で振り込め詐欺による被害が続いている。栄警察署(川名愛司署長)によると、今年に入ってからは毎月被害が発生。同署は被害撲滅のためさまざまな対策を講じ、注意を呼びかけている。

 同署によると今年の被害件数は8件で、被害総額は約2224万円(5月19日現在)。昨年同時期と比べて3件、約674万円の増加となっている。

 手口は電話で家族などになりすまして鞄をなくしたというものや、役所の職員を名乗って還付金の手続きを求めるもの、実際の企業名や銀行員などをかたって名義貸しを持ちかけるものなど。「風邪や花粉症で喉の調子が悪くて声がおかしい」「携帯を落としたから友人の携帯から電話している」と前置きする場合や、複数の犯人が入れ替わりで電話をかけてくることもあり、多岐にわたっている。

 同署生活安全課の担当者は「被害に遭った方は振り込め詐欺自体は知っているけれど、手口は知らなかったという方が多い。手口はさまざまあるけれど、まずは電話でお金の話が出たら振り込め詐欺だと疑って相談してほしい」と訴える。

在宅時も留守電に

 被害防止のために同署は巡回連絡や防犯講話、チラシ配布、ポスターの掲示、金融機関への注意喚起など対策を強化。さらに詐欺の発生や前兆電話を確認した際には、住宅街での広報活動も行っている。

 被害に遭わないポイントとしては在宅時にも留守番電話設定にする、行動を起こす前に改めて家族に確認をすることなどが挙げられる。留守番電話設定は犯人と話す機会をなくすことができるため、同署では日常的に設定するよう周知に努めている。

 川名署長は「振り込め詐欺は、子を思う親心に付け込んだ卑劣な犯罪。栄区は高齢の方の割合が多く、犯人から狙われやすい地域です。栄区から被害者を出さないように、皆で協力して被害防止を呼びかけてほしい」と話している。

 相談などは栄警察署【電話】045・894・0110。

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