地域医療の円滑化を図るため横浜栄共済病院に登録する近在の開業医や歯科医で形成される「横浜栄共済病院登録医の会」が5月28日、同院で開かれた。当日は、30日から運用が始まった新病棟の設備説明と内覧会も行われた。
会は三部構成で進行され第1部では、同院北村佳久副院長が司会を務め、今回の新病棟に入る化学療法室、産科、放射線治療科、健康医学センターの各担当者が新しい設備の説明を行った。
消化器内科の佐藤広隆部長は、新しい化学療法室の病床の充実などについて。また産婦人科の小笠原良治部長は以前と異なる点として、LDR(陣痛分娩室)や立会出産、無痛分娩、母子同室、入院中の充実した食事内容を挙げた。放射線科の江川俊幸技師は新たに導入した放射線治療装置と運用の在り方について、健康医学センターは代謝内分泌内科の山田昌代部長が人間ドックの内容・サービスと新たに加わった項目などについて話し、登録医との地域医療連携を、より推進したいと述べた。
第2部は新病棟に移動し小山内いづ美区長をはじめ、市医療局の城博俊局長ら市や区関係者、豊田連合町内会の磯崎保和会長(=区連合町内会長)ほか7自治会の会長ら地域関係者も加わっての内覧会。
磯崎会長は「同院は地域との災害対策にも協力してくれている。今回、色々な設備を整えてくれたことで区民も安心して生活をしていけると思う」とコメント。また見学を終えた区内で開業する医師は「身近な場所で受けられる治療の幅が広がった。患者さんの移動での体力的な負担を軽減できる治療が同院で受けられるということは大変に喜ばしい」と話した。
第3部の懇親会には同院関係者を含め100人を超える参加者が集い、小山内区長ら来賓が挨拶をした。
地域医療支援委員長で市医師会の戸塚武和副会長による乾杯の音頭を皮切りに、見学したばかりの新病棟に対する感想や今後の地域医療についての意見交換など、各所で話に花が咲き盛り上がっていた。
栄区医師会の江口一彦会長は「栄区で再び分娩ができることと、一つの病院の中で完結した医療ができることは大きな功績と捉えることができる。医師会としても今後もより一層、連携を深め、地域の方々の健康を守っていきたい」と挨拶。また栄歯科医師会の大矢享会長は「新しい設備が整って喜ばしく思う。今後は在宅医療の分野などでも医師との連携は不可欠だと考えている。2年後に完成予定の歯科・口腔外科の新病棟にも大いに期待がもてる」と祝いの言葉を述べた。
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