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公開日:2016.09.08
飯島小
復興支援米「実り」間近
生産者らがアドバイス
飯島町の市立飯島小学校(尾上伸一校長)の5年生児童が秋の収穫に向けて現在、校内の田んぼ(約25平方メートル)で復興支援米「たかたのゆめ」を栽培。この児童たちの取組を知った岩手県陸前高田市の生産者らが9月2日に同校を訪れ、稲の生育状況を確認しながら今後の育て方などについてアドバイスした。
この日、同校へ来校したのは東日本大震災発生後に同市で初めて「たかたのゆめ」の生産を始めた金野千尋さんと同市農林水産課たかたのゆめ係主事の村上さおりさんの2人。金野さんと村上さんは、同市出身で震災の翌年に同校へ赴任した菅野みなみ教諭が担任する5年1組の児童(35人)らとともに稲の生育状況を確認した。
金野さんは「大事な”たかたのゆめ”を育ててくれてありがとう。病気も見られず立派な稲。収穫すれば美味しいお米になるはず」と話し、児童たちの頑張りを称賛。村上さんは「横浜は現地より平均気温が高いため、稲刈りの時期も早まるかもしれない。気温を気にしながら判断して欲しい」とアドバイスしていた。
児童たちは菅野教諭を通して復興支援米の存在を知り、「自分たちで育ててみたい」「お米の美味しさをPRしたい」という思いを強く持ったという。全校児童に「たかたのゆめ」への理解を広げるため、各教室を巡回して啓蒙する一方、試食も依頼するなどで周知を図ってきた。また、尾上校長や菅野教諭も児童たちの熱意に応えようと、夏休み期間中に現地を訪問するなどで児童たちの取組を後押し。児童たちは6人1グループで観察と水やりを当番制で実施し、稲の生長を見守ったという。
「たかたのゆめ」は日本たばこ産業(株)が開発した品種「いわた13号」を復興支援目的として同市へ寄贈したもの。金野さんは平成24年に2・5kgの種籾(たねもみ)を譲り受け、この地域ブランド米づくりをスタートさせた。今では51の農家が55ヘクタールの農地で作付けを行っている。
5年生3クラス(103人)の児童を対象に同校体育館で行われた授業では、金野さんと村上さんが被災時の様子や復興の状況などについて説明。金野さんは「精神的にも大打撃を受けたが、農業を復興させたいという関係者の熱意が実った。皆さんもお米をたくさん食べてください」と、児童たちに呼びかけていた。
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