山手学院中学校・高等学校(大澤一郎校長・栄区上郷町)の創立50周年記念式典が9月23日に神奈川県民ホールで開催され、全校生徒や教職員ら約2300人が出席した。同校は1966年4月に入寮制の男子中学校としてスタート。69年の高等学校開校を機に男女共学となり、今年度は中・高合わせて2054人の生徒が通学しているという。
”「未来への夢をはぐくみ、その夢の実現をたくましくになっていく人」すなわち「世界を舞台に活躍でき、世界に信頼される人間」を育成する”との建学精神のもとで産声を上げた同校。式典では冒頭、学校法人山手英学院の篠崎孝子理事長が挨拶に立ち、「創立者の2人(江守節子・松信幹男両氏)が高い志を持って創立した。途中、危機もあったが血を吐くような皆の努力で生き返った。色々な思いを胸に秘めながら、良い思い出に残る一日にして欲しい」と、生徒たちに語りかけた。
当日は県内の私立中学・高等学校の理事長や校長ら多数の来賓も列席。私立中学高等学校協会の工藤誠一理事長や山手父母の会の安藤彩子会長、1972年に交換留学生として同校で寮生活も経験した在福岡オーストラリア総領事館のトム・イェイツ総領事が来賓を代表して登壇し、国際人として羽ばたく可能性を秘めた生徒たちの今後の活躍に期待を寄せた。
同校の1期生でもある大澤校長は、創立当時の思い出を懐かしそうに披歴。「私学は建学の精神を絶対に変えてはいけない。山手学院が持つ空気感は皆さんも感じているはず。それがDNAである」と話し、創立100周年もここにいる生徒全員で迎えて欲しいと訴えかけた。
記念事業を発表
大澤校長は今後展開していく創立50周年記念事業の概要を舞台上のスクリーンも活用しながら説明。来年4月に竣工予定の新しい体育館については、CG動画を映し出して内部の様子なども披露した。
また、従来よりも一回りほど大きくなった新しい校旗の完成も発表され、新旧校旗の交代式も実施。エンブレムが一新され、現在の生徒たちの体格に合わせてウエストラインをスリムにした新しい制服の導入も発表された。制服は来春から新装され、在校生は新旧どちらかを選択できることになるという。
さらに、編曲が新しくなった校歌・合唱バージョンを同校の合唱部が披露。全校生徒を代表し、高等学校生徒会の上林優也生徒会長が力強く「山手生宣言」し、建学の精神に則った未来の国際人としての振る舞いを誓い合った。
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