日常生活で困っている人を地域内で気軽に手助けする活動が、地域ケアプラザなどを通じて区内で広がっている。尾月地域では10月からボランティアグループを立ち上げ活動を開始。桂台地域でも活動に向けての準備が進められている。
尾月地域で10月に結成された「ちょいサポ 尾月」(戸澗(とたに)弘志代表)。中野地域ケアプラザで行われていた生活支援サポーター養成講座「Let’sちょいサポ」をきっかけにスタートし、ボランティアが日常生活で困ったことを解決する手助けをしている。
グループには現在、15人が所属。依頼は同ケアプラザを窓口に受け付け、各メンバーに割り振る形で対応。活動開始から2カ月で約10件の依頼に対応した。
依頼の内訳は庭木の剪定や草むしりがほとんどだったが、グループでは買い物代行や障子・網戸の張り替えなどの要望も受け付ける。対象は尾月自治会内で、日常生活に支障があって援助が必要な人が利用でき、活動にかかる必要経費などは依頼者負担となる。
実際に活動を始めてみると利用者からは「尾月でもこういった支援を待っていた」「やってもらえて助かる」と好評の声が多いという。戸澗代表は「喜んでもらえると、活動の苦労が報われる。メンバーは地区センターで講座を受けるなど知識や技術を高めているので、困ったことがあれば気軽に相談してほしい」と話す。
桂台でもボランティア育成
また桂台地域では、桂台地域ケアプラザが同様の取り組みを始める準備を進めている。今年4月から同ケアプラザに配置された生活支援コーディネーターを中心に地域住民が抱える悩みを探り、まずは同地域でもニーズの多い庭木剪定に対応するボランティア育成講座を開くことになった。
「区内で高齢者支援に取り組むグループも、高齢化とともに活動が難しくなっている。そこで、活動を終わりにするのではなく引き継ぐ形でできないかと探っている」と同地域ケアプラザの石塚淳所長。まずは活動できる人材を育成することから始め、新たに地域を支える仕組みを作るきっかけにしたい考えだ。
日程は12月10日(土)と19日(月)、両日午前10時から午後0時30分まで。参加費1000円で両日同内容。講座を踏まえ、今後の活動を検討していくという。
詳細は桂台地域ケアプラザ(吉田さん)【電話】045・897・1111。
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