昨年1年間の市内火災・救急概況がまとまり、その速報が1月13日に市消防局から発表された。それによると、昨年1月1日から12月31日までに市内で発生した火災件数は754件で、過去10年間の平均948件と比べて194件(20・5%)減少。栄区でも同様の比較で7件、前年比でも3件減っていることなどがわかった。
市内の火災発生件数は、2007年から14年までは900〜1000件台で推移していたが、15年には59年振りに700件台にまで減少。昨年は前年比4件増の発生件数となったものの、過去10年間の中では2番目の少なさとなった。
火災種別の内訳は建物火災449件(59・6%)、車両火災61件(8・1%)、屋外で発生したゴミや雑草・自販機ほかの火災240件(31・9%)など。全火災の出火原因として最も多かったのは「放火(疑いを含む)」の206件(27・4%)で、過去10年間では最少だった前年より32件増加したという。
また、住宅火災の出火原因では「こんろ」の81件(27・0%)が最多に。以下、「たばこ」52件(17・3%)、「放火(疑いを含む)」24件(8・0%)などが出火原因の上位を占めた。
7歳未満の搬送が急増
救急出場件数は前年比9147件増(5・1%)の18万7491件で過去最多に。搬送人員も前年比8606人増(1・2%)となる16万3814人で、こちらも過去最多を記録した。1日当たりの平均出場件数は512件で、2分49秒に1回救急出場した計算に。種別では急病(12万6944件)と一般負傷(3万2604件)が前年より増加しており、交通事故は1万1486件で、前年より98件減少した。
搬送人員の世代別内訳では65歳以上(8万9232人)が半数以上を占めたが、今回、7歳未満の新生児・乳幼児が急増。前年比2437人増となる1万1197人(6・8%)を数え、他の世代よりも非常に高い増加率(27・8%)を示した。市消防局救急課では「搬送人員は全年代で増加しており、(新生児・乳幼児急増も含め)原因等については分析中」としているが、軽症者の増加が際立っていることから救急車の要否について相談できるダイヤル「♯7119」または【電話】045・222・7119(市救急相談センター)の利用などを呼びかけている。
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