飯島小学校(尾上伸一校長)5年3組の児童が10月1日に柏尾川でウナギを捕えた。総合的な学習の取組で、捕獲までに要した期間は約4カ月。児童や教諭をはじめ、地域の人々からも驚きや喜びの声があがっている。
同クラスでは5月に行った愛川町での宿泊体験学習の経験から川について興味を持ち、地元の川を総合的な学習のテーマに設定。学校の近くを流れる柏尾川に関して、生息する生き物などについて学んでいる。
インターネットなどで調べてみると、同川にはウナギも生息している可能性があると分かり、捕獲のターゲットをウナギに定めた。5月末から何度も川へ足を運び、捕まえるための罠も竹やペットボトルなどを使って製作。ボランティアや専門家の協力のもと、何度も挑戦してきたがなかなか捕まらなかった。
同校ボランティアの川越勝雄さんによると周辺の住民からは「昔はいたかもしれないけど今はコイやカメくらいだろう」といった声を聞いたという。それでも児童らは試行錯誤を続け、10月1日に前日に仕掛けた罠の様子を見に行くと1匹のウナギを発見。さらに近くを泳ぐもう1匹のウナギを見つけて網ですくい上げ、念願の捕獲に成功した。
初めて見る児童も
児童からは「もういないのかと思ったけど、見つけた時はうれしかった」「初めて本物のウナギを見た」「顔がかわいい」などの喜びや驚きの声があがった。担任の小林真都香教諭は「最初は嫌だと言っていた子も、少しずつ生き物を好きになっている」と話し、捕獲の知らせを受けた飯島町内会の横川恵会長も「柏尾川も昔のようになってきたと思うとうれしい」と喜んだ。
今後も授業は続き、川を通して自然や生き物への理解を深めていくという。
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