さがみはら中央区版【11月28日(木)号】
市内の法律事務所で取材に応じた衣刀信吾さん

市内の弁護士衣刀信吾さん ミステリー新人賞受賞 評議室テーマにリアリティ

 第28回日本ミステリー文学大賞の新人賞に市内で法律事務所を経営する弁護士で、日本弁護士連合会の副会長でもある衣刀信吾(いとうしんご)さん(本名=伊藤信吾さん、相模原市在住)の作品が選ばれた。今月1日に一般財団法人光文文化財団が発表した。

 同賞は新しい才能と野心にあふれた新人作家の発掘を目的とするもので、応募総数205編の中から衣刀さんの作品『午前零時の評議室』が選ばれた。月村了衛さん、辻村深月さん、湊かなえさん、薬丸岳さんが選考委員を務めた。

 評議室とは裁判員裁判において議論が行われる場所。同作品では、裁判員に選ばれた主人公の大学生が通常の裁判員裁判とは異なる異例の事態に直面する。裁判や事件が身近な弁護士だからこそ書けるリアリティのある作品になった。

 架空の地名を物語の舞台にしているが、相模原市民がよく知る場所が登場するという。

きっかけはコロナ禍

 「ドキドキ感が好き」。衣刀さんは幼い頃からミステリー小説を好んで読んでいた。

 小説家を志していたわけではなく、コロナ禍で時間に余裕ができた際に小説を書き始めた。弁護士として数々の文書を作成してきたので文章を書くことへの抵抗はなかった。インターネットなどで小説の書き方を大まかに調べ、最初に書いた作品が同賞の最終選考に残った。

 それから3年連続最終選考に残り、今年初めて新人賞を受賞した。「今年は年齢的にも最後のチャンスかもしれないと思っていたので嬉しかった。原稿用紙500枚ぐらいあるので書けただけでも嬉しい」

 弁護士でもある衣刀さんは電話がかかってこない早朝に原稿を書くことが多い。早いときでは午前4時台から原稿に向かうこともある。

 今年は1月頃に原稿を書き上げ、ゴールデンウィーク明けの締め切り日までおよそ4カ月かけて推敲した。

不思議さを追求

 作品の中で描かれる事件には、被害者の靴下が片方だけ持ち去られたという不可解な謎がある。衣刀さんは「私が書くのは本格ミステリー。批判や社会的目的はなく、『不思議さ』を考える」と話す。

 日頃から「こんなことあったら不思議だな」ということを思いつくとメモをする習慣がある。寝ているときにアイデアを思いつくと、その場でスマートフォンを使って原稿を書き進めることもある。「え?そうなるの?と読者を驚かせたい」

 整合性を保ちつつ不思議な展開を考える過程は「胃が痛い」というが楽しいところでもある。「弁護士は後始末のお仕事。一方小説は想像力を使ってゼロから作り上げる。使う能力が違うから面白いけど大変」

 『午前零時の評議室』の単行本は来年3月中旬頃に出版される予定。

給食のイメージ(写真は市内の小中学校で毎年6月13日に提供される「はやぶさ給食」/昨年の若草小学校)

相模原市 物価高騰で給食費圧迫 補正予算に9千万円超

 物価高騰が学校給食を直撃している。相模原市は11月18日、市議会に12月補正予算を提出し、給食費について約9180万の増額を盛り込んだ。全国では給食費を値上げする自治体が相次ぐ一方、子育て支援の一環として無償化を打ち出す自治体もある。相模原市では先行きの見えない物価高騰や国の支援策が見通せない中、増額分を市費で捻出する方針を示した。

 「2020年度に改定して以来、給食費を据え置きしてきた。食材費が上がる中、改定が必要ではないかと検討をするのは、全国の自治体と同様に相模原も同じ状況」と話すのは相模原市学校給食課の担当者。

 学校給食法ではパンや米飯、牛乳、おかずなどの食材料費を給食費として保護者の負担と定めている。相模原市の給食費は20年度に改定し、現在は小学校・義務教育学校前期課程で月額4600円、中学校(4校のみ)・義務教育学校後期課程で月額5300円。ただ、近年の急激な物価高騰によって22年度と23年度も補正予算を計上し、国からの交付金を活用して補ってきた。

 また物価高騰対策の一環として小学校の給食費を今年1月から3月までの喫食分について、時限的に無償化を実施した経緯がある。

 今回の補正予算については、特に米と牛乳の急激な値上がりに対応するためとしている。市の担当者は「現在のところ国からの支援は示されておらず、市費を使うことで議会に補正予算を提出した」と説明する。

全国で値上げ相次ぐ

 文部科学省が今年6月に発表した調査結果によると、2023年度の給食費の全国平均額は小学校で4688円、中学校で5367円だった。物価高騰を背景に直近の5年間では約8%上昇し、10年間では約12%上昇している。

 全国では2025年度から給食費の値上げを実施する自治体が相次いでおり、県内の政令市では川崎市が25年度から値上げする方針を発表した。1食あたり小学校で47円、中学校で56円の値上げするという。

 相模原市の担当者は「料金の改定について、市として検討している一方で子育て世帯への支援も必要となっている。今のところは様々な調整で対応しているが、今後は料金改定の時期や金額、支援策を検討していく」と話している。

パリ2024パラリンピック男子ゴールボールで金メダルを獲得した 萩原 直輝さん 南区在住 28歳

前向きに受け入れて

 ○…金メダルを獲得した時、「ホッとした」という気持ちが大きかった。ポジションは守備の要であるセンター。時速60キロのスピード、重さ1・25kgのボールを受け止めた瞬間が好きだという。18歳で視力を失い、同じ症状の仲間に誘われたのがゴールボール。体重が約100kgあったため、「スポーツをして痩せたい」という思いもあった。「目隠しをすれば誰もが同じ状況でできる」ことが魅力だという。

 ○…東京都稲城市出身。幼少期は公園でカードゲームやゲーム機器で遊んでいた。少年時代の楽しみは家族での釣り。釣った魚を自らさばき、料理に興味を持つように。高校卒業後に調理専門学校に進学。だが入学してすぐ徐々に視力が落ちていった。医師から診断されたのは治療法が見つかっていない視神経の難病。ショックは受けたが、気持ちの切り替えも早かった。「できなくなったことは多いけど、目が見えなくなってからの方がむしろ明るい」と語る。

 ○…趣味は音楽鑑賞。特に好きなのはゴスペラーズ。ライブ映像の購入者特典にあった靴紐で、パラリンピックに臨むとSNSに投稿。瞬く間にファンを通じて本人たちにも届いた。「競技を見て応援してくれたことが嬉しかった」。約2年前に相模原市へ。小田急相模原駅周辺は個人経営のお店が多いのがお気に入り。店主や常連客から壮行会や祝勝会を開いてもらい励みになった。

 ○…既に4年後のロサンゼルスパラリンピックを見据えている。「まずはパラリンピックの切符を取りたい」と意気込む。競技に生かすため、「キックボクシングやレスリングを取り入れて瞬発力やメンタルを鍛えていきたい」と力強く話した。

アイワールド創業者 五十嵐氏、当時を語る

橋本倫理法人会で

 相模原市橋本倫理法人会の「モーニングセミナー」が11月16日に開催され、今はなき商業施設「アイワールド」の創業者、五十嵐由人氏が講師として登壇した=写真。

 五十嵐氏は1942(昭和17)年生まれで福島県出身。65(昭和40)年にディスカウントショップ「ダイクマ」に入社。75(昭和50)年、秦野市で「アイワールド」を創業。翌年、相模原にも出店し、その後「ディスカウント界の先駆け」と注目を集め、年商は400億円に達したとも言われている。2002(平成14)年、民事再生を申請した。

笑顔見せず働く

 この日は「ダイクマ、アイワールドのときは笑顔をみせたことがなかった。それくらい仕事に集中していた」「一瞬で地位も名誉も財産も失った。ただ、不思議とショックはなかった。卒業という感覚だった」などとこれまでの歩みを振り返る約50分間の話が展開され、当時を知る会員たちは熱心に耳を傾けていた。

今もなお実業家

 五十嵐氏はその後も実業家として活躍し、現在は次世代のインターネット「Web3.0」に関心を持ち、中東やブラジルなどで事業を推進している。一方で大和晃三郎の芸名で演歌歌手としても活動。東京都湯島倫理法人会の相談役も務める。

持ち時間で推し本の魅力をPRする参加者

ビブリオバトル 青学生・坪内さんチャンプに 「アオハル(青春)」テーマに書評合戦

 自分がすすめる「推しの1冊」を紹介し合い、聴衆がどの本を読みたくなったか投票で決める知的書評合戦「ビブリオバトル」が11月10日、鹿沼台の相模原市立図書館で開かれた。

 6人がエントリーしたこの日のテーマは「アオハル(青春)本」。相模女子大学や青山学院大学の学生に加え、2022年の「サガミハラエッジ芸人バトル」を制したお笑いトリオ「青色1号」の榎本淳さんらが工夫を凝らしながら「推し本」を5分の持ち時間でプレゼンした後、3分間の質問を受けた。

 全ての発表が終わった後、聴衆の挙手により「チャンプ本」に選ばれたのは、青山学院大学に通う坪内志歩さんが紹介した『青くて痛くて脆い』(住野よる/著)。傷つくことの痛みと青春の残酷さを描ききった住野よるさんの代表作を推し、僅差でチャンプに選出された坪内さんは「ほかの人の発表が素晴らしかったので、自分がチャンプ本に選ばれてびっくりしました。チャンプ本に選ばれて嬉しいです」と話した。

 この日、参加者が紹介した本は以下の通り。▽『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』(汐見夏衛/著)▽『涼宮ハルヒの憂鬱』(谷川流/著)▽『青年のための読書クラブ』(桜庭一樹/著)▽『ハイキュー‼ショーセツバン‼1』(古舘春一/原作・星希代子/著)▽『青くて痛くて脆い』(住野よる/著)▽『サクリファイス』(近藤史恵/著)

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投網を体験する参加者たち

小学生が投網体験 ふれあい科学館イベント

 相模川ふれあい科学館アクアリウムさがみはらが11月9日、串川(緑区)で投網体験と生き物探しを開催した。大きな工事が施されておらず自然度の高い串川で、小学生とその保護者19人が生き物と触れ合った。

 子どもたちは足をつかってタモ網に生き物を追い込み、ホトケドジョウやアブラハヤ、ヤゴ、サワガニなどを捕まえ、同館が配布したノートに観察した生き物を絵などで記録した。膝上まで水につかりながら夢中になって生き物を探す子どももいた。

 「投網」では生き物を捕まえられなかったものの、参加者たちは貴重な経験を楽しんだ。子どもたちは大きな網を一生懸命まとめ上げ、川に投げていた。

 同館の担当者は「投網は昔から伝わる手法。こんな捕り方もあることを紹介したかった」と話した。

表彰状を手渡す市美化運動推進協議会の竹田会長(左)

27人15団体を表彰 美化活動などに功労

 相模原市内で美化活動や循環型社会形成の推進に尽力している個人や団体を表彰する「美化推進・4R推進関連合同表彰式」が11月16日に相模原市民会館で開かれ、27人15団体が表彰された。中央区の受賞は以下の通り(順不同・敬称略)。

 ▽美化運動推進功労者(個人)/西村秀和(小山)・河本ひさ子(大野北)・田所壮夫(田名)・葉山勝弘(上溝)▽同(団体)/特定非営利活動法人日本福祉リレーションシップ協会(中央)・並木2丁目スマイルクラブ(光が丘)・フェアロージュ淵野辺自治会園芸サークル(大野北)・虹吹明友会(上溝)▽美化ポスター「きれいなまちづくり」最優秀賞/竹村悠真(淵野辺東小6年)/同優秀賞小学校高学年/橋本千晴(横山小6年)/優秀賞中学生/石崎詩織(小山中2年)/同「4R」優秀賞小学校高学年/三浦芙優(淵野辺東小5年)▽美化標語「きれいなまちづくり」優秀賞/井上明咲(淵野辺小2年)・梅崎蒼大(淵野辺東小3年)/同「4R」優秀賞/坂本朔大(青葉小5年)。

 また、この日は相模原市職員労働組合清掃支部に相模原市美化運動推進協議会から感謝状が贈られた。同支部はイベントの収益などに基づき、1991年度から毎年、同協議会に寄付を続けている。

絵札を手に会話を弾ませる参加者たち

上溝かるたで交流 12月7日にも

 上溝で11月16日、かるた大会が開催された。上溝地区地域ケア会議地域づくり部会がひよこ保育園を会場に開催した。

 上溝地域の有志が昨年制作した「上溝かるた」の読み札を上溝高校の生徒が読み上げ、19人の地域住民が札を取り合った。参加者たちは「あそこだ」などと言い合いながらかるたを楽しんだ。

 同様の大会は12月7日にもパルシステム神奈川相模センター(上溝218の1)で開催される。問合せ、申込は上溝地域包括支援センター【電話】042・760・7055。

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横浜創英を2-0で下し初優勝した東海大相模。2点目を決め喜ぶ選手と生徒ら(11月10日、Uvanceとどろきスタジアム)

東海大相模サッカー部 体づくり成果 初の全国切符 県大会優勝

 全国高校サッカー選手権大会神奈川県予選決勝が11月10日に川崎市内で行われ、南区相南の東海大学付属相模高等学校が初優勝を飾った。県の頂点に導いた有馬信二監督に同校グラウンドで話を聞いた(11月15日取材)。

 「インターハイで勝った時の比じゃない。LINEが150件、着信が40件もありました。やはり全国大会は違いますね」。有馬監督は部設立61年目で初の県制覇の感想を笑顔で話した。

 「つないで崩す」パスサッカーを基本に、「中盤での巧みな動きと両サイドの素早い攻撃」がチームの特徴だ。部員数は180人。これまでインターハイへの出場歴はあったものの、「例年、夏以降に失速していた」と有馬監督は振り返る。

 そこで昨年11月、新たな試みとして「体づくり」に取り組むことを決意。食事の内容や時間帯を保護者と共に工夫し、本格的な筋力トレーニングも導入した。その成果もあり、この1年で体重が7キログラム増えた選手も現れるなど、チーム全体で「強い体」を手に入れることができた。「接触に負けない強度が備わり、よく走れるようになりました。攻守の切り替えもスムーズになり、これが今大会の勝因です」と、分析する。

 「東海大相模」といえば野球部をはじめ、陸上部、ラグビー部など全国で「強豪」として知られている。それら複数の全国レベルの部活が、日々同じグラウンドで練習を重ねている。その点について有馬監督は「互いの活躍が刺激となり、常に切磋琢磨し合っています」と強豪ならではの環境も今回の初優勝につながる大きな要因のひとつだと語った。全国大会の目標については「インターハイの最高がベスト16。それ以上のベスト8をめざします」と力を込めた。

 第103回全国高校サッカー選手権は12月28日(土)に国立競技場で開幕。決勝は来年1月13日(祝)に同会場で行われる。神奈川代表の東海大相模の初戦は12月31日(火)、Uvanceとどろきスタジアム(川崎市)で草津東(滋賀)と対戦する。

嶽之内 10周年を祝う

 東淵野辺の嶽之内自治会(山口信郎会長)による嶽之内自治会館(東淵野辺1丁目)が完成10周年を迎え、10月28日に記念の式典が開催された=写真。

 あいさつに立った山口会長は当時を振り返り、自治会館が会員による手芸、美術、工芸などの趣味の発表の場として役立ち、また人が集まり穏やかな時間を過ごす「縁側」のような場にもなればという考えがあったと話した。その上で、「地域の賛同を得てこうして立派なものができた。もっともっと多くの方に利用していただきたい」と呼びかけた。

 式典には地元選出の国会議員、地方議会議員らの来賓を含めおよそ80人が参加。「この自治会館は地域の宝」「地域で培われた雰囲気を大切にしていってほしい」などのあいさつがあった。本村賢太郎市長も訪れ祝辞を述べた。

 なお同自治会は1874世帯(当時)が加盟する大規模な自治会である一方、自治会館が無く、嶽之内児童館を代用していた。

相模原税務署長表彰の被表彰者らと出席者

納税の貢献者を表彰 相模原税務署など

 相模原税務署、相模原県税事務所、相模原税務署管内団体長会は11月14日、けやき会館(富士見)で令和6年度納税表彰式を行い、納税・申告の普及に尽力し納税意識の高揚に寄与したとして24の個人・団体に表彰状や感謝状を贈呈した。

 あいさつに立った加々美幸和相模原税務署長は感謝の念を示した上で「税務行政のDX化を進め、利便性の向上に取り組んでいる。引き続き税務行政への理解と協力をお願いしたい」などと呼び掛けた。

 受賞者を代表してあいさつに立った高橋英樹さんは「我々は各団体に所属して活動に取り組んできたが、その活動に意味があることを再認識した。今後、深く見識を高めて活動に取り組んでいきたい」と話した。

 受賞者は以下の通り(敬称略)。

【相模原税務署長表彰】相模原青色申告会=小笠原育子・木曽みつ子・門田和夫/相模原法人会=荒井優子・高橋英樹・山際華代子/相模原間税会=尾形夏子【相模原税務署長感謝状】相模原青色申告会=岩澤久・中島和弘/相模原法人会=池田成江、鎌倉慎一郎・高橋幸一【租税教育推進校等相模原税務署長感謝状】相模原法人会【相模原県税事務所長表彰】相模原青色申告会=松島俊哉/相模原法人会=春原正明/東京地方税理士会相模原支部=小山至誠【相模原税務署管内団体長会会長感謝状】相模原青色申告会=金澤重臣・萩原一弘・古川明・矢野英次/相模原法人会=佐藤文則・麦島真澄・矢部浩司・山口晴康
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スライムづくりを楽しむ子どもたち

横山地区 笑顔で地域交流 「ふれ愛ランド」今年も

 市立横山小学校で11月16日、同校PTA主催の「横小ふれ愛ランド」が開催された。1995年から続く恒例のイベントで、コロナ禍は実施が見送られていたものの、昨年から再開。今年も地域住民とともにバザーや模擬店などを楽しむ子どもたちでにぎわった。

 校庭では安全・安心まちづくり推進協議会横山支部がトラック交通安全教室を実施。橋本台・麻溝台環境事業所はごみ収集車の乗車体験や分別ゲームなどを行った。

 横山地区青少年健全育成協議会(北川春恵会長)による「スライムづくり」には行列ができ、用意した350個のスライムが早々になくなるほど。「めっちゃ楽しい」と話し満足気な子どもたちの姿に、北川会長は「今年も子どもたちに喜んでもらえて嬉しい。これからも続けていきたい」と笑顔を見せていた。

作の口小 「未来もずっとえがお」 50周年イベント華やかに

 市立作の口小学校(緑区下九沢)で11月16日、創立50周年を祝う記念事業「さくさく50祭」が開催された。地元企業の協力で校庭にキッチンカーやワークショップなど43店舗が出店。在校生や保護者、卒業生、近隣住民などが来場し、いつもと違う学校を楽しんだ。

 節目を迎えるにあたり児童たちが考えた50周年のテーマは「スマイルバトンをつなごう未来もずっとえがおさくのくち」。保護者を中心に立ち上げられた「さくさく50祭実行委員会」では、地元のイベントが少なくなっている現状を踏まえ、子どもたちの思い出に残る楽しいイベントを開催しようと今回の祭りを企画。地域住民や卒業生によるボランティアも会場運営を担った。

 午前中に行われた記念式典やバルーンリリースで児童たちの期待が高まる中、昼頃に祭りがスタート。子どもたちはクレープやオムライスなどをほおばったりキーホルダー作りに挑戦したりと楽しそうに過ごしていた。6年生の児童たちは「バルーンリリースがめっちゃきれいだった」「お店の数がいっぱいあってびっくり」と笑顔で感想を話した。松本克明実行委員長は「大人になった時に思い出して、次の世代につないでいってほしい」とコメント。齋藤嘉一校長は「作の口小は雄大な山並と高層ビル群が見えるとてもいい環境。将来も相模原を好きでいてほしい」と話した。

受賞した各団体の代表者ら

SDGsアワード (株)イノウエが最優秀賞 1企業・4団体が受賞

 相模原市内の企業や団体によるSDGsの達成につながる優れた取り組みを表彰する「さがみはらSDGsアワード2024」の授賞式が10月24日に市立産業会館で開催され、緑区鳥屋でゴムひも・手芸用組みひもの製造販売をする株式会社イノウエ(井上毅代表取締役社長)が最高位の相模原市長賞を受賞した。

 今年で4回目となる同アワード。公益社団法人相模原青年会議所、同津久井青年会議所、相模原市により開催されている。今年は市内から22の応募があり、5団体が表彰を受けた。

 株式会社イノウエは、地域の伝統工芸である津久井の組みひもを年間で1万6000キロメートル生産している。そのうち廃棄される112キロメートルを、地域の高齢者や体の不自由な人の手で商品化する取り組みが評価された。さらに、商品は地元の鳥居原ふれあいの館で販売している。「相模原らしい循環型社会の取り組みであり、健康予防や活躍の場の提供など、複数のゴールにつながる取り組みである」と評価された。

 受賞に井上毅社長は「過分な賞をいただき大変うれしく思う。当社は7割が女性。そして地域の方々、障害者施設の方々にも内職をしていただき助けられている。地域の皆さんと共存していき、今後もこのような活動を続けていければ」と笑顔を見せた。

優秀賞

 優秀賞には、NPO法人さがみはら子どもの居場所サミットが選ばれた。同団体は子ども食堂や無料学習支援団体の連携強化と子どもたちの居場所づくりを促進。イベントも開催している。「民間のプラットフォームとして仕組みを構築していることは力強く感じる。市内に面的な広がりが伺えることは特筆すべき」と評された。佐竹輝子運営委員長は、「これまで子ども食堂を開催してきたが、このままでは高齢化で運営できなくなると思い、横のつながりが必要と考えた。末永く続くように活動を広げていく」と話した。

協働賞

 協働賞は、福祉と環境を考えるボランティアグループ青い鳥。同団体は使わなくなった衣類等をバッグやポーチ、洋服などにアップサイクルして販売。収益を福祉団体や被災地支援に寄付してきた。「多くの市民、団体を巻き込んでいる点は協働賞にふさわしい」と評価された。前川好子代表は「関わってくれたみんなの受賞だと思う。使わなくなった衣類を提供してくれる方、それで作る方、買ってくれる方などすべての皆さまのおかげ」と喜んだ。

審査委員特別賞

 審査委員特別賞は橋本小学校とNPO法人ぴあっとが受賞した。

 橋本小はアワード初の2年連続2度目の受賞。児童が手掛けた「相模原つめこみ弁当」づくりが評価された。地域の協力を得て、相模原産の食材で弁当をつくり、容器や箸には津久井産材を使用した。6年の鎌田まなみさんは「お米を自分たちで作ったり、お弁当づくりはとても時間が掛かった。受賞はびっくりとうれしいが混ざり合っている」と思いを口にした。

 ぴあっとは、発達特性の理解促進のための出前授業の実施や発達支援発表会の開催など、子どもの発達支援に関する活動を展開している。五十嵐舞子代表理事は「子どもの発達の味方を増やすをモットーに活動している。多様な子どもたちにとってより住みやすい相模原にしていきたい」と前を見つめた。

 アワードを振り返り、本村賢太郎市長は「SDGsは行政だけでは前に進めない。民間や団体が参加して、一人一人が活動することでどんどん幅が広がっていく。今後も取り組みを深めていければ」と思いを述べた。

川柳募集

 タウンニュース相模原支社では毎月月末号に掲載される「タケシの万能川柳」の川柳を募集しています。投句いただいた作品は毎日新聞「仲畑流万能川柳」などでおなじみの水野タケシさんが選句します。応募方法は右記枠内に。
県知事表彰の表彰状を受け取る山口喜久雄さん(右から2人目)

交通安全功労者を表彰 県など、個人・団体たたえる

 交通安全や事故防止に尽力した個人や団体を神奈川県などが表彰する「交通安全功労者表彰式」が11月14日、県立音楽堂で行われた。

 県知事表彰の54人と18団体のほか、県公安委員会表彰などを合わせた1023人と202団体が表彰された。

 県知事表彰を受賞し、受賞者を代表してあいさつした山口喜久雄さんは「交通事故はかけがえのない命や平穏な生活を奪い取るもの。地域社会が一体となって交通安全運動に力を注いでいきたい」と決意を新たにしていた。

補助輪のついたバイクにまたがり笑顔の参加者と青木さん(左)

元Wチャンプ青木さん 「バイクに障害関係ない」 運転体験を実施

 ロードレースの元世界チャンピオンで現役オートレーサーの青木治親さんが11月12日、障害者にオートバイを体験してもらうイベントを相模病院(南区若松)で開催した。普段は歩行器や車椅子で移動している人や知的障害者など、市障害者地域作業所連絡協議会の会員およそ30人がオートバイの運転を楽しんだ。

 青木さんが代表を務める一般社団法人SSPのボランティアたちの補助のもと、参加者たちはバイクにまたがって25mほどのコースを往復した。エンジンがかかると「お〜」と喜びの声を上げる参加者もいた。

 参加者の工藤麻記子さん(49)は「1人で乗れるか不安だったけど意外と簡単だった。エンジンの振動と音がすごかった」と話した。

 同法人は障害者がオートバイに乗れるよう支援する活動を5年ほど前から行っている。事故で下半身不随となった元ロードレース選手の兄・青木拓磨さんを22年ぶりにオートバイに乗せた際、報道を見た障害者から「私もやりたい」という声が寄せられた。「バイクに乗りたいのは拓磨だけじゃないと気づいた」

 以来、障害者向けに無料体験走行会を開催するなどの活動を続け、延べ1700人を超えるボランティアが関わってきた。青木さんは「障害者がオートバイに乗れると思えない社会状況にある。障害があっても夢を諦めなくていい」と話した。

秋の味覚を収穫 大野北誠心園で柿もぎ

 東淵野辺の特別養護老人ホーム・大野北誠心園(松田圭助理事長)で11月19日、施設内に実った柿を収穫する「柿もぎ」が行われた=写真。同園では毎年収穫した柿を利用者にふるまってきたが、今年は収穫から利用者に楽しんでもらおうと「柿もぎ大作戦」と題しイベントを企画したという。

 柿の木の下に集まった利用者たちは「おいしそう」「立派だね」と喜んでいた。矢澤正明施設長は「これからも利用者のみなさんに喜んでいただける催しを考えていきたい」と話した。

浦上社長(右)と職業体験した生徒ら

菊屋浦上商事 職業人の熱意伝える 小山中生の職業体験で

 西門商店街の事務用品販売業「菊屋浦上商事」(浦上裕生社長)で11月19日と20日、小山中学校2年生の生徒5人が職業体験した。文具や事務用品を通じて社会の仕組みを学び、職業人の熱意に触れた。

 体験2日目は、中学生にとって身近な文具に関連したエピソードを浦上裕史会長が紹介。「消せるボールペンは消しても冷凍庫に入れると色が復活する」「貼ってはがせる付箋は不良品の使い道から生まれた商品」などと説明し、「商売はどこにヒントがあるかわからないもの。新しい商品が生まれると、みんなの生活も変わってくる」などと話した。生徒たちは感心した様子で聞き入り、「新しい視点の発見があり、文具に対する考えが変わった」などと話した。

 浦上社長は「子どもたちに仕事のやりがい、地域の人達の情熱が伝わるといい。学生の考え方を知る貴重な機会である職業体験を積極的に受け入れていきたい」と話す。

若者の就労について語る登壇者ら

さがみはらサポステ 「職業体験が自信に」 若者の支援 開設15周年

 働くことや自立に悩む若者の就労支援などを行う団体「さがみはら若者サポートステーション」が今年で15周年を迎え、橋本のHKラウンジで11月20日、記念フォーラムが開かれた。支援した側の経営者と支援された若者らが登壇し、これまでの取組を振り返った。

 さがみはらサポステは、厚労省と相模原市の委託事業としてNPO法人文化学習協同ネットワークが運営している。若者の職業的自立に向けた相談や就労に向けたプログラムを実施している。

 支援者として登壇したのは橋本商店街協同組合事務局の上田聡さんと居酒屋を展開する株式会社「つきよ。」代表の滝柳遊さんの2人。上田さんは受け入れ側として若者を支援し、商店街の店舗に就職させた取組などを紹介した。また滝柳さんは自らが発起人として立ち上げた職場体験事業『雇用上手』の取組を紹介した。

 就労支援を受けた若者2人も登壇し、「若者と地域がともに支え合うまちづくりを目指して」をテーマにそれぞれが体験談を話す場面もあった。

 上田さんは「地域には受け入れる努力、受け入れる体制づくりが必要。地域が変わらない限り若者の環境も変わらない。地域が変わることで相模原全体が変わっていく」と取組の意義を語った。

 滝柳さんは「僕たち大人がいつまでもギラギラして周りをワクワクさせて一緒にやろうぜという気持ちが大切だと思う」と話した。

 支援を受けた若者2人は「周りの人たちはすごく偉くて自分はダメだと過剰に感じていた。職業体験を通じて、人の生々しい具体的な姿に触れてそうでもない部分も分かり、自分にとっては良かった」「社会に出ると、現実はこんなものなんだっていうことが分かった。職場体験を通じて人に必要とされることが大きな自信につながった」などと語った。

パネルディスカッションでは相模原の魅力を再認識する意見があがった(写真上)・光明学園相模原高校和太鼓部の演奏が会場を盛り上げた(同下)

相模原市の「古希」祝う 「幸せ色 溢れる街つくる」ー市長

 相模原市は11月20日、市制施行70周年を迎え、市民会館で記念式典を開催した。約1200人の市民らを前に本村賢太郎市長は「相模原は田舎すぎず、都会すぎない、多くの人に選ばれる都市になった。市制100年を目指し幸せ色溢れる街をつくる」などと式辞を述べた。

 1954年11月20日に県内では10番目、全国で453番目の市として産声を上げた相模原市。当時の人口は約8万人、その後、工場誘致政策やベッドタウンとしての人気が高まったことなどから人口が急増し、2010年には政令市へと移行。現在は72万人を超える都市になった。

 相模原出身のピアニスト・古海行子さんの演奏で始まったこの日の式典では、光明学園相模原高校の和太鼓部が迫力の演奏を披露するなどして会場を盛り上げた。

初の市民栄誉表彰

 「市民栄誉表彰」の表彰式もあり、パリオリンピックのスケートボード女子ストリートで金メダルを獲得した吉沢恋選手とパラリンピックのゴールボール男子の日本代表として金メダルを獲得した萩原直輝選手がお祝いムードに花を添えた。

 「未来のさがみはら」をテーマに相模原にゆかりのある著名人らが登壇したパネルディスカッションの中では、「今も魅力ある街だと思うが、30年後には住みよい街のランキングでトップになってほしい」「農業の生産地と都市の消費地が近い利点がある」といった意見があがり、まちの魅力を再認識していた。

犬と人の関係学ぶ

 JR淵野辺駅北口の「スペースカフェ銀河」(淵野辺4の13の5)で12月6日(金)、犬と人間との関係性を学ぶ講演会が開かれる。午後7時から8時30分まで。

 当日は麻布大学獣医学部の菊水健史教授が「ヒトとイヌの互恵的関係―過去、現在から未来をみつける」をテーマに講演する。定員は先着30人で会費は500円。講演会終了後には会場周辺の居酒屋で、菊水教授を囲んでの交流会も予定されている。

 菊水教授は2007年に麻布大学の准教授に就き、09年から教授を務めている。著書に「いきものの散歩道」などがある。問い合わせは茅さん090・3003・8704。

「星の館」で朗読楽しむ 11月30日

 改修工事のため12月3日から休映が決まっている相模原市立博物館のプラネタリウムで、11月30日(土)に「朗読プラネタリウム」と銘打った催しが開かれる。午後1時から2時までと、午後4時から5時までの2回公演。観覧料は大人500円・子ども(小中学生)200円〈市内在住または在学者は無料〉・65歳以上250円(要証明書)。

 朗読作品は葉祥明氏の「星空のジェイク」と「ちいさなジーコ」の2作品。作品の合間には葉祥明美術館の堀内重見館長が、作品に込められた思いや願いを紹介する。問合せは同博物館【電話】042・750・8030。

イベントのポスター

植物雑貨フェス 11月30日 淵野辺公園

 植物雑貨の販売やグルメなどが楽しめる「まるっとマルシェ to 植物雑貨フェスティバル」が11月30日(土)、淵野辺公園(弥栄3の1の6)で開催される。午前10時から午後4時まで。

 多肉植物や盆栽の販売のほか、ハンドメイド雑貨やキッチンカーなど全60店が出店。公園内のサーティーフォー相模原球場で野球のチャリティーマッチが開催されるほか、鹿沼公園(鹿沼台2の15の1)と連携した緑化イベントとして寄せ植え教室も開催される。午前11時から午後3時まではステージショーもあり。グルメ、スポーツ、ワークショップと子どもから大人まで楽しめる企画が満載。雨天の場合は12月1日(日)に延期(チャリティーマッチは中止)。

麻布大学 フクロウの生態学ぶ 12月14日にWS(ワークショップ)

 淵野辺の麻布大学(川上泰学長)内にある「いのちの博物館」(村上賢館長)が12月14日(土)、フクロウに関するワークショップを開く。定員は先着20人で現在、参加者を募集している。会場は同大学内テラスいちょう2階で午後1時から3時まで。テキスト代800円。

 同博物館名誉学芸員の高槻成紀さんが講師を務め、フクロウの巣箱に残された巣材からネズミの骨を取り出し、骨の識別法やフクロウの生態を学ぶ。

 参加希望者はメール(museum@azabu-u.ac.jp)で件名に「フクロウワークショップ申込み」、本文に全ての参加者氏名(ふりがな)、年齢、電話番号(代表者のみ)を記し送信を。12月10日(火)午後3時締切。定員に達し次第終了。

 同館は麻布大学が創立125周年を記念して2015年に開設。キリンやゾウ、アナコンダの骨格標本など貴重な学術資料を一般公開している。