中華街の老舗バーで巨大バーガーを食す
横浜の中華街といえば、当然中華料理なのだが、意外とバーが多いことに気がつく。その中でも老舗バーとして有名なのが、昨年40周年を迎えた「ウィンドジャマー」。
同店はカクテル「ジャックター」の発祥店としても有名で、今ではよく見かけるチョコレートファウンテンも、オーナーがいち早く米国の知人から日本に導入したことで知られる。船内をイメージした店内では毎晩ジャズの生演奏を聞けるほか、コック帽をかぶったシェフが作る料理も楽しめるという珍しいお店だ。
シェフの福士誠さん(磯子区森在住)は、地元にある北欧料理の名店で修行を積んだ後、オーナーに引き抜かれて同店で約30年総料理長を務めている。提供する料理はどれも本格的だが、中でも一際目をひくメニューが「特製司令官バーガー」(上下写真・3050円)。人の顔よりも大きいパテは、国産牛を使用。網目状に焼き色をつけた肉を、特注の手ごね巨大バンズで挟む。トマトやシャキシャキのたまねぎなど野菜もたっぷり。数人で切り分けて食べるのが基本だが、中には1人で挑戦する人もいるとか。8年程前に「店の名物を」というオーナーの要望で出来たそうで、ハンバーガーをつまみにカクテルを飲む姿も同店ならでは。
「今では結婚式の2次会でケーキカットの代わりに使ったり、お誕生日のお祝いなどで利用する人も多い。テーブルに運ぶと皆さん大盛り上がりで、カメラで撮影していますね」と福士さん。1日3個限定で、テイクアウトもできる。
一時期は中華店より多かったと言われるこの辺りのバーも年々減ってきているというが、シェフが腕を振るう料理が、老舗バーを支えている。
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