磯子区 人物風土記
公開日:2013.07.11
杉田地区連合町内会の新会長として地域の課題解決に取り組む
田中 耕多さん
杉田在住 75歳
暮らしやすい杉田描く
○…杉田地区17の自治会、町内会をまとめる地区連合町内会長として、地域が抱える課題の解決に取り組んでいる。この4月に就任したばかりで、山積みになる書類と格闘するなど、忙しい毎日。会長を務めるにあたっては「まずは健康でないとね」と謙虚に語る。「前会長は長年務めていらっしゃったし、目配りも気配りもよくされる方だったから」とプレッシャーを感じながらも、地域の抱える課題と向き合う姿は非常に真剣だ。
○…高齢化の進む杉田地区。「町内会単位での共助体制を築かなければ」と強調する。これまで、災害時の要救護者の把握に努めてきた。同時に、バリアフリーの街づくりもめざす。また、「杉田に海がよみがえって欲しい」と杉田臨海緑地の整備促進にも力を注ぐ。描くのは”暮らしやすい杉田地区”の設計図だ。
○…杉田で生まれ育つ。杉田小、浜中、金沢高校に通い、卒業後は郵便局に就職。働きながら、夜は青山学院大学第二経済学部に通った。その後、県の職員として採用され、企業庁水道局に。「当時は高度経済成長期。インフラ整備の仕事は忙しかった」とふりかえる。それでも金曜と半日勤務の土曜は、仕事終わりに仲間と飲みに行ったり遊びに出かけたりした。遊び疲れて寝て過ごす日曜は「翌日からの仕事が憂鬱だった」と笑う。
○…プライベートでは2人の孫のおじいちゃん。近所に住んでいるので、年中会いに来てくれるという。「思い返せば、若い時は仕事が忙しく、子どもの面倒をみた覚えがない。しかし孫の面倒はよくみているよ。今話題の育ジイだね」と照れながら話す。「静かでうっすらと雪の積もる冬の京都が好き」だが、今は忙しくてなかなか自分の時間を作れていない。「まずは町内会の仕事をやりきること。それが終わったら、3、4日かけてじっくり京都を旅行したい」。責任感を胸に、会長の仕事に励む。
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