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磯子区 人物風土記

公開日:2013.10.24

『岩崎商店』のボーカル兼ギターとして横浜を中心に音楽活動にはげむ
岩崎 秀夫さん
杉田在住 29歳

『岩崎商店』を有名に

 ○…2人組バンド『岩崎商店』のボーカル兼ギターを務める。9月末には洋光台で行われた音楽イベント「MEGALOPOLISどLIVE!」に出演。11月には関内でのワンマンライブを控える。「その日限りのバンドを結成して新曲も披露する予定です」。当日への準備に抜かりはない。

 ○…音楽との出会いは中学1年の時で、父親が買ってきたアコースティックギターを「弾かせて」とねだったのが始まり。夢中になった理由を「手が大きいから、みんながめげるFのコードで挫折しなかった」と冗談ぽく笑う。初舞台は高校の文化祭。小学生の頃から続けていたサッカーも辞め、音楽にのめり込んだ。その後、2年生の時に購入したベースを手に専門学校への進学を決める。

 ○…専門卒業後はプロベーシストの付き人を経験。大きなステージでの演奏を間近で見て「自分も絶対ここまで来てやる」と感化された。その後、4カ月間のワーキングホリデーで、大好きなビートルズの聖地ロンドンへ。当時は1ポンドが200円を超えていた時期で現地でアルバイトをしても全てが生活費に消える毎日。ホームシックになり日本の音楽仲間に電話で弱音を吐いたことも。帰国後は、アルバイトをしながら他のバンドでの演奏サポートを続け、2009年に『岩崎商店』としての活動をスタートさせた。

 ○…生まれも育ちも杉田で、実家は酒屋の『岩崎商店』。両親と姉2人という環境からか「甘やかされて育ち反抗期がなかった」と照れ笑い。3年ほど前から始めた、バーでの演奏も「マスターや常連さんに世話になってばかり」。それでも甥っ子と姪っ子と遊ぶ時は頼りになるお兄さん。音楽の面でも「先輩に可愛がってもらった分の恩返し」と、11月のライブでは後輩とのコラボレーションに熱を注ぐ。「店は継がないけど『岩崎商店』という名前で売れる」。父親との約束を胸に、末っ子長男の活動は続く。

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