(株)横浜シーサイドラインの藤田譲治・代表取締役社長が11月1日、ロイヤルホール横浜(=中区)で講演を行い、シーサイドラインの磯子、根岸、本牧方面への延伸について語った。
この講演は、市会議員の山本尚志氏が開いた市政報告会に続く形で実施された。
講演の中で藤田社長は、駅が持つ集客や定住促進、地域の活性化などの効果について解説し、徒歩圏内に駅があることの有益性を解説。その後、新杉田、磯子、根岸各駅の駅間が2Km、2・5Kmと長く、公共交通機関はバスにしか頼ることができない状況などを説明した。そして「例えば、山下公園で花火大会などがあると、バスで根岸まで戻るのに1時間かかることもある。定時運行ができる交通網を整備することが大切」と、延伸の有益性を話した。
また、スクリーンに資料を投影しながら、走行軌道を現在ある道路の上に設置できることや、小回りが利くなど、新交通システムの利点を説明。それらを踏まえ、藤田社長は、実際に本牧方面へ延伸する場合のシミュレーションについて紹介した。構想では、新杉田駅から八幡橋周辺までは国道16号線、その先は山下本牧磯子線、山手警察署から産業道路側へと曲がり、現在、みなとみらい線の終点となっている元町方面へと繋いでいくという。
最後に「道路の拡幅や建設費用、国や県などとの調整など、課題は少なくない。ただ一番大切なのは、地域や沿線の方たちの声を結集すること。皆さんにもぜひ一度考えてみてほしい」と語った。
その後に行われた懇親会では冒頭、山本市議が「新交通を実現する会」の設立に向け、第一段階として準備会を立ち上げる意向であることを表明。会場に集まった支持者や参加者に協力を呼びかけた。
磯子区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|