ステンドグラス作家として、岡村の工房でクリスマスランプ作りの講習会を開いた 芳賀 未夜子さん 滝頭在住 58歳
生徒の笑顔がやりがい
○…自身のステンドグラス工房「m.studo」で、クリスマスランプ作りの講習会を開いた。「形は同じでも、ガラスの組み方や飾りの位置など、生徒の個性が出るよう内容を工夫している」。忙しさに目を回しながらも、生徒の喜ぶ姿を思い浮かべ、下準備にも力が入る。
○…ステンドグラスを習い始めたのは23年前。子どもを習い事に送る道沿いに、ガラスの作品が並ぶ教室を見かけたのがきっかけだった。光を浴びてキラキラと輝く作品に心惹かれ、「一生続けられる趣味を」と、その世界に飛び込む。習い始めると、作品作りはもちろん、子ども向けの教室や地区センターでの講習を手伝うように。この経験が教えることの原点と振り返る。趣味で始めたステンドグラス、「作品が売れたり、教えた生徒が喜んでくれるのがとっても嬉しくて」。とびきりの笑顔からは、作家としてのやりがいが溢れる。
○…東京都練馬区出身。絵を描くにも定規を使うような子どもで、将来の夢は建築家。しかし女性の社会進出が今ほど進んでいなかった高校時代、父親からの「女のやる仕事じゃない」の言葉でその夢を断念。「ならばインテリアの勉強を」と美大への進学を決める。専攻した空間演出では、鮮やかな光を操る舞台照明に魅了されるも、現場はやはり男性社会。その道に進むことはなかったが、ステンドグラス作家となった今、「ハウス型のランプなど、光を楽しむ家を何軒も建てている」と笑っては、各作品への愛情をのぞかせる。
○…夫と息子2人の4人家族。帰宅時間はそれぞれだが、できるだけ家族揃って食事するよう心がけている。夕食のスタートは「乾杯」の一言から。家族でじっくりと酒をたしなむ。息子が社会人として働く今、全員が揃って何かすることはなかなか難しいが「旅行とか実現したいな」と心を躍らせる。講師として、今後は工房に通う生徒たちの初の作品展も目下計画中だ。
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