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磯子区 人物風土記

公開日:2014.02.13

少年野球IKSジュニアリーグ同志会の会長として、50回記念大会を開催する
南 昭治さん
洋光台在住 66歳

子どもたちの成長支える

 ○…磯子区、港南区、栄区の少年野球チームが参加するIKSジュニアリーグ同志会。その4代目会長に昨年11月就任した。リーグは今、50回記念大会を開催中だ。「少年野球に関わってから30年以上経つけど、大人になった当時の子どもたちは今でも、道で会えば挨拶してくれる。野球を通じて、子どもの健全な成長を支えていきたい」。穏やかな口調も、言葉ひとつに熱い思いがあふれる。

 ○…少年野球との関わりは、洋光台に居を構えた35年前。娘、息子と近所の学校を散歩していて、練習中の野球チームから誘いを受けた。「当時は洋光台のまちができて間もないころ。人も家もどんどん増えていて、野球チームも次々作られていたよ」と、目を細める。その後、IKSの役員などを務めつつ、地元町内会での子供会設立にも尽力。「とにかく子どもたちが好きなんだよね」。この一念が、全ての活動の源となっている。

 ○…岩手県三陸出身。実家は半農半業で、9人兄弟の8番目として生まれた。小さいころはとにかくまじめ。中学では学力テストで学年2位にもなり、「そのときもらったメダルは、今でも持っているよ」と、ほほを緩める。卒業後、当時国家公務員だった郵便局員となり、横浜へ。定年となる60歳まで、45年間勤め上げた。「仕事柄、洋光台が開発される前からこの辺のことはよく知っていたよ」と、少し誇らしげに語る。

 ○…子どもたちは独立し、夫婦二人暮らし。徒歩圏内に住む息子夫婦の孫は、幼稚園への通園で毎日家の前を通る。「じいじ、ばあばと声をかけてくれる孫に、顔を見せるのが日課」と、目じりを下げる。少年野球のほか、町内会会長や施設運営委員長など、役職は多岐にわたる。「ほとんど休みはないね」と苦笑いも、「昔、うちは共働きで、多くの人に子育てを助けてもらった。夫婦そろって子どもは大好きだし、今は恩返しだね」。厳しくも優しい眼差しで、地域の子どもたちを見守る。

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