横浜スタジアムで行われた「第32回全日本少年軟式野球大会」で、浜中学校野球部は10日に行われた高田東中学校(東北地区代表)との初戦に5対3で勝利し、全国大会で初の1勝をあげた。12日の茨城オール県南との準々決勝には0対1で敗れたが、過去2回越えられなかった初戦の壁を突破し、同部の新たな歴史をつくった。
アクシデントで団結
初戦、浜中が3対1でリードしていた5回表、1点差に迫られ、なお2死3塁のピンチでチームにアクシデントが襲った。これまで好投していた清水凪投手が左脚をつり、グラウンドに倒れ込み降板。しかし、チームはこの逆境に一つとなり後を受けた長沼蒼大投手が後続を抑えピンチを切り抜けた。6回裏には田邊慎之佑主将の二塁打で加点し5対3で全国初勝利をあげた。
大応援団が選手盛り上げ
地元開催とあって、スタンドには青いシャツを着た生徒や父兄、OBが大応援団を結成。試合終了後にはスタンドから大きな拍手が選手に送られ、ともに初勝利を喜んだ。
続く12日の準々決勝では、初戦途中降板した清水投手が好投。野手陣が盛りたて、緊迫した投手戦に。お互い無得点で迎えた6回表2死1、2塁、ショートへの打球がセンターに抜け先取点を許しこれが決勝点に。準々決勝で敗退となった。
清水投手は2試合を振り返り「ピンチの場面ではスタンドから大きな声援を送ってもらい力になった。負けてしまって悔しいが力は出し切れた」と話した。
初の全国1勝をあげた福元博紀監督は「目標は全国制覇だったので、達成できず悔しいが、特に3年生は背中で後輩を引っ張ってくれた。3年生が残したものを、伝統として後輩たちが引き継いでほしい」と振り返った。
全国制覇の目標、後輩に
試合終了後には、選手が父兄らにあいさつする場面も。3年生が一人ずつ、2年半を振り返り涙ながらに感謝の言葉を述べた。
田邊主将は「1勝はできたが、目標を達成することができずに悔しさしか残っていない。僕たちは今日引退するが、全国制覇の目標は後輩に託したい」と涙を流しながら話した。
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