横浜市は、９月15日に第64回（２０１５年度）横浜文化賞の受賞者を発表し、区内からは、飛鳥田一朗さん（久木町在住・68歳＝写真＝）が社会福祉分野で選ばれた。

　横浜文化賞は、芸術、学術、教育、社会福祉、医療、スポーツ振興などの文化の発展に尽力し、功績が顕著な人を表彰するもの。

　飛鳥田さんは医師で社会福祉法人理事長。今回は、社会貢献・スポーツ部門の社会福祉分野で受賞した。横浜市は選考理由として、医師として家庭医療や地域医療に取り組むほか、社会福祉法人の理事長として、たきがしら芭蕉苑をはじめ高齢者施設、障害者施設を運営し、生活しやすく優しい横浜の福祉社会の実現に尽力したとしている。

　飛鳥田さんは、大学病院などに勤務した後、日本航空の産業医となり、エコノミー症候群などを研究。航空医学の第一人者として、宇宙航空研究開発機構の倫理委員長を歴任。父の後を継ぎ、現在は中浜町にある飛鳥田医院の院長を務める。

　また、30年前に社会福祉法人竹生会を、13年前には、滝頭にある特別養護老人ホーム「たきがしら芭蕉苑」を設立した。

　飛鳥田さんは、今回の受賞に対して「１９７１年に祖父がこの賞を受賞しており感慨深い。これからも、地域医療・福祉に取り組んでいきたい」と喜びを話した。