FMヨコハマ 氷取沢町に新中継局 難聴エリア解消へ
地元ラジオ局の横浜エフエム放送(株)(FMヨコハマ)は11月8日、区内氷取沢町に磯子中継局を開局した。
今回の開局は、磯子区、金沢区、横須賀市内の一部の難聴エリアの解消を目的としたもの。同エリアやその周辺地区では親局の周波数84・7MHzに加え、87・0MHzでも電波の受信が可能になった。
円海山送信所を再活用
同社では2013年6月、川崎市や横浜市内北部、県央の一部の難聴エリアの解消を目的に、磯子区の円海山から秦野市の大山山頂付近へ基幹送信所を移転。直後は磯子区や金沢区など円海山周辺の住民から「受信しづらい」「受信できなくなった」との問い合わせが相次いだ。区内上中里町の住民も「自宅周辺など、電波が悪かったり入らないこともあった」と話す。
難聴の理由について同社技術部の担当者は「ラジオの電波を大山のある西から受信するようになったため、地理的・地形的条件の影響を受けて電波を受信しづらくなってしまった」と説明。ラジオアンテナの位置や向きの調整など個別の対応を呼びかけながら、社としても対応策の検討を進めた。このほど、使用可能な周波数を新たに取得し、円海山にあった送信設備を再度活用、装置を一新して新たな中継局を開設。これにより、同社の送信所は大山送信所と小田原中継局、磯子中継局の3か所となった。
開設以降、該当エリアでの受信状況について「『新しい周波数に合わせたら聞けるようになった。嬉しい』という声もいただいている」と担当者は話す。なお、該当エリア内でも従来の84・7MHzの方が受信状況の良い場所もあるという。
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