警察業務の一端を体験してもらい進路選択に役立ててもらおうと幸警察署(石井孝署長)は2月4日、地元の塚越中学校の生徒7人を受け入れ、職場体験学習を行った。
2日間計5時間の日程で署内の案内や業務の説明、警察学校で学ぶ礼式、鑑識活動の体験などを実施。
事件や事故現場で証拠資料を採取する鑑識活動の体験では、生徒が白い手袋を着用し、特殊な粉末や砂鉄などを使って指紋を採取する体験や、特殊なフィルムを使って廊下の足跡を転写させる体験を実施した。教官を務めた鑑識係の署員が「容疑者はうそをつくこともあるが、証拠はうそをつかない」と鑑識の重要性を説くと、生徒は食い入るように聞き入っていた。
体験学習に参加した石井爽汰朗さん(14)は「ドラマなどで見ていた鑑識の仕事とは作業が少し違ってびっくりした。指紋採取の方法がいろいろあって面白かった」と話した。また、将来の夢はメジャーリーガーというが、この職業体験を通じて「警察官への興味もわいた」と語った。
職場体験の最後には、石井署長が生徒7人に修了証明書を手渡した。
同体験学習は、塚越中学校が総合学習の時間を利用し、区内の商店や事業所など約70カ所に分かれて実施している職場体験の一環。塚越中学校からの依頼を受け、進路選択に役立ててほしいと幸署では初めて受け入れを行った。
同署では「市民から協力を得るには、警察業務を理解してもらうことが大切。今後も学校などから依頼があれば、業務を調整しながら可能な限り受け入れていきたい」と話している。
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