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寺社巡礼 その3 光明山遍照寺 川崎区・幸区

文化

掲載号:2016年12月9日号

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戦後復元された本堂
戦後復元された本堂

 光明山遍照寺は比叡山延暦寺を総本山とする天台宗の寺院で、江戸時代初期に開山。徳川家康の側近で、寛永寺(東京都台東区)を創建した天海大僧正の弟子、高海が開基とされる。その関係から、寛永寺の直末で、東海三十三観音霊場03番に指定されている。

 同寺院23代目の坂本圭司住職によると、第二次世界大戦の空襲に遭い、ほとんどの建造物が焼失。大戦前の物で現存するのは、本堂のご本尊「阿弥陀如来立像」のみだという。

 「先代の住職がせめてご本尊様だけは守ろうと、毛布にくるみ、境内にあった井戸に沈めた。そのおかげで、焼失しなかった」と坂本住職。だが、阿弥陀如来立像の内部に納められていた、ご本尊の由来を記した巻物が水によって固着してしまい、造られた詳細な年代などを特定できずにいる。専門家の調べでは室町時代に造られたとされている。

 同寺院は月1回、檀家や信徒、その縁者らが参加し、お経の読誦(どくじゅ)会を行っている。秋には読誦会メンバーで大型バスを貸し切り、2泊3日の行程で比叡山延暦寺を参拝。初日に参拝法要後、宿坊に泊まり、2日目以降は観光するなど慰労会を開いている。比叡山延暦寺への参拝は32年間欠かさず行われ、遍照寺の一大行事となっている。

 このほかにも、同寺院では4月初旬の土曜日に「花祭り」を開催。毎年、読誦会メンバーや近隣住民ら約50人が参加している。

■光明山遍照寺(川崎区中島2の12の10 【電話】044・244・0661)
 

戦火を逃れた阿弥陀如来立像
戦火を逃れた阿弥陀如来立像

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