川崎市とスポーツクラブ運営「株式会社メガロス」(本社/東京都渋谷区・大橋充社長)が、パラリンピックを目指す障害者アスリートに練習場として施設を無償提供する協定をこのほど締結した。種目はボールを投げたり転がしたりして目標球に近づけることを競うボッチャと水泳で、宮前区の「メガロス鷺沼店」のプールとスタジオが無償提供される。
川崎市は「2020東京オリンピック・パラリンピックに向けたかわさきプロジェクト取組方針」を策定し、スポーツ振興に力を入れている。その一環としてパラリンピック等を目指し市内で活動しているパラアスリートの練習環境を整備しようと、市内に施設を持ち、元々地域貢献を考えていた同社に協力を要請した。このような協定が締結されるのは市内で初めて。同社の大橋充社長は「この協定を契機に、さらに力になれることがあれば協力していきたい」と話した。
鷺沼店での練習は2競技で約8人を予定している。市担当者は「これまで選手らは横浜や県外の施設で練習をしていた。同社の施設はバリアフリーの環境も整っていて、協力に大変感謝している」と話す。
8日には同店のスタジオでボッチャの体験練習が行われた。利用したのは宮前区在住で2013年の日本ボッチャ選手権大会で優勝した川崎ボッチャクラブの和田一樹さん(20)。同店スタッフらと交流しながら約3時間の練習を行った。和田さんは「とても練習しやすく気に入った。家からも近くて嬉しい」と話した。
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