大山の木々が今年も色づき始め、多くの登山客やハイカーで賑わいを見せている。市商工観光振興課によると、紅葉の見ごろは11月20日前後。今回で9回目を迎える紅葉ライトアップも11月23日（祝）から行われる。



　都心からも気軽に立ち寄れる紅葉の名所として、県内外から多くの人々が集まる大山。昨年の紅葉シーズンには約8万人の観光客が訪れ、赤や黄色に色づく木々を楽しんだという。



　大山の紅葉の楽しみ方について、大山観光案内所の相原但馬所長は、「ケーブルカーで大山寺まで登り、帰りは徒歩で下山して見るのもいいのでは。自分だけの絶景スポットを探しながら歩くのも楽しいと思う」という。



　11月初めに大山を訪問した横浜市在住の長谷川規江さんは「よかったです。これからもっと赤くなって綺麗になっていくんでしょうね」と感想を述べた。



　見ごろに合わせ、11月23日から12月1日（日）まで、紅葉スポットの大山寺と大山阿夫利神社下社でライトアップも行われる。時間は大山寺が毎日午後8時、大山阿夫利神社下社が平日の午後7時まで。大山寺では毎日ゆず茶が無料で振る舞われるほか、大山阿夫利神社下社でも、もみじ鍋が1杯１００円で販売される。期間中はケーブルカーの夜間運行も実施される。



新宿駅でキャンペーン



　これから本格化する大山の紅葉に向けて、市外からもたくさんの人に訪れてもらおうと、新宿駅西口で11月4日と5日、伊勢原・厚木の市役所職員による紅葉の呼びかけキャンペーンが行われた。



　これは県が進めている新たな観光の核づくり認定事業に「平成大山講プロジェクト」が選ばれた背景もあり開催されたもの。当日は、駅を通る人々に、パンフレットやクルリンステッカーなどが入った袋を手渡し、大山の魅力を呼びかけた。また、クルリンやあゆコロちゃんの着ぐるみも登場し、周辺は写真を撮る人たちで賑わった。　



　市商工観光振興課の大町徹さんは、「都心からアクセスが良い丹沢・大山に市外の人たちも魅力を感じてくれているようだ。また来年も実施したい」と話した。