伊勢原駅南口の伊勢原とうきゅう跡地に６月29日、複合商業施設「いせはらｃｏｍａ」がオープンした。

　同施設は、都内の商業コンサルティング会社「株式会社やまき」（山下修平代表取締役）が全面リニューアルを手掛け、開業したもの。コンセプトは「ライフスタイルを豊かにするコミュニティの輪」、「駅前コンパクト型商業施設」。伊勢原駅前の都市機能の充実を図り、市民の新たな生活の場となることを狙っている。施設名には伊勢原の郷土玩具で縁起物とされる「大山こま」の”ｃｏｍａ”が取り入れられた。

　１階には食品スーパー「相鉄ローゼン」やベーカリーカフェが並ぶほか、各フロアにはドラッグストアや美容室、カラオケなどを展開。屋上には大山を一望できるビアガーデンをオープンした。同社では、初年度の年間来館者目標を３００万人、売上目標を60億円と掲げている。

　オープン初日の開店前、正面エントランスで行われたオープニングセレモニーでは、山下社長が「伊勢原は文化・伝統がある素晴らしい地。そんな街で暮らす市民の方たちのためのコミュニケーションの場になれば嬉しい」とあいさつした。

　午前９時にオープンを迎えると、開店を待ちに集まった多くの人が一斉に入店。初日の来館者はおよそ３万人にのぼり、華々しいスタートを飾った。