伊勢原市は、伊勢原市児童発達支援センター「おおきな樹」を、市内伊勢原に10月1日(火)に開設する。心身の発達において特別な配慮が必要な児童に対して、自立して生活できるような援助などを行う中核的な施設の役割を担い、市内では初開設になる。
市児童発達支援センターは、発達障害や知的障害など症状の重い未就学児童が対象の通所施設。児童指導員や臨床心理士、保育士らが日常生活における基本的動作の指導や集団生活への適応訓練などを行い、児童らの生活の自立を支援する。
厚生労働省が障害児福祉計画の中で、2020年度までに人口10万人に対し1カ所施設を設置するという指針を示したことを受け、市が運営事業者を募集。応募のあった事業者の中から、選考委員会の審査の結果、市内で放課後等デイサービスを運営するなどの実績がある、特定非営利活動法人リオフィールドに運営の委託を決定した。
同施設は、今年3月末で閉園した中央保育園を利活用。定員は1クラス10人の3クラスで30人を予定している。
同センターは日常生活の指導などを行うほか、小学校などの訪問や関係機関との連携、福祉サービスを受けるために必要な受給者証の交付や、児童に関する各種相談など、これまで別々に実施してきた事業を1カ所で行う。市障がい福祉課の担当者は「これまで市外の施設に通っていたお子さんが平日、毎日市内で通えるようになる。各種相談窓口としても活用してもらえれば」と話す。
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