伊勢原市立中央公民館で9月7日、大山こま絵付け体験が行われた。
市指定文化財の大山こまの製作技術の伝承を目的に行われた同体験。この日は25人の小学生とその保護者らが参加し、現役の職人である播磨啓太郎さん(88)と金子吉延さん(69)の指導のもと、ろくろでこまを回転させながら筆やマジックで色付けする作業などを体験した。父親の浅見直樹さん(40)、姉の優心さん(6)と一緒に参加した太陽くん(4)は「はじめてだったけれど、楽しかった。格好いいこまができた」と笑顔で話していた。
現在4軒で生産
2017年にその製作技術が市の指定文化財として認定された大山こま。大山詣りが盛んになる江戸時代中期には、金運が付いて回ると言われ、「家内安全」「商売繁盛」を呼び込む縁起物として参拝者が買い求めた。江戸時代大山には26人の職人(挽物師)がいたとされるが、現在では4軒の工房でのみ生産されている。
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